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三次創作小話「忘羨その後」(121-14)(山門にて)「ウェイの若君ですか?ますます精悍になられましたね。お久しぶりです」邪除けの腕輪を見せて、笑顔になった。「ああ、あなたはあの時の※」並んで歩きながら、「母が昨年亡くなりまして、これが形見になりました。たいそう喜んで大切にしてました。毎晩磨いて、おかげで、こんなに艶々です」ウェイインはその男を雅室に案内した。「あまり時間がないので、失礼だが、手短かにお願いしたい」「はい、これを」と言って、懐から書状をとり出した。「本来な
三次創作小話「忘羨その後」(121-13)(孤児院にて)☀️「とにかく、怪しんでいるのは確かです。ユンユンたちを隠して、スーチン殿が病に伏せるふりをする。今日一日、お願いします」「彼が疑いを持ったなら、遅かれ早かれ気づかれます。引き会わせましょう」「師弟*とハイユンを?いいのですか?」「ワンジー殿が目覚めるには、何かきっかけが必要なのでしょう?」「はい、目覚めるには、何かしら事由があるはずです。事実、奇跡のような出来事を聞いています」「命の方が大事です。ワンジー殿の回復を待って
高校生の頃、彼とはほとんど接点がないと思っていた。大学の時は、凱斗かいとは二年くらいアメリカに留学していて、あまり顔を合わせていない。帰国してからも、生協や学食でたまに見かける程度。同じ授業の時もあったが挨拶程度で、大して話はしなかった。…でもなぜ昔、凱斗に番号を教えていたのかは、彼に言われて思い出す…そう言えばアメリカに行く前、同じクラスだった彼とは少しだけ仲良くしていた時期があった。急にライブに誘われて、一緒に行った事を覚えてる。
三次創作小話「忘羨その後」(121-11)(静室にて)直後、顧シアンが戸を叩き、「入ってもよろしいですか?」ジンイーが戸を開け、「あまりにも辛そうで、声もかけられません」シアンは何も言わず、ウェイインの肩を抱きしめた。ウェイインはシアンの胸に顔を埋めて声を上げて泣き出した。ウェイインの掌をランジャンの左胸に当て、「ワンジー殿は戦っています。ワンジー殿が諦めるまで、私たちも諦めてはいけません」ウェイインはうなずいて、「でも、黄ヨウでも治せないんだ」シアンは「黄ヨウの言葉を伝え
三次創作小話「忘羨その後」(111-4)(寒潭洞にて)「結界は、まだ、破られていない」ウェイインとランジャンは、中へゆっくりと入って行く。刺激しないように。「ウェイイン、陳情は?」「持っていないが、また眠らせてみせるさ」一見、何事も起こっていないように静かだが、水面が微かに振動している。すると、水面は揺れ始め、さざ波が起こり、ゆっくりと陰虎符が浮上し、水面上でぴたりと静止した。ランジャンは文机に琴をのせ、奏で始め、ウェイインは口笛を吹き、誰が主(あるじ)か、分からせようとする
病院は子どもにとって少しだけ怖い場所だ。白い壁。消毒液の匂い。見慣れない機械の音。でもーーそこには必ず、小さな手を握ってくれる大人がいる。泣いている子どもの隣で、一緒に笑おうとする人がいる。これは、ヒーローになれなかった少年が、誰かの「隣」に立つことを選んだ、一人の小児科医の物語。小児科医とは小児科医とは、子供の全身と成長をトータルで守る「最強のホームドクター」。対象は生まれたばかりの赤ちゃんから思春期の中学生まで。
三次創作小話「忘羨その後」(121-10)(静室にて)黄ヨウはウェイインに、「孤児院に少し心配な子がいます。昼食を兼ねて、様子を見てきます」と言い置いて、出て行った。(孤児院にて)「どうしても食べてくれません」スーチンが黄ヨウに懇願する。「何か滋養のある薬はないでしょうか?このままでは、スーレイやスーシャオのようになってしまいます※」話しかけても、反応が薄いハイユン。ハイファはそんなハイユンの衣を握りしめ、離れようとしない。「ユンユン、食べないと痩せ細って、まあまが心配