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今年読んだ小説の13冊目。単なる自分用777(トリプルセブン)伊坂幸太郎これまで何度か書いてきたことではあるが、小説は「安くなった文庫本」というフィルターを通して買っている(凄まじい量購入するため)。また、なるべく偏らないように色々な人の色々な本を読もうとしていたしかし、今年に入ってから頭の痛いことが重なり、最近はそこまで冊数もこなせないので、「とにかくその時読みたい本を読もう」とフィルターを外していくつか本を買ってみた。そのうちの一つがこの本だ昨年読んだフーガはユーガ以来の伊坂
春が二階から落ちてきた。私がそう言うと、聞いた相手は大抵、嫌な顔をする。気取った言い回しだと非難し、奇をてらった比喩だと勘違いをする。そうでなければ、「四季は突然空から降ってくるもんなんかじゃないよ」と哀れみの目で、教えてくれる。春は、弟の名前だ。頭上から落ちてきたのは私の弟のことで、川面に桜の花弁が浮かぶあの季節のことではない。私の二年あとに生まれた。パブロ・ピカソが急性肺水腫で死んだのがまったく同じ日で、一九七三年四月八日だった。弟が生まれた時、私ははしゃいでいた。覚えているわけ