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今回もドイツの指揮者、ヴィルヘルム・フルトヴェングラーの「音楽を語る」という本を読んで考えたことを書きます。↓フルトベングラーの文章。あらゆる細部を、最小部分に至るまで、確立しようとする衝動は、結局のところ、その瞬間の霊感にあまりにも身をゆだねなければならないという解釈者の不安に原因があります。こうした解釈者は、綿密な準備によって、この霊感をできるだけ目立たないところにおしこめてしまい、そして、ついには、ほかのものと取り替えて、不要なものとしてしまおうとします。彼らは、それぞれの効果を終り
みなさんこんにちは😃本日ご紹介していくのは、2023年12月27日にタワーレコード企画の「ヴィンテージSACDコレクション」から復刻されたイシュトヴァン・ケルテス&ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるドヴォルザークの交響曲第9番「新世界より」とイスラエル・フィルハーモニー管弦楽団とのスメタナの歌劇「売られた花嫁」序曲、交響詩「モルダウ」、ドヴォルザークの「スラヴ舞曲集」より第1番、第3番、第8番、第10番、第9番です。「イシュトヴァン・ケルテス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」
みなさんこんにちは😃本日8月28日は指揮者であるイシュトヴァン・ケルテスの誕生日です。今年で生誕93年となります。ケルテスといえばウィーン・フィルとのドヴォルザーク交響曲第9番「新世界より」が特に有名ですが、今回は同じくウィーン・フィルとのブラームス交響曲全集をみていきます。交響曲に加えてケルテスが亡くなった後に録音が完成した「ハイドン変奏曲」も加えています。「イシュトヴァン・ケルテス指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」ブラームス作曲:交響曲第1番ハ短調作品68交響曲第2番ニ
みなさんこんにちは😃2歴史的録音であり、不動の名盤であるゲオルグ・ショルティとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」。今それが「ラインの黄金」、「ワルキューレ」、「ジークフリート」、「神々の黄昏」と別々になって一つ一つ復刻されている。何が素晴らしいかと問われれば、これまで「ステレオ・サウンド」からはSACDシングルレイヤー、「エソテリック」からはSACDハイブリッド盤が発売されていたが、それらもある程度の年月が経った。今回「Decca」から最新マスタリン
今年のウィーン・フィル(以下、Wph)のニューイヤーコンサート(以下、NYC)は、コンサートの3時間前に能登半島地震が発生し、日本での生中継は中止となりました。元旦の中継が無くなるのは人生初のことですが、被災者の方には心よりお見舞い申し上げます。筆者は昨年夏の段階ではNYCを観に行く予定がありましたが、キャンセルをして良かったと思っております。日本で大地震が起きている中で、優雅な気持ちでコンサートの実演を聴くことは難しいです。ダニエル楽団長がNHKの放送で日本で起きた大地震へのお見舞いの言葉と「
年明け最初のコンサートは新年恒例のウィーン・リング・アンサンブル(以下、WRE)です。事前に、WREメンバーからは、今日のコンサートでは能登半島地震に配慮して、着用するのは燕尾服ではなくモーニング服、演奏中は様々な演出の工夫が凝らされていると聞いておりました。昨年までのクラリネットのオッテンザマーの代わりに、オッテンザマーの師匠だったJ.ヒントラーが参加していました。ウィーン・フィル(Wph)が国籍と性別の多様化を進めていて、ニューイヤーコンサートでは初登場の曲を多く取り入れてながら進化している
みなさんこんにちは😃本日4月9日でスマートフォン向けアプリ「taktop.運命は紅き旋律の街を」がついにサービス終了となります。2023年6月28日にリリースされ、1周年記念を迎えることなくサービス終了となりました。クラシック音楽における有名作曲家たちの名曲たちの楽譜の力を宿したムジカートを指揮者(コンダクター)となって闘うというコンセプトはクラシック音楽好きにも好まれた上、「タクトオーパス」からクラシック音楽を聴くきっかけを作ってくれたゲームでした。そんな今回は惜しまれつつサービス終了を
こんばんは〜!オーストリア🇦🇹リンツ在住のciaciaです。3月半ばに、「プリマラムジカ」という青少年音楽コンクールがあり、息子がチェロで参加しました。リンツのある上オーストリア州の地方大会は、今回はザンクトフローリアンの修道院が会場。(修道院中庭)この修道院、ほんっっっとうに綺麗だから、行けるところに住んでいる人にはぜひ行ってほしい!ブルックナーがこの修道院内の教会のオルガンの真下に眠っていることで有名ですが、
今日は「秋の海外オーケストラ来日公演シリーズ」の10日目で、ネルソンス指揮・ゲヴァントハウス管(GHO)に行きましたが、ウィーン、ベルリン、ゲヴァントハウスと3日間連続でスーパーオーケストラを鑑賞できる今年の東京は素晴らしいです。このようなラインナップは、ヨーロッパでもザルツブルクやルツェルンのような音楽祭でないと体験できないでしょう。今日は少し地味な曲目に見えますが(そのため、会場は7-8割の入りです)、メンデルスゾーンにゆかりのあるGHOで、私の1番大好きなスコットランド交響曲を聴けるので行
今日はザルツブルク音楽祭大ホールでの「マクベス」(新制作)です。最近のザルツブルク音楽祭の傾向としては、大ホールでスター指揮者とスター歌手によるオペラ、モーツァルトのための劇場で若手指揮者と若手歌手によるモーツァルトオペラの2本のオペラが1カ月間の基幹オペラとして上演されます。今年のザルツブルク音楽祭のオペラ公演では、この「マクベス」が最も注目公演で、チケットは完売で、一昨日のクルレンツィスの教会コンサートに次いでチケットが取りにくい公演です。目玉としては、マクベス夫人役のグレゴリアンでしょう。
みなさんこんばんは🌇本日ご紹介していくのは若き日のレナード・バーンスタインがウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とセッション録音したモーツァルトのピアノ協奏曲第15番と交響曲第36番「リンツ」をみていきます。ピアノ協奏曲ではバーンスタインがピアノも弾いています。今回は中々市場では手に入れづらい2004年に発売されたSACDハイブリッド仕様の高音質盤となっています。「レナード・バーンスタイン(ピアノ含む)指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」モーツァルト作曲:ピアノ協奏曲第15番変ロ長
みなさんおはようございます☀第九の名盤として決して揺るがないのはやはりフルトヴェングラーとバイロイト祝祭管弦楽団のものが必ずと言って良いくらいトップ入りします。これまで取り上げたウィーンフィル、フィルハーモニア管、ベルリンフィルとのものも有名ではありますが一体なぜこの録音が第九の中の代表格として取り上げられ続けるのか。今回の名盤ヒストリアはその謎を解いていきたいと思います。「ヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮/バイロイト祝祭管弦楽団」ベートーヴェン作曲:交響曲第9番「合唱付き」今回の
こんばんは!オーストリア🇦🇹リンツ在住のciacia(ちあちあ)です。今回は、前回の記事でちらっと書いた、アルゲリッチwithウィーンフィルのコンサートレポです💕今回、アルゲリッチがウィーンフィルと演奏した曲は、ラベルのピアノコンチェルトでした!このアルゲリッチの演奏するラベルのコンチェルトの2楽章は、好きな曲✖️好きなピアニストということで、私が人生で最も回数聞いた曲といっても過言ではないほど。。。
みなさんこんにちは😃本日1月20日はクラウディオ・アバドの命日です。今年で没後8年となります。そんな本日はアバドが1985〜1988年にかけてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と録音したベートーヴェン交響曲全集を取り上げていきたいと思います。昨年12月16日にアバドとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団による交響曲全集(新盤)を取り上げてから1ヶ月後にまたアバドのベートーヴェンを取り上げることになるとは思いませんでしたが、ベーレンライター版で演奏されていたベルリン・フィル盤との聴き比べも忘れない
おはようございます(*^^*)ヴァイオリニストの黒田印南です。昨日は、文献社さんからお電話を頂きました、なんでも、ヤシャハイフェッやクライスラー、イザイの過去18,19,20世紀に活躍したヴァイオリニスト本人が演奏した録音を、ノイズや歪みを取って記録CDとして売り出すので、ご興味はありませんか?との事。実は、ウィーンに留学中結構集めていた私。ブラームスが弾くブラームスとかしかもおしゃべり付き🎵クライスラーが弾くクライスラーとか。ラフマニノフが弾くラフマニノフとか。さて、今日のレッ
今日は「秋の海外オーケストラ来日公演シリーズ」の9日目で、1番の目玉のペトレンコ指揮・ベルリンフィル(Bph)の東京公演1日目です。筆者は「3度の飯よりベルリンフィル」が好きなので、今週は5回ベルリン・フィルを聴きに行きますが、当ブログでは毎回、異なるアプローチで感想を書きたいと思います。東京公演の初日ですが、これまで来日歴の少ないペトレンコがサントリーホールに初登場する点が注目ポイントです。世界最高のオーケストラだけあって、今回の来日公演メンバーは、昨日までのウィーン・フィルと異なり、選りすぐ
みなさんおはようございます☀ベートーヴェンの有名な曲といえば交響曲第5番日本では「運命」という副題で親しまれています。クラシック音楽の中で最も影響力のある、有名な曲と考えられます。ベートーヴェンの有名な曲は他に交響曲第9番「合唱付き」通称「第九」ですが、今回は第九ではなく同じく交響曲で人気曲とされる交響曲第7番を取り上げます。人気マンガ「のだめカンタービレ」のドラマ版でのオープニングに第1楽章第1主題が使用された年は各地で7番を聴かない日はないんではないかということがありました。そんな今
みなさんこんにちは😃今日までに私個人でマーラーの交響曲を累計で546種類収集、及び聴いてきました。有名なものもあれば手に入れづらいものもあり、今見返してみれば非常にマニアックな演奏が多いようにも思えます。本日はそんなマーラーの交響曲の中からつい先日ようやく手に入れることができた貴重なCDを1つご紹介したいと思います。その曲とは数ある交響曲の中でも知名度の高い交響曲第5番。レナード・バーンスタインとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。バーンスタインによるマーラーは複数種類が
先週木曜日のハイドン・フィル(TOC)で、開演前に近くの席の人が少しザワついていたのですが、同じ席番号のチケットが二重に発券されていて、開演直前なのに、もう1人のお客様は近くの別の席でお座りになるようにと、TOCの会場スタッフの案内で座っていたようです。昔は市民会館レベルのチケットで二重発券のようなことはよくありましたが、DXが進んで、こんな間違いは久しぶりに見ました。もっと見たことがなく、ヨーロッパでも見たことがない間違いが、これです(6/3)。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団チケット
ウィーンフィル日本公演のソリストで来日されている世界的ピアニストのLangLang❗️のマスタークラスがスタインウェイ&サンズ東京のホールにて開催されました!この夢のような企画✨なんと!当アカデミーの小1の生徒さんが受講できる機会をいただきました✨✨受講者は、7月に行われたスタインウェイコンクールに入賞された方々3名の皆さんです。ランランさんに分けていただいた一輪のバラ🌹を手に持って受講生の皆さん、良い表情ですね!ランランの情熱的なレッスン楽しくユーモア溢れるお人柄
ウィーン・フィルハーモニーウィークインジャパン2023 をサントリーホールにて。指揮:トゥガン・ソヒエフピアノ:ラン・ランウィーン・フィルハーモニー管弦楽団サン゠サーンス:ピアノ協奏曲第2番ト短調作品22(ソリスト・アンコール)映画『ザ・マペット・ムービー』より「レインボウ・コネクション」プロコフィエフ:交響曲第5番変ロ長調作品100(アンコール)J.シュトラウスII世:『インディゴと40人の盗賊』序曲J.シュトラウスII世:ポルカ・シュネル
みなさんこんにちは😃本日は2020年の吹き始めといいましょうか。東京都某所で行われるオトデミーの1周年記念という形のプチパーティに参加してまいります!しかしいきなりの中目黒線が遅延という事態に陥ってまして予定の時刻に遅れそうな事態です…ですがこれに屈せず今日も一日乗り越えます!!さてそんな本日は昨日から3日間でご紹介していくヘルベルト・フォン・カラヤンとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団が演奏したチャイコフスキーの後期三大交響曲。交響曲第4番、第5番、第6番「悲愴」のエソテリック盤をご
ウィーン・フィルハーモニーウィークインジャパン2023 トゥガン・ソヒエフ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団来日公演を、サントリーホールにて(19日)。R.シュトラウス:交響詩『ツァラトゥストラはかく語りき』作品30ドヴォルジャーク:交響曲第8番ト長調作品88(B163)(アンコール)J・シュトラウスII:ワルツ「芸術家の生涯」作品316J・シュトラウスII:ポルカ・シュネル「雷鳴と稲妻」作品324ウィーン・フィル来日公演最終日。あまりに素晴らしく感涙!
前回の記事、マルティヌー/ギリシャの受難劇の観劇をもって、私の2023年のザルツブルク音楽祭はフィニッシュとなりました。終盤にかけて素晴らしかった今回のザルツブルク音楽祭ですが、実は2023年に観に行って、私のザルツブルク音楽祭への参加はちょうど10回目となりました。ヤッター!!!バンザーイ!!!さらに20回、30回と観に行かれている方もいらっしゃると思いますが、海外のことなので、10回というのもそれなりの回数。そこで、この10回のザルツブルク音楽祭の体験をまとめるとともに、
前の記事の続きです。ウィンナーワルツの特徴的な3拍子について、タイミングと音量を分析しています。今回は、さっそく分析に入ります!次の図は、『美しき青きドナウ』の第4ワルツにおけるオーケストラのTutti(全員で演奏)から6小節分についてまとめたものです。各拍のタイミングと音量(インテンシティ)の平均値を、そして下の図は各小節のタイミングと強さを指揮者ごとにプロットしたものです。Fig.2Timingandintensityin“AnDerSchönen,Blauen
みなさんこんにちは😃明日1月27日はモーツァルトの誕生日で、今年2021年で生誕265年を迎えます。本日はその前夜祭として、モーツァルトの名盤を数多く残したカール・ベーム晩年のモーツァルト交響曲集をご紹介していきます。ウィーン・フィルと録音された当盤は多くのクラシックファンの方々に愛されています。2017年にタワーレコード企画である「ヴィンテージSACDコレクション」にて世界初SACD化された高音質盤です。「カール・ベーム指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」モーツァルト作曲:交響曲
みなさんこんにちは😃今から110年前、とある曲がミュンヘンにて初演された。その曲とはマーラーの交響曲第8番「一千人の交響曲」である。指揮はもちろんマーラー自身の手によるもので、オーケストラはミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団の前身であるカイム管弦楽団が演奏を担当した。初演は見事に成功した。この時の演奏を聴いた人物としてブルーノ・ワルター、メンゲルベルク、シェーンベルク、クレンペラー、ラフマニノフ、リヒャルト・シュトラウス、ストコフスキーなど音楽界の著名な人物がこの作品を聴いた。そして
今朝はDanielOttensamerのMeinWienを聴いたダニエル・オッテンザマーは、ウィーンのクラリネット一家の出らしいウィーンフィルの首席奏者とのことジャケットの写真からして、偉そうなかんじがするお昼はとん兵衛に行ったが休業だったので岩平でたぬき蕎麦をいただいた昨夜寝る前にビールを飲みすぎたため胃の調子が悪い気を付けないといけない
ウィーンといえば、音楽ウィーンに昨年訪れた際、コンサートに行ったことが大きな記憶に残っていて、もううっとり…夢見心地な旅になりました。ウィーン中心に位置するシュテファン大聖堂↓そして、今年は再びウィーンに行くので、コンサートは必ず行きたい‼︎まだ、半年前ですが、web予約しましたウィーンでは毎日どこかでコンサートがあり、プログラムもさまざまなので、誰もが音楽を楽しめると思っています。たとえ、クラシックファンでなくても!さらに、音楽コンサートに行くと、「文化遺産レベ