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『永遠のジュリエットvol.36』アップいたしました💕↓永遠のジュリエットvol.36〈キャンディキャンディ二次小説〉|キャンディキャンディ二次小説『永遠のジュリエット』───開演の"2ベル"が響いた。客席の明かりがすっと消える。熱気を帯びた客席のざわめきが、ゆっくりと静まっていく。www.candycandy.siteみなさまの貴重なお時間の中で私の拙い物語を読んで下さって、ありがとうございます💕深く深く感謝しています💕今回は、初めて短いボリュームでアップさせていただき
P・Sテリィ......好きでした。これは、別れたテリィに書いた(出さなかった)手紙の文末に添えられた言葉です。下巻277この言葉は過去形なのでテリィのことはもう好きではないテリィを諦めたと捉えるも良しテリィを必死で忘れようしているテリィがまだ好きなのね・・と捉えるも良し各々想像力が発動するスレーズだと思います。なのでこの言葉を深追いするつもりはございません今回注目したいのはこの言葉の位置です!!あ
アーチーの愛車"デューセンバーグ・モデルZ"は、シカゴからインディアナポリスに向かってのびるハイウェイを南にひた走っていた。「お願い、アーチー。もっと急げない?いつもよりスピードが遅い気がするの。」ずっと押し黙ったままのふたりだったが、突然アニーが口を開いてそう訴えるとハンドルを握っていたアーチーが緊張した面持ちをフッとゆるめた。「アニー、いつもはもっとゆっくり走ってくれっていうじゃないか。」そう言って、アーチーは頬にかかる髪をかき上げながら隣にいるアニーをチラリと見て苦笑した。その瞬間
キャンディキャンディ二次小説『永遠のジュリエットvol.35』更新いたしました💕↓キャンディキャンディ|キャンディキャンディ二次小説『永遠のジュリエット』ニューヨークに到着してすぐ、テリュースが、スザナのいるマーロウ邸よりも先に向かったのは、ブロードウェイのストラスフォードwww.candycandy.site皆さまの貴重なお時間の中で、つたない私の物語を読んで下さって、本当にありがとうございます💕心から深く深く感謝しています💕今回は、『テリィ編』です。テリィはブロードウ
「はい、これでよしっと」キャンディは満足げに微笑むと椅子にかけたテリュースに手鏡を渡した。まだ外に出る許可はおりてなかったが、病室の中ではゆっくり動いていいとDr.トーマスから言われている。杖をついて動く度に身体のどこかに痛みが走るらしく、その度に顔をしかめるテリュースだったが、今は椅子に座って髪をとかしてもらっていた。「どう?髪もキレイになったし、その髪型ならそのままベッドに寝ても結んだところが当たらないから痛くならないわよ」「これ、わざとだろ?こんなピンクのリボン、やだね。それになん
港から帰ってきたキャンディは、まっすぐに屋敷の母屋にある大広間にむかった。屋敷で一番広いその部屋は仮設病院の病室として使われていて、年齢や怪我の度合いが異なる男性患者たちが収容されている。患者たちは、怪我の痛みや事故のショックで眠れない日々を過ごしていたが、今、目にするその病室は優しい午後の雰囲気に包まれていて、キャンディは思わず微笑んだ。ボランティア看護師たちは夕食作りの前に休憩をとるのが日課になっていて姿がなかったが、部屋にはDr.トーマスと看護師ふたりがいて、患者を交えて皆でワイワイお
港へと続く坂道を登りきった高台にあるチューダー様式の貴族の別邸。港を見下ろす今は仮設病院となっているその屋敷にはサウザンプトンの街のどこよりも早く『朝の光』が届けられる。春に差し掛かる少し前の美しい冬の朝。昨日、一日中降った雨の雫が、貴婦人の宝石のようにサウザンプトンの街を彩り、港の向こうに広がる海からのぞいた幼い朝の太陽に照らされて、透明な煌めきを放ち始めていた。風に吹かれ、濡れた葉からこぼれ落ちた光の粒が、キラキラと輝いている。その朝、ベッドの中で目覚めたテリュースは、病室が明るいこと
どこに質問していいか分からないちょっと話したい愚痴をこぼしたいキャンディネタに縛られずご自由にお使いくださいレイクウッドのサンルームをイメージSONNETの目次∻☆…∻☆・明日(2024年3月1日)からしばらくの間、「井戸端会議」のコメント欄はオフとさせて頂きます。また、「いいね」などのフォロー活動も当分の間控えさせて頂きます。🙇♀️※他のコメント欄は開けておきますありがとうご
目次は、既に本編を一読した読者の為の詮索用です。あの回だけ読みたいという時にご活用ください副題はネタバレをくらってしまう可能性があります初見の方はこのページを飛ばしモノローグへFINALSTORYの考察は考察へブログ主の草ネタブログは井戸端会議場へ目次11年目のSONNET∻☆・∻☆…∻☆・ロミジュリ読みは濃いピンク字です1章手紙①10年振りの手紙②ハムレットの招待券③出さなかった手紙④待合室で⑤スザナの死⑥妊婦の
全国500万人のキャンディキャンディファンの同志のみなさま💕えんも君さまの『テリィ』が完成したようです💕色んな方々がテリィを描いていらっしゃいますし、以前私はいがらし先生ご自身のイラストと思いこんだくらいのクオリティの二次作家さんもいて(大ファンになってしまいました💕)世界中に素晴らしい様々なテリィがいますが、でも『男性が描くテリィ』を見たことがないですし、見てみたくて、勇気を出して、えんも君さまにお願いをしたんです✨えんも君さまは、いつも温かな愛と鋭い視点でそれぞれの漫画やアニメを語って
いつも私の拙い物語を読んで下さってありがとうございます💕『永遠のジュリエットvol.30』の中で、テリィは全てを捨てて、ふたりで遠いところへ行こうとキャンディに言います。⬇️『永遠のジュリエットvol.30〈キャンディキャンディ二次小説〉』港から帰ってきたキャンディは、まっすぐに屋敷の母屋にある大広間にむかった。屋敷で一番広いその部屋は仮設病院の病室として使われていて、年齢や怪我の度合いが異なる…ameblo.jp遠いところへ行く➡️結婚しよう、です💕でも、キャンディは、すぐにそ
息子の中学受験終了まで、あと1ヶ月の戦い。(もう初戦に挑み、毎週戦いが💦)もう、毎日毎日、禿げそうな、りんです💧💧💧2月の「本丸攻め(笑)」まで封印‼️と決めていたブログですが、あまりに苦しく(笑)🤣現実逃避したくて、したくてたまらず、今日は久々にブログをアップさせていただきます💕あ~🤣我慢のできないわたし。息子にそっくり(笑)💧💧💧超バタバタ書いちゃってますので、誤字脱字、変な?文章があったらお許しくださいませ💦しつこいかもしれないけど🤣小説ファイルストーリー下巻の最高のページは
シーナ・センチュリオン号は、1発目の魚雷が直撃してからたった20分で沈没したらしいと、貨物船ローグ号の船長グインがキャンディに教えてくれた。巨体な客船があっけないほど早く沈没したのは、操舵部分が先に壊れてしまったにもかかわらず、動力部分が動き続けていたために海水が入るスピードが早かったのが原因だろうとも。つまりそれは。乗客が救命ボートに乗り移る時間がほとんどなかったということだ。運良くボートに乗れた乗客も潮の流れの早い海域であることが災いしていなければいいのだがとグインは気の毒そうに呟いた
その夜、幕があがった__。観客とテリュースの最初の対決だ。満員の劇場内の熱気が、大きな巨人の息のようにフットライトを越えて押し寄せてくる。今この瞬間、観客の心を捕らえなければならない。『用意はいいか?テリュース。抑えて・・・、抑えて・・・、かみそりのように心の刃を研ぎ澄まして、さあ、いくぞ。今からここは、俺の世界だ__。演技とは「与えること」観客に俺の全てを与えてみせる!その見返りは、『観客の心!』テリュースは、自分自身に叫ぶ。そこには、ソワレ(夜公演)の数時間前、カンパニー
ウィリアム・シェイクスピア、『没後300年』にあたるその年。ブロードウェイの様々な劇場で、ハムレット、マクベス、ジュリアス・シーザーなどたくさんのシェイクスピア劇が上演され、ブロードウェイは、シェイクスピア一色に染まっていた。しかし、そんな中でもスプリングガーデン劇場の『愛し合うふたりの恋物語』マイガールはヒットし、現在150回連続公演を樹立、そのまま記録をのばしているところだ。その立役者のひとり。ローズ役のソフィア・グリフィスは、最近めっきりきれいになった、とささやかれはじめた。黒曜
「ねぇ、キャンディ、ものすごく顔が赤いわ。なんで、そんなに真っ赤になるの?」アニーが長い睫に縁取られた美しい瞳で、まじまじとキャンディを見つめた。キャンディは無意識に両手で頬を隠す。「アルバートさんは、いつ南米から帰ってくるの?って尋ねたのよ。そんなに真っ赤になるような質問じゃないでしょ。変なキャンディ!」ポニーの家の暖炉の部屋。幼い子供たちをお昼寝させてからのティータイム。ポニー先生とレイン先生は、村の婦人の集いに出かけていた。「もしかして。」アニーがわかったわ、と言うようにいたずら
あの人がいなくなっても、朝はやってくる。そして。穏やかで優しい朝の光を浴びると今日も1日頑張ろう、とパワーが湧いてきて。もう、自分はすっかり元気になったのだとキャンディは感じている。「時」が、確実にあの人と自分の間を隔て、「物語」は、あの人を失ったまま続いていくのだと___。いくつもの「もし」を考え、眠れぬ夜を過ごした日々はもう終わり、あの時の別れも、あの人を狂おしく愛した記憶も、すべて懐かしく、いとおしい思い出になっているのだとキャンディは理解している。ふたりの時間は、懐かしい想い
高い塀に囲まれたどこか殺伐とした雰囲気が漂うNY屈指の大病院、聖マリア総合病院。吐血したスザナを運び込んだその病院で、すぐに応急措置といくつかの検査がなされた後、スザナの両親とテリュースが医師に呼ばれたのはかなり時間がたってからだった。一緒に病院にかけつけたロバートをはじめ、幹部や団員たちは明日の公演を考えて、いったん引き上げていた。立ち話では終わらないほどの難しい話になるからと、3人が通されたカンファレンスルーム。そこで、医師からスザナについての聞き取りと今わかる範囲のスザナの病状、そし
『永遠のジュリエット』✨ホームページ開設いたしました✨✨⬇️キャンディキャンディ二次小説『永遠のジュリエット』|「永遠のジュリエット」は、あのロックスタウンから物語がはじまります。あの時運命が引き裂いたキャンディとテリィ。少女の頃、叶うなら読みたかった物語の続きを、登場人物の心に寄り添い、妄想の翼を広げて紡ぎたいと思っています。皆様へ感謝をこめて♡ジゼル「永遠のジュリエット」は、あのロックスタウンから物語がはじまります。あの時運命が引き裂いたキャンディとテリィ。少女の頃、
手紙は__。『心』を封筒に閉じ込めたものだとスザナは思う。本人には、恥ずかしくて直接言えないような言葉でも、手紙なら言えてしまう。一見そうは見えない『からかい』の言葉にも『気持ち』や『想い』を潜ませることもできる。ふざけた調子の手紙が、愛の手紙だということもある。そして。手紙を書くという、相手が自分のためにかけてくれた時間が、そのまま愛をはかるものさしだとスザナは感じている。その時、その時間、手紙を送る相手のことを思い出しているのだから。テリュースの気持ちがどこにあるのか、どこへ向か
ダンスホールに向かう楽しげなキャンディとレオン、ふたりの後ろ姿を見つめながら、針のように鋭い痛みが、アルバートの身体の中をかけめぐった。『心』と呼ばれるところに走る激しい痛み。若い男女がパーティーで腕を組む。別に特別なことではない。よくある風景だ。キャンディは、アーチーともよくそんな風に親しげにふるまっている。もちろん、アルバート自身にも。それなのに、なぜ?こんな気持ちになるのだろう?いや、違う___。『自分に嘘をつくな、アルバート。』別の声がこだまする。『お前はもう気づいている
冬はまだ始まったばかりだというのに、ブロードウェイは秋の衣を脱ぎ捨て、純白の雪の衣裳をまとうようにたたずんでいる、そんな寒い日だった。昨日までの暖かさが嘘のような。ブロードウェイからそれほど遠くないホテル『ザ・ヴァルハラ』元は迎賓館だった建物をオーナーが改築した豪華なホテルに、その日正式に婚約を発表するストラスフォード劇団のテリュース・グレアムとスザナ・マーロウの姿があった。通常は決して許可がおりないその格式高いホテルの一角で、宿泊客をそのエリアからすべて排除して、ふたりのポートレート撮
何か言いたげなテリュースの瞳。『このまま思っていることを素直に言えたなら。尋ねたいことをすべて聞けたなら。どれだけ心が軽くなるだろう』しかし、どんなにあがいても"過去の楔(くさび)"はテリュースを捕らえ、離してはくれない。『自分には婚約者がいる。不治の病に冒されたスザナが待っている。キャンディを抱き締めるなんて許されるわけがない』心の中でギシリときしむ音が響き、テリュースは必死で自分にブレーキをかけた。胸の中が焼けただれたような苦い感触。テリュースはやっとの思いでキャンディをその
インタビューする相手の本音を聞き出すためには、幾つかの「技(わざ)」がある。それを使えばある程度簡単に人の心の中をのぞくことができる。その老練な新聞記者は腹の中でそう考えていた。彼がよく使う手口。ひとつは、相手が潜在的に誉められたいと思っているところを鋭く嗅ぎわけ、上手にそこをくすぐり、おだててこの人間は自分をわかってくれる、自分の味方だと思わせる。するとインタビューされる相手は驚くほど饒舌に語り出す。もうひとつの奥の手は、相手の急所や触れられたくないところをえぐり、わざと本気で怒らせる。
単刀直入に言っちゃうキャンディの王子さまはアルバートさん故に生涯キャンディの隣にいるのはアルバートさん。理由ですか?だって、そうとしか読めない。あれで「実はテリィと・・」なんて誰が想像できる?テリィとはきっちり別れ、テリィも「スザナを幸せにする!」と再確認してロックスタウンからNYに戻っている。アルバートさんもガンガンキャンディにアプローチしている。「幸せにしたい」とも言ってる。キャンディも意識し始めている(気がする)だからさ、いろいろ障害がありながら
シカゴのオフィス街に朝が訪れていた。眩しい陽光、ビルの谷間に響く鳥のさえずり、街路樹の葉が擦れあう音、埃っぽい道を駆け抜ける自動車の轟音。〈風の街〉シカゴは、アメリカの参戦によって、激動する時代の渦に否応なしに引きずり込まれ、不安や恐怖など様々な混乱を社会に抱き込んだが、それでもいつもの通りに夜は明け、清々しい朝を迎えていた。しかし、ここアードレー家の本社ビル最上階は、ひとりの男の来訪によって、かつてないほどの激震が走る『朝』となる。昨日。あれから、アーチーたちはシカゴに戻るとパティにも
冬の匂いがする____。テリュースは、霧の中にぼんやりと浮かぶ暗い海に落ちていく雪を見つめていた。星の見えない夜の帳(とばり)が下りた闇の世界で、船のともすたよりなげな灯りが空と海を照らし、冷たい夜霧が流れていく。戦下の海を渡る大型客船は通常より灯りを落としているせいか、甲板も薄暗かった。あと数時間して夜が明ける頃には、大型客船シーナ・センチュリオン号はイギリスサウザンプトン港に入港する。イギリスに戻ってきた───。そして、父親に会い、正式にグランチェスター家を出ていくことを告げる。
『ホールドアップ』低くかすれた男の声が、薄いカミソリの刃先のようにぞっとする感じがして、キャンディはごくりと唾を飲み込んだ。__強盗!素直に従うべきだと本能が囁く。キャンディは言われた通りに、手にしていたバッグごとゆっくりと両手を高く掲げ、降参を示した。男は、素早く服の上から身体検査をし、カバンの中に武器がないのを確かめる。「よし、そのまま、ゆっくり振り返れ。」キャンディはそのままの姿勢で、声の主の方を向く。すぐ目の前に立っていたのは、キャンディの知る男性たちとは全く違う、危険な雰囲
テリュースが、劇団プロデューサーのブライアンから自分の部屋に来るように言われたのは、マチネ(昼公演)のすぐ後だった。「テリュース、話があるからすぐに部屋にきてくれ。」ブライアンは不機嫌な顔つきで、テリュースの耳元で囁いた。話したいこと__?今日はソワレ(夜公演)も控えているのに、いったいなんなんだ。「ソワレの後ではいけませんか?」テリュースは、精一杯平静を装って答えるが、顔には不満が表れていたのかもしれない。そんなテリュースに、「ソワレに出演できなくなるかもしれないまずい事態だ。
はじめまして。ジゼルです。いつも私のつたない物語を読んで下さって、本当にありがとうございます。深く深く、心から感謝しています。「永遠のジュリエット」を読んでくださるのは、朝ご出勤の電車の中でしょうか?お昼やすみのひとときなのでしょうか?家事が一段落した昼下がりですか?夜ベッドの中に入り、まどろむ時間でしょうか?いつもどんな方が、読んで下さっているのだろう♡と思いめぐらせています。そして、ブログの向こう側にいらっしゃるみなさまのことをいつも感じております♡いつもありがとうございます