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こんにちは、リキュウコートです。#197今回も動画の解説を行います。今回の動画は、ブラックソリッドカラーの「雨染み除去」の模様です。※№134の動画でご確認下さい。いつものディーラーより依頼を受けたものですが、いつも電話で概略の説明を受けるのですが、新車から4年程経過したブラックソリッド塗装で、新車時にガラスコーティングを施している車の磨きであると説明がありました。症状は?との問いに、ボディ全体が雨染み状態であり、磨きを行っているお店で相談をしたが「絶対に完全な
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。(a)「台風に伴う風は一般に傾度風で近似でき、」とあります。等圧線または等高度線が円形であるとき、どんな風が吹くか考えます。中心付近ほど気圧が高くなる気圧分布を示す高気圧と、低くなる気圧分布を示す低気圧があるわけですが、設問は台風の場合ですので、中心ほど気圧が低くなります。風は地衡風と同様、等圧線(等高度線)に対して平行に、北半球においては反時計回りに吹きます。このとき風の流れも曲がっていることから、遠心力という外向きの力が生
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(気象庁HP:表面雨量指数より)はじめに、上の図を見ながら表面雨量指数とは何かを考えてみたいと思います。一言で「地表面」といいましても、地中に浸み込みやすい山地や水はけのよい傾斜地などもあれば、アスファルトやコンクリートといった被覆に覆われているところもあります。雨が降りますと、地中に浸み込みやすい場所の地表面であれば雨水が溜まりにくく地中への浸透が多くなりますが、アスファルトやコンクリート、平
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識今回は、本文を読みながら、下線部の正誤を考えてみます。まず、「図Aでは、太平洋赤道域かの中部から東部の海面水温が(a)平年より高く、エルニーニョ現象発生時に見られる特徴が予想されている。また、インドネシア付近からインド洋東部にかけては平年並みかやや低い予想となっている。」とあります。図Aの、海面水温平年偏差予想図のインドネシア付近からインド洋東部付近に着目しますと、海面水温の平年偏差は0℃前後、あるいは若干の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(a)まず初めに、「高解像度降水ナウキャスト」は気象庁が気象レーダー観測のデータを利用して、250m解像度で降水の短時間予報を行う予測のことです。この「ナウキャスト」とは現在起こっている気象状況をすぐに把握し、それに基づいて少し先の予測するという意味があります。気象庁は全国に20か所の気象ドップラーレーダーを設置して、日本全国のレーダー雨量観測を行っています。このドップラーレーダー観測網は、局地
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・専門知識(a)数値予報モデルの地形データはモデルの水平解像度に応じて実際の地形を平滑化したものです。すなわち、実際の山の高さよりも低く表現されたり、谷が表現されなかったりすることがあります。設問では地上気温を例に挙げていますが、この場合、モデルの地形の標高が実際の標高との差があれば、数値予報モデルで計算される地上気温は水平解像度に合わせたモデルの地形に応じて算出されるため、実際の気温と比べて常に高く、あるいは低く予測され
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識ポーラーロウ(ポーラーロー)は、問題文の冒頭にありますように、日本付近では冬季において寒冷渦(寒冷低気圧)に伴い、特に日本海で多く発生する中規模の擾乱で、寒気場内小低気圧ともよばれています。ではその具体的な特徴について(a)~(d)の内容を検討しながら見ていきましょう。(a)(第42回試験・専門知識・問11の気象衛星画像より)寒冷渦は上層において強い寒気を伴っていますので、これが相対的に暖か
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・専門知識(a)天気予報ガイダンスの主な役割として、過去の数値予報の予測結果とそれに対応する時刻の実況から作成した統計式を使って各気象要素の予測値を求めることにより、一つは、数値予報による予測値において、モデル地形と実際の地形の違いや物理過程の不完全さに起因する誤差のような、傾向や大きさが規則的に生じる誤差(系統的誤差)を補正すること。もう一つは、降水確率や視程のように数値予報が直接予測しない要素の予測値を作成す
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識今回は、北半球の偏西風帯におけるジェット気流について、亜熱帯ジェット気流と寒帯前線ジェット気流の2種類のジェット気流の特徴や前線帯との対応などに関する問題です。早速、(a)から見ていきます。(a)まず初めは、ジェット気流の風速が下流ほど強くなっている領域、すなわち、ジェット気流が加速している領域と、ジェット気流の風速が下流ほど弱くなっている領域、すなわち、ジェット気流の風速が風下ほど減速している領
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(a)まず、「実況で夏日になった日のみを抜き出して」とあります。この「夏日」とは何かといいますと、日最高気温が25℃以上の日のことです。ちなみに、日最高気温が30℃以上の日は「真夏日」、日最高気温が35℃以上の日は「猛暑日」、0℃未満の日は「真冬日」、日最低気温が0℃未満の日を「冬日」といいます。そこで、表の実況で25℃以上の夏日は何日あるか見てみますと、3日~8日かけて6日間連続していることがわ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・専門知識(気象庁HP知識・解説>降水ナウキャスト、降水短時間予報より)気象庁では、2018年6月から、新しいスーパーコンピュータの運用に伴い、降水短時間予報をそれまでの「1~6時間先まで」から、「15時間先まで」に延長されました。現在の降水短時間予報は、「1~6時間先まで」と「7時間から15時間先まで」とで発表間隔や予測手法が異なっています。「1~6時間先まで」は10分間隔で発表され、各1時間
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識(ウィンドプロファイラ美浜観測局2019.02.04「美浜のウィンドプロファイラへゆく」より)(気象庁HP:ウィンドプロファイラ観測網(平成26年4月現在)より)(気象庁HP:ウィンドプロファイラの観測原理の概要より)(気象庁HP:名瀬の気圧の谷の通過をとらえた観測の例より)(a)ウィンドプロファイラの観測原理についてですが、ウィンドプロファイラは、上空に向かって発射された電
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・専門知識(a)台風が北上し北よりの寒気が台風の中心付近まで流れ込んできますと、台風自身の暖気核をもつ構造が崩れ、暖気と寒気で構成された低気圧、すなわち温帯低気圧に変化していきます。これを「温帯低気圧化」とよんでいます。(気象庁HP:「台風第7号、第11号、第9号、第10号及び前線による大雨・暴風平成28(2016)年8月16日~8月31日」より)(気象庁HP:台風位置表2016
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・専門知識まず、ア〜ウの鉛直分布の細実線で示されている、「飽和相当温位」とは何か、簡単に触れておきたいと思います。ある空気塊が水蒸気で飽和していると仮定して求めた相当温位のことを「飽和相当温位」といいます。例えば、ある空気塊の相当温位と飽和相当温位との差が小さいほど、その空気塊は飽和に近いことを表しています。(a)本文で「およそ6時間後に周辺でダウンバーストと思われる突風が観測されている。」とあることから、発達した積乱
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識今回は、台風の一般的な特徴について述べた文の正誤を判断する内容の問題です。早速(a)から見ていきます。(a)まず初めは、台風の中心付近の気温について、「一般気象学」p237図8.29「1964年10月1日、飛行機観測によるハリケーン・ヒルダ(Hilda)の気温偏差の鉛直断面図」を見ながら考えてみます。図によりますと、台風の中心付近は、海面高度から対流圏界面付近まで周囲の大気より気温が高い特徴が見
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識今回は、数値予報から、メソモデルおよび局地モデルについて述べた文中の下線部の正誤を判断する内容の問題です。本題に入る前に、数値予報モデルの概要を簡単に触れておきたいと思います。(気象庁HP:気象に関する数値予報モデルの種類より)(気象庁HP:メソモデル・局地モデルの領域(左図)と、メソモデルの地形(右上図)と局地モデルの地形(右下図)より)気象庁では、予報の目的に応じて複数の数
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(気象庁予報部数値予報課:ガイダンスについて〜近年の特性と降⽔量ガイダンスの改良〜p5より)(a)(気象庁予報部数値予報課:ガイダンスについて〜近年の特性と降⽔量ガイダンスの改良〜p14より)数値予報モデルでは、予報時間が長くなるにつれて、その特性によって予測値に誤差が生じ、その誤差の傾向が変化することがあります。例えば、地形表現の不完全さがあげられますが、このような特性により発生した
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・専門知識(a)台風の暴風域とは、台風の周辺で、10分間の平均風速が25m/s以上の風が吹いているか、地形の影響がない場合に、吹く可能性のある範囲を台風の中心を囲む円で示すものと定義されています。なお、暴風域の外側の強風域の範囲内でも最大瞬間風速が25m/sを超えることがあり、また地形によっても風が強まることがあります。広戸風とよばれる岡山県の局地風がその代表的なものですが、強風域であっても警戒が必要です。した
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(a)アンサンブル予報の概要につきましては、前回の問題編で触れましたが、メソアンサンブル予報についてさらに補足しますと、メソアンサンブル予報(MEPS)は、メソモデル(MSM)の予測に対して信頼度や不確実性などの情報を付加することを目的に運用されているシステムです。水平方向の格子点間隔は5km、鉛直方向の格子点間隔は76層で、予測の実行頻度は1日4回(00時、06時、12時、18時UTC)で39時間先ま
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第61回試験・専門知識(a)(b)(ブリューワー分光光度計気象庁HP「オゾン層の観測」より)ブリューワー分光光度計は、太陽光の波長毎の強度を測定し、オゾンに吸収されやすい波長の紫外線と、吸収されにくい波長の紫外線の強度比を地上で測定することによって、上空のオゾンの総量を観測する機器です。館野(つくば)および南極昭和基地でこの機器を使って観測しています。したがって、ブリューワー分光光度計の観測対象の中から「上空の
こんにちは、リキュウコートです。#195今回も動画の解説を行います。今回の動画は、ディーラーより依頼を受けた、売約済み中古車のコーティング施工前の下地処理の模様をお伝え致します。※№132の動画でご確認下さい。年式は不明ですが3.5万km走行のブラックソリッドカラーの展示車です。展示車ということもあり、磨きを行っている事もあり、傷や雨染みなども殆ど無い状態です。但し、飛び石で欠けた塗装部や、除去が出来ない程に進行した目立つシミにおいては幾つかあります。※
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識初めに、図の夏のモンスーン期(6月〜9月)の200hPa及び850hPaの流線関数の平年値の読み方から簡単に触れておきますと、各図の下の凡例に着目しますと、青色が濃くなるほど負の値で反時計回りの流れ、北半球では低気圧性循環(南半球では高気圧性循環)が強くなり、逆に赤色が濃くなるほど正の値で時計回りの流れ、北半球では高気圧制循環(南半球では低気圧性循環)が強くなることを示しています。(a)これを踏まえてチベット
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・専門知識今回は、ウィンドプロファイラ観測において、ある日の12時の地上天気図の状況から天気図中にある(a)、(b)、(c)の各地点はどの高層風の時系列に当てはまるか、という問題です。まず、この「ウィンドプロファイラ」とはどういう観測機器なのかについて簡単に触れておきたいと思います。(美浜のウィンドプロファイラ2019.02.04「美浜のウィンドプロファイラへゆく。」より)ウィンドプロフ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(a)パラメタリゼーションとは、本文の通りですが、数値予報モデルの時間・空間分解能以下の小さい現象が格子点の物理量に影響を及ぼす効果を見積もって、格子点の物理量に反映させて予報精度を高める作業のことをいいます。したがって、本文の内容は正しいということになります。(b)(気象庁HP:第4章数値予報モデルp29より)数値予報モデルに使用される基本方程式には、水平方向の運動方程式、非静力学平
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・専門知識(a)数値予報プロダクトの格子点値は格子の中心に対応する地点の値をピンポイントで表しているのではなく、格子に対応する水平の2次元あるいは水平と鉛直の3次元の格子点周辺の領域を代表する値を表しています。したがって、本文の内容は誤りということになります。(b)全球モデルにおける計算領域は地球全体を対象としていますので、境界がなく、大気の流れを全体的に取り扱うことができるわけですが、メソモデルは日本とその近海の限
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(a)最大風速については本文の通りですが、10分間平均風速の最大値となります。また、最大瞬間風速についてですが、風速計の測定値(0.25秒間隔)を3秒間平均した値(測定値12個の平均値)になります。したがって、本文の内容は正しいということになります。(b)降水の定義については、本文にあります通り、大気中の水蒸気が凝結したり、昇華してできた液体・固体およびそれらの併合による生成物、すなわち雨・雪・あられ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・専門知識(a)大規模な地形の効果や熱帯における積乱雲群による凝結熱の放出などによって発生する大規模な大気の波動のことを「ロスビー波」といい、特に停滞性のロスビー波のことを「定常ロスビー波」とよんでいます。(左:気象庁HP「エルニーニョ/ラニーニャ現象とは」より)(右:気象庁HP「海洋の健康診断表」>「総合診断表第2版」>「2.3エルニーニョ現象」より)次に、エルニーニョ現象発生時では
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識今回は、本文を読みながら(a)〜(d)に入る適切な語句・数値を考えていきます。まず、「数値予報モデルを用いてメソスケール現象による強い降水の予測精度を向上させるために、数値予報モデルの格子間隔を(a)とともに、(b)方程式系が用いられている。」とあります。気象庁では、取り扱う現象のスケールに応じて複数の数値予報モデルを使用しています。温帯低気圧や移動性高気圧など、水平スケールが3000km〜5000km、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・専門知識(a)数値予報モデルは、本文にありますように、予報領域に応じたモデルに用いる時間間隔(ステップ:「タイムステップ」・「積分時間間隔」ともいいます。)ごとに大気の状態の計算を繰り返して将来の状態を予測するという構造になっています。気象庁の現業における数値予報モデルの仕様では、全球モデル(格子間隔20km)で400秒(6分40秒)、メソモデル(格子間隔5km)で20秒となっています。したがって、下線部
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第58回試験・専門知識(a)(気象庁HP:知識・解説>気象情報>記録的短時間大雨情報より)まず初めに、「記録的短時間大雨情報」とは、大雨警報の発表中に、その地域で数年に一度程度しか発生しないような短時間の大雨を、観測(地上の雨量計による観測)したり、解析(気象レーダーと地上の雨量計を組み合わせた分析:解析雨量)したりしたときに発表します。(気象庁HP:知識・解説>キキクル(警報の危険度分布)より)この情報は、現