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風格のある堂々とした演奏。全体にテンポはゆったりとしている。コンサートマスターは川崎洋介。N響の弦はしなやかで、トレモロは渾身の力を込める。ホルンとトランペットにわずかな疵(きず)があったが、ワーグナーテューバ、トロンボーン、バステューバとともに、金管は粘りのある輝かしい音で鳴り響く。木管も安定。エッシェンバッハは息長くフレーズを歌わせていく。しかし、その演奏の中に入っていけない。立派なブルックナーなのになぜ?と自問しながら、入口を見つけようとするが、結局見つからず、演奏が終わってしまっ
NHK交響楽団第2008回定期公演Cプログラム2日目を、NHKホールにて。指揮:クリストフ・エッシェンバッハブルックナー/交響曲第7番ホ長調現在84歳になるドイツの巨匠、クリストフ・エッシェンバッハのブルックナー7番。正直言うと全然期待していなかったのだけれど、これは記憶に残る名演奏である!私はN響定期ABC全ての会員であるが、ごくたまにこういう演奏に当たるから会員をやめられないのだ。正直、年に1回あるかないか。意外なことに、自分がエッシェンバッハのブルックナーの実演を
みなさんこんにちは😃本日は先日発売されたタワーレコード企画の「ヴィンテージSACDコレクション」の最新作をご紹介していきます。3種類発売されましたが、まずはマゼールとウィーン・フィルによるブルックナーの交響曲第5番です。マゼールといえばマーラーの交響曲全集を3回完成させていますが、同時にブルックナーにも力を入れていた指揮者でもあります。晩年になるとテンポの重さには拍車がかかるため、若い頃の演奏とは違う趣きがありますが、多くのファンに愛されている演奏です。そして今回は「DECCA」で録音されたウ
みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは9月17日に発売された「エソテリックSACD」シリーズからオイゲン・ヨッフムとロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団によるブルックナー交響曲第5番をみていきます。このブルックナー交響曲第5番といえばすでにタワーレコード企画の「ヴィンテージSACDコレクション」をはじめとしてすでにSACDハイブリッド盤として出回っていますが、今回は「EsotericMastering」を使用してのDSDマスタリングとなっています。ヨッフムとコンセルトヘボウ管によるライヴを
みなさんこんにちは😃本日は年末に購入したブルックナー交響曲集の中からご紹介したいと思います。とはいえまだ今回のものは一部でありブルックナー関連で購入したものは他にもいくつもあるのです…まずはクレンペラーとニュー・フィルハーモニア管、フィルハーモニア管が演奏した選集をご紹介します。曲目は交響曲第4番「ロマンティック」、5番、6番、7番、8番、9番の計6曲です。どうせならば1〜3番までの交響曲も録音していればよかったのですが、そのようなことを忘れさせてくれるような数あるブルックナー作品の演
みなさんこんにちは😃本来ならこの時期は夏休みに入っており、いろいろなところでお祭りムードとなっているところですが、今年はコロナによって予定が大きく狂わされました。果たしてクリスマスや年末年始まで続くのでしょうか?さて本日ご紹介するのはオイゲン・ヨッフムによる1回目のブルックナー交響曲全集の一部をご紹介していきます。一部というのも、タワーレコード限定で5月20日に発売された世界初のSACDハイブリッド盤。これを購入しているからです。つい最近第二弾も無事発売され、残るところは交響曲第7〜9番の
みなさんこんにちは😃ヨッフムによるブルックナーは今日において重要な演奏の一つです。1回目、2回目の交響曲全集や有名な晩年のライヴなど彼が残したブルックナーはどれも名盤、名演として知られます。そして今回取り上げていくのはヨッフムがコンセルトヘボウ管と演奏したライヴの記録です。交響曲第4番「ロマンティック」、第5番、第6番、第7番、第8番が収録されており、他に発売されている同曲のセッション、ライヴ録音とはまた違う味わいを楽しむことができるアルバムとなっています。「オイゲン・ヨッフム指揮/アムステ
春眠暁を覚えず、と言いますが、私は疲れすぎて熟睡できない日が続いております。どんな時でも深く眠れる人、尊敬します。連日朝10時半から夜まで、春音楽祭のリハーサルが行われています。本番を目の前にエキサイティングな日々なのも、アドレナリンを抑えられない原因かしら。昼は少しでも太陽の光を浴びようと上野公園を散歩しています。ケバブも美味しい😋木の幹から綺麗な桜の花✨とにかく体力勝負の日々なので、あとは眠れさえすればできる気がする‼️おめめが眠そう🥱家族も新学期という事で、なかなか気が抜けない
4月20日(土)、音楽監督沼尻竜典の指揮による神奈川フィルみなとみらいシリーズ定期演奏会第394回を聴きに横浜みなとみらいホールへ。みなとみらいシリーズ定期演奏会第394回-神奈川フィルハーモニー管弦楽団2024年4月20日、横浜みなとみらいホールで行われる神奈川フィルハーモニー管弦楽団の公演情報です。www.kanaphil.or.jp第394回2024/4/20(土)横浜みなとみらいホール沼尻竜典(指揮)ブルックナー/交響曲第5番変ロ長調(ノヴァーク版)#神奈川フィル202
みなさんこんにちは😃本日3月4日はベルナルド・ハイティンクの誕生日です。今年で92歳となります。おめでとうございます🎉2019年に引退しましたが、彼が残してきた名盤は現在までに数多く存在しています。その中でもブルックナーの交響曲は格別のものとして扱われてきました。そんな本日はウィーン・フィルとの未完成に終わったブルックナー交響曲全集から交響曲第3番〜5番、8番、テ・デウムを取り上げていきます。今回の選集は2017年にタワーレコード限定で復刻した「ヴィンテージ・コレクションプラス」で発売されたも
東京都交響楽団第996回定期演奏会Bシリーズを聴いてきました。第996回定期演奏会Bシリーズ東京都交響楽団公式サイト。コンサートスケジュール、チケット、オーケストラの紹介や第996回定期演奏会Bシリーズのご案内。www.tmso.or.jp【定期演奏会1000回記念シリーズ①】【ブルックナー生誕200年記念/アルマ・マーラー没後60年記念】2024年4月3日(水)19時開演サントリーホール【指揮】大野和士【メゾ・ソプラノ】藤村実穂子アルマ・マーラー(D.マシューズ&C.マ
4月19日(金)、N響第2008回定期公演(4月Cプロ定期初日)を聴きにNHKホールへ。第2008回定期公演Cプログラム|NHK交響楽団アントン・ブルックナー(1824~1896)は、自身の《交響曲第5番》を生前に聴くことがかなわなかった。複雑極まる作品は、当時のオーケストラのみならず、ほとんどの聴き手にとって時代を先取りしすぎていたのだろう。この《第5番》から《第7番》へと至る過程をたどれば、多くのひとに受け容れられる「言葉」をついに手に入れた作曲家の歓(よろこ)びがより伝わるのでは
みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、セルジュ・チェリビダッケ&ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団によるブルックナーの交響曲第8番です。こちらは「幻のリスボン・ライヴ」と称されており、これまで正規盤が発売されてこなかった伝説のライヴとなっていましたが、2022年3月にUHQCD盤が発売され多くのクラシックファンの間でも話題となりました。その後同年12月にSACDとXRCDが発売されましたが、今回はXRCDを聴いていきます。第2楽章における欠落がどうなっているのかも含めて気になっていた代
15時から池袋かぶとに行った後、サントリーホールに向かい…かぶと(池袋/うなぎ)★★★★☆4.39■予算(夜):¥10,000~¥14,999s.tabelog.com日本フィルハーモニー交響楽団第759回東京定期演奏会を聴いてきました。シューベルトもブルックナーも第3番つながり。第759回東京定期演奏会演奏会「第759回東京定期演奏会」について、日程や会場、出演者、チケット購入方法、見どころ聴きどころをご紹介しています。japanphil.or.jp2024年4月12日(金)19
みなさんこんにちは😃つい先日誕生日だったコンヴィチュニー。今私は彼が残してきた名盤を聴いている最中です。ゲヴァントハウス管と共に演奏してきたシューマンやベートーヴェンなどはどれも素晴らしい演奏ばかり。そんな今回は、今月にタワーレコードにて発売したばかりのブルックナー交響曲第5番をみていきたいと思います。個人的に現在も続くブルックナー・ブームに乗っかる形でコンヴィチュニーによるブルックナーを聴けて非常に嬉しいです。今回のものは世界初SACDハイブリッド盤、その演奏は現代のブルックナーに引
当ブログでは情報の速報性と独自性をモットーとしていますが、今週水曜に帰国後の疲れと海外からの友人の桜花見対応で、都響のサントリー定期のブログが遅れまして申し訳ございません。今年の桜の開花は遅く、イースター時期に来日した外国人観光客は花見はできず運が悪かったですが、昨日の花見は天気が良くないので、ソメイヨシノの写真映えが良くありません↓。さて、先週金曜日にベルリンでメータ指揮による壮大なブル8の大演奏会を聴いてしまったばかりなので、都響のブル3は期待度は弱かったのですが、まずまずの演奏だったと思
ブルックナーの交響曲、最近良く🎧️で聴く機会の多いクラシック音楽です。と言うか、私は殆どクラシック音楽しか聴きませんが。オーストリアで1800年代の後半に活躍した後期ロマン派の敬虔なカトリック信者で、深い内面的な描写に特徴があり、聴く者を引きずり込んで行きます。クラシック音楽に親しんで、中級レベルになりますとファンになる人が多いのではないかと思います。オルガン奏者だけあり、音の響きはそれそのもので交響曲をそのままオルガンで弾いても全く違和感が無いと言えるでしょう。演奏時間が一時
みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、サイモン・ラトル&ロンドン交響楽団によるブルックナーの交響曲第7番です。以前両者は同じくブルックナーの交響曲第4番(グンナー=コールス校訂版)を録音していますが、その1年後に登場したのは交響曲第7番の同じくコールス校訂版(2015年)の世界初録音となっています。SACDハイブリッド盤やDolbyAtmosで聴くことができるのでラトルとロンドン響による高音質盤でのブルックナーをみていきます。「サイモン・ラトル指揮/ロンドン交響楽団」ブルックナー作
19日の放送を聴きました。クリストフ・エッシェンバッハの指揮でブルックナー/交響曲第7番(ノヴァーク版)が演奏されました。全曲を通してゆったりとしたテンポ。余計な味付けはせず、それでいて鳴らすとこは鳴らすというスタイルは、晩年の朝比奈隆にそっくり。演奏は良かったです。第1楽章と第2楽章が特に良く、久々に正調のブルックナーを楽しむことが出来ました。次回のブルックナーが楽しみになってきたけど、多分生では聴かれへんのやろな
2024年4月19日(金)NHKホールブルックナー/交響曲第7番ホ長調指揮/クリストフ・エッシェンバッハとてもよかった!第1楽章からめちゃめちゃ綺麗。N響ってうまいんだなぁと思わせる演奏だった。こんなホールでも美しい残響が広がった。第2楽章も非常に流麗で美しかったが、シンバル直前のクライマックスは、思いの外そこまで尊くなかった。第3楽章はやはり金管がかっこいい!金管の迫力と弦の繊細な音が合わさり、極上の音色になっていた。今日も長谷川さんは神の音色。そう
先月末、毎年イースターの時期にバーデンバーデンで行われている、ベルリンフィル主催のイースター音楽祭に行ってきました♪イースター休暇で数日間の連続したお休みがあるのでどこに行こうかなと迷っていたのですが、ちょうど1ヶ月前くらいに音楽祭が開催されることを知り、まだ空席があったのと、ついでに温泉も入ってゆったりしようと思い、バーデンバーデンまで行くことを決めました♪人生初めての音楽祭。ずっとずっとヨーロッパの音楽祭に行くことが夢でした♡^_^気にな
みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、現在も進行中であるクリスティアン・ティーレマンとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による「ブルックナー・チクルス」から交響曲第9番を取り上げていきます。これまでに交響曲第2番、第3番「ワーグナー」、第4番「ロマンティック」、第5番、第8番がすでに発売されていますが、ここに交響曲第9番が加わります。今回も国内盤のBlu-specCD2での高音質盤で演奏を試聴しています。「クリスティアン・ティーレマン指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」ブルッ
今回のベルリン滞在のハイライトは「フェストターゲ2024」の唯一のコンサートであるメータ指揮・シュターツカペレ・ベルリンのブルックナー第8番(以下、ブル8)です。この交響曲は筆者が好きな交響曲トップ3に入っており、大曲なので、やたらに聴かずに厳選して鑑賞することにしています。コロナ禍では大編成のオケは制限されていましたので、なかなか聴く機会がなく、前回は2019年11月の同じメータ指揮・ベルリンフィル来日公演(サントリーホール)まで遡ります。この時のメータは杖をついて歩いていて、歩行困難だったの
アンドリス・ネルソンス指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団来日公演を、サントリーホールにて。ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から前奏曲と愛の死ブルックナー:交響曲第9番ニ短調連日ウィーン・フィル、ベルリン・フィル、そしてゲヴァントハウス管と超一流のオーケストラの公演がある11月の東京は、「〇〇音楽祭」と名前が付いてもなんの不思議もない状況である。これら3つのオーケストラ以外にもロイヤル・コンセルトヘボウ管、マーラー室内管、チェコ・フィル、そしてNDRエルプ・フィル
東京春祭合唱の芸術シリーズvol.11ブルックナー《ミサ曲第3番》生誕200年に寄せてを、東京文化会館大ホールにて。指揮:ローター・ケーニヒスソプラノ:ハンナ=エリーザベト・ミュラーメゾ・ソプラノ:オッカ・フォン・デア・ダメラウテノール:ヴィンセント・ヴォルフシュタイナーバス:アイン・アンガー管弦楽:東京都交響楽団合唱:東京オペラシンガーズ合唱指揮:エベルハルト・フリードリヒ、西口彰浩曲目ワーグナー:ジークフリート牧歌ブルックナー:ミサ曲第3番ヘ短調W
昨年の11月以来、6回ほどコンサートに出かけているが、その前は2020年の1月にクリストフ・エッシェンバッハがN響を指揮したマーラーの「復活」の演奏会だったから、およそ3年のブランクがあったことになる。このときの演奏は、なぜか指揮者とオーケストラの呼吸が最後まで合わず、聴くほうも不完全燃焼に終わってしまった感があった。だから、続く演奏会を楽しみに待つ…という気持ちがことさらに強かったのである。しかし、現実は、ご存じのとおりコロナの蔓延によってコンサートは次々にキャンセルとなり、そのうちに私自身に
今日は「秋の海外オーケストラ来日公演シリーズ」の11日目で、ネルソンス指揮・ゲヴァントハウス管(GHO)のワーグナーとブルックナープログラムに行きました。音楽評論家の越懸澤さんによるプログラムノートによるとp.12には、ライプツィヒの観衆は保守的なため、ライプツィヒ生まれのワーグナーの初期の作品は評価されたものの、作曲の進化の過程で受け入れられず、ブルックナーについてもGHOが交響曲7番を初演して大成功を収まるまでは、ライプツィヒの観客には馴染まなかったと書いてあります。この点で、今日のコンサー
昨日はサントリーで、下野日フィルを聴きました。曲目はシュベ3とブル3。武蔵野で山根さんの無伴奏全曲を聴く予定でしたが、全曲聴き通す気力が無く、予定変更。金曜に聴いた下野日フィルのブル3が良かったので、もう一度聴くことに。前半のシュベ3は、ベトの4番や7番に通じるものを感じます。エラス=カサドFBOのような歯切れの良い演奏を聴くと尚更。下野さんの演奏は尖ったところが一切無い。軽やかで温かい。下野さんはニコニコ顔、オケの皆さんも楽しそう。後
先程、来年夏のザルツブルク音楽祭の公演ラインナップが発表されました↓。https://www.salzburgerfestspiele.at/en/ticketsバイロイト音楽祭がコスト削減で合宿団を134人から80人にすると言う情け無いニュースがありましたが、ヨーロッパの夏の音楽祭はザルツブルク一択になりつつあります。公演ラインナップをざっと見ると、今年よりも魅力的な公演が多く、2回に分けてザルツブルク行くことも検討しています。私的な注目公演をざっと書いてみます(=日本では体験できなそうな
ブルックナーを聴こう③ブルックナーを順番に。今日は、第2番です。いい曲ではあるのですが、ピンとくるCDがなかなかなくて、いろいろ試して右往左往した結果、ここに落ち着きました。微妙なこだわりで選んでいたりするので、考えすぎなのですね。【CDについて】作曲:ブルックナー曲名:交響曲第2番ハ短調(60:33)演奏:若杉弘指揮ザールブリュッケン放送交響楽団録音:1992年4月23-27日ザールブリュッケンKongreshalleCD:BVCC-6051(レーベル:ARTEN