ブログ記事149件
本日は旧暦三月廿七日、甲辰年戊辰月己巳日です。二十四節気の第七。本日から『夏』です。暦便覧には「夏の立つがゆへなり」と記されています。蛙が鳴きはじめるころで、新緑の季節で、九州では麦が穂を出し、北海道では馬鈴薯や豆の種まきが始まります。着物は袷(あわせ)から褝(ひとえ)に衣更えをします。畳替えの時期で、茶道では炉から風炉に切り替わります。八十八夜で炉を塞ぎ、立夏で初風炉を祝うというのが私の好みです♪この頃はまだ梅雨に入る前ですので、畳替えなども良いとされます
月桑茶道教室では、随時お弟子さんを募集しております。■月桑庵の特徴①点前偏重はしない月桑庵のモットーは「主客を大事にする」です。主客というのは「亭主=点前をする人」と「正客=連客の中で一番上座に座る人」のことです。点前偏重というのは、お茶を点てることばかり教えて、お客さんとしての振る舞いとか、道具の由来や掛軸の意味、お菓子の種類と食べ方などを教えないということです。慣れてくれば正客の稽古もできますし、さらには御詰め(末席のお客さん)の稽古もできます♪月桑
_/_/_/_/_/_/_/_/「お茶は食事とお酒とお茶が揃ってこそ!」_/_/_/_/_/_/_/_/お茶事に抱くイメージってどんなものがありますか?お茶事ってどんなもの?茶道ってどんなことしてるの?■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□茶道の醍醐味といえば「茶事」。茶事というのは、まず懐石があり、お酒があり、そして最後に濃茶と薄茶をいただくというもの。そう、本来のお
本日は八十八夜。雑節の一つで、日本独自の暦です。立春を起算日として八十八日目にあたります。「八十八夜の別れ霜」などといわれるように、遅霜が発生する時期でもありまして、農家に対して注意を喚起するためにこの雑節が作られました。茶道では初茶摘みとしても有名で「夏も近づく八十八夜~♪」の歌(タイトルも『茶摘み』です)が有名です。この日に積んだ茶は上等なものとされ、茶摘みを祝った茶事なども行われます。この日に積まれた茶葉は碾茶にされたのち、茶壺(古くは葉茶壺といいました)に詰められて
_/_/_/_/_/_/_/_/「抹茶は甘い飲み物です」_/_/_/_/_/_/_/_/お抹茶に抱くイメージってどんなものがありますか?お茶会ってどんなところでしょ?茶道ってどんなことしてるんでしょ?■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□実は、お茶会って愉(たの)しいところなんです!一般的なイメージだとしゃべっちゃいけないみたいな感じですかね?でも、本当はそんなことなくて、正客と亭主の会話の邪魔をしな
他流さんの台目の道具の置き方を見ていて、なるほどねぇ~と感心しました。台子の分だけ小さい台目畳で点前をするにあたって、水指などが畳四分の一ほど前に出てきます。当流だと、こんな感じで位置をずらすんですが千家系さんだと、台子と同じ位置に棗と茶筅などを置くようです。これ京間だからこれでできるんですが、江戸間だとどうにも後ろがつっかえるんですよねwというのも、当流の点前する人の位置が大分後ろなんです。これを江戸間でやると、壁に当たりますwwwwそりゃ「狭い」と感
入手先:ヤフオク落札額:★煎茶の建水(高台がある)とセットになっていた建水です。大きな建水で普通の建水の倍の高さはありましょうか見たこともないのでつい落札してしまった訳ですが、これはなんと呼べばよいのか(笑)仮に「稲塚」か「蟻塚」と呼ぼうかな?と思っています。魚籠(びく)もいろいろな形があり一番似ているのは「鰻魚籠」……ならば曼(ひ-く)と読みますから曼籠(びく)建水とでも呼びましょうか(笑)※曼は「ながい」「ひく」「のばす」という意味があります。土用の丑の日に因んだ道
LilyChicの山本です。先日LilyChic横浜元町レッスンが開催されました。今回はあいにくの雨の中でしたが、皆さん、真剣に被写体に向かってました。ありがとうございました。また来月お待ちしております!!来月は午後クラス、窓枠DIYです。来月は
橘にちなんだ道具を探しておりまして、見つけたのが、花橘茶碗と書かれた筆洗茶碗です。入手先:ヤフオク購入額:★☆ちなみに本歌はこちらからご覧ください♪信楽茶碗銘花橘信楽茶碗銘花橘信楽茶碗銘花橘高さ:7.3cm口径:11.7~14.2cm高台外径:4.3~4.6cm同高さ:0.9cm遠州切り形による、いわゆる遠州好みの茶碗として著名なもので、『遠州...turuta.jp本歌は信楽の茶盌ですが、土渕善丕氐【よしひで】氏の作品は白釉。陶葊【とうあん】という窯元さ
令和6年4月21日は、お茶会へ行こうでした。残念ながら、Oさんは体調を崩され欠席、もう一方は口約束だったとはいえ、お見えになると思っていたのですが……。WAさんが少し遅れていらっしゃると伺って居りましたので、お待ちして、やや遅い始まりとなりました。道具組みは「ひな祭り」がテーマです。今年は今までにないほとの「ひな祭り」になりました。あとは大鼓に因んだ道具を手に入れれば完成ですね!今年から加わった花筏と筆洗の茶盌が「左近の桜(花筏)」と「右近の橘(筆洗)」に当たります。新た
本日は旧暦三月十三日、十三詣りです。十三詣りは旧暦三月十三日に数え十三歳で寺社に詣でる京都の子供のお祝いです。十三歳は厄年にあたり、半元服でもあり、大人の仲間入りをすることから、初めて本裁ちの晴れ着を着ます。このとき必ず肩上げをして、着付けます。事あるごとにこの着物を着せて自然に立居振舞を身につけさせるはじめとします。また、半紙に自分が大切にしている一字を毛筆でしたため供え、ご祈祷を受けて、お守り・お供物を頂いて帰り親に感謝を述べて、お守りを身につけるのだとか。なお
本日は、旧暦三月十一日、二十四節気の第六「穀雨」です。田畑の準備が整い、それに合わせて春雨が降るころです。穀雨というのは「穀物の成長を助ける雨」の意味で、昔風に言えば「春雨が百穀を潤す」となります。『暦便覧』には「春雨降りて百穀を生化すればなり」と記されています。「百穀春雨」とも言います。種まきなどに適した時期なので、農作業の目安にされたりしています。「清明以降雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」とも言われますが、日本では春分過ぎると霜が降りることはまずありません
紫のはじめて咲きし八角蓮大きく開きし葉に隠れなば月誧茶友のWAさんからいただいた斑入り八角蓮。実は初めて花を着けました!へー!こんな花なんですね。大きな葉っぱで花を隠してしまうのはなんでなんでしょう?面白いですね♪残念ながら中国原産の植物で、帰化していないため、当流では使えません。八角蓮がテーマならいいでしょうけれど(道具組みが難しそう)。瀟湘八景の釜や水指が手に入ったら考えてもいいかもしれませんね~♪
習ひをばちりあくたぞと思へかし書物は反古腰張にせよこれは利休百首の九七番の歌で、書物【かきもの】とは現在のノートや参考書とされていますが、私は記録道具だと思っています。つまり、ノートだけでなく、カメラやスマホといったものから、古きは筆箱、矢筈まで、ありとあらゆる記録できるもののことです。書物にされたものを読んだり、動画や写真を観て、誰しもが茶を美味く点てられるなら、流儀も流派も教室も先生も不要です。ですが、みんな先生から習い、教わり、マニュアルや書物から得るものはそれらを補完する情報
いまだに上手く答えられない質問の一つがこれです。というか、これはおそらく「人の数ほどある」のではないか?と思うのですが、最小公倍数というか最大公約数というか、多くの人に共通することを探ってみることで、見いだせるのではないかと思ったので、少し掘り下げて見ることにしましょう。茶道の目的茶道の目的は「茶会を開けるようになること」です。この茶会とは、一般の人が思っている大寄せの茶会や、薄茶・濃茶のいずれか片方または両方を出す会ではなく、懐石と八寸(お酒)があって、その後に濃茶・
大分日数が経ってしまいましたが、令和6年3月31日に「お茶会へ行こう」を催しました。この日は、二の午で、初午ではありませんでしたが、初午にちなんだ道具組みをいたしました。常陸家のYくんが初めて「お茶会へ行こう」に参加してくれまして、彼の茶入を使わせてもらいましたが、手が震えましたね。人の道具は怖いなぁ~。自分の古瀬戸でもこうはならないので、やはり人の道具という強さかと思います。初使いは膳所の染付近江八景芋頭水指。それに五角盆。束柴の蓋置もなにげに初使いです。
四方捌きは、濃茶のときに行われる帛紗捌きです。茶友から質問されて改めて他の人はどう言ってるのかなー?と思い、ネットを検索してみました。すると、四方捌きは東西南北の四方を清めるとか、方丈を清めるという意味があると書いてあるサイトが多いのですね。でもいまひとつ、これ、納得できない(他流の解釈だから納得しなくてもいいんですけど)。ではなんで、四方捌きが四方を清めることにつながるのか?伸ばす所作や緩める所作、送る所作の意味はなんなのかが説明されていないもしかすると、茶筅の「
本日は旧暦三月三日。雛祭りです。桃の節供ともいわれる上巳節は平安時代より前からあり、京の貴族階級の子女が、天皇の御所を模した御殿や飾り付けで遊んで健康と厄除を願った「上巳の節句」が始まりとされています。もともとは支那の婚姻と生育の神の高?を祀るお祭りで、沐浴して、禊を行い、身体を清潔にし、体の邪気を払っていました。後世、曲水の宴を行うようになり、王羲之が蘭亭序を書いた「蘭亭の会」が有名です。曲水の宴は文人が水べりで宴会をしながら詩をつくる行事で、平安時代に貴族たちもこぞって和歌を詠んで
本日は旧暦三月一日、弥生朔日です。旧暦一月から始まった春も今月で終わりを迎えます。弥生は草木が生い茂る意味の「木草弥や生ひ月」が短くなったものと考えられるそうです。晩春、季春ともいい、春の最後の月です。さて、弥生の別名というと桜月【さくらつき・さくらづき】桜の咲く月だから雛月【ひいなつき】三月三日がひな祭りなので早花咲月【さはなさづき・さはなさきつき】早咲きの花が咲く月の意味夢見月【ゆめみづき】夢見草(桜の別名)が咲き始める事
最後のお席は不昧軒です。ここは、髙橋箒庵が松平不昧公の墓の移築に伴って圓成庵とともに普請した十畳広間の茶室で、棟梁は仰木魯堂。圓成庵と二つで一つの建物になっています。不昧公に肖って名付けられたこの茶室は一間床と三尺の琵琶床が特徴で、とても広いです。群馬支部の塩原宗清先生がお席主と書かれています。前橋の方だそうで、小堀遠州流さんと前橋はゆかりがあったのかも?お席主さんに「わが家も川越厩橋藩松平家に仕えた家なのですよ~」というと「何という巡り会わせでしょう!」と喜んでくださいま
本日は旧暦二月二十八日。利休を祖とする三千家では利休忌が行われます……といっても、表千家は新暦3月27日、裏千家と武者小路千家は新暦3月28日に追善供養を済ませています。あくまで、旧暦でする方(私みたいに?)向けのご案内ということにしてください(笑)三千家では、利休坐像遺偈賛の掛軸に、楽焼の三具足(香炉、華瓶、燭台)と供茶茶盌、盛物台を用いるようになっています(これでなければならないということではないようです)。道具については過去に記事にしていますので、参照いただくとし
!LilyChicの山本です。今日,LilyChic柏4月レッスンが開催されました。LilyChic柏は随時、受講生の募集をしております。是非、お問い合わせください。roilis50@yahoo.co.jp
本日は旧暦二月廿六日、二十四節気の第五節「清明」です。清明とは「清浄明潔(清らかで活き活きとした様子)」を略した言葉で、春先の躍動感に溢れる情景を意味します。『暦便覧』には「万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり」とあります。花が咲き始め、枯れた草花の中から新芽が出てくるなど「復活」の印象が強い時期ですね。ちなみに、キリスト教では3月末~4月中旬ぐらいに「イースター(復活祭)」があり、これはキリストが死後三日後に復活したことを祝う祭りとされていますが、実はユダヤ教の「過越の
LilyChicの山本です。今日茨城のシュエットにて4月のフォトレッスンが、開催されました。初心者対象ですが、皆さんあっという間に上手になります。スマフォも良いですが、一眼も面白いです。今日見学の方も来られ、いつも動画を撮られてる方ですが、写真にもご興味をもたれて嬉しかったですね。カメラの持っておられない方にはお貸しいたします。随時参加可能です。今回ネイリストの方にもレッスン参加のお知らせです。是非、ご参加ください。詳細についてはroilis50