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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第62回試験・専門知識(a)冬にシベリア付近に現れるシベリア高気圧は、ユーラシア大陸北部において主として放射冷却によって形成される対流圏の下層1000〜2000m程度の背の低い寒冷な空気で満たされた高気圧です。したがって、本文の内容は誤りとなります。(b)冬型の気圧配置が強まったときに、日本海上に北西季節風が収束して、積雲や積乱雲から構成される帯状の雲域となって現れる収束帯のことを、「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」と
こんばんは。実技試験2も最後の問題になりました。考察編が終わるのはたぶん、年明けになりそうです。ということで、最後もがんばって一緒に考えてみたいと思います。問3図9は26日9時,12時,15時のレーダーエコー合成図・地上実況図で,9時の図には海面気圧の観測値と2hPaごとの等圧線も記入されている。また,図10は26日の留萌における高層風の時系列図,図11は寿都と深浦における気象要素の10分毎の時系列図,図12は26日18時,21
こんばんは。早速ですが次の問題を考えてみたいと思います。(4)図10の留萌における高層風の時系列図によりますと、(3)で考察したシアーラインは不連続面としての立体構造を持っていることがわかることに関連して、①このシアーラインの南側で、南南東~南西~北西、北側で北北西~北東~南東とするとき、図10の高度2,000m以下に見られる不連続線を解答図に実線で記入しなさい、という作図の問題です。(留萌のウィンドプロファイラー気象庁HPより)まず、「不連続面としての立体構造を
こんばんは。それでは問2の残りを早速考えてみたいと思います。(4)図8(上)で朝鮮半島北部に500hPa面のトラフが予想されていて、これに関連する①~③の特徴を図7と比較して述べなさいということです。(全般気象情報などに用いる日本付近の地名、海域名気象庁HPより)初期時刻から36時間後くらいまでは冬型の気圧配置が維持されているのですが、当然いつまでもこの状況が続くわけではありません。36時間後以降になりますとその状況から変化する予想となっていて、その一つが図
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・専門知識(a)と(b)冬型(西高東低型)の気圧配置のとき、大陸からは冷たく乾燥した季節風が日本海に向かって吹き出します。日本海の海面水温は暖流である対馬海流が流れていることから、季節風の温度に比べて高いため、海面から、顕熱と水蒸気の供給が海面に接する下層から進んで、相対的に暖かく湿った空気に変わっていきます。このメカニズムを「気団変質」とよんでいます。海面に接した空気が下層から暖かく湿った空気に変わってき
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(1)まず初めは、図9(上)において、気圧の谷に対応するシアーラインを破線で、また未記入となっている990hPa以下の等圧線を実線で記入してその気圧値も併記しなさい。という作図の問題です。作図の仕方は人それぞれかと思いますが、僕は等圧線の記入の方から描いた方がやり易いのでこちらから描いていきたいと思います。等圧線は2hPaごとに描かれていることに注意して、まず990hPaの等圧線を描きます。なかなか気圧のデータが少
メリクリでございます。クリスマス・イヴの日もがんばっておられる方、お疲れ様です!!僕は、特別に何をするということもなく、ふつうに仕事をして帰ってきて、これを書いて、あとはもう、寝ます!!ということで、前回の続きです。(3)②図6(中)で北海道付近に予想されている低気圧の中心から延びる気圧の谷は、上空に連なる立体構造を有しているのですが、その上空、図6(上)の500hPaの気圧の谷との位置関係を解答用紙の書き出し、「500hPa面の気圧の谷は、」に続けて述べなさい
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(1)まず、日本海の低気圧について12時間後における中心位置ということですが、問題文ではすでに、初期時刻では低気圧は予報円の通り、24時間後に北海道付近に進む予想だったものの、後に図5以下の予想では北海道付近に進むのは別の低気圧であることがわかっている、とありますので、12時間後の中心位置は沿海州付近のLマークの位置となり、つまり予報円とは逆の方向に進む予想に変わっているということになります。この予想位置を北緯・東経とも1°刻
こんばんは。早速ですが、次の問題を考えてみたいと思います。(2)次の問題は(1)で完成させたメソスケールの気圧場の特徴を図6(中)の地上の予想と比較して述べなさい、ということです。つまり、「比較して述べなさい。」と訊ねていることは実質、メソスケールの完成させた実況天気図は予想図と比べて何が違いますか、と読み替えることができます。またこの問題の主眼は問題文に「メソスケール(MSMメソ数値予報モデル)の気圧場」とあることから、GSM(全球数値予報モデル)で解析されてい
こんばんは。それでは問1の残りを考えてみたいと思います。(4)温度移流につきましては、等温線を横切る風が暖気側から寒気側へ吹く場合は暖気移流、逆に、寒気側から暖気側へ吹く場合は寒気移流となります。そこで図3(下)のア~オについて見てみますと、アとイは風向が北よりの風になっていますので一見すると寒気移流のように見えますので勘違いするおそれがあります。等温線をよく見ますと、アは-21℃上にあり、-18℃の暖気側から吹き込んでおり、イは-30℃付近にあって-27℃の暖気側から
こんばんは。早速ですが次の問題を考えてみたいと思います。(3)図9(左下)は図9(上)の3時間後、12時のレーダーエコー合成図で、北海道の西海上の帯状エコーが南下してきて、小樽と寿都(すっつ)に近づいてきているという状況です。①帯状エコーの南下速度を、東経141.0°と東経140.2°についてそれぞれ1km/h刻みで求めなさい、という問題です。まず、図9(上)にトレーシングペーパーを重ねて、東経141.0°と東経140.2°それぞれを、帯状エコーの北縁のところに印
こんばんは。今回から第46回の実技試験2の問題を一緒に考えてみたいと思います。この問題、結構な難問と聞いています。まだ問題全体を精読していませんが、今のところわかるのは、穴埋め問題なしでいきなり初期時刻の状況を掴まなければならないハードルの高さといったところでしょうか。これまでもたまにこんな出だしの問題がいくつかあって、試験本番のたびに出鼻をくじかれてましたね。あと問題が多いなぁ、という感じも受けます。手強い問題ですが、向かってみましょう。まずは問1から見ていきます。
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(1)まず、図2から300hPaの強風軸を解析してみます。橙色で示した線が強風軸です。破線で描かれている線は等風速線で20ノットごとに表示されています。2本解析ができ、1本は日本の南にある最大180ノットの領域を東西に延びている亜熱帯ジェット気流に対応する強風軸、もう1本は日本海を最大100ノットの領域を等高度線に沿って回り込むように延びている寒帯前線ジェット気流に対応する強風軸です。解析のしかたは南側の強風軸で見るとわ
こんばんは。早速ですが、前回の続きで今回は(2)について考えてみたいと思います。(2)まず、図6(中)で北海道付近に予想されている低気圧についての前12時間の移動方向を16方位で解答しなさい、とのことから考えてみます。問2(1)の問題文で、「24時間後に北海道付近へ進むのは別の低気圧であることがわかる。」とありますので、前12時間の予想される低気圧の位置は図1の予報円内に入っている方のLマークが該当します。北海道の南東海上の方のLマークではないことに注意します。
こんばんは。早速ですが考えてみたいと思います。(3)①図6(中)で北海道付近に予想される低気圧の中心から西南西に延びる気圧の谷の北側と南側を比較して、気圧の谷とその周辺の地上風の特徴を答えなさいということです。まず、図6(中)に気圧の谷をオレンジ色で入れてみました。ここから地上風、すなわち地上における風向・風速の特徴を気圧の谷の北側と南側に分けて考えてみます。北側を見ますと、概ね風向が北東となっており、風速が30~40ノットの矢羽根が多く見られます。南側では
こんばんは。前回の続きを考えてみたいと思います。(2)図3(上)の500hPaの高度・渦度解析図に基づき、図1で日本海にある低気圧の地上中心の上空500hPa面における正渦度移流の方向を16方位で答えなさい、ということですが、正直、「えっ?」っていう感じですね。「正渦度移流の方向」を求める問題はこれまでなかったような気がします。でも、落ち着いて考えますと、まず地上の低気圧の中心を図3に写しますと、ほぼ、正渦度の極大値、+240(×10-6/s)付近になります。次に正
こんばんは。(一財)気象業務支援センターから第57回試験の試験結果が発表されました。今回の全体の合格率は4.9%という結果でした。今回の試験で学科の1科目ないし2科目合格された方、次回に向けて今の調子でがんばりましょう。また、今回、残念ながら不合格になった方、結果としては表れませんでしたが、不断の努力で学習を続けられておられる以上、知識が積み重なっているはずです。次回の試験まで時間がありますので、勉強の方法等を見直すなどの体制を整え、次回には必ず合格できるレベルまで引き上げていきましょう。
こんばんは。次の問題は、初期時刻と12~48時間後の予想図を使って、今後の低気圧の動きの予想を一緒に考えてみたいと思います。どうも予想図では別の低気圧が現れるようですが、結構ややこしいですね。問2図5〜図8は25日9時を初期時刻とする12,24,36,48時間予想資料である。これらと図1を用いて以下の問いに答えよ。(1)図1では,日本海の低気圧が24時間後に北海道付近へ進む予想になっている。しかし,その後に入手された
こんばんは。今回で実技2の最後の問題です。早速ですが考えてみたいと思います。(5)①②問3(3)①ですでに考えましたました通りですが、帯状エコーの東側の東経141.0°では19km/hであるのに対して、西側の東経140.2°では23(24)km/hで西側の方が速いということがわかりましたので、①は「速」となります。したがって東西の走向だった帯状エコーは西側の方は徐々に②「反時計」回りに走向を変えながら南下することになります。③④⑤図11(上)の寿都における気象要素の時系列