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2010年日本監督:李相日原作:吉田修一『悪人』ちょっと気分がブリューな時は、何も考えず思いきりカラカラと笑えるものか、もしくは心があったかくなるハッピーエンドな映画を観るのが私の常套手段ですが。時には、明るいものやハッピーを何となく倦厭したくなる気分の時もあるんですよね。だからといって戦争モノとかホラーも観たくない、そんな時。というわけで、ずっと気になりながら中々観るタイミングがなかったこちらを。モントリオール世界映画祭で深津絵里さんが最優秀女優賞を受賞した作品。
吉田修一氏この作家さんは、スゴい。物語ごとに、文体が違うの。でも読み終えた温かさは、同じなの、カメレオン作家だと、思う。終戦後の子供達の事も書いてあって、なかなか心に重たかった。今と昔は、外向きは変わったけど根っこの部分はそんなに変わってない様な気がする。地位で格付けされて貧しいとこは貧しくて、頑張らんと基準な生活も手に入れられない。そんなところが・・・。ちょっとネタバレになるんだけど、遺体をなんかの液につけて保存が出来るんかね?もし、そんな物があったら、薔花子は
新聞小説「国宝」(4)吉田修一3/19(76)~4/13(100)作:吉田修一画:束芋レビュー一覧1234567891011121314151617181920全体まとめのあらすじはこちら感想最近、家事多忙でちょっとご無沙汰。半二郎の厳しい稽古を、全く辛いとは思わずどんどんのめり込む喜久雄。半二郎が喜久雄と俊介に見出した女形の素質と、小野川万菊との出会い。ずっと喜久雄を見守って
やっと、気になっていた梅仕事が終わった梅が届いてから・・・早く取りかからなきゃ・・・と思いながらも、他のことに追われて数日が過ぎてしまっていた幸いなことに、傷が気になる梅は数えるほどだったので、それを取り除いて、今年は梅酒を2瓶作った後は、首を長~くして出来上がりを待つばかりになった早いもので、今年も半年が過ぎようとしている砂時計の落ちるスピードが加速したかのように、過去の出来事がどんどん積み重なっていく去年、初めての子が誕生した男性が、書類を書きながら、「
今、やっと読み終えました!!吉田修一(著)『国宝上・下』朝日新聞出版(2018/9/7刊)今はまだ陶然としていて、感想文が書けるはずもなく、歌舞伎の舞台から、この役者が見たであろう吉野の桜、龍田の紅葉、更科の月、越路の雪…、が私の眼の奥に広がって、ただ涙……。この役者とは、三代目花井半二郎。いやいや、最初からこの名跡ではなく、長崎の極道の親分の子として生まれた、喜久雄、喜久ちゃん。そして、その盟友で、ライバル、関西歌舞伎の二代目花井半二郎の御曹司、俊介、俊ちゃんが登場します。
怒るのは勝手やけど、他人巻き込むな!怒りDVD通常版4,104円Amazon殺人事件を犯して逃げた犯人。何処かに消えた犯人は、人混みに紛れて暮らしてる。3人の男に、スポットライトがあたり、犯人はお前だ!八王子で夫婦が惨殺される事件が発生。現場には、血で書かれた「怒」の文字が!血文字で書いて受けるのは「平気」だけじゃよ~?ワクワクBOY。(このネタ誰にわかるのさ)犯人の山神一也は逃走したまま、消息を絶ちました。★出会い★槇洋平に
日経の連載小説は毎日読んでいます。今連載されているのは不可思議にも思えるタイトル「登山大名」。豊臣の血を持つ主人公が、徳川の世を大名として渡っていく数奇な運命を描いています。なかなか面白く読んできましたが、それも今月で完結。残り3回で終わるのかと思うと寂しいものです。しかし時に読むことが日々のルーチンになる作品もたまにあります。そうなると辛い。幸い4月からの作者は吉田修一。彼の作品は多くは読んでいませんが、上手い作家です。言葉も美しい。昨日はうちの部のメンバーが私の壮行会を開いてくれま
国宝(上)青春篇1,620円Amazon国宝(下)花道篇1,620円Amazonあらすじ:任侠の一門に生まれた立花喜久雄は、15歳で故郷長崎を後にし、大阪の歌舞伎役者・花井半二郎に弟子入りする。喜久雄はそこで半二郎の息子・俊介と出会う。2人は浮き沈みを繰り返しながら、芸の世界で数多の歓喜と絶望を享受する。そして頂まで登りつめようとする先に、何が見えるのか・・・・?朝日新聞連載時から大きな反響を呼んだ、著者渾身の大作。おすすめ:★★★★★
愛に乱暴吉田修一の小説「愛に乱暴」を実写化したサスペンスドラマです。威圧感がある義母や自分に無関心な夫への不満を振り払うかのように丁寧な暮らしを送ることに固執する女性に、不穏な事態が次々と降り掛かる。とっても面白かったです。何だかそこら辺にありそうな不幸話なのですが、その分、リアリティーがあって、「あらら、こうなっちゃうよねー。。」みたいに思いながら拝見していました。うまく行かない時は、何でもうまく行きません。また、うまく行かない人は、何やってもうまく行かないという面
吉田修一氏別の本を探しにBOOKOFFに行ったら、偶然に出逢ってしまった。なんか、心がホストクラスに行った様な本だった。この表現、分かって頂けるだろうか?何気ない日常生活なのに、一瞬「フワ」っとなる様な感じ。炊飯器の一説があるんだけど、『炊けたら一度にご飯をリビングに持って行くんだけど、なぜかある日それが虚しくなった。これが結婚を決めたきっかけだ」みたいな説。これはね、クッときた。寂しさと幸せが一度に味あえる瞬間で、あとにつれて優しい気持ちになれるの。こう
今日は、怖~い日本映画「楽園」のお話です。「楽園」は、2019年の瀬々敬久監督のサスペンス映画です。私は、この映画の基となった吉田修一の「犯罪小説集」は読んでいませんが、酷似した実際の事件は記憶にあります。そのうちのひとつ、限界集落殺人事件は、私の住む街からそんなに遠くない村で起き、事件のその後が連日ローカルニュースで報道されていたので、とても印象に残っています。この映画のどこが怖いかって?それは、そこらに普通に暮らしている平凡な人達が、ちょっとしたことをきっかけに、知らないうちに
今朝のめざましテレビで放映していました。2025年6月6日劇場公開の映画『国宝』の予告編。「その血筋は、才能を凌駕するー。名もなき一人の少年が世界でただひとりの存在“国宝”となるまでの物語。」主演が吉沢亮、横浜流星、他は高畑充希、寺島しのぶ、渡辺謙などなど李監督なので歌舞伎界の深層まで斬り込んでいくと思います。期待大!ですね🎵女子ーズは吉沢亮と横浜流星の美男子対決でメロメロではww予告編の01:04あたりで「神様と話してたんとちゃうで、悪魔と取り引きしてたんや」といきなりダークな
新聞小説「国宝」(20)5/4(476)~5/29(500:最終回)作:吉田修一画:束芋レビュー一覧12345678910111213141516171819全体まとめはこちら感想辻村の告白と、最終章を締めくくる演目「阿古屋」の描写。中国大陸に渡って成功した徳次は、結局皆の前に姿を見せることなくドラマが終わった。父、権五郎を殺した仇でもあった辻村。だが辻村自身は喜久雄の親代わりとして、彼の大事な
吉田修一さんは私の好きな作家のひとりです。もともとの文庫本のカバーはこれだったようですが、映画化されたので二枚重ねになっています。この本は5つの短編から成る犯罪小説で一話完結なのですが、映画はそのうちの2編を結合させて制作したようです。綾野剛さんと杉咲花さんが主役です。小説は実際に起きた事件ベースにしているものが多いそうです。怖いですね。監督の瀬々敬久さんは、この本の解説を書いています。この三叉路が舞台となっているようです。音楽はRADWIMPSの野田洋次郎さんが
それは怨嗟でもなく愛でもなく…さよなら渓谷[DVD]4,104円Amazon幼児殺害事件が起きた、とある田舎で、その男女は暮らしていた。激しく求め合う二人だが、実は…。今日人類が木星についたYO~、それはさよなら人類!我が子を殺すというセンセーショナルな事件が起きた、山あいの村。我が子を殺害したと思われる母親が逮捕されていかはる。このシーン、コントラストが非常に鮮やかで、あの秋田の事件を思い出させつつも、あの事件とは違う色合い…み
鯉登の吉沢亮はなくなったからな…でもいつ見ても美しい顔立ち…女方なんかやらせたらヤバくない?さぞや美しいだろうな。
※※この本を読んで一言※※若者による群像劇で、5人のキャラクターが立っていてその関係性がとても面白い。そして切ない!普段はミステリ読みの私には新鮮でした。※※※※※※※※※※※※※※※吉田修一さんの作品を読むのは「湖の女たち」に続き2作品目です。この作品は「湖の女たち」とはテイストは違いますが、人間というものを鋭く描いていると思います。良介→琴美→未来→サトル→直輝の順番で視点(主人公)が切り替わり物語が進行していきながら、時間も同時に進行しているので、新たな出来事
早速、下巻です。嫡流の俊介に対して横から奪った形の喜久雄という構図でやがて分かり合えていくというような単純なものかと思いきや・・。国宝下花道篇(朝日文庫)Amazon(アマゾン)終始、独特な語り口によって歌舞伎の世界で生きる人間への特異で厳しい覚悟の必要性を感じさせられます。この世界故か運命の残酷さがよくもまあ、次から次へと・・。特にやっと穏やかに芸事に専念できたはずの俊介にあんなにも残酷な運命が・・と胸が潰れる思いがしました。人も
私が3番目に好きな小説家である吉田修一が四年前に書いた長編小説『湖の女たち』。この本の感想を書いたのが上記の記事なんですが、その時にも書きましたけど、まあ世の中は本当に吉田修一の映像化が好きですね!!オリジナリティないのかね!!とも思いがちなんですが、でもまあ、そうそうオリジナリティを発揮できるわけもないので仕方ないんですがね。というわけで今日のお休みは地元の映画館の遠くにある方で『湖の女たち』を見てきましたよ。このイオンシネマ、郊外にポツンと
橋7年前に行きたいと思った橋ついに渡れた奥多摩の「もえぎ橋」さよなら渓谷[真木よう子]|中古DVD【中古】楽天市場1,510円映画「さよなら渓谷」でラストの印象的なシーンのロケ地と聞いたので…すごく景色の良いところだなと映像見ただけで行きたくなったこの映画は万人にオススメはしないけど私は、吉田修一の原作を含めて好み。吉田修一の小説には、一時、すごいハマって読み漁ったのでさよなら渓谷(新潮文庫新潮文庫)[吉田修一]楽天市場539円さよ
本【国宝】吉田修一あと少しで読み終わりそう、と思ったら終わるのが勿体なくて数ページを残して就寝。夢で続きを読んでた(笑)朝起きたら気になって仕方ないので仕事行く前に読了。はぁ~(´Д`)きゅーん(*T^T)読み応えあったわ~喜久雄の人生、俊介の人生イケメン2人(吉沢亮と横浜流星)妄想しながら読んだよ。どっちがどっちでもいいや~って最初思ってたけどやっぱり吉沢亮は喜久雄で横浜流星は俊介で合ってる、と思う。2人の妖艶な女形が目に浮かぶよぉこの上下巻が2時間ほどの映画
本日2回目の更新です。吉田修一さんの『国宝』上下巻を読みしました。分厚い上下巻なので、1日では読みきれません。だけど何をしていても早く続きが読みたくてたまらず、最後は朝4時半まで起きて一気読みしてしまいましたよ。国宝上青春篇[吉田修一]1,620円楽天国宝下花道篇[吉田修一]1,620円楽天戦後の長崎。任侠立花組組長の権五郎は、新年会の席で、敵対する組の襲撃を受け、命を落とす。一人息子の喜久雄と幼なじみの徳次を引き取ったのは、
新聞小説「国宝」まとめ2017/1/1~2018/5/29(1~500)作:吉田修一画:束芋レビュー一覧1234567891011121314151617181920朝日新聞朝刊で連載されていたもの。世襲が一般的な歌舞伎の世界で、ヤクザの息子から人間国宝にまで上り詰めた男の人生を描いた。全体感想ヤクザの家系に生まれ、数奇な運命で歌舞伎の世界に入り、世襲の壁を越えて「人間国宝」まで昇り
図書館予約本が切れているのでコミュニティハウスに寄って借りてきた本。映画化されるようです。映画『国宝』公式サイト2025年6月6日(金)公開!その才能が、血筋を凌駕するーkokuhou-movie.com国宝上青春篇(朝日文庫)Amazon(アマゾン)歌舞伎のお話と聞いていたのに最初の方は暴力団同士の抗争が描かれていてちょっと私的には苦手な分野で読みにくかったけど組長である父の死をきっかけに主人公の喜久雄は上方歌舞伎の重鎮、二代目花井半二郎の元へ行
私が3番目に好きな(現役的という意味で言えば2番目に好きな)小説家である吉田修一の最新刊『続横道世之介』を読み了えましたよ。この本が店頭に並んでいるのを見つけるまで、続編というその存在を一切知らず、店頭で「え、マジで?!」となって以来、ずっとずっと早く読みたかったものの、中国語試験なり他に読んでいた本なりがあったせいで読み始められず、故に先日ようやっと読み始めたらもう没入度がヤバイヤバイ。著者からのメッセージつきでございました。私は吉田修一作品の中で
新潮文庫2023年8月発行解説・諏訪敦387頁湖畔の介護施設で暮らす100歳の寝たきりの男性が殺されます捜査にあたった刑事・濱中圭介は施設で働く日下佳代と出会い、インモラルな関係に溺れていきます一方、事件を取材する東京の出版社の記者は死亡した男性がかつて旧満州で人体実験にかかわっていたことを突き止めますが、なぜか取材の中止を命じられます介護施設の殺人事件と旧満州の人体実験旧満州で起こった若い男女の死亡事件、神奈川県で起きた障がい者施設殺傷事件、と扱う事件は重みが
2019年公開日本監督瀬々敬久嘔吐表現有り注意箇所は、杉咲花さんの幼馴染男性の入院にお見舞いに行ったところ。治療の副作用でトイレで。なので、お見舞い場面見なければなんとかなるかも。もうひとつは、佐藤浩市さんが、土を食べるところ。ここは目をそらすと、後の話につながりにくいので無理しないといけないかも。吉田修一著「犯罪小説集」の中の「青田Y字路」「万屋善次郎」をミックスしたストーリー。少女失踪事件と連続殺人事件が描かれています。限界集落での、偏見や差別、大人のいじ
楽園(2019日本)監督/脚本:瀬々敬久原作:吉田修一「犯罪小説集」製作:二宮直彦、橋口一成、千綿英久製作総指揮:井上伸一郎撮影:鍋島淳裕編集:早野亮音楽:JoepBeving主題歌:上白石萌音「一縷」出演:綾野剛、杉咲花、村上虹郎、片岡礼子、黒沢あすか、石橋静河、根岸季衣、柄本明、佐藤浩市①美しい田園風景と、そこで展開される地獄冒頭、明るい光に照らされてキラキラと輝く田んぼの風景が美しい。本当に絵画のようで。「楽園」と言うならば、まさしくこの風景の場所だろう…と思