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過日、東京日本橋プロバスクラブの会員の方からのご依頼により、30分ほど礼法についてお伝えいたしました。プロバスクラブとは、ロータリークラブをリタイアもしくはセミ・リタイアした方々のために、親睦と相互交流の目的で創立されたクラブとのことです。礼儀作法とは何か、あいさつに込められている意味、扇子の作法、金子包み(祝儀袋・不祝儀袋)に関してなどのお話をし、最後には「様」の文字の使い分けについてもご説明いたしました。「通常、私たちが使用している『様』の右下は、『水
お釈迦様の誕生日と考えられている4月8日は、仏像に水を注ぎ洗い清めることをいう灌沐(かんもく)を行う仏教の儀式の日で灌仏会と呼びます。一般的には花まつりといい、仏生会(ぶっしょうえ)、降誕会(こうたんえ)、浴仏会(よくぶつえ)と表現されることもあります。お釈迦様が降誕なさったさい、竜王が香水を注いだという伝説にちなんで、花御堂(はなみどう)の中に誕生仏を安置し、灌仏偈(かんぶつげ)を唱えながら香湯または甘茶を注ぎます。また、誕生仏は右手で天を、左手で地
1月27日、「エンジン01in市原」というイベントに参加させていただきました。エンジン01文化戦略会議とは、各分野の表現者・思考者たちが日本文化のさらなる深まりと広がりを目的に参集したボランティア集団で、会員として所属させていただいてから20年以上経ちます。帝京平成大学に100人以上の講師が集まり、1時限から4時限までの1コマ約75分の講座を20の教室を使用して実施、計80ほどの講座が開催されました。その中で、3時限目は「世界が注目!日本人の知恵」、4時限目
関西でお世話になっている方々が作ってくださっている会は、小笠原流礼法をお伝えした後に皆様とお食事をご一緒しながら、様々な貴重なお話を伺うこともでき、私にとって大切なお集まりです。最近は北新地にある日本料理店にお世話になり季節感あふれるしつらえを楽しみながら美味しいお食事をいただいています。今回は端午の節供にあわせた、鍾馗様のかけ軸を拝見することができました。中国において、鍾馗様は疫病神を追い払い、魔を除くという神で、玄宗皇帝の夢に現れ、皇帝の病気を治したという進士鍾馗
2月3日の節分の日、豆まきをするよりも恵方巻きを食べる、という方が多いのではないかと思います。一方、この時期に百貨店やスーパーなどで豆を楽しそうに購入なさる方のお姿を拝見すると、どこか嬉しい気持ちになります。以前のブログでも触れましたが、2月3日までは二十四節気の大寒の期間であり、明日の立春からは春の始まりとして大切にされてまいりました。つまり、立春前日の節分の行事はお正月の前日、すなわち大みそかの行事である「追儺(ついな)」なのです。追儺は、鬼やらい、なや
昨日2月4日は2020年2月以来、4年ぶりに小笠原流礼法宗家本部新春交賀会を開催いたしました。関東のみならず、北海道、東北、東海、近畿、中国、四国と全国から門下の方々が出席してくださいました。以前は毎年都内のホテルで行っていたのですが、様々なことを鑑み、今年は神保町にある学士会館のお部屋を拝借いたしました。学士会館は竣工から100年近くが経過し、耐震補強の実施と共に本格的な全館改修を行うために今年12月をもって一旦、営業を終了して2029年に新たビルが建つとの
昨日、午前中は聖徳大学附属小学校、午後は光英VERITAS中学校・高等学校での入学式に伺いました。小学校では祝辞を述べる機会をいただき、次のことをお伝えいたしました。おともだちの「とも」は、漢字で「友」と書きます(「友」の字を拡大して印刷したものを持参して見ていただきました)。この字は、二つの手が重なりあっている、あるいは握手をしている、という意味を表しています。これから新しいおともだちをつくることができるように、まわりにいる人がいつも楽しい気持ちになって、自分
なんと美しいお辞儀なのでしょう✨2014年10月13日に國學院大学が出した広告だそうです。こちらより画像を拝借、参照→ブログ:日本よい国、きよい国。世界に一つの神の国。の「こころ」を大切にする日本人より背景の色は、古来より皇室が用いる優雅で繊細な雰囲気をもつ日本の伝統色「麹塵(きくじん)」だそうです。令和元年、皇室の行事をテレビなどで拝見していると、日本ならではの伝統は素晴らしいなあと思います。しかし、この何年か不思議なお辞儀を見かけるようになりました。おへその辺りに手を重ね、肘を