ブログ記事90件
前回投稿の続き、フランス装です。表紙用の紙を必要な大きさにカット。一部をカットアウト。折り曲げ部分にヘラでラインを引き、折り曲げ。背の部分に段差ができるので、そこを埋めるように、表紙と同じ紙を貼り付け。外から見て分からない部分ですが、キレイな仕上がりのための一手間。折り曲げは、いつものようにヘラを使ってきっちりと。これで表紙完成。あっという間。あとは本と合体するだけ。上の画像は、中国語会話本に元々付いていたカバーを外し、新たな表紙に片側だけはめてみたところ。テキストには「表
今日は製本に使う“布の裏打ち”について簡単にご紹介します。布装の製本には、売っている布地そのままでは使えません。紙のように扱いやすくするため、裏打ちをしてから使うことになります。製本材料店では裏打ち済みの布も販売していますが、無地が多く選択肢が少ないので、自分で裏打ちできると作品の幅が広がります。市販の生地はもちろん、子供のアルバム用に子供が着ていたワンピースの布を裏打ちしたり、自分で絞り染めしたハンカチを裏打ちしたり、と自分だけの材料づくりが楽しめます。今回は9月に予定して
3月になりましたねまだまだ気温は低いですが、昨日の息子の卒業式では日差しのある屋外の方が体育館より暖かく、ポカポカ陽気に春を感じました。さて今日は製本の国際コンクール向けの作品についてのお話です。以前に、「フランスで行われる製本コンクールに出品します。」と書きましたね。少しずつではありますが、進めています。だんだん5月の締め切りが近づき焦ってきました。今は表紙のボール紙を綴じつける工程まで進んでいますが、その前の「花布を編む」工程についてご紹介。(工程の順番については先生によって
長い外出自粛生活が続いていますが、ようやく明日緊急事態宣言が解除されるようで、ほっとしています。梅雨になる前に自由に外出できるかな。主婦にとっては家にいる時間が長くても、自由時間が増えるわけではなく、製本も遅々として進まず、ですが、短時間でも何かに没頭できる時間は本当に気分転換になるなぁと再確認しているこの頃です。私が英気を養う方法は、体(心も)が疲れた時はヨガ、心が疲れた時は製作です。方法は人それぞれですね。・・今日は製本で使っているのりボンドについて。製作
連日40度の暑い暑い上海から避難し、昨日から石川の実家に一時帰国しております先週仕上げた製本について、2回に分けて書こうと思います。上海からの製本第一作目として何を作ろうかと考えた時、しばらくブランクがあったので何か簡単な、でもずっと作ってみたかった基本的な製本にしようと決めました。そこで選んだのがフランス装。簡単に言うと(言い過ぎると)ブックカバーのようなスタイル。(これは後述するテキスト本です。)元々はヨーロッパの仮綴じ本に対して施された様です。だから、後々取り外されたことも多い