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三次創作小話「忘羨その後」(118-4)(景徳鎮へ向かう)ウェイインは伝送箱を懐にしまい込み、「スージュイ、後は頼む。俺たちが戻るまで、ルオシーからダニエルを隠しておくように」二人は外に出ると、ユンユン、ファファを抱き上げ、剣に飛び乗り、瞬きする間に点になっていた。ファファはランジャンの腕の中で、すやすやと寝ている。ユンユンはウェイインの背にしがみつき、ウェイインが左右上下に蛇行するのを、きゃっきゃと喜んでいる。初夏の陽は頭上にあって、なかなか落ちない。かんかんと照りつける日差
三次創作小話「忘羨その後」(118-5)(景徳鎮にて)間もなく、ウェイインたちは、景徳鎮の入り口に舞い降りた。「ムーチン」ランジャンが呼ぶと、背後から姿を現した。「お前もフォンシンも、最近、気配を消すのが上手くなったよなあ」「最近は偵察、監視が主な仕事になりました。そういう癖がついてしまったようです。ですが、含光君は欺けません。窯元の屋敷は街の外です」と言うと、ムーチンはファファを抱いて歩き出した。「ランジャンは、視覚、聴覚、嗅覚が人間とは思えないほど優れているからな」ラン
三次創作小話「忘羨その後」(111-4)(寒潭洞にて)「結界は、まだ、破られていない」ウェイインとランジャンは、中へゆっくりと入って行く。刺激しないように。「ウェイイン、陳情は?」「持っていないが、また眠らせてみせるさ」一見、何事も起こっていないように静かだが、水面が微かに振動している。すると、水面は揺れ始め、さざ波が起こり、ゆっくりと陰虎符が浮上し、水面上でぴたりと静止した。ランジャンは文机に琴をのせ、奏で始め、ウェイインは口笛を吹き、誰が主(あるじ)か、分からせようとする
三次創作小話「忘羨その後」(118-3)(温家居城にて)ーーーーーーーーヤクジャンは俺に「後ろから近づき押さえていろ」と言った。俺は、痛めつけて脅すだけだと思っていた。でも殺しやがった。短刀でめった突きだ!そして、俺はヤクジャンの命令通り死体を埋めた。従うしかなかった。あの時のヤクジャンの狂気の笑い声と、ハルマーの最後の言葉が忘れられない。「お前はうちの窯場の弟子だ。お前の作品は俺のものなんだ。それを盗んだだと!この雑魚がっ!お前の女も俺が面倒見てやるさ。ふっはっはっはっ」「
三次創作小話「忘羨その後」(115-1)(114)の続編です。ウェイインとランジャンは、顧シアンにウェン、リェンと孤児院へ向かう。ハイユン、ハイファをそれぞれ抱き締めた。「また、何日か帰って来れない。すまない」ハイユンの手を握り締め、「おみやげを買ってこよう。何がいい?」ハイユンは首を横に振って、涙をぽろっとこぼした。ハイファはランジャンの袖を離そうとしない。「ハイユンとハイファをよろしくお願いします」顧シアンに頭を下げて、二人は後ろ髪を引かれる思いで背を向けた。フォンシン
折口信夫作品集『口ぶえ』『身毒丸』『神の嫁』『生き口を問う女』収録!大好きな人がいた。いつも彼のことを考えていた。誰にも言えずあふれる慕情を歌に託して詠むことを覚えた。そして悟った。歌は恋。恋こそ歌。▶Amazonはこちら▶楽天市場はこちら病弱な高校生少年と級友の友情を描いた物語です。憧れが羨望になり嫉妬になり、やがて愛情へと変わってゆく思春期の繊細な心の揺らぎを連載でお届けしたいと思います!芝生