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今日はシリーズ3作目、モザイク胚についてです。前回は、「染色体は細胞の中に存在し、PGT(着床前遺伝学的検査)では通常5個ほどの細胞を解析する」という点についてご説明しました。さて、染色体が細胞の中にあるということは、細胞ごとに染色体の状態が同じとは限らないということを意味します。🧬トリソミーとモノソミー通常の染色体は1番から22番までの常染色体が2本ずつと性染色体(XXもしくはXY)の46本から構成されますが、トリソミーとは染色体が3本あること、モノソミーとは染色体が1本し
こんにちは、培養部門です。今回はPGT-Aの検査結果について説明します。染色体の数をグラフで確認することができ、結果をもとに治療方針を決定します。✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼クリニックママから「胚培養士による不妊治療勉強会」のお知らせクリニックママでは当院に通院中の方、通院を考えている方を対象とした「胚培養士による不妊治療勉強会」を毎月開催しております。タイミング指導、人工授精から当院の体外受精や顕微授精の特徴、最新のトピックスまで、為に
こんにちはマッチングも済み、胚盤胞になったのは・・・13個びっくりですそのうち6個をPGT-A検査し、うち3個を提出しました。結果は2個正常、1個低モザイク胚。いよいよ、胚移植に進みます
一時期、AI(人工知能)の記事をたくさん書いていましたが、最近、筆者自身がAIに新鮮味がなくなった(というか日常化した)ためにあまり書かずにいました。筆者は現在までに、chatGPT、GEMINI、claudeAI、Genspark、Canva、GAMMAの6種類のAIを使ったことがあります。あとはAIではないがAI的なもので、googleレンズも時々使います。具体的に見たいホームページがある時はYahooとかgoogleを使いますが、純粋に調べものをしたい時の多くはAI頼みです。そう
PGT-Aは、胚の染色体数を事前に確認し、正常胚のみを選んで移植する技術です。しかし「若年層では意味がない」「時間がかかる」「胚を無駄にする可能性がある」との声もあり、実際に妊娠までの時間を短縮できるのかは議論が続いています。本論文では、年齢別にPGT-Aの有用性を分析し、38歳以上では妊娠成立までの期間短縮に有効であることを明確に示しました。研究概要と方法対象期間:2014〜2022年対象数:若年群(<38歳):PGT-Aあり2,158名vsPGT-Aなし2,158名高齢群(≥
🕊️「着床しなかった…なぜ?」という問いの奥にあるもの胚移植後の妊娠判定で「陰性」と聞くと、多くの方が思うのは――「なぜ?卵が良かったのに、なぜうまくいかなかったの?」という疑問です。実は、生殖医療の現場でもこれは難しい質問のひとつ。なぜなら、“染色体が正常(euploid)”であっても、すべての胚が同じ力を持っているわけではないからです🧬「7日目の胚(Day7embryos)」とは?通常、受精から5〜6日で「胚盤胞」に育つ胚を凍結保存します。しかし、中には7日目(Da
平素より当院の不妊治療にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。このたび、PGT-A(着床前胚染色体異数性検査)の適応が拡大されたことが、突然日本産婦人科学会より発表がありました。これまでPGT-Aは反復着床不全や反復流産の方などが対象でしたが、今後は以下のようなケースでもご検討いただけるようになりました。<追加された適応>女性が高年齢の不妊症の夫婦(現時点では、女性年齢は35歳以上)PGT-Aは、胚の染色体数を調べることで、着床率の向上や流産率の低下が期待される検査です。適