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イヌ・ネコの認知症(認知機能不全症候群)は、人のアルツハイマー病に似た脳の老化性変化と考えられています。漢方薬や内服もありますが、今日は分子栄養学から考え方てみましょう。◆基本方針①高たんぱく食神経伝達物質の材料を補う。高齢だからといって過度に低たんぱくにしないことが重要です(腎臓の状態を見ながら調整)。②ナイアシンアミド(B3)脳のエネルギー産生(NAD)を高める目的。イヌ・ネコではフラッシュを避けるため、通常はナイアシンアミドを選びます。③ビタミン
先日、他院で慢性腎不全の治療を受けているワンコさまが来院されました。他院で行われていた一般的な治療・ラプロス・尿素窒素を吸着する薬・皮下点滴これらは一般的な対症療法ですが、栄養状態が十分に保たれていない場合、次第に食欲が低下してしまうことがあります。細胞膜そのものの活力が落ちている可能性も考えられました。私たちの治療・腎臓用アミノ酸の調整・再生医療の点滴・丸山ワクチン・インターZ・給餌帰宅後の様子これまで食欲不振だったワンコさまが、帰宅後に自分から食事を摂った
名古屋市のアパートで一人暮らしをする52歳の女性が、飼っていた19歳のチワワ三郎くんを6階から投げ落とし、動物愛護法違反の疑いで逮捕されました。チワワは草むらに落ちて命は助かりましたが、脳障害と下半身不随となりました。女性は罰金10万円の略式命令を受けました。長年連れ添った愛犬の老いや介護に直面し、「楽にしてあげたかった」と語る女性の行動は、ペットとの共生や最期の迎え方の課題を社会に問いかけています。生活困窮にある飼い主とペットの「看取り」について、私たちはどう向き合うべきか、考え
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が6年以上寛解しているいちごちゃん私たちの動物病院では、「がんは慢性炎症」のひとつでそれを改善しないと、寛解しないと考えています。サプリメントは、その子の血液検査をして、サプリメントをご提案させていただいています。そのなかのひとつに、「フルボ酸」があります。●フルボ酸とは?フルボ酸は天然植物由来の有機酸です。植物が枯れると、土の中に住む微生物によってこの植物が分解され、様々な『有機物』になります。・アミノ酸・ミネラル成分が含まれます。●
私たちの動物病院に肛門にできたアポクリン腺がんのワンコさまが治療に来られています。抗がん剤を使っても余命1年と言われていたそうですが、8カ月を過ぎましたが、お元気です。犬のアポクリン腺がん(アポクリン腺癌)は、皮膚にある汗腺の一種「アポクリン腺」から発生する比較的まれですが悪性度の高い腫瘍です。余命・予後に影響する主な要因①発生部位肛門周囲(肛門嚢アポクリン腺がん)最も多く、リンパ節や肺への転移が起こりやすいタイプです。皮膚(体幹・四肢)肛門嚢由来より進行がゆるやか
がんや慢性腎不全の子には、貧血の子が多いですね。そのような子は、鉄剤を飲んでいる子がいます。鉄には、ヘム鉄とキレート鉄があるので、そのことを勉強しましょう。ヘム鉄動物性食品に含まれる鉄で、赤身肉やレバー、魚などに多いタイプです。胃酸や他の栄養素の影響を受けにくい腸でそのままスッと取り込まれる吸収率が高い(だいたい15~25%)「効率よく鉄を入れたい」人にはかなり優秀」キレート鉄鉄をアミノ酸などで包んだ形の鉄。サプリメントでよく使われます。胃や腸への刺激が少な
一般的な腎不全の治療をされて、調子がよくならない子が多く来院されています。慢性腎不全の考え方「腎臓そのものの病気」だけでなく、全身の代謝破綻の結果として捉えます。治療の柱は「腎臓を無理に働かせる」のではなく、細胞レベルでの代謝を立て直す酸化ストレスと慢性炎症を抑える不足している栄養素を“十分量”補うことです。具体的には次のようなアプローチが取られます。高たんぱくを一律に制限しない→良質なたんぱく質は細胞修復に必須。むしろ低栄養が腎機能低下を加速すると考えます。抗
人間でもミネラル不足が問題視されていますが、ペットも同様です。もふもふちゃん(犬や猫)も、ペットフードを与えていてもミネラル不足になっている可能性があります。以前、沖縄の塩「ぬちまーす」を与えることをおすすめしました。では、どのくらいの量を与えればよいのでしょうか?猫と犬の1日に必要な塩分(ナトリウム)摂取量の目安猫の塩分摂取量最小必要量:体重1kgあたり0.2g(200mg)のナトリウム標準的な摂取量:体重4kgの猫で0.8g(800mg)のナトリウム※一般的なキャッ
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解して6年以上なるいちごちゃんがんの三大治療は、・手術・抗がん剤・放射線治療私たちは、手術の後に「がんに負けない体づくり」を目的とした治療を行っています。たとえば以下のような方法です:アルカリ化療法(重曹療法や高濃度ビタミンC点滴など)免疫力を高めるため、リンパ球の比率を30%程度に保つこれらを通じて、炎症の少ない、がんと戦える体を目指します。さらに、アルテスネイトという薬も使用しています。アルテスネイトは、もともとマラリアの治療薬
今日は、当院で使用しているベセルナクリームについてご紹介します。ベセルナクリーム(イミキモド)は、免疫賦活剤として作用し、特にウイルス性疾患や一部の皮膚腫瘍の治療に用いられます。主成分であるイミキモドは、インターフェロンαやサイトカインの産生を促し、自然免疫を活性化することで病変部のウイルスや異常細胞を排除します。ヒトでは尖圭コンジローマや表在性基底細胞がんに適応があり、獣医領域でも犬の皮膚腫瘍やウイルス性疾患への応用が検討されています。ただし、副作用の可能性があるため、使用を検討する
私たちは、がんのもふもふちゃんを多く診察しています。総合栄養食で、魚のタンパク質だけのものは、少なくですね。それで、がんなどで食べなくなったもふもふちゃんには、魚だけの総合栄養食のドライフードを粉にしてあげています。ドライフードを粉にして、なめやかにするのは、難しいです。電動式のコーヒーミルを使うことで、数秒でペットフードを粉砕することができます。食欲が落ちてきて、好きなものしか食べなくなったもふもふちゃんには、このような方法は、おすすめです。これだけ、細かくなる
↑眼窩鼻腔内リンパ腫が寛解して7年のいちごちゃん今朝、いちごちゃんの元気な写真を送っていただきました。いちごちゃんは、眼窩および鼻腔内リンパ腫が寛解してから、7年が経過しています。すべてのもふもふちゃんが寛解できれば理想的ですが、残念ながら、そう簡単ではないのが現実です。だからこそ、いちごちゃんがなぜ長期寛解に至ったのかを、あらためて考えてみたいと思います。【いちごちゃんの特徴】・治療期間中、尿pHがほぼ7以上で推移していた・電解質検査でカリウム