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私の外来での話です。ある40歳代の男性患者さんが、います。この方は、いろんな項目の栄養障害です。原因不明の貧血、癌をやった事もあり問題大有りです。一つ一つ不足の栄養素を補充しましたが、何かイマイチです。この方、ビタミンDをチェックしてみたら、やはり欠乏です。ビタミンDの補充を、少しずつ開始しました。ビタミンD濃度が、正常値に近くなったら、何と、栄養障害が、ほぼ完全に治ってしまいました!この方にとって、カラダの不調の根本的な原因は、ビタミンD欠乏だったという事なのでしょ
患者さんの病状により、入院を考えるべき時があります。また、患者さん側が、入院を希望するケースもあります。私は、積極的に入院を勧める時と、なるたけ入院しない方がいいともっていく時があります。入院を積極的に勧めるケースは、想像しやすいでしょう。重症化の不安が強い時です。キチンと経過も見れ、治療の選択肢も広がるからです。入院を、なるたけ避けるケースは、入院したら、自宅に退院する事難しくなるケースです。例えば、高齢者の方です。入院生活をすると確実に筋力が落ちます。自宅では、自分で何とかし
大腸内視鏡を受けた方は、おわかりだと思いますが、検査の前腸管洗浄液という水に溶けた薬を飲んで頂きます。これでウンチを全てスッカラカンに出します。この時、腸内細菌も、かなり流れてしまうのかもしれません。検査後の生活で、お腹の調子に変化がでる方がいます。検査の前より、快便になり調子いいとおっしゃる方もいます。一方で、便が固くなり便秘になったなど調子悪くなる方もいます。高齢の方に多い印象ですが。。。検査後、調子悪くなったら、市販でもいいので整腸剤を使用するなど、ケアしてもいいかもしれま
健康チェックのお勧めを書きます。自分の脈拍のチェックです。やり方を書きます。利き腕と反対右利きなら左手の手首の手のひら側さらに親指側を右手の人差し指と中指で触ります。ドクンドクンと脈打つのが分かれば測定を始めます。15秒数えてください。その数を4倍します。例えば15秒間に18回であれば4倍して72です。これが1分間あたりの脈拍数です。正常範囲はざっくりですが、50から80回くらいです。遅い方は、甲状腺ホルモン異常、ブロックといって心臓の刺激伝導がうまくいってい
私の勤務している病院での話です。ある日、事務長に呼ばれました。その病院に、Aという医師がいます。この医師は、本当は消化器内科医です。でも、前の病院などで、ヤラカシまくり、今の病院でも、あと少しで大惨事を起こし胃カメラを、やらせないようにされました。今回、なぜか、胃カメラを再びやらせろと要求してきました。だめなら辞めると。究極の人手不足の病院なので、こんな医師でも辞められたら、まずいという事で、相談です。私に、何かあった時のバックアップの依頼です。Aさんは、勤務時間の半分を
最近斎藤ひとりさんというお金持ちでスピリチュアルな活動をしている方のYOUTUBEを見ました。そこで、ある状況になる方は、それにふさわしい身なりや話す内容など、いわゆる似合ったキャラになるとありました。これは、医療の現場にいると感じます。病気が重なる方、不幸が続く方いろいろな方と接してきましたが、そう感じます。ひきつけてしまうというのが、全てではないにしてもあるように思います。病気や不幸になったら、から元気でもいいので、笑顔になる。服装も派手にしたり、オシャレをしてし
私が、今まで、胃カメラをやっていて、これはマズイと思った事は、多々あります。その一つのエピソードをシェアします。10年前に、100歳の女性の胃カメラを行う事になりました。他の医師が主治医で、食事がとれなくなった原因を調べるために、胃カメラを依頼してきました。正直、私は、やりたくなかったです。老衰と思われる病状で、胃カメラをやる意義に疑問があった事、あまりに高齢で、痰を詰まらすなどのトラブルのリスクも高いためです。それでも、依頼あったのでやりました。挿入し、胃に到達したので本格的に空気
昨日は、2ヶ月に1度の内科の診察日でした。内科の先生には、アレルギーのお薬と、咳止めのお薬をいただいています。とても良くお話を聞いてくださる先生で私から話がなくても、先生の方から〇〇はどお?と、質問してくださいます。昨日も「膀胱がんは、泌尿器科の先生がきちんと診てくださっていると思うけど僕もね、膀胱がんが今どんな状況なのか知っておきたいんだよね。そういうことを知って、総合的に、あなたの体調が良くなることを考えていきたいんだよね。」と。有り難くて、ホロリです先生には、今月、膀
3月9日(木)、意を決して糖尿病専門医の内科へ勤務先から徒歩数分に専門医のいる内科があるのはとてもラッキーが、保険証で勤務先がバレるわけです。受診の心理的ハードルとしては一番高い。(医療従事者あるあるでは?)HbA1c:13.2の私にしのごの言っている権利はないので、受付で「人間ドックで早く受診するように言われました」と申し上げ、保険証と検査結果を出しました。これでついに糖尿病”患者”生活が始まるのだな、と。待合室で待っていると、普通の問診表と糖尿病
思い出話です。医師は、看護師さんからのイジメを受ける事がありえます。特に、研修医など若い時には。医療現場で勤務するのは、かなりストレスがかかります。そのはけ口に使われます。さすがに年食った医師には、できないのでしょう。大体は、30歳代前半までで、実力、経験ともにいまいちの医師です。中には、これは患者さんも困るのではないかと思えるような嫌がらせも行います。そもそもイジメを行うような医療関係者は、医療を行う資質に欠けている訳なのでリミットはなく何でもありです。これの対策は、若手
私の勤務している病院には、外国籍の患者さんが、多数受診します。当然、言葉が通じないので、通訳さんに訳してもらいます。よく聞くと、外国の単語に混じってケンコウシンダンと言っていて、患者さんもどうも、その意味がわかりうなずいています。おそらく、海外には、同様のシステムが無く、当てはまる言葉がないのではないでしょうか。ケンコウシンダンは、日本の独特の文化です。確かに、病気の早期診断に至った方は、何人もいて、メリットは確実にあります。でも、バリウム検査のように被爆などのリスクがあるのに
コロナやインフルエンザも一段落ついたようだ。で、高熱を訴える患者さんはコロナや、インフルエンザ以外の感染症や、その他の熱性疾患を第一に考えるべき時期になったと思っている(元通りに戻っただけの話だが)。先日、3月末頃だったと思うが、マダニに刺されて重症熱性血小板減少症候群(SFTS)で亡くなられた90台のお年寄りを診察していた若い医師がSFTSを発症した、という報道があった。SFTSはマダニが媒介するウイルス感染症で普通はマダニに噛まれなければ発症することがない、とされていた。どう
今回は、我々の業界でしか通じない用語をこっそり教えます。医師や看護師が話している内容もしかしたらわかっちゃうかもです。①”あの人はプシコだね”プシコとはサイコーシスの略(psychosis)です。精神疾患を指します。この場合精神的に問題がある人を指します。②”あの患者さんのムンテラは、4時から”ムンテラとは医師から患者さんへの病状説明の事です。③”あの患者さんは、ステった”ステルベン=ドイツ語で死亡することを指します。患者さんが亡くなった事の意味
内科診察日今日は朝から内科受診(内分泌科)4月に血液検査で甲状腺の低下を指摘され二ヶ月ごとに通院今日は先生不在で研修医みたいな代理の若い先生採血の結果表を見ながらおかわりないですか?(甲状腺刺激ホルモン)TSHが下がりましたねTSH20→5チラージンの量を減らしておきましょうね5分で終了ま早く帰れるってことでよかった待ち時間2時間、、今日のお会計3.320円地味に痛いわ来週は婦人科の受診ご褒美に無農薬のブルーベリーを帰りにゲット初モノ梨も買っちゃ
先日、私の勤務している病院で、あるクレームがあったようです。胸から背中が痛いという主訴で受診した女性がいました。それに対応した男性医師が、なぜか乳房の触診をしたそうです。何の疾患の検索で、それをしたのか意味不明です。乳腺炎なら赤くなるでしょうし、背中の痛みにはならないと思います。帯状疱疹ならみればわかるはずで触診する意味がわかりません。患者さんも激怒し、その後病院にクレームを入れたようです。女性の診察は、男性医師にとってかなり気を遣います。私は、診察
患者さんには、本当にいろいろな方がいます。こちらが、やった事を好意的にとらえてくれる方は、やはり、やりやすいです。一方で、さい疑心を持って、こちらに応じてくる方は、やりにくいし、時として恐怖となります。医師にとって、このような患者さんやご家族の場合、訴訟を起こされない対策をどうするかという事が、頭をよぎります。とりあえず、事前にお伝えしましたよ、という形にもっていこうとするのです。裁判対策です。私も、さい疑心全開モードで、こちらが何をやっても変わってくれない方々には、訴訟前提の話にして
健診をやってやっていると年齢の壁を実感する事があります。最近若い方でも糖尿病になったりもしますが、一般的には、若い時は、無理がききます。暴飲暴食をしても代謝もさかんなので何とか健康を保てます。毎日コーラ飲んでラーメン食べても問題ない方もいます。ところが、年齢が上がるにつれて無理がきかなくなり、体に不自然な事をするととたんに、障害が出始めます。それが、実感としては、35歳くらいを境にしての感じがします。いつまでも若い体ではない事を35歳前後の方は、自覚してもいいかもしれません
先日、勤務している病院の病棟で患者さんの急変がありました。どうもアナフィラキシーというアレルギーのひどいものになったようなのです。看護師からコールがあり病棟に行きました。すると、そこにある医師が平然とカルテの記載をしています。まわりがバタバタしているのにです。患者さんの所に行くと呼吸も苦しそうででゼーゼーしています。ボスミン筋肉内注射して容態は少し上向きましたがやることまだあるので、先ほどいた医師に応援を頼みました。すると知ったかぶりのウンチクをたれますが、ちょっとズレています。そ
私自身やっていてメタボリックシンドロームの患者さんにもお勧めしているのが断食です。私は、週一回24時間の絶食を行っています。水分は十分とります。暑い時は塩分も必要かもしれません。この断食のメリットを冷蔵庫を例に説明しています。まずメタボの方の食生活ですが絶え間なく炭水化物というすぐにエネルギー利用できるものが入って来ます。冷蔵庫に例えると上の部分つまり冷蔵の部分に食材がたくさん積み込まれています。そういう状況では、冷蔵の中がメインで冷凍は面倒くさいので使われないと思い
健診人間ドック異常のため精査希望で内科受診するケースは多いです。確かに健診で糖尿病や高脂血症高血圧などがみつかり患者さんが恩恵を得たというケースも多数あり健診人間ドックは受けておいた方がいいとは思います。ただ健診人間ドックで不満があります。それは、正常値の範囲が狭すぎということです。よくあるのが、健診異常で受診したが、実際の医療の現場では、正常とみなすことです。例えば糖尿病です。糖尿病の診断でHbA1cというものが使用されます。これは直前
発疹が始まってから約一年…我ながら本当に危機感が足りない(*´-`)ながらも、内科を受診しました。最初は近所の総合病院に行ったのですが、法律改正により、紹介状なしだと診察料とは別に5000円の特別料金がかかるとの貼り紙にびびり、内科と皮膚科がある町医者に変更!特別料金についてはこちら→政府広報にとびます私が行った病院は、旦那様が内科医、奥様が皮膚科医をされているようでした。一応、以前皮膚科受診時に言われたことも伝えつつ、尿検査をすることに。結果!尿蛋白→+2尿潜血→+3どちらも
今回は、情報のシェアです。私の勤務している病院は、健診で胃カメラを多数行っています。その健診での胃カメラをメインにやっている医師と話しをする機会がありました。こんな事を言っていました。ラズベリー型胃癌が、最近多いと。ラズベリー型胃癌とは、その名のようにラズベリーのような赤い果実のような隆起となる胃癌です。ピロリ菌に感染していない胃に起こる事も多いのが特徴です。私は、診断した事ないぐらい頻度が低いもののはずですが、たくさんやっている医師によると最近多いと。何でかよくわかりませ
今年の日本シリーズ、関西対決で今から楽しみな中村ちょこです↓初めましての方はこちらもどうぞ♡\中村ちょこの自己紹介/お返事は、できるときのみしています!基本的にはコメントもメッセージもお返事期待しないでください全て大切に読んでいます!ありがとうございます【10/1523:00〜23:59】エントリーでD会員P10倍&まとめ買いで最大10%OFFクーポン2023春夏ザ・ノース・フェイススウィープNM72304Kトレッキングウエストバッグ:ブラック
最近、何例か重なった病状があるのでシェアします。健診での血液検査でAST、ALTは正常なのにγGTPだけ高いので受診です。エコーで見ると、本当にうっすら脂肪肝あるかなと。別の方は、AST,ALTがやや上昇ありγGTPは正常でエコーで見ると、本当にうっすら脂肪肝です。エコーの所見としては、見ようによっては、正常としてもいいかなぐらいの感じです。当然、他の原因検索はかけても何もなしです。この方々の共通点は、内臓脂肪がやや多めぐらいです。効果あるか微妙ですが、炭水化物を減らして頂
患者さんで時々ある事を書きます。腹痛や胃部不快感があり、受診します。初めての受診であれば、かなりいろいろ検査します。その中にCTを行う事が多いです。これらの検査で問題なく、機能性胃腸症という自律神経の問題などと判断され、漢方を処方され改善します。しかし、しばらくして、また同じ症状またCTを希望し。。。。これを繰り返す,。。こんな感じで、不安感の解消のためにCTをやりたがる患者さんが、それなりにいるのです。CTは、被爆のある検査です。必要最低限にするべきです。癌の方が、定期
医師の世界では、医局という制度があります。大学教授を頂点として、数百人の医師が所属している事が多いです。この医局から、一般病院に医師が派遣され医療のかなりの部分が成り立っています。この医局というものは、実は、トンデモナイ医師も所属しています。医局派遣の医師だから問題ないヒトという訳ではないのです。一般病院に、このトンデモナイ医師が赴任した場合、病院から医局に医師の交代を要請される事になり、大学病院内で飼殺しになっていることも多いのです。大学病院でかくまわれていたトンデモナイ医師
私の外来を受診する患者さんで、肥満のある方にほぼ必ずチェックする診察があります。中心性肥満といって胴体がぼてっと太っていて手足が細いという方にとって要注意の病気があります。それは、クッシング病という病気です。これは、ステロイドホルモンが体の中で異常に分泌され、高血圧や糖尿病などを引き起こす病気です。治療した方がいいです。診察上単なる肥満と区別するのに有用な診察所見が以前NewEnglandjournalofMedecineという有名医学誌にあったので紹介します。クッシン
20年前の話です。私が、研修医を終わり、初めて赴任したのはある公立病院でした。その病院は、いつもお金がない、赤字だ、どうしよう、そんな話を朝礼の度に、院長からウンザリするほど聞かされていました。でも、医者は、もの凄くこき使われ休日なんてまともにありません。何でだろうと思っていました。そんな時、看護師さんから、ある事を聞きました。車椅子など必要で移動困難な患者さんが、検査などで病棟から下の階に移動する時に付き添いをしてもらう係がいました。特に特別なスキルは必要なく、いわば誰でもでき
私の病院のイケてない医師の患者さんにアルコール性肝硬変の50歳代の男性がいます。その方のカルテには、こう書いてあります。#アルコール性肝硬変(非代償性)急変時DNRこれは、噛み砕いて書くとアルコール性肝硬変の末期です。もう手の施しようがないので延命処置はしません。この方のカルテを見直してみても末期の所見ないのです。肝硬変の末期になると腹水がたまります。栄養状態も悪くなります。アンモニアもたまり意識おかしくなります。凝固機能つまり出血した時に血液を固める機能も障害さ
健診で、血圧高いと診断された時私ならやる事を書きます。なおこの時の血圧は上が160くらいまでを想定しています。それ以上や、頭痛などの症状を合併していたら急いで受診下さい。1マグネシウムの補充をする。経験上マグネシウムの不足から高血圧になっている方が、相当数います。腎機能障害など無ければ、補充はありです。補充は、ニガリの摂取とマグネシウム入り入浴剤です。ニガリは、豆腐の材料になるものでマグネシウムが豊富です。毎日少しずつ摂取で血圧下がる方います。マグネシウム入り入浴