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【あをによし:第13話.新年の言祝(ことほ)ぎ】暮れも押し迫った12月31日大晦日の日、天堂浬(かいり)は大きなお腹の七瀬と息子の颯(はやて)を伴って、近くのホテルレストランでランチを楽しんでいた。ちょうどおせち料理を注文していたので、それを受け取りがてら、昼を済ますことにした。颯はお子様ランチに大喜びだったし、七瀬も久しぶりのステーキに、ずいぶんと食が進むようだった。浬もサーロインステーキに舌鼓を打っていた。お子様ランチを食べていた颯は身を乗り出して、二人のステーキを見比べた。「パパと
~madrigauxàvent~風のmadrigal前編18世紀の小説前編です。いやはや、一回で終わらなかったわ〰️!前編、後編で書くことにしました。ベルサイユのばら6巻の、辻馬車襲撃事件の直後から、物語は始まります。今回は、アンドレが重症を負い、記憶を一時的に失くす、と言う物語です。私は医療従事者なので、頭を強く打ち、記憶を一時的に無くしていた患者さんから、その時の話を色々聞いた事があります。それをベースに、辻馬車襲撃事件のサイドストーリーを書いて見ました。時系
くもねこは空に住んでいて、くものようにからだがふわふわ。だから、どんなところへも、軽々自由に飛び回ることができます。そして、少し変わった力を持っていて、それはどんな望みも一瞬で叶えられるという、魔法のような力。くもねこには、『あれがほしい』『こうしたい』という人間の望みが聞こえます。時々地上に降りてきて人間界を探検しては、こっそり望みを叶えて、人を笑顔にすることが何より好きなのです。長い間、そうやって生きてきましたが、ここ最近は、ただこっそり望みを叶えるということも『なんだか、つまら
三次創作小話「忘羨その後」(24-3)(寒室にて)「では、座学の取りやめをやめませんか」暁シンが言う。「そうですね。なんとかなる、、、でしょう」スージュイは答え、「いかがですか?」とランジャンたちを窺う。「できるのなら、それに越したことはない」ウェイインの言葉に、「『美しく善なる競技**』は?」ランジャンは微かに首をかしげる。「そんな競技があるんですか?」暁チェンが首をひねる。「それは、ただの謳い文句*だ。大地震に始まり、ここ二ヶ月ほど、大変な時期が続いた。皆も心身共に
この話はおそらくフィクションです動物虐待を推奨するものではありません…多分また適当に書いただけの拙い文章です…日記だしねプロローグ〜個体確保〜自治体動物愛誤…じゃなくて愛護センターの譲渡機関に電話を入れた。用件は猫を引き取らせて欲しいという旨を伝えるためだ。引き取る際に講習を受けなければいけないらしい。愛誤団体に相応しい無意味で愚かな風習だが、別にいいだろう。予約した日にセンターを訪れると講習を案内され、その後虐待・・・もとい譲渡候補
【あをによし:第11話.虎落笛(もがりぶえ)の咆哮】11月末、霜月の名が表す通り、奈良も随分と冷え込む日が多くなってきた。朝の最低気温も一桁(ひとけた)になり、暖房が欠かせない。七瀬のお腹も目立つようになってきて、マタニティウェアに厚手のカーディガンを重ねている。身体を冷やさないように足元もタイツとソックスを重ね履きだ。浬(かいり)も黒のタートルネックセーター姿にロングコートと装いを変えた。浬のチャコールグレーのコートに対し、颯(はやて)は濃紺のピーコートとベージュのダッフルコートを、交互に着
【プロフェッサー・キキモ】月から投下された「何か」を迎えに来た【赤い髪の地球人】の名前だ。職業は科学者であり、地球防衛軍「NEBULA」の幹部の一人でもある。地球防衛軍の幹部である彼女が、わざわざ「月から落ちてきた“ナニカ”」を収拾しに行くということは、それが【NEBULA】にとってとてつもなく【大事なもの】だと容易に想像出来る。しかし、これは本来はおかしいのだ。遠い過去の世界の事はさすがに私も知らないのだが、地球の衛星【月】は、いつの頃からか宇宙要塞【月】となり、それを【ロボットアー
さて今回は、ちょっとしたお知らせと、それに伴うアメンバー募集の告知ですワタクシがBL好きであることは、いつもブログを読んで下さっている皆さまには周知のことと存じますが、ワタクシ、このたび…創作BL小説、書きますそんでもって、それを…アメブロで上げますただしアメンバーさん限定でまたまた何を言ってるんだコイツは、と思われた方もいらっしゃるかと思いますが、順を追って説明しますのでご心配なく←えーとですね、まず、ワタクシ同様、ホラーとBLの両方をたしなむ素敵ブロガー、蜜柑さんという方がいら
再度お知らせです。BSフジで4月1日より、韓国ドラマ冬のソナタ放送開始です。2025年4月1日(火)10:00~11:00韓国ドラマの金字塔ですまたご覧になっていない方も多いかと思います。是非一度見てみてください。最高にハマります私は冬のソナタに陶酔して、創作小説を何作も書きました。https://www.bsfuji.tv/fuyunosonata/pub/001/index.html<韓ドラ>『冬のソナタ』|BSフジ★“今まであなたは誰かを心から愛したことは
三次創作小話「忘羨その後」(6-11)さて、明日は座学最終日です。真剣による試合対戦要項一回戦藍ジンイーX座学生代表一二回戦藍スージュイX座学生代表二三回戦含光君X魏ウーシェン出場したい座学生は、申し出て下さいと書いた紙が、一週間前から、蘭室入り口に貼り付けてあった。ところが、前日の夕方になっても、一人も希望者はなく、座学生たちの間では、いくら剣に自信があっても、さすがに藍氏小双璧を相手に真剣は恐ろしすぎると囁かれていた。そこで、こ
三次創作小話「忘羨その後」(6-9)ランジャンは、衣をゆっくりと脱ぐと、一糸纏わぬ姿で、仁王立ちになった。自分を見つめるウェイインを、射るような瞳で見返す。(小さめの頭に、均整のとれた身体つき。肌の白さと艶やかさ、引きしまった筋肉の見事な造形。それに、堂々と鎮座する*“それ”が、避けようとしても、目に入ってしまう。ああ、何度見ても、惚れ惚れする)下腹から込み上げる、疼き(うずき)が、心臓をやかましくさせる。堪えきれず、背中を向けて、自分を愛撫し始めるウェイイン。ランジャンはウ
三次創作小話「忘羨その後」(6-7)そろそろ、桜もちらほらと咲き始まっている。あいにく、昨夜の雨が深夜に雪に変わり、桜の花が雪を重そうに背負っている。「今朝は寒いな」ウェイインは掛布に包まっている。「季節外れの雪か」「まさに桜隠し*だな。閑雅*だ」「今日午前中の講義が終わったら、予定がないよな」「急ぎの公務がなければ大丈夫だ」「一日前に金氏蘭陵に乗り込まないか?久しぶりにお前と街をぶらつきたいな」「君と外泊か」うれしそうなランジャン。昼前の講義が終わり、ウェイインとランジャ
三次創作小話「忘羨その後」(6-10)朝食を終え「少し早いが、練習に行こうか」とランジャン。外に出ると、清々しい空気を胸一杯吸い込む。少し肌寒い北よりの風が、心地よい。桜の枝を揺らし、花びらは一斉にひらひらと舞い落ちる。花びらの雨に打たれて歩いていると、花びらが、ランジャンの髪留めに、引かれるようにくっついて、まるで桜色の王冠をかぶっているかのようだ。剣道場に一礼して入ると、外衣、中衣を脱いで、下衣一枚になる。ランジャンは髪留めと抹額を外し、白い髪紐で髪を束ねる。まず、体をほ
下をクリックすれば1ページで読めます(1ページにまとめました)断髪小説~千夏の髪・続~『断髪小説~千夏の髪・続~』1ヶ月前に公開した断髪小説~千夏の髪・続~の5ページを1ページにまとめました。普段は1日500PVぐらいですがこちらを公開した時は1500PVほどいき、たく…ameblo.jpこちらは前編です断髪小説〜千夏の髪〜『断髪小説~千夏の髪~』以前書いたものですが、要望もあり、5ページあったものを1ページにまとめました初めて書いたもので
ありがとうございます😭明日も、そして週末もベルばら映画を見に行きますが、こちらのblogが、『今日。劇場版ベルサイユのばらを、2回見ました。』1回目…。オープニングから、もうウルウル(;_;)アニメのベルばらも、45年前ですよ?マーガレット連載時から、母とベルサイユのばらのファンだった私はこの年齢で…ameblo.jp人気記事ランキング1位になりました😭皆様、誠にありがとうございます(__)💦53年の愛を、憧れの思いを書きました。また、イタリア人の友人が来たら、blogにします
三次創作小話「忘羨その後」(23-6)(寒潭洞にて)何の進展もなく、さらに七日後、ウェイインとランジャンは、寒潭洞の入り口に立っている。背後に、スージュイの気配を感じた。「遅くなりました。申し訳ありません」「私のせいです。スージュイは悪くない」予想外の声に二人は振り返った。「ジンイー、どうしてここに?」「それは、お力になれればと、」「分かったぞ、青龍を見に来たんだろ」「それは、、、まあ、一生に一度の機会かもしれないので。シンとチェンの話を聞いて、そりゃ会ってみたいと思うでし
三次創作小話「忘羨その後」(23-4)(寒潭洞にて)直後、静まり返る。四人が顔を見合わせていると、やにわに寒潭洞の水が渦を巻く。渦の中心から、青龍が姿を現した。前腕を岩の上に乗せて、窮屈そうに首を下げている。暁シン、チェンは息を呑んだ。(生まれたばかりではないのか?なんて大きいんだ)『白龍からの返答だ。天帝に別れを告げたら戻ると言っていた』青龍は背を向けて、水中へ消えた。「ありがとうございました」シンとチェンの声が洞内に響いた。『それにしても、あいつと私は犬猿の仲、なぜ
三次創作小話「忘羨その後」(23-5)(蔵書閣にて)ランジャンは筆を止めて、顔を上げた。「禁室の古書を調べてみたが、天界に関する記述は見つからなかった」スージュイは、「私も早朝、禁書の一覧を再度、見直してみました」と言って、古色蒼然とした“竹巻*”を慎重に広げた。「一冊か、二冊か、欠番がありそうです。しかし、傷みがひどく、判読できません」「残念ながら、もう存在しないだろう。古書については、兄上の方が詳しい。訊いてみるといい」「沢蕪君は、当分戻らないのか?」ウェイインの言葉に
陸上クラブの帰り道いつも通りおじさんの家へ行った。マッサージのおじさんは陸上ユニフォームで行くとタダでマッサージしてくれる。だから陸上クラブが終わった後はよくマッサージのおじさんの家に寄っていた。「やあ卓弥くん、いらっしゃい」マッサージのおじさんは優しげな笑顔で迎えてくれた。「じゃあまずはうつ伏せになって」俺は言われた通りにうつ伏せになった。「今日も練習頑張ったね」そう言いながらおじさんが俺の背中を揉み始めた。おじさんの手が背中から腰へと移動していく。「どうだい?痛くないかい
夜の静寂が島を包む中、星明かりがソニックとテイルスをほのかに照らす。二人は向かい合っていた。「本当に行くの?」テイルスの声が震える。深い懸念と不安が滲む。ソニックは彼の目を見つめ、ゆっくり息を吐く。「ああ、行くよ。」低く、決意に満ちた声で答える。その瞳は遠くを見据え、困難を受け入れたかのようだった。テイルスが俯き、震える手でデータを差し出す。「これ、昨日見つけた。敵のかつての施設の記録だ。今は廃墟だけど…何か役に立つかも。」ソニックはそれを受け取り、小さな手のひらを見つめる。信頼と期
一心不乱に執筆活動。今日はかなり、捗りました。喜って言うのも、ななさんが、今日はおとなしかったから。って言うのも、寒の戻りで寒かったから。ですね。笑今日のななさんは、久しぶりにコタツで丸く…いや、コタツで伸びてました。やはり、邪魔されないと捗ります。でも、それはそれで、寂しい私だったりして…っで、写真がないので、昨日のヤツです。さて、今日は、もう少し、小説の執筆頑張ります。頑張れます。笑
作戦会議中、ソニックは腕を組み、考え込んでいた。これまで数々の敵と戦ってきたが、自分の力を悪用し、世界を支配しようとする存在がいることに怒りが湧く。「どうしたの、ソニック?」テイルスが心配そうに声をかけた。「俺の力を悪用されて、こんな世界が作られるなんて許せねぇ。」ソニックは拳を握りしめる。「こんなこと、俺がやらなきゃ誰がやる?」「冷静になれ。」ナックルズが鋭く言う。「感情で動けば、状況は悪化するだけだ。」「分かってる。でも、このままじゃ何も変わらない。四人だけじゃ突破できないって
ソニックが過去へ旅立った後、テイルス、エミー、ナックルズは島を守る準備を急ぐ。「ここを守りきらないと…!」テイルスが自らに言い聞かせ、震える手で警戒システムを点検する。「警報は全部起動したぞ。」ナックルズが力強く報告し、島周囲の装置を確認する。「敵が来たらすぐ分かる。」「ドローンとトラップも設置済みよ。」エミーが冷静にチェックリストを手に進捗を確かめる。「これで、少しでも時間を稼げるはず。」テイルスはガジェットを調整し、焦りを滲ませながらモニターを覗く。「人工ソニックの弱点は
そして、迎えたテストの前日。その日の夜、少女は不思議な夢を見ました。急いでくもねこに伝えます。『あのね、不思議な夢を見たの。逆上がりができるようになった夢。夢の中での私ははできていたの。それでね、"できた"っていう感覚がまだ残っているの。』そう話す彼女は、高揚感を感じながらも不思議と落ち着いていました。二人はドキドキしながら学校へ向かい、体育の時間を待ちます。そして、いよいよその時がくると、"ぐるん。"『あれ?うそ!・・・できた!?』少女は驚いた顔を浮かべ、しだいに輝かしい笑顔に
小説『たこ壺はかく語りき第二夜』〜カイピリーニャの沼〜その2「注文の前に、昨日の会計をして下さい」言われてマスターは、曇った表現を払拭し、そんなことかっと笑う。「来ると思ってたて。君には見込みが有るみたいだて。大きく成長出来るな。会計はもうイイ。来てくれた事でチャラだ。ワシの奢りだて。まあ、初回サービスだな」ケイは、マスターの奢りの申し出を断ったが、マスターは笑って受け流した。まあいい。今夜の会計の時に多めに払おう。ケイはユウをチラ見し、戦略を変える。ならばっと、生ビールとた