ベートーベンのピアノ曲の究極の作品がこのハンマークラヴィーアだと思う。前回は15番の田園ソナタという親しみやすい作品を取り上げたが、べートーベンも常に新しい表現に挑戦した革命児だった。ハンマークラヴィーアはピアノという意味だが、この鍵盤の打楽器としての音響を追求して作られたのがこのピアノソナタ第29番ハンマークラヴィーアだった。ここにはピアノの響きや構成のユニークさ、斬新さがあり、まるでピアノ曲の抽象作品のようなものになっている。ピアニストはこの曲を弾くのは中々勇気がいるそうだが、確かに難しそう