ブログ記事1,820件
前回のブログで、「歌舞伎座・夜の部『吉野川』、玉三郎の定高は必見です」と、書きました。ところが、私はちゃんと歌舞伎を見るようになって、やっと10年余ですから、『妹背山婦女庭訓』の「吉野川」について詳しく知っていて、お勧めするということではないんです。今月の舞台もまだ拝見していません(私の観劇予定は21日)ので、今日は、「吉野川」について記すということではなくて、私が初めてこのお芝居を見た時の状況を振り返りながら、「初めてご覧になる方は、予習をしてから観劇されたほうがいいですよ」ということを
秀山祭九月大歌舞伎中村吉右衛門の追善。彼の芸の継承を意識している松本幸四郎と尾上菊之助のバトルでもあり、また協力でもある時空間。播磨屋の若人も参加。芸の継承は現在進行中。松本幸四郎はセリフの"節"を完全に意識していた。尾上菊之助も播磨屋とおとっつぁん、御両人のお手本を踏まえているのだろう。ただ、"追善"ばかりを意識してはいられない。「勧進帳」そのものも見たいし、感じたい。これはこちらの都合かもしれない。舞台とのシンクロが切れる瞬間があっ
ひとつ前の当ブログの続きです。芥川賞をとった三浦哲郎さんの原作に感動した熊井啓監督は、三浦さんの自宅を訪ね映画化の許可をもらいます。吉永小百合さんも原作を読み、ヒロインの「志乃」を演じたいと言っていたので、当時、日活在籍だった熊井監督による映画化はスムーズにいくと思われました。しかし、吉永小百合さんのマネジメントをしていた吉永さんのお父さんが注文をつけてきます。熊井監督は「余計なものを排除し、二人の心の中に入っていく」ため、「モノクロ、スタンダードサイズ」を考えていましたが、吉永サイドは「カ
↑↑↑今回のブログテ-マは、コレ---------------------------------【懐かしいにゃんた】・今ではもう懐かしい、なクルマを挙げてください→→→GMのサターン(・∀・)---------------------------------【鬼平犯科帳TVドラマ時代劇】テレビドラマ「鬼平犯科帳」だねぇ(*‘∀‘)鬼平(長谷川平蔵)役は、言わずと知れた、中村吉右衛門さんだねぇ。原作は勿論、池波正太郎。鬼平、火付盗賊改方長官なんだよねぇ。盗賊など
「お芝居になった飛雄馬!夏休みは芸術座へ行こう!」昭和44(1969)年7月。日比谷の芸術座にて上演(7月21~8月29日)された、東宝みどりの劇場第1回公演『巨人の星』の新聞広告。演出は女優としても有名な長岡輝子。この物語の真の主役たる星一徹役は中村吉右衛門。そして主人公の星飛雄馬役は河村稔と記されているものの、この飛雄馬こそが数年後の志垣太郎だったりする。明子姉ちゃん役の鈴木えみ子は、のちに有吉ひとみと改名。2年後には青春ドラマの金字塔『おれは男だ!』にて、剣
ヤッホ~!帆足由美です。今回は、昨日観てまいりました歌舞伎座昼の部の感想を。『秀山祭九月大歌舞伎』昼の部毎年九月の歌舞伎座は「秀山祭(しゅうざんさい)」。初代中村吉右衛門の功績をたたえるため、俳名である「秀山」を冠し、平成18(2006)年から始まった興行です。今年はその「秀山祭」を立ち上げた二世中村吉右衛門さんの三回忌追善興行でもあり、ゆかりの芝居が故人に縁のある面々によって上演されています。
まだ7月始まっていないのに…!7月、8月、9月、10月と楽しみが過ぎる…!夢枕獏原作の『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』一幕で!染五郎時代の新作歌舞伎の再演よな!?⏬幸四郎の空海関連歌舞伎座「四月大歌舞伎」新作歌舞伎『幻想神空海』―前篇―|歌舞伎美人松竹が運営する歌舞伎公式サイト。歌舞伎の公演情報、ニュース、俳優インタビューなどをお届けします。新しい歌舞伎座に4本目の新作歌舞伎が登場!夢枕獏の原作をもとに新たに書き下ろされた新作歌舞伎『幻想神空海』の魅力に迫るスペシャルコンテンツ。舞
歌舞伎座で秀山祭を見て来ました。秀山祭は、初代中村吉右衛門の芸を次代へと継承していくことを目的とし、平成18年より行われてきました。今回は、立ち上げて牽引してきた、二世中村吉右衛門さんの三回忌追善興行です。今までの写真も飾られ、吉右衛門さんの馴染み深い作品を、縁深い方々が演じていました。幕間には久しぶりのお食事処でフカヒレと蟹のあんかけ御飯全ての演目に吉右衛門さんの姿が重なり胸が熱くなり、あっという間でした。特に娘婿の菊之助さんとお孫さんの丑之助さん親子の連獅子。吉
おはようございますいつもお読みくださりありがとうございます鬼平犯科帳シーズン1第14話あきれた奴脚本:保利吉紀監督:大洲齊主演:二代目中村吉右衛門(放送日1989年10月25日)八代目中村芝翫(当時三代目中村橋之助)出演回ということで視聴しました※ネタバレあり⚠見慣れぬ頃の芝翫さんを見るのはどこかお若い芝翫さん想像していた以上にしっかりとしたお芝居をなさっていました。お声が今と随分違うように聞こえます。もちろん面影はあります。台詞の響きなのかな。今の芝翫さんとはちょっ
昨夜、BSウジの吉右衛門版『鬼平犯科帳』を視聴してたら…又五郎のおじさんやん!どうやら、蓮沼の市兵衛という役どころらしい皆さん当然ご承知の事かと存じますが、池波先生による長谷川平蔵のモデルが八代目松本幸四郎なら、『剣客商売』の秋山小兵衛のモデルは、この二代目中村又五郎ですよね🖐ただ、最初のテレビシリーズで秋山小兵衛を演じたのは山形勲でした、どうも山形勲と言えば『水戸黄門』の柳沢吉保「忌々しい、水戸の隠居め〜」のイメージが強くて、中々払拭できないのでありますが(拙者だけ?)その昔、2本し
来年に予定されている、『八代目尾上菊五郎襲名披露』。その演目がチラシに発表されていました。来年、2025年の5月の『五月大歌舞伎』。6月の『六月大歌舞伎』。歌舞伎座での公演となります。その後、大阪の『松竹座』。名古屋の『御園座』。京都の『南座』。博多の『博多座』へと。『博多座』が、2026年の6月の『六月博多座大歌舞伎』。5代目の菊之助が、8代目の菊五郎に。彼の息子、7代目丑之助が、6代目の菊之助に。では、現在の菊五郎は、どうするのか。どうなるのか。というと、そのまま。つまり、