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私の勤務している病院に、変わった50歳代男性医師がいます。どうも、自分の正義感が絶対で、それを振りかざし、いろんな部署にからんでくるんです。私の所属している内科の人事に対して彼の正義感が作動したようです。ある内科医の処遇に対してです。内科医でもなんでもない彼が、内科部長にからみます。不当人事だ!内科には内科の事情があり、処遇の対象になった医師にもいろいろ問題があり複雑な問題です。それに対して外部のヒトがクレームをつけたら、もうグチャグチャです。部長さんも、えらいのは、きちんと、
今の医療には、ガイドラインというものがあり、推奨されている数値が多数あります。糖尿病なら、ヘモグロビンA1cはいくつ、高血圧なら、目標血圧はいくつなど。確かに、これは目標にするべきでしょう。でも、これを、急いで達成しなくてもいい状況もあります。また、この目標に何とかもっていこうとすると、体調が悪くなってしまう高齢者の方もいます。数値は、あくまで目標です。そこにもっていく時間経過をどうするかまた、そもそも、そこまでやった方が、その患者さんのためになるかは、患者さんそれぞれケースバ
社会では、呼び名、あだ名というものがあり、何年たっても思い出すもの皆さんにもありませんか?私には、あります。それが、マツジュンです。今大河ドラマでどうする家康で主役をやっている俳優のあだ名と同じです。10年前に勤めていた救急病院での話です。そこにいた循環器内科の若手医師で松が一番先にくる名前の先生がいました。(プライバシーがあるので実名はふせます)この先生、ちょっとドジな所がありますが、一生懸命に仕事をするので、看護師さんからもかわいがられていました。病院に毎日のよ
病院行くと、クスリが処方される事が多いと思います。クスリには、2種類あります。病気をコントロールする上で、絶対に必要なもの。糖尿病であったり、喘息であったりです。もう一つが、対症療法、つまり症状の緩和目的です。これは、必ずしも必要のないものです。ただ痛みなどで日常生活に支障出る場合は処方受けるべきです。実際この対症療法を希望される方多いのですがほとんどの方が、クスリいらない状況です。ただ安心したいためなのだと思います。対症療法を行っても、その原因が解消されるわけではありま
高齢者にとって、重要な事の一つに転倒の予防です。転倒をきっかけにして、全身の状態が落ちて寝たきりになり、いろんな病気を併発するケースが多いのです。ここで重要なのが、股関節と足首の柔らかさです。高齢者になると、これが固くなります。固くなると、足が上がらない歩き方になりちょっとした段差などで転倒しやすくなります。また、バランスも悪くなり危険です。高齢者の方は、無理のない範囲で構わないので、股関節を柔らかくする柔軟体操や足首をまわすなどをやる事をやってみては、どうでしょうか。自分の親にも勧
医師自体が、認知症。これがわかっていて、病院が、外来をやってもらう。こんな事あるわけがない。普通は、このように考えますよね。でも、実は、あるのです。病院において、医師を安定供給してくれる組織は重要です。それは、大学医局です。ここの機嫌を損ねると、大損害になります。そのためいいなりなんです。ある病院での話です。元大学教授の医師がバイトとして医局から斡旋されて来ました。でも、そのヒトは、認知症。。トイレに行ったら、帰り方を忘れて、診察室に戻れないので看護師さんがつきっきりでケアで
朝起きられない。仕事が意欲的でない。すぐに居眠りする。このような方は、世間では怠け者とされてしまいます。当然、本人の資質でそうなっている事もあるとは思います。でも、そうでなく病気でそうなっている事もあるのです。いくつかチェックするべき病気を紹介します。睡眠時無呼吸症候群イビキがひどい太った男性に多いです。これは、CPAPという機械をつける事で改善させる事ができます。甲状腺機能低下症最近、この病気多いように感じます。女性に多いので、血液検査で甲状腺ホルモンチェックする事でわかり
今は、パワハラは絶対ダメの時代です。医師の世界でも、そうでしょう。昔は、違いました。殴る、蹴る当たり前です。でも、これは目をかけてくれている証拠でもありました。見込みないとみなされた医師は、相手にされませんでしたので。私の研修医時代、ICUで勉強した時の指導医が、コワイ方でした。あだ名が、軍曹。私は、可愛がられ、よく殴られました。ある時、患者さんが急変しました。その時に、軍曹は言いました。急変した時に、俺の後ろにいたら、殴るから。そのため、急変あったら、全力で走りました。習性
芸能関係者が、患者さんだった事があります。だいたいメタボからの糖尿病という感じでした。まず、勤務が、あまりに不規則です。ドラマの撮影があれば、夜間に仕事、そのまま寝ないでぶっ通しみたいな事が日常的です。そして、食事は、野菜なんてほぼないロケ弁。仕事明ければ、飲んで寝る。病気にならない方が無理です。糖尿病の治療は、規則的生活でないので難しいです。本当に身を削って仕事しているようです。でも、良いこともあるのではと聞いてみました。女優さんみたいなキレイな方と、飲み会できるから
今回は、私の印象なので、医学的根拠はありません。砂糖をたくさん摂る方が、何人かまわりにいます。コーラを日常的に飲んだり、コンビニスイーツを毎日食べたりしています。そのような方に、なんか多いのが、極端な反応です。キレやすい。これは、前から言われています。これ以外にも、なんか受け答えが、場違いにオーバーであったり、ノックする時にも不快感が生じるように強く叩いたり。コミュニケーションは、その場にふさわしい所作であったり、程度など、微妙なさじ加減というものがあります。しなやかさとでもいいま
私の外来を受診する患者さんで、肥満のある方にほぼ必ずチェックする診察があります。中心性肥満といって胴体がぼてっと太っていて手足が細いという方にとって要注意の病気があります。それは、クッシング病という病気です。これは、ステロイドホルモンが体の中で異常に分泌され、高血圧や糖尿病などを引き起こす病気です。治療した方がいいです。診察上単なる肥満と区別するのに有用な診察所見が以前NewEnglandjournalofMedecineという有名医学誌にあったので紹介します。クッシン
終末期医療特に、高齢者に対してどうするかは、非常に難しい課題です。医学的には、呼吸不全に対しては、人工呼吸器食べられない方に対しては、胃ろうなど技術的には、いろいろあります。では、これらをフル活用すればいいかこれを自信を持って、そうだと言えない自分がいます。人工呼吸器管理は、患者さんは苦しそうです。胃ろうを行うと、頭の方の衰えが進む事もよくあります。刺激が無くなるからでしょうね。一方で、ご家族としては、大事な肉親が少しでも生きていてほしいと思う事も当然の感情でしょう。ど
不眠本当に日本人は多いです。ただ注意しなければいけないのは、高齢者の不眠です。多いのが、”若い時みたいな熟眠感や十分な睡眠時間がとれない”という訴えです。これは不眠という病的なものでなく、老化による睡眠の変化の可能性があります。このような状況の方に睡眠剤を投与すればそれこそドツボにはまります。高齢者の方には、若い時とは違うとお伝えしなるたけ睡眠剤は処方しないようにしています。不眠について睡眠剤の前の段階があります。注目ポイントは朝です。睡眠は、メラトニンと関
患者さんの病状により、入院を考えるべき時があります。また、患者さん側が、入院を希望するケースもあります。私は、積極的に入院を勧める時と、なるたけ入院しない方がいいともっていく時があります。入院を積極的に勧めるケースは、想像しやすいでしょう。重症化の不安が強い時です。キチンと経過も見れ、治療の選択肢も広がるからです。入院を、なるたけ避けるケースは、入院したら、自宅に退院する事難しくなるケースです。例えば、高齢者の方です。入院生活をすると確実に筋力が落ちます。自宅では、自分で何とかし
私の外来での話です。ある40歳代の男性患者さんが、います。この方は、いろんな項目の栄養障害です。原因不明の貧血、癌をやった事もあり問題大有りです。一つ一つ不足の栄養素を補充しましたが、何かイマイチです。この方、ビタミンDをチェックしてみたら、やはり欠乏です。ビタミンDの補充を、少しずつ開始しました。ビタミンD濃度が、正常値に近くなったら、何と、栄養障害が、ほぼ完全に治ってしまいました!この方にとって、カラダの不調の根本的な原因は、ビタミンD欠乏だったという事なのでしょ
患者さんの容態が、急変した時の対応は、その後の患者さんの予後に直結するため、重要です。この時、ゴチャゴチャ頭で考えていては手遅れになります。頭よりカラダで反応しなければいけません。これは、研修医の時に、救命救急センターなどでトレーニングを受けていると、全然違います。急変だらけなので。気道確保や、点滴確保、場合によっては、電気ショックを行う流れが、スパッといくといいのですが、看護師さんが、動きに慣れていないと、スムーズにいきません。ある病院などは、ボスミンもってきてほしかったのですが
診断を、早い段階でスパッとできた時これは、医師にとってストレスは少ないです。でも一方で、スパッといかない事も多いのです。そんな時は、まずはすぐに診断しなかったら大変な事になる病気の除外をします。肺炎、心筋梗塞、脳卒中、癌などが該当します。次は、数カ月放置するとまずい病気です。リウマチ疾患などが該当します。この後は、それ以外の病気を調べます。ここまでやってもわからない時はちょっと「病気を泳がす」事を選択する事あります。(それ以外は、他の医師の意見を聞くために紹介)この泳がす、
外科医から依頼される事で、以前はあまり無かった事を書きます。大腸癌の患者さんで、病変部位に点墨する事です。大腸癌の手術は、昔は開腹、つまりメスでお腹をガバっと切って、大腸癌を切除していました。この時は、術者が直接触れる事できるので必要がなかったようです。でも、今は腹腔鏡手術が主流です。これは、数カ所穴をお腹に開けて、そこから細い器具を入れてモニターを見ながら切除します。これだと病変がどこにあるかわからなくなる事あるようです。そこで、病変のそばに入れ墨して、外からわかるようにするのです
胃カメラをする時に、生検というものをする事があります。これは鉗子という道具を用いて胃や食道などをちぎり取り、それをホルマリンなどで処理し染色し、どのような組織、細胞なのかチェックする事です。患者さんは、組織検査なんて話をすると自分は、癌が確定したと勘違いをしてしまい、結果が出るまでの期間強いストレスを感じて過ごすことがあります。そのため、基本的には大丈夫で念のためであると伝える必要があります。一方で、癌が、ほぼ見た目で確定の患者さんは、認識を持って頂く必要があるので、癌を疑って
健診で、血圧高いと診断された時私ならやる事を書きます。なおこの時の血圧は上が160くらいまでを想定しています。それ以上や、頭痛などの症状を合併していたら急いで受診下さい。1マグネシウムの補充をする。経験上マグネシウムの不足から高血圧になっている方が、相当数います。腎機能障害など無ければ、補充はありです。補充は、ニガリの摂取とマグネシウム入り入浴剤です。ニガリは、豆腐の材料になるものでマグネシウムが豊富です。毎日少しずつ摂取で血圧下がる方います。マグネシウム入り入浴
私の勤務している病院での話です。ある日、事務長に呼ばれました。その病院に、Aという医師がいます。この医師は、本当は消化器内科医です。でも、前の病院などで、ヤラカシまくり、今の病院でも、あと少しで大惨事を起こし胃カメラを、やらせないようにされました。今回、なぜか、胃カメラを再びやらせろと要求してきました。だめなら辞めると。究極の人手不足の病院なので、こんな医師でも辞められたら、まずいという事で、相談です。私に、何かあった時のバックアップの依頼です。Aさんは、勤務時間の半分を
GW〜始まる前は楽しみで楽しみででも瞬きしてる間に終わっちゃった感じですわ(笑)さて連休明けワタシは美容院のカラーと毎月の内科受診を予約していましたちょうどいい感じに時間がとれたのでこれはなかなかいいぞと思っていたのですが雨だったので徒歩移動にしたせいもあるのか疲れました~若いつもりでもいや同年代の方々と比べても身体は動く方かと思ってはいるのですがさすがに63才(笑)やはりあまり予定をギチギチに詰め込まない方がいいですねそんなこんなで夕ごはんを作る気力無しのた
今回は、医療の現実を書きます。最近週刊誌などで各大病院の手術の成績が公表されるケースが多いです。手術症例が何例手術合併症が何例長期生存率が何パーセントなどなど当然各病院はこの成績を上げるために躍起になっています。その一環なのか明かに手術の適応となる癌患者さんを紹介しても断られるケースがあります。その場合大体糖尿病や喘息など内科的問題があり手術の成績を落とす可能性がある症例が多いです。特に脳梗塞、脳出血や心筋梗塞をやったことある方
医師の世界では、医局という制度があります。大学教授を頂点として、数百人の医師が所属している事が多いです。この医局から、一般病院に医師が派遣され医療のかなりの部分が成り立っています。この医局というものは、実は、トンデモナイ医師も所属しています。医局派遣の医師だから問題ないヒトという訳ではないのです。一般病院に、このトンデモナイ医師が赴任した場合、病院から医局に医師の交代を要請される事になり、大学病院内で飼殺しになっていることも多いのです。大学病院でかくまわれていたトンデモナイ医師
健康チェックのお勧めを書きます。自分の脈拍のチェックです。やり方を書きます。利き腕と反対右利きなら左手の手首の手のひら側さらに親指側を右手の人差し指と中指で触ります。ドクンドクンと脈打つのが分かれば測定を始めます。15秒数えてください。その数を4倍します。例えば15秒間に18回であれば4倍して72です。これが1分間あたりの脈拍数です。正常範囲はざっくりですが、50から80回くらいです。遅い方は、甲状腺ホルモン異常、ブロックといって心臓の刺激伝導がうまくいってい
朝から父は入れ歯の調整に病院へ、肝心の入れ歯を忘れて・・・午後は内科受診に予約なしの順番だというので、13時に再度病院へ。終わったのが17時30分!後ろの会計待ちは3人、どんな順番なのでしょうね?午前中はビワの収穫、少ないながらも完了しました。午後は安房方面にお裾分けして終了です。畑の片付けは晴れが続いてからです。傷んだものをトリミングしてジャムを作りました。土曜の楠川サロンでいただく予定です。夕焼けが珍しい形なので港に撮影に。志戸子岳と一湊岳の間に沈んでいるようです
今回は、我々の業界でしか通じない用語をこっそり教えます。医師や看護師が話している内容もしかしたらわかっちゃうかもです。①”あの人はプシコだね”プシコとはサイコーシスの略(psychosis)です。精神疾患を指します。この場合精神的に問題がある人を指します。②”あの患者さんのムンテラは、4時から”ムンテラとは医師から患者さんへの病状説明の事です。③”あの患者さんは、ステった”ステルベン=ドイツ語で死亡することを指します。患者さんが亡くなった事の意味
会社は、社員がどういう病気かを知ろうとする。こんなことは、医療の現場ではよくあることです。確かに仕事の影響を考慮したいのはわかりますが。。以前救急病院にいた時ある患者さんが出血性胃潰瘍で入院しました。その患者さんの上司が、主治医の私のところに来てささやきます。”先生。ちょっと仕事に支障きたすからあいつの病状教えてもらえません?”当然私は個人情報の観点から断ります。その上司は舌打ちしてかえって行きました。また別の患者さん確か胆嚢炎であったと思い
思い出話です。医師は、看護師さんからのイジメを受ける事がありえます。特に、研修医など若い時には。医療現場で勤務するのは、かなりストレスがかかります。そのはけ口に使われます。さすがに年食った医師には、できないのでしょう。大体は、30歳代前半までで、実力、経験ともにいまいちの医師です。中には、これは患者さんも困るのではないかと思えるような嫌がらせも行います。そもそもイジメを行うような医療関係者は、医療を行う資質に欠けている訳なのでリミットはなく何でもありです。これの対策は、若手
スーパーで買い物していて、何でだろう?と思う事を書きます。買い物カゴに、商品を手にとって、パッとすぐにいれる方が、多いのです。私は、商品手に取ったら、まずは裏面を見ます。そこに、何が入っているか書いてあるものがあります。とんでもない添加物が記載されているもの普通にスーパーで売っています。pH調整剤、増粘多糖類、発色剤(赤何号、黄色何号)ショートニング、亜硝酸塩、などなどこんなもの日常的に身体に入れて、解毒しなければ、普通に病気になります。最近、添加物の種類、量多くなった印象あり