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犬の『肥満細胞腫(ひまんさいぼうしゅ)』は、皮膚にできることが多い腫瘍で、悪性度に幅があるのが大きな特徴です。「良性に近いもの」から「転移しやすいもの」までさまざまなので、予後は腫瘍の性格次第になります。予後予後を左右する主なポイントは次の通りです。病理グレード(悪性度)低グレード:再発・転移が少なく、手術のみで長期生存が期待できます高グレード:再発や転移(リンパ節、肝臓、脾臓など)が起こりやすい完全に切除できたか発生部位(口周り、会陰部、指などは注意)全身症状の有無(胃腸障害
がんの勢いを削ぐために、私たちが大切にしていること私たちの動物病院では、がんの子を多く診ています。他院でがんの治療を受けていても、なかなか寛解に至らなかった子が、私たちの動物病院で治療を続ける中で、寛解に至るケースもあります。もちろん、すべての子が寛解するわけではありません。では、がんと向き合ううえで、何が大切なのでしょうか。浜口先生は、『「がん寛解」の化学』本書の中で「がんの勢いを削ぐ9つの視点」を紹介されています。その一つが、「慢性炎症のレベルを下げる」という
ワンコさまは、年齢を兼ねれるとイボができやすくなります。マイボーム腺種もそうですね。私たちは、レーザーでそれらを取ることができますが、やはりできない方がいいですね。今日、ご紹介するのはハトムギです。【ハトムギ】ハトムギから作られる「ヨクイニン」は、昔からイボの改善を目的に使われてきた生薬です。人だけでなく、犬でも皮膚にできる加齢性のイボや小さなできものに対して、補助的に用いられることがあります。ヨクイニンには、皮膚の代謝を整えたり、炎症を和らげたりする働きが期
今日は節分です。いちごちゃんは、寛解してから7年が経ちました。おかげさまで、今も元気に過ごしています。いちごちゃんの飼い主さんは健康管理への意識が高く、2〜3か月に1回のペースで来院し、血液検査を続けておられます。その積み重ねが、今も再発を防ぐための大切な支えになっています。節分のいちごちゃんの様子を、ぜひご覧ください。
もふもふちゃんは、口腔内に腫瘍ができると、食べれなくなるので一気に弱ります。そのため、毎日の口腔内ケアが大切です。今日、ご紹介するのは、マヌカハニーとフルボ酸です。【マヌカハニー】マヌカハニーは、ニュージーランド原産のハチミツで、強い抗菌作用をもつことで知られています。特に「MGO(メチルグリオキサール)」という成分が豊富で、これがお口の中の細菌の増えすぎを抑えてくれる働きをします。どんな効果が期待できるの?歯周病菌の増殖を抑える口の中にはたくさんの常在菌がいますが、歯
猛暑が続いています。皮膚の弱い子は、皮膚炎になりやすい時期ですね。最近、獣医療で、ゼンレリア(イルノシチニブ)があります。内服していて、以下のような効果がありました。①かゆみが改善して食欲・生活状態が戻るアトピー性皮膚炎の犬は、強いかゆみのために落ち着いて眠れなかったり、活動性が低下したりすることがあります。ゼンレリアでかゆみや皮膚炎が改善すると、睡眠や生活の質が改善し、食欲が戻ることがあります。その結果、治療前より食べる量が増えれば体重も増えます。【ゼンレ
わんちゃんの中ではIBD(炎症性腸疾患)で病院に通い続いけている人もいます。IBDは、消化管に慢性的な炎症が起こり、嘔吐・下痢・食欲低下・体重減少などを繰り返す病態です。犬・猫では、人のIBDと完全に同じ疾患概念ではなく、現在は「慢性腸症(chronicenteropathy)」という枠組みで考えることが多くなっています。1.IBDの定義犬や猫でいうIBDは、一般的には、3週間以上続く慢性の消化器症状消化管粘膜に炎症性細胞の浸潤が認められる寄生虫、感染症、腫瘍、食物反応な