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今回ご紹介するのは「耳」で推理する新感覚のミステリ短編集になります。本書にはある仕掛けが組み込まれています。まず作中の様々なタイミングでQRコードが登場し、そこにアクセスすると専用YouTubeチャンネルにつながります。すると、小説には書かれていなかった驚愕の事実を「音声」を通して知ることになります。つまりすべての真相はQRコードの中、すなわち「音」の中にあるということです。繰り返します。本書は小説を読むだけでは謎を解くことができません。必ず文+音声と一緒に推理してみてくださ
というわけでワシントン・ポーですよ。昨日の記事の最後のほうでちょこっと言及したアレです。英国の推理作家M.W.クレイヴンのシリーズものなんですけど、私はシリーズ第一作『ストーンサークルの殺人』(日本語訳版)を2年くらい前に購入してそのまま本棚に置きっぱなしにしちゃって・・・ストーンサークルの殺人(ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon(アマゾン)いえ、読んだんです、読み始めはしたんです。2回ほど。でもちょっと・・・1
今回は怪談論でいきます。自分は、怪談にはパターンがあると考えています。あるいは、構成要素と言ってもいいかもしれません。もちろん、それはSFにもありますし、ミステリにもあるわけですが、SFもミステリも近代になってからできたものですから、古典作品との比較研究はできません。それに対し、怪談は古くからあるので、考察がしやすいんですね。さて、『今昔物語集』は、平安時代末期に成立したと見られる説話集で、全31巻ですが、現存していない巻もあります。天竺(インド)、震旦(中国)、本朝(日本)の三
ブロ友さんが紹介していた作品。”このミス”でも紹介さていて、読みたいと思っていました。SNS上の企画「あなたの身に起きた〝鬼〟のエピソードを教えてください」に寄せられた三つの事件。投稿者あるいは関係者三名の前に現れたのは、ひとりの男だった。桧山と名乗る男は「推理ゲーム」と称して隠された真相を暴いていく。(BOOKデータベースより)『影踏み鬼』、『色鬼』、『手つなぎ鬼』、『ことろことろ』という4つの短編が収録されていました。ロジカルなミステリとは聞いていましたが、タイ
前回のブログで浦賀和宏さんの桑原銀次郎シリーズの続刊を読むと言いながら、シリーズ外の作品を読みました(^-^;『ifの悲劇』です。『ifの悲劇』@Amazon実は『ifの悲劇』のプロローグを読んだ段階で、この記事の見出しと↑の2文、そして↓のイメージ画像だけ先に作っておいたんです。そしたら…………いえ、何も申しますまい(°▽°;)『ifの悲劇』のあらすじ、オススメ、感想などを書いてまいります。特にこの作品、ifAとifB、パートがわかれて
ども、OKKAです。今回紹介するミステリはこれ!「揺籠のアディポクル」(市川憂人著講談社)です!内容(「BOOK」データベースより)半人形―それがコノハの最初の印象だ。隻腕義手の痩せた少女が、タケルのただひとりの同居人だった。医師の柳や看護師の若林とともに、病原体に弱い二人を守るはずだった無菌病棟、通称“クレイドル”。しかし、ある大嵐の日、“クレイドル”は貯水槽に通路を寸断され、外界から隔絶される。不安と焦燥を胸に、二人は眠りに就き、―そして翌日、コノハはメスを胸に突き
本の評価・特A(定価で買っても良い程面白い)・A(かなり面白い)・B(面白い)・C(普通)・D(暇潰し程度)・E(時間を返せ❗️)「B」1997年出版(単行本は1994年刊行)「光にメロディがあるの?」「あるさ。みんな、そのことに気づいていないだけさ」。“光”を“演奏”することでメッセージを発信する天才高校生・光瑠(みつる)。彼の「光楽」に、感応し集う若者たち。しかし、その力の大きさを知った大人たちの魔の手が忍び寄る。新次元コミュニケーションをめぐる傑作長編ミステリ。(データベース
6月10日(金)に、『ミステリと言う勿れ第11巻』が発売されました!待ってたよ〜!でもね、この本、P41・42のページ順を、入れ違えて掲載しています。それでも良ければ、買ってね!と本屋さんで、説明が書かれていました。↓新刷版ができあがる6月23日以降、小学館で交換してもらえるそうです。交換の時の、送料とか、どうなるのかしらねぇ。【ミステリと言う勿れ第11巻】ページ順入れ違いのお詫びと訂正|「月刊flowers」公式サイト|小学館いつも月刊フラワーズをご愛読いただきまして、誠
ども、OKKAです。今回紹介するミステリは、軽快で楽しく読めて、最後におおっと驚きもある学園ミステリの秀作!「午後のチャイムが鳴るまでは」(阿津川辰海著実業之日本社)です!こいつら、最高すぎる……!昼休みの“完全犯罪”にご用心!?本格ミステリ大賞受賞作家の最高到達点!九十九ヶ丘高校のある日の昼休み、2年の男子ふたりが体育館裏のフェンスに空いた穴から密かに学校を脱け出した。タイムリミットは65分、奴らのミッションは達成なるか(第1話「RUN!ラーメンRUN!」)
どうしようかなとか迷ったんだけど一応個人的意見を書く前に何となく違和感あったの一覧ミステリと言う勿れさんかく窓の外側は夜トレース科捜研の男人は見た目が100%本能寺ホテルビブリア古書堂の事件手帖プリンセストヨトミ鹿男あをによしエアロールなんかほぼ原作あり?そして必ず恋愛要素入れようとするとか、男女逆とか性格逆とか多いねで、今回の件一般の目に大きく出てきたのはやっぱり脚本家のインスタかな。態度横柄というか物書きとは思えない乱文だった。でも先生も本でちょこっとか
中禅寺の住まいは中野駅北側千葉公園の大賀ハス(撮影:2023.6.18)うれしいことに京極夏彦の百鬼夜行シリーズがでました。第一作の『姑獲鳥の夏』以来29年ぶりです。ところで「京極堂」こと中禅寺秋彦の店は、おそらく中野区新井です。だらだらとした坂道にピッタリの場所があるんです。今年2023年後半の7~12月に読んだミステリです。16米澤穂信「可燃物」文藝春秋2023.7.25発行17三上幸四郎「蒼天の鳥」講談社2023.8.21発行
さて、本日のニ杯目は、「匠のドリップコーヒーモカブレンド」。「生豆生産国名」は「エチオピア、ブラジル他」です。「チョコクロワッサン」(札幌市・日糧製パン株式会社)と「北海道産ミニトマト」を添えて。『特捜部Q〜キジ殺し〜』(ユッシ・エーズラ・オールスン/吉田薫・福原美穂子訳/ハヤカワ・ミステリ文庫)を、まもなく読み終えます。
佐々木譲さんの『沈黙法廷』。そろそろ発売されてから1年になるみたいです。WOWOWでドラマ化されるんですね、全然知りませんでした。まあ、映りませんけれどもなので見られません(ぜひ、地上波でもオンエアしてください)佐々木譲さんといえば「警察小説」と断定するわけでもないのですが、あたくしが手にする作品はなぜかそっち。こちらは警察+法廷小説です。逮捕されてから裁判――法廷シーンに迫力がございます。といっても、そんなに激しいものではなく、ゆるりゆるりとまるでシーソーのようにあっちへ
おはようございます小林桃子です。今日も読みに来てくださってありがとうございます昨日のブログにいいねしてくださった17名様、ツイッターやFBでもいいねやRT、リプ、本当に嬉しいです今朝はお久しぶりの読書日記のお話☆ここのところ、古事記や神社の本ばかり読んでいたので、息抜きで久しぶりのミステリを読みました♪『ジェリーフィッシュは凍らない』市川憂人さん著2016年の第26回鮎川哲也賞受賞作鮎川哲也さんは日本の本格ミステリの作家さんで、その鮎川さんの名が冠された賞ということで
本日イッキに観た海外ドラマ『警部補アニカ』海上殺人捜査ファイル:全6話イギリスのサスペンスドラマ『埋もれる殺意』シリーズで、主役のニコラ・ウォーカーを知りました。『埋もれる殺意』はUK版『コールドケース』とあり、うまい表現本家アメリカ版『コールドケース』は1話ごと丁寧に作られて、使用される時代ごとの音楽がまたグッドチョイス!時代を遡るから、顔が似た俳優、セットや小道具を毎回製作するのは大変だなと感心。日本版『コールドケース』も文化の違いがあるにも関わらず、本家版からずれるこ
こんばんは。梅の花も咲き春がすぐそこですね。今日は、下村敦史さんの「そして誰かがいなくなる」の感想です。書店でタイトルとカバーをみて、これは面白そう~と手に取りました。ページをめくるとある大きな館の間取り。そしてページのところどころにそのお屋敷の内装が。どんなお屋敷なのかさらにイメージがふくらみます。このお話はクローズドサークルのようなミステリです。今まで姿を現したことのない有名作家が大きなお屋敷を建て、そのお披露目会のような感じで作家から選ばれた者たちが集まります。はじめてそ
今日は、雑学のお話でございます。先日、固ゆで卵を作っている時に、ふっとシドニーの語学学校の授業を思い出しました。日本人クラスメートが、「ハードボイルド(小説のこと)が好きだ」というようなことを授業中に言ったんです。そうしましたら、担任が「Hard-boiledとは、固ゆで卵という意味です」と、ずばっと斬ったのでした。授業のあと、日本人同士で「ハードボイルドって、和製英語なの?」と話したことがありました。時は80年代後半、パソコンさえ普及していなかった時代です。放課後、サー
図書館で、真梨幸子さんの小説を3冊借りました。新しいのを見かけるたびに借りたり買ったり、ほぼほぼ網羅しているはずの、真梨さんの本。筆が速い作家さんなのか、流石にもう全作品読んだはず、と思ってもちょっとするとまた、未読の作品が並んでる。真梨さんの作風は、ずばり「イヤミス」。おそらく、「嫌な気持ちになるミステリ」の略?真梨さんのイヤミスは、とにかく人生が転落する話。裏切られたり、恨まれたり、呪われたり、全部失ったり。なぜ、私はイヤミスを読むのか??「イヤミス好きの心理」について
4月17日の水曜日。市立富良野図書館から借りた5冊の本の記録です。①『夜の橋』(藤沢周平/中公文庫1984年2月10日初版発行/1995年3月18日改版発行/2005年4月25日改版16刷発行)②『殺意〜名無しの探偵シリーズ〜』(ビル・プロンジーニ/高見浩・訳/新潮文庫昭和55年2月15日印刷/昭和55年2月25日発行)③『特捜部Q〜キジ殺し〜』(ユッシ・エーズラ・オールスン/吉田薫・福原美穂子訳/ハヤカワ・ミステリ文庫2013年4月1
【1】久しぶりのアガサ・クリスティこの2日間ほどは、アガサ・クリスティ(※)の『オリエント急行の殺人』(※)ですっかり寝不足となってしまいました。※「アガサ・クリスティ」との表記については、独占翻訳契約を結んでいる早川書房では「アガサ・クリスティー」と最後に長音符を付けますが、英語では「ティー」と伸ばして発音するわけではないので、ここでは「アガサ・クリスティ」と表記しておきます。※原題の“MurderontheOrientExpress”は、邦題としては、1935年の日
宇山日出臣さん、ありがとう上野公園の桜(撮影:2022.3.15)2022年1~3月に読んだミステリです。01萩原麻里「巫女島の殺人呪殺島秘録」新潮文庫2022.1.1発行02有栖川有栖「捜査線上の夕映え」文藝春秋2022.1.10発行03鴨崎暖炉「密室黄金時代の殺人」宝島文庫2022.2.18発行04高田崇史「QED神鹿の棺」講談社ノベルズ2022.3.17発行05三上延「ビブリア古書堂の事件手帖Ⅲ~扉と子虚ろな夢~」角川メディ
40歳保育士(現在育休中)さーやんと申します不妊治療を経て妊娠&出産しました家事力ゼロの私が1歳娘、2歳息子のワンオペ育児に奮闘中こんばんは今日は子育て関係なし!自分の趣味話題です以下ダラダラ語ります笑私の好きなもの!漫画と小説特にミステリが好きで前にも書いてますが金田一、コナンは大好き小説でも推理小説は読めるときはよく読んでましたそして最近ハマっている漫画が、進撃の巨人今更ですが!約束のネバーランドミステリと言う勿れ夏目アラタの結婚です!進撃は連
結構評判になってる小説、Amazon『ぎんなみ商店街の事件簿BROTHER編/SISTER編』楽天市場『ぎんなみ商店街の事件簿BROTHER編/SISTER編』両方とも読破いたしたっ!!めっちゃ面白かったです!特に、同じ事件が”二つの視点”で描かれている点!この二冊で、同じ事件の全容が全く違ってみえる、もしくは補完しあっている。あとは、これ重要なんですが、キャラが推せます(*=ω=)bメインの登場人物はBrother編は4兄弟、Sister編は3姉妹なのですが、読めば
御手洗潔と石岡和己の影響代々木公園の桜(撮影:2023.3.27)「推理作家の中で誰が一番好きですか」と聞かれたら、それは島田荘司だと答えています。島田荘司の推理小説の中では御手洗潔シリーズがずっと大好きです。登場する御手洗潔をはじめ石岡和己も松崎レオナも犬坊里美も素晴らしい人たちです。一生忘れることができないだろうと思います。今年2023年前半の1~6月に読んだミステリです。01京極夏彦「書楼弔堂待宵」集英社2023.1.10発行02日本推
おもしろいミステリを、ありがとう曼珠沙華(撮影:2022.9.17)2022年7~9月に読んだミステリです。29柄刀一「或るアメリカ銃の謎」光文社2022.7.30発行30中山七里「作家刑事毒島の嘲笑」幻冬舎2022.7.20発行31荒木あかね「此の世の果ての殺人」講談社2022.8.22発行32阿津川辰海「録音された誘拐」光文社2022.8.30発行33月原渉「九龍城の殺人」新潮文庫2022.9.1発行34知念実希人「生命の略