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ネタ提供、いつもありがとうございます。ちょっと今日は言いたいことある。ややこしい話なので、興味のない人はそっぽむいてはなほじしててOK牧場。腹腔鏡下腟仙骨固定術、人呼んでLSC(Laparoscopicsacrocolpopexy)が保険収載されここ日本でも全国の「子宮が落ちてきて困っているマダム」に適応されている。この手術は、みかんのネットみたいな人工物(メッシュ)を腟や子宮頸部に縫い付けて引き上げ、仙骨の前面にそのネットの端を縫い付けるというものでぐ
本日は亀田総合病院。骨盤臓器脱に対する「子宮温存」の腹腔鏡手術。3時間弱、出血少量、3時間後に歩行、食事開始。明日退院です。都内からの60代の方で、骨盤底筋の良い使い方が全くできない状態でした。「早く手術して治してほしい」と希望されていましたが・・・「骨盤底筋の良い収縮(骨盤底を守る体勢)」ができていないと、いくら手術で整復しても再発(再度骨盤臓器脱になる)可能性が高くなります。約3ヶ月間、骨盤底リハビリテーションで身体の使い方を整えての手術です。手術は、内膜症を患っていらっしゃ
ネタ提供ありがとうございます。骨盤臓器脱の今流行の手術として腹腔鏡下腟仙骨固定術、人呼んでLSCがあるがみかんの網みたいな布(メッシュ)を体の中に入れ、これで腟のてっぺんを仙骨の全面の骨膜に糸で固定する手術。これに関する懊悩は尽きない。**************Q.LSC手術の合併症として、血栓症や、メッシュ感染があるとのことですが、血栓症やリンパ浮腫は、生涯に渡って注意が必要である、と聞きました。では同じく気を付けることとしてメッシュ感染はどのくらいの
腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)の正しい適応と限界(jst.go.jp)こちらもフリーアクセスです。以下に貼ります。抄録原文のまま改行、太字部分は名犬が付けました。腹腔鏡下仙骨腟固定術(Laparoscopicsacrocolpopexy:LSC)は高い安全性,有効性から骨盤臓器脱手術の第一選択とされることは多いが,LSCは全ての骨盤臓器脱に対して万能なわけではない.LSCはレベル1(挙上)の修復に関しては強力だが,レベル2(接着)の補強には限界があ
LSCの歴史開腹によるメッシュを用いた仙骨膣固定術(Abdominalsacrocolpopexy:ASC)は1957年にHuguierらにより初めて行われ、間もなく子宮摘除後の膣断端脱治療のゴールドスタンダードとなりました。1991年にフランスのWattiezらがLSCを行ったと述べ、1995年に報告されました。最初の報告は1994年アメリカのNazhatによるもので、やはり子宮摘除後の症例でした。Wattiezらは前膣壁の剥離を膀胱頸部付近まで行い、後膣メッシュを左右の肛門挙筋