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横山宗顕の茶杓を手に入れまして、ヤフオクを眺めておりましたら、「横山宗樹」の名前があり、落札してしまいました。横山宗樹は裏千家業躰長で、平成28年に亡くなられたようです(淡交平成28年7月号に訃報掲載)。こうした祖父と孫、親と子、師と弟子という組み合わせは、個人的にとても好きで、「繋がり」という絆を強調させるようでいいですね。横山宗顕の馬盥茶盌から始まったこの繋がり、このあたりで打ち止めにしておきましょう(笑)キリがありませんからね!それにしても、茶杓を
水屋見舞いっていつからお菓子になったのでしょうか。#水屋見舞#茶道#茶の湯#本来は次第の拝見のための見料—曲斎@都流/『数寄の長者〜竹馬之友篇〜』第二章執筆中(@darkpent)September20,2023というTweetに対してええ…😰茶券方式が一般化してからですかね?—🐟小花菜緑子(@inouesakana)September20,2023というお返事をいただきました。確かに、茶券方式になってから、水屋に伺って、次第の拝見をする
当流では、鮟鱇棗とは言わず、鮟鱇茶器といいます。当流でも、珠光棗(昔棗)・紹鴎棗・利休棗などの純粋な棗形や、碁笥棗・春秋棗などといった変わり種、尻張棗・鷲棗・日の丸棗(毬棗)・河太郎棗・平棗・白粉解棗といった変形棗は棗と呼びます。ですが、老松茶器や阿古陀茶器、梅形茶器というものは「茶器」と呼んでいます。もともとは「濃茶にも薄茶にも用いるもの」を「茶器」と呼んでいたのだと思われますが、いつの間にか、薄茶器でも「もともとの系譜が存在しないものを茶器」と呼ぶように変化したもの
本日は旧暦八月十四日、壬寅己酉乙丑。仲秋の名月の一つである「待宵」です。幾(ほとん)ど望月という意味で「幾望」ともいいます。翌日の十五夜の月を待つ宵の意味で、小望月とも言います。月見は十三夜からはじまりますが、特別に名前がついているのは十四夜からで、平家物語の巻第五に「待宵の小侍従という女房も……」という文も見えます。特に何がある訳でもありませんが、昨日から始まった月見の宴は、二十日の二十夜まで続きます。日本人宴会大好きだったんですねぇ(笑)名月の御軸は明日「中秋の名月
入手先:ヤフオク落札額:★煎茶の建水(高台がある)とセットになっていた建水です。大きな建水で普通の建水の倍の高さはありましょうか見たこともないのでつい落札してしまった訳ですが、これはなんと呼べばよいのか(笑)仮に「稲塚」か「蟻塚」と呼ぼうかな?と思っています。魚籠(びく)もいろいろな形があり一番似ているのは「鰻魚籠」……ならば曼(ひ-く)と読みますから曼籠(びく)建水とでも呼びましょうか(笑)※曼は「ながい」「ひく」「のばす」という意味があります。土用の丑の日に因んだ道
【一日一問】第十九問(10点)茶杓の部位の名前を5つ以上挙げなさい茶杓の部位というのは、見所でもあります(というか見所だから部位の名称があるといっても過言ではないでしょう)。露…茶杓の先端部分(側面)肩…露の脇櫂先…茶杓の曲がった部分から先ふくら…櫂先の一番膨れているところ片頭巾…櫂先の先端部分の裏側樋(ひ)…節上に走った溝のこと。樋の入り方と竹の向き(順樋・逆樋)がある。撓(た)め…茶杓の曲がった部分曲軸…撓めの基準となる部分節上…茶杓の節
令和6年4月27日(土)・28日(日)、護国寺茶寮にて都民の茶会が開かれます。板橋区茶華道連盟は27日(土)、月窓軒で切田宗順先生がお席持ちです。私は28日(日)、宗澄庵にて杉並区のお手伝い(笑)で、点前の予定です。28日(日)の宗澄庵は諸流席となっていて、皆さんのご存知ない流派の方が点前されるかも知れませんよ!(笑)・都千家小笠原宗誉・日本茶道塾岡田幸造・都流内田宗地ほかにも裏千家の鎌倉彫の方などもいらっしゃいます(まだ全員と顔合わせして
昨日紹介した裏千家のWebsiteの「一問一答」の「内隅、外隅の使い分けをお教え下さい」という質問を掘り下げたいと思います。以下、裏千家家元の全文を転載します。「風炉台子を基準にそこから派生した点前は主として外隅狙いになります。そうでないものは内隅狙いになります。小習の前八ヶ条の場合は、全ての取り合わせや扱いが定まったものです。後八ヶ条はどちらかというと、はたらきの点前になります。ですから入子点は小間の場合外隅になったりいたします。続き薄茶で炉の場合どうするかというと、広間は内
いやびっくりしました(笑)そういうことをいう人がいらっしゃったと、ウチにいらしてくださる方からお聞きしました(笑)表千家都流の家元は荒木草榮とおっしゃいます。華道の古流草榮流の家元もなさっておられます。当代は茶道が四代、華道が三代です。先代が荒木宗仙、先々代は荒木玉仙。遠祖は荒木村重。茶名は道薫。家元家は傍系ですが、荒木村重の末裔です。私の道舜は都流遠祖・荒木道薫に肖(あやか)ったもので、弟子を持ち、責任教授としての自覚を示すものとして名乗りました。なんでも、昔
阿古陀茶器といえば、如心斎好が著名で、如心玉裂の仕覆に包まれた溜塗木地蓋の茶器を思い浮かべる方が多いかと思います。これがそうですね。ところが、新品の販売では「桑蓋」「梅蓋」というものがあります。梅蓋になっているものは多くのサイトで裏千家用となっていまして、これは如心斎の弟である一燈宗室(裏千家八代・又玄斎)。この兄弟は同じようなものを好んでいてちょっとだけ変えて自分の好み物にしたようです。裏千家の先生から一燈好と教えていただきました。そして、もう一つ
InstagramやTwiiter、Facebookを見ていると、おかしな着付けが並んでいます。行燈袴で外を歩かせたりするレンタル着物とか恥ずかしいですね(行燈袴は屋内用)。↑これなんか最早七五三ですね。七五三の着付けは子ども用で、子供は大人ほど腰骨が出ておらず、体が柔らかいためするっと抜けてしまうのと、帯が細いですので、前紐の下で結ぶ感じになるんです(一応間をつくって着付けても上がってしまいます。男の子は動きますからねーw)。↑かろうじて隙間がありますが、これでも大
禅語の「春水満四澤」は東晋末から南朝宋の詩人・陶淵明が詠んだ『四時』の第一句(起句)です。春水満四澤しゅんすいしたくにみつ夏雲多奇峰かうんきほうにおおし秋月揚明輝しゅうげつめいきをあげ冬嶺秀孤松とうれいこしょうにひいず春水とは春の雪解け水のことで、四澤とは四方にある沢ーーすなわち、あらゆる沢のこと。つまり、春になって雪解け水があちこちの沢を満たし、川に水が溢れんばかりに流れている美しい情景を詠んだ句です。禅語的には、春のおおらかな水の流れが大地を潤し、五穀豊穣をもたらす様
茶道教授の毒吐【ドクハク】vol.11なんで茶道人口が減ってるの?㊤茶道教授の毒吐【ドクハク】始まりました!twitcasting.tv茶道教授の毒吐【ドクハク】vol.11なんで茶道人口が減ってるの?㊦モイ!Androidからキャス配信中-「茶道教授の毒吐【ドクハク】」始まるよ!和に関する雑談をします。着物・歴史・茶道などなど!twitcasting.tv茶道は面白いコンテンツである。しかし、年々物凄い勢いで人口が減少しているのは何故だろうか?私は色々な角度から考察し、様
茶道を、さまざまな理由で辞めてしまった人、離れてしまった人がいます。経済的な問題。距離的な問題。家庭的な問題。人間関係的な問題。そして【流儀を強制される問題】。正直にいいますと、上の4つについては「どうしようもない」と私は考えます。それは、それぞれが、乗り越えるべき問題だからです。経済的にどうにもならないなら、収入を増やすか、支出を見直すかで、月謝を捻出すべきです。月5~1万円というのは、そんなに高額でしょうか。私にはちょっと分か
他流さんの台目の道具の置き方を見ていて、なるほどねぇ~と感心しました。台子の分だけ小さい台目畳で点前をするにあたって、水指などが畳四分の一ほど前に出てきます。当流だと、こんな感じで位置をずらすんですが千家系さんだと、台子と同じ位置に棗と茶筅などを置くようです。これ京間だからこれでできるんですが、江戸間だとどうにも後ろがつっかえるんですよねwというのも、当流の点前する人の位置が大分後ろなんです。これを江戸間でやると、壁に当たりますwwwwそりゃ「狭い」と感
花開蝶自来■原典不詳■原文花開蝶自来■書き下し花はな開ひらけば蝶ちょう自おのずより来きたる■意味花が咲けば蝶が自然と寄ってくるように、徳があれば自然と人は集まってくる■解説無心を説く禅語です。季節としては春、それも蝶が入っているので、啓蟄にふさわしいかな?と考えて選んでいますが、別に啓蟄でなくても使えます^^花は蝶に媚びず、蝶も花に媚びず、自然のあるがままに花が咲けば、自然と蝶がよってくる訳です。だからこそ、茶会というものは、客に媚びず、
いまだに上手く答えられない質問の一つがこれです。というか、これはおそらく「人の数ほどある」のではないか?と思うのですが、最小公倍数というか最大公約数というか、多くの人に共通することを探ってみることで、見いだせるのではないかと思ったので、少し掘り下げて見ることにしましょう。茶道の目的茶道の目的は「茶会を開けるようになること」です。この茶会とは、一般の人が思っている大寄せの茶会や、薄茶・濃茶のいずれか片方または両方を出す会ではなく、懐石と八寸(お酒)があって、その後に濃茶・
令和6年4月21日は、お茶会へ行こうでした。残念ながら、Oさんは体調を崩され欠席、もう一方は口約束だったとはいえ、お見えになると思っていたのですが……。WAさんが少し遅れていらっしゃると伺って居りましたので、お待ちして、やや遅い始まりとなりました。道具組みは「ひな祭り」がテーマです。今年は今までにないほとの「ひな祭り」になりました。あとは大鼓に因んだ道具を手に入れれば完成ですね!今年から加わった花筏と筆洗の茶盌が「左近の桜(花筏)」と「右近の橘(筆洗)」に当たります。新た
「水屋料」と「水屋見舞い」そして「点前料」の意味を解説する必要があるんだなぁ……と感じました。弊庵ホームページにも用語辞典とか作ったほうがいいのかしらん?水屋料【みずやりょう】水屋の稽古をさせてもらうための稽古料のこと。水屋道具を扱わさせてもらったり(点前のためのものではない道具もたくさんあるので)、普段の稽古では消耗品も使うのでその使用料も含んでいます。正式な茶室の水屋の使用料なども含みます。相場は2000円~点前料【てまえりょう】お茶会で「点前」をさせても
秋山風月清書き下し|秋しゅう山ざん風ふう月げつ清きよし出典|杜甫『全唐詩』巻231秋の山は風も月も清らかに澄み渡っている。原文は「笛吹」から始まる七言連詩。笛がきれいに響き渡るのを聞くと、秋の山々に吹く風も山に掛かる月も清らかに澄み切っていることが見て取れる……とでも訳せましょうか。原文|吹笛秋山風月淸誰家功作斷腸聲風飄律呂相和切月傍關山幾処明胡騎中宵堪北走武陵一曲想南征故園楊柳今揺落何得愁中卻盡生笛ふえを吹ふく秋しゅう山ざん風ふう月げつの清きよきに
本日は旧暦三月十三日、十三詣りです。十三詣りは旧暦三月十三日に数え十三歳で寺社に詣でる京都の子供のお祝いです。十三歳は厄年にあたり、半元服でもあり、大人の仲間入りをすることから、初めて本裁ちの晴れ着を着ます。このとき必ず肩上げをして、着付けます。事あるごとにこの着物を着せて自然に立居振舞を身につけさせるはじめとします。また、半紙に自分が大切にしている一字を毛筆でしたため供え、ご祈祷を受けて、お守り・お供物を頂いて帰り親に感謝を述べて、お守りを身につけるのだとか。なお
昨晩、スペースで「ブログのネタがない!」などと話しつつ、休台子の話になりました。休台子というと、「及台子と間違えたな!」と思われるんですけれど、違います!(笑)利休が好んだ休台子は四方棚の前身とも言われ、及台子を半分にした形をしています。四方棚は天板と地板の大きさに大きな違いはありますが、休台子にはほとんど違いがありません(多少違います)。利休好は真塗ですが、私がヤフオクで見たのは桐木地で、どなたかの再好みなのかも知れません。この休台子は千家に伝わらなかった道具のようで、現
橘にちなんだ道具を探しておりまして、見つけたのが、花橘茶碗と書かれた筆洗茶碗です。入手先:ヤフオク購入額:★☆ちなみに本歌はこちらからご覧ください♪信楽茶碗銘花橘信楽茶碗銘花橘信楽茶碗銘花橘高さ:7.3cm口径:11.7~14.2cm高台外径:4.3~4.6cm同高さ:0.9cm遠州切り形による、いわゆる遠州好みの茶碗として著名なもので、『遠州...turuta.jp本歌は信楽の茶盌ですが、土渕善丕氐【よしひで】氏の作品は白釉。陶葊【とうあん】という窯元さ
3年ぶりに、護国寺で行われる東京都茶華道連盟主催の「都民の茶会」が催されることになりました。日程は4/15(土)・16(日)です。我らが板橋茶華道連盟は4/15(土)。表千家の吉川宗龍先生がお席を持たれます♪大本山護国寺東京の都心にありながら江戸の面影をいまに伝える護国寺は訪れる人々の心のふれあいの場として昔も今も変わりなく親しまれています。www.gokokuji.or.jpこれに続いて、様々な場所でお茶会が開かれるといいですね
茶道で用いる花には、「禁花」と言われる花があります。一、においの悪い花、また強すぎる花沈丁花、梔子、金木犀、銀木犀。百合なども含まれます。茶室は香を微かに焚きますので、その香りを邪魔するものはよろしくないということですね。二、とげの多いもの・毒のあるものも扱いがむずかしいので避ける現代でいうと棘が多い花といえば「バラ」ですかね。これは「茎に棘があるもの」の意味ですので、注意しましょう。三、名前の悪い花も避けるが、別名をつかって生けることがある。
利休の兄に康隆という諱を持つ人物が居ますが、全くといっていいほど顔を見せてくれません。利休の弟としては、宗把、水落宗恵が居り、久田実房の妻宗円(宗栄の母)が知られています。利休の親戚として知られるのは渡辺道通で、魚屋立安ともいい、利休の甥といいます。父は渡辺与兵衛で、利休の父と同じ通称ですね。この辺り、同時代史料に利休の父の名前が一忠了専以外伝わっていないのが残念です。もしかしたら、別の名前の可能性もないとはいえません。この渡辺与兵衛が利休の父と兄弟という可
令和6年3月24日(日)、小堀宗圓宗匠・宗峯若宗匠よりのお招きで、遠州忌に参加させていただきました。組分けがされておりまして、組分けごとに「何時に何処の席入り」というのが決まっており、なるほどスムースに回れるように取り図ってくださってるのがわかります。私達(私と母・宗靜先生)は宙組。受付で、岩田宗匠(宗徧流正伝庵の家元)がいらっしゃいまして、ご挨拶。なるほど、さすが武家茶のお付き合いだなぁ~と。9時半より忠霊堂にて、献茶式とのことでしたので、忠霊堂に向かいます。岩田
FBのスレッドに「絽の小紋をお茶会に着ていいか?」というようなスレッドが立ちました。「客ならあり」とする人たちがいる中で、私は「最低でも一つ紋色無地」と発言します。まぁ、訪問着もナシではないですが、茶道を習っているなら一つ紋色無地ですね。ハッキリいいまして「客なら小紋でいい」と教えるような先生、私は信用しません。以前、母がとある方から「(稽古場に)炉を切っていない先生は信用できない」ということがありましたが、それ以上に強く思います。私は「場合にもよるが、基本的にだ
板橋区茶華道連盟に入ってから三回目の「都民の茶会」ですね。都民の茶会は、二日間にわたって行われるお茶会ですが、片方の日のお茶会しか行かれないのがいつも残念に思ってます。両日行きたいんですけど!!!今年は四席回れるという快挙!でも、疲れたので来年からは三席にしておきたいですね(笑)全席で正客を申し付かりました^^ありがたいことです。ただ、残念だったのは、一席を除いてすべて赤楽というかぶり方。歴代楽家の名品が出ておりましたが、こうなってしまうと、大樋を
竹蓋置は正面のない道具だと思う人が多いようです。まず、景色がほとんどないからなのですが、実は正面が決まっています。花押がある場合は、花押を正面にします。景色がある場合は、景色を正面にします。節に芽がある場合は、芽を正面にします。樋がある場合は、樋を正面にします。優先度は花押>樋>芽>景色です。では、どれもない場合は?蓋置の内側をぐるっと触ってみてください。皺竹以外であれば、どこか一箇所だけポコっと出っ張っているところがあります。そこが