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ですがその後、全世界でドナー不足が問題視され、『移植ツーリズム禁止』が、徹底されるようになりました。現在では、たとえ海外で、ヤミの臓器移植を受けたとしても、レシピエントにとって、生涯必要不可欠な「免疫抑制剤」を、処方してくれる医師が、国内にいるかは不明ですし、(ほとんど全ての病院で、受け入れ拒否を表明している事実が物語るように)海外渡航移植そのものに、世界中から厳しい目が向けられています。以前だったら、お金の工面さえつけば、家族ドナーのいない患者や、気
でもなあ。こんな移植事情を知っている人なんて、ごくごく少数だろうし、自分の身内に、切羽詰まった重症患者でもいなければ、所詮は、他人事なんだろうなあ。…それはまさに、昔の私たちに、ドンピシャで当てはまった事でしたから、とてもよく分かります。夫が、末期の肝硬変による、腹水まみれ状態で入院していた、2013年秋~2014年春には、肝臓の専門医ですら、『肝移植によって劇的に回復する』という道筋を示す発想が無かったので、肝硬変末期の症状が、次々と出現している夫に対
「アルコール性肝硬変」にしても、「糖尿病由来の腎不全」にしても、病気の程度は深刻で、当事者は生死をかけて、持病と向き合うことになります。それだけでも、もう十分な『生きる苦しみ』を、与えられることになります。夫の場合、与えられた『生きる苦しみ』は、傍らで見ているだけでも、息苦しくなるほど、重いものでした。夫の身体は、もはやコントロール不能状態で、全身が腹水まみれでした。おヘソは、デベソをはるかに通り越して、異様に膨張し、黒い中華饅頭のようになっていました