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こんばんは。それでは問1の残りを考えてみたいと思います。(4)温度移流につきましては、等温線を横切る風が暖気側から寒気側へ吹く場合は暖気移流、逆に、寒気側から暖気側へ吹く場合は寒気移流となります。そこで図3(下)のア~オについて見てみますと、アとイは風向が北よりの風になっていますので一見すると寒気移流のように見えますので勘違いするおそれがあります。等温線をよく見ますと、アは-21℃上にあり、-18℃の暖気側から吹き込んでおり、イは-30℃付近にあって-27℃の暖気側から
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(1)まず、図2から300hPaの強風軸を解析してみます。橙色で示した線が強風軸です。破線で描かれている線は等風速線で20ノットごとに表示されています。2本解析ができ、1本は日本の南にある最大180ノットの領域を東西に延びている亜熱帯ジェット気流に対応する強風軸、もう1本は日本海を最大100ノットの領域を等高度線に沿って回り込むように延びている寒帯前線ジェット気流に対応する強風軸です。解析のしかたは南側の強風軸で見るとわ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・専門知識(a)と(b)冬型(西高東低型)の気圧配置のとき、大陸からは冷たく乾燥した季節風が日本海に向かって吹き出します。日本海の海面水温は暖流である対馬海流が流れていることから、季節風の温度に比べて高いため、海面から、顕熱と水蒸気の供給が海面に接する下層から進んで、相対的に暖かく湿った空気に変わっていきます。このメカニズムを「気団変質」とよんでいます。海面に接した空気が下層から暖かく湿った空気に変わってき
こんばんは。今回から第46回の実技試験2の問題を一緒に考えてみたいと思います。この問題、結構な難問と聞いています。まだ問題全体を精読していませんが、今のところわかるのは、穴埋め問題なしでいきなり初期時刻の状況を掴まなければならないハードルの高さといったところでしょうか。これまでもたまにこんな出だしの問題がいくつかあって、試験本番のたびに出鼻をくじかれてましたね。あと問題が多いなぁ、という感じも受けます。手強い問題ですが、向かってみましょう。まずは問1から見ていきます。
こんばんは。前回の続きを考えてみたいと思います。(2)図3(上)の500hPaの高度・渦度解析図に基づき、図1で日本海にある低気圧の地上中心の上空500hPa面における正渦度移流の方向を16方位で答えなさい、ということですが、正直、「えっ?」っていう感じですね。「正渦度移流の方向」を求める問題はこれまでなかったような気がします。でも、落ち着いて考えますと、まず地上の低気圧の中心を図3に写しますと、ほぼ、正渦度の極大値、+240(×10-6/s)付近になります。次に正
こんばんは。令和最初の12月は寒暖の差が激しい日が続いています。インフルエンザも流行っていますが、体調崩していませんか?特にこれから大事な時期を迎える受験生の皆さんは神経を尖らせている事でしょう。インフルエンザはビタミンC(みかん等)とちょっとした運動と睡眠で抵抗力をつけて撃退したいものです。寒暖の差が激しいと言えば「三寒四温」と言うフレーズがあります。3日寒くなって4日暖かくなり春が近づくって現象を表す言葉。まさか今が寒さのピークって事はないと思いますが、暖かい日は