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季節柄、色々所用で更新が空いてしまいました今日は霊文についてです。霊文と言えば、謝憐が三度目の飛昇をしてから、他の人は謝憐に冷たいのに、霊文だけが普通に接しているので、悪くない印象を持っている方も多いと思います。彼女にももちろん過去や背景があります。今日は彼女について見ていきたいと思います。霊文と錦衣仙に関して大いにネタバレを含むので、ご注意ください。飛昇前霊文は人間の頃の名前は’’南宮傑’’と言いました。飛昇前は靴売りで、時々お金を貰って恋文やお経を代筆することを仕事にしていました。才能
この作品の一番の魅力は、謝憐と花城の愛の物語だけでなく、他の登場人物の描写が丁寧に紡がれている点だと思います。今日は『天官賜福』の中の「西方武神」の現任’’権一真’’と、前任''引玉''についてまとめてみたいと思います。ネタバレを含むので、まだ未視聴の方はご注意ください。ちなみに風師は、’’引玉殿下は謙虚で人当たりが良い’’と評価し、権一真については、''少し性格に難があり、人付き合いや世渡りがあまり得意でない''と評しています。引玉は陰が薄く、顔つきも平凡で存在感もありません。権一
第三巻の最後まで紹介し終えたので、次は何を書こうかと悩んでいるうちに、時間が過ぎてしまいました。第四巻以降の詳細な改変箇所は第四巻が出てからでないと書けないし、四巻から最後までの主な改変箇所は、第一弾で大まかに紹介しているので、改変の紹介はたぶん一旦ひと段落です。考察やまとめ記事など、書きたいことはたくさんあるので、しばらくはそのあたりを書いてみたいと思います。改変を紹介するにあたって読み直した時に、もっと詳しく考察したいと思う箇所もたくさん出てきました。今回は、前々から書き
久しぶりの人物考察です。今回は郎蛍について。郎蛍もまた、天官賜福中の一つの悲劇と言わざるを得ません。彼自身は何も悪いことをしていないのに、運命に翻弄され、最後悲劇を迎えたうちの一人なのです。物語に関する大事な部分のネタバレを含むのでご注意ください。天官賜福の中で、郎蛍の一生は本当に筆舌し難いものです。仙楽国の終盤、彼の叔父である郎英が筆頭になって戦が始まり、仙楽国が滅んだ後にできたのが永安国でした。郎英は永安国の初代の王につきます。郎英は自分の息子を早くに亡くしているので、甥である郎蛍を太子に
前回の…『アニメ『天官賜福貮』第六話~「万蝶、君を拯いて」どこへ行く、とか。』【拯う】…。いったい、何て読むの!?Σ( ̄ロ ̄lll)ガーンそう思った『天官賜福』推しさんは多いと思われる。(きっとアニメ系雑誌にはルビがふられていること…ameblo.jp小難しいサブタイトルから一転して、随分とあっさりめ(←どこが?)で迫ってきたアニメ『天官賜福貮』第七話。画像引用元:©bilibiliたった一人の謝憐のためだけに――皆が大騒ぎ(ノ*ФωФ)ノそんなこと言うんじゃありません
数日前までは、最後まで読み切ることができるだろうかと思い続けていた。何がって――『天官賜福』邦訳版老いたお目目に厳しい二段組み編成。しかも400P超え(笑)アニメ<第二季>までの内容はなんとか覚えているものの、その後の展開はうろ覚えだ。ところが、だ。そこはやはり墨香銅臭師の怖ろしいところ。『人渣反派自救系統』もそうだが、読み始めてしまうととまらない(ΦωΦ)フフフ…それより何より聞いてくれてっきり私は、『天官賜福』第三巻の紙書籍を読み終えていないと思っていたのだ
今回の記事は第四巻以降の部分、主に風信や国王・皇后に関するネタバレを含みます。「風信」を検索すると、「裏切り」というワードが度々出てきます。きっと漠然と、殿下を裏切ったイメージが強いのではないでしょうか。風信は本当に謝憐を裏切ったのか?謝憐に対してどんな思いを持っていたのか?早速見ていきたいと思います。風信と謝憐の関係風信は謝憐が十四歳の時から護衛となり、その時からほぼ片時も離れずに一緒に過ごしてきました。過去編で風信が戚容の腕を折った時、国王に叱責されて跪こうとした時、謝憐に「
花城と言えば、きらきらと美しく光り輝く死霊蝶ですよね。謝憐にとっては可憐に舞う可愛らしい銀の蝶ですが、他の神官達からすると「残虐の限りを尽くす狂気じみた銀の蝶」(第一巻p141)なのです。花城が絶になる前に、長年棲み家にした万神窟(洞窟)でも、繭が登場します。なぜ蝶なのか、なぜ繭なのか。以前、なぜ蝶なのかについて、「蝶恋花」つまり、「蝶は花(殿下)が大好きだから」みたいな感じで薄〜く浅〜く解釈していたのですが、新しい説を発見したので、書いてみたいと思います。(正解はない
ステそしロスで悶々としている我々にメインテーマをピアノでコピーしアップして下さった方がおられる!https://x.com/wwxmya/status/1910660522204393844?t=688ql35VVABFAPC_-neLEg&s=19すすす素晴らしい!🤩🤩🤩あの感動が蘇りますまた観劇した多くの皆さんが素敵なイラストレポなどをXなどに上げてくれているのもありがたい😆それでも魏嬰や藍湛に会いたい!となったら良く効く薬はやっぱりアニそしかラジオドラマ(私の場合は
君吾がしたことについてまとめてみたいと思います。ネタバレを含むので最後まで未読の方はご注意ください。物語全体を通して、君吾目線で描かれている部分はほとんどないため、花城や謝憐の推測の中からヒントを得たり、全体の構図から推測するしかないので、意外とわかりにくい部分だと思います。今一度、まとめてみたいと思います。---①謝憐に与君山の任務を与え、宣姫に辿り着けるように胎霊で導かせ、裴茗の勢力を削ごうとした。②宣姫だけでは裴茗の勢力が削げなかったので、空殻を使って謝憐を半月関に遣わせ、
夫と娘の3人で社宅暮らし転勤族の専業主婦物価高だけどなかなか仕事が出来ず家でのんびり副業してます節約を頑張りつつも気づいたらコンビニスイーツ買ってる「身近でいいな」って思ったことを発信していきます当ブログはプロモーションを含みます。楽天ROOMやってます遊びに来てねこんにちは、やまももです♪副業が落ち着いたので、やっと「天官賜福」の後半79章から最後までを読み終わりました。前半の記事はこちら👇『
中国語で「意難平」(イーナンピン)という言葉があり、直訳すると、「感情を平静に保てず、なだめるのが難しい」「忘れられなくて尾を引く」みたいな意味です。作品を観た後の「やり場のない思い」「やるせない思い」と言うと、分かりやすいかもしれません。小説や作品を観た後に、なかなか気持ちが収まらず、やるせなさが残ることがあると思います。(少し脱線しますが、「意難平」という曲があり、江厭離のキャラソンとして、『陳情令』の挿入歌になっていました。これは今でも聴く度に、お姉様を思い出して、涙が止まらな
どこまで進んで終わるのかな…と思っていた『天官賜福貮』全十二話。発表から二年間待ち続けた作品が、ようやく最終話を迎えた。『アニメ『天官賜福』・第二季予告より。』残念ながら…。第二季の『天官賜福』のアニメは、リアルタイムでYouTube視聴できないのね、と…。←何を勘違いしたのか、まだやってないしと訂正。「あなたのお…ameblo.jp…その割に、リアルタイムで観なかったという…何たる怠慢いいんだ…。どうせ読まれるのは、吹替版の放送が終ってからだから(笑)本来なら202
今回は仙楽国の滅亡についてです。仙楽国はそもそもなぜ滅亡したのでしょうか?白無相が人面疫を仕掛けたから?祭天遊の時に、悦神武者に扮した謝憐が三周しか城を回らなかったから?今まで単純にそう思っていたのですが、考えれば考えるほど深くて、おそらく「天時・地利・人和」が全て尽きてしまったためではないかと思うのです。では見ていきます。「天時・地利・人和」とは、「天のもたらす運」「地勢上の有利さ」「人心の一致」この三つが揃えば上手くいく、という考え方なのですが、この時の仙楽国は三つとも
天官賜福には何度か読んで初めて気がつく細かい伏線がたくさん隠れています。ネタバレを含むので、まだ最後まで視聴していない方はご注意ください。今回は黒水沈舟(賀玄)と水師(師無渡)と風師(師青玄)にまつわる伏線です。①黒水沈舟(賀玄)が師青玄達を風水殿に呼び寄せた時に、風師(師青玄)の像は腕と脚が取れていて、水師(師無渡)の像は頭が取れていた描写がありますが、これは後の風師と水師の結末を示しています。(しかし風師の腕と脚は、黒水沈舟によるものではありません)②賀玄(明儀になりすましてい
天官賜福には何度か読んで初めて気がつく細かい伏線がたくさん隠れています。ネタバレを含むので、まだ最後まで視聴していない方はご注意ください。花城が謝憐を好きになったのは、人間だった子供の頃、神武大街で城壁から落ちた時に謝憐に助けてもらった瞬間で間違いないのですが、では謝憐はいつから花城が好きになったのか考察していきたいと思います与君山でのエスコート謝憐が初めて花城に会ったのは、与君山の鬼退治で花嫁姿になった謝憐を花城が優しくエスコートする場面(この時点では相手が花城だとは知らず、事件が解
天官賜福、伏線シリーズ第6回です。今回は軽めです。読み返した時に、ここも伏線だ!ここも伏線だ!と宝物を見つけるような気持ちになるので、一つのテーマで伏線を探しながら読み返すのが好きです。謝憐が花将軍であることの伏線・「半月国は確かに存在した(p199)」と言い切っています。博識な花城でさえ、野史や伝記で読んだぐらいなのに、謝憐ははっきりと言い切っています。・「こんなふうに洞を掘られた岩は少なくないんだ。昔の半月人は放牧をしていて、家に帰るのが間に合わない時に砂嵐を避けたり、一
天官賜福は、お話の中の伏線も面白くて考察しがいがあって、まだまだ書き足りないのですが、今日は少し別の視点で書いてみたいと思います。花城はなぜ城壁から落ちたのか?花城が子供の時に城の壁から落ちて、それを謝憐が救ったことで全ての物語が始まるのですが、それではなぜ花城が城の上にいたのか、気になった方はいませんか?作者である墨香銅臭さんが明かしている部分を見ていきたいと思います。花城は生まれつき右目が赤い瞳だったことから、子供の頃から不吉として周りから忌み嫌われていました。嫌がらせを受けたり、いじ
天官賜福には何度か読んで初めて気がつく細かい伏線がたくさん隠れています。ネタバレを含むので、まだ最後まで視聴していない方はご注意ください。①謝憐が3回目に飛昇した時、霊文が’’風信はよく人間界に行っている’’と言っています。それは800年の間、風信がずっと人間界で謝憐を探していたことを示している可能性があります。②扶搖が初めて登場した時に「あなたは人の世の正道であり、世界の中心です」みたいなことを謝憐に言いますが、謝憐が初めて天庭から追放されて悲惨な生活を送っている時に、慕情から同じ
慕情は謝憐を裏切った印象が強く、性格も屈折しているので、なかなか好かれない面もありますが、実は彼はとても魅力的なキャラクターなのです。今回は、慕情について紐解いていきます。ネタバレを含むので、最後まで読み終えていない方はご注意ください。慕情という人物彼は「杯水二人」の質問で、砂漠で死にかけている二者がいたら、より生きる価値がある方に水を与えると答えました。謝憐が天界から追放されて、みんなで食べるものに困る生活を送っている時に、自分が中天庭に戻ることで突破口になろうとしました。与君山で謝
天官賜福の中で「四大害」と呼ばれる鬼のうち、3つの鬼は謝憐に関連しています。(そう考えると慕情の言うようにやっぱり謝憐は世界の中心ですね!)白無相は謝憐を後継者に仕立てるために近づき、花城は謝憐を守るため、戚容は謝憐への執着を捨てられないため。戚容は白無相と併せて悪役と思われがちですが、個人的には結構深掘りできるキャラクターだと思っています。ネタバレ含むのでご注意ください。戚容が絶になれなかったわけ花城が謝憐のために上げた三千灯で霞んでしまいますが、戚容もかつては謝憐の崇拝者であり
花城の余裕が無くなった瞬間②です。今回は第二巻の過去編のあたりから拾ってみます。では見ていきます。①まずは殿下との出会い、城壁から落ちた場面ですね。「子供が震えながら手を上げて肩にしがみついてきた。まるで藁にも縋るかのように必死で抱きついている(p184)」「子供が両手で謝憐の服の裾をギュッと掴んで放さなかった(p186)」のあたり。余裕の無さが伝わってきます。②麻袋で引きずられた後のシーンで、「子供は頭を抱え、体を丸めて縮こまっている」「まるで皮を剥がされてしまったかのように震え
新版の変更点・追加部分です。今回はほとんど改変はありません。前回は謝憐が雨の中、簡素な太子殿の前までやってきたところまで紹介しました。まだ入っていないのに、謝憐は間抜けな太子像が目に入ります。派手な衣に、大きく白い顔、ぼけっとした笑顔、まるで大きな人形のようです。悩み事がなければ、きっと笑い声を出していたに違いありません。ちょうど離れようとした時に、目の隅に雪のように白いものが入り、視線を戻りします。泥の太子像の左手には、雪のように白い花が握られていました。花びらは白く、露がついて
天官賜福には様々な愛の形があります。今日は愛するが故に、離れることを選んだ女性を紹介したいと思います。ネタバレを含むのでご注意ください。風信にはかつて好きな女性がいました。その女性との間に子供もいます。鬼市で謝憐に絡んできた売春婦の女鬼’’蘭菖’’がまさにこの女性です。そして、与君山で謝憐が聞いた子供の歌い声が、その子供の霊です。鬼になる前剣蘭は生きていた時は、仙楽国の、出身の良いお嬢様でした。かつては仙楽太子妃の候補にもなり、家族から期待され、もしかしたら謝憐の奥さんになるかもしれな
過去記事の伏線の中に埋もれていた内容です。伏線にしては少しボリュームのあるので、タイトルを付けて一つの記事にしました。過去記事を読んだ方や、小説を読んで知っている方も多い内容かもしれません。過去編があまりに辛くて、詳しく読めていない方も沢山いらっしゃると伺い、もし気付いていない方がいれば、参考になれば嬉しいです過去編の温柔郷で、花妖が様々な女性の姿に化けて、洞窟の外にいる少年の花城を誘惑する描写がありました。花妖が最後に化けた姿については明記されていませんが、前後の文章から察するに
久しぶりの考察記事です。(個人的には考察記事が一番好きです)以前記事18『戚容はなぜ「絶」になれなかったのか』で戚容について考察したのですが、最近戚容の言葉をまとめたり、戚容に関してのコメントを拝見するうちに思うところがあり、第二弾を書いてみたいと思います。(後半に戚容についてのネタバレを含むので、NGの方はご注意ください)第一弾の時に思ったことは第一弾でまとめたのですが、その時から時間も経っていて、読み返すうちに考え方も変わってきたので、第一弾に書いたことと多少違うと感じる部
前回の続きです。『天官賜福160蝶夢④』前回の続きです。『天官賜福159蝶夢③』前回の続きです。前回、前々回はこちらから↓『天官賜福157蝶夢①』今回は、四巻以降の部分にはなるものの、旧版には…ameblo.jpそこから数日間、こんなふうに謝憐は日中は花城を連れて白錦を見張り、夜は花城の「極楽坊」に一緒に帰ったのでした。(少しだけ省略します。省略した内容は後述します)-----数ヶ月後、須棃国主は、皇城の凌波楼で凌波文会を開くことを公表しました。もし優勝すれば、優勝者
今回は第三巻から拾ってみたいと思います。①水中キスの直後のあたり「花城は眉間にしわを寄せ、じっと堪えるかのように何度か浅く喘ぐような息を漏らす(p97)」「口を開くと、その声は明らかに以前より低かった」声が低かったのは本来の姿に戻っているからなのか、それともどう殿下に説明したら良いのか困って少し声が低くなったのか...②殿下の足から血が出ていることに気がついた時、「花城がぱっと彼の足首を掴み、声色まで一変させる『どうしたんですか?』」、そして「『痛くないわけがないでしょう!』花城は少
前回の続きです。(テーマが決まっていると更新が早い)前回はこちらから↓『天官賜福157蝶夢』今回は、四巻以降の部分にはなるものの、旧版にはなくて、新版で新たに付け加えられたエピソードの紹介をしたいと思います。多分、日本語版小説は旧版を元に最後まで翻…ameblo.jp花城は彼のことを覚えていないのです。そして自分自身のことも!-----謝憐は目の前の状況に、どう対処したら良いかわからなくなり、少し慌てましたが、花城が持っている笠を見て、「笠を返して!」と言いました。
この前の補足と続きです。今回はほとんど宣姫のお話で、宣姫に関するネタバレを含みます。一つ前の記事で、宣姫と裴茗の会話を少し紹介しましたが、会話は新版の方からの引用です。旧版では、裴茗が囚われている宣姫に会いに行こうとした時に、「昨晩、宣姫は消えたんだ」と言われます。鬼は何らかの執着があってこの世にとどまっているので、「消えた」というのは何らかの意味で、執着がなくなったということです。それについては、''想通了过去的几百年里,自己是为什么从一个英姿飒爽的将门贵女变成一个疯疯癫