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外来でよくお伺いする言葉に、「数カ月かけて、もう少し体調を整えてから採卵(移植)しようと思います」というものがあります。今日は、この「体調」という言葉について少し整理して考えてみたいと思います。とりあえず、明らかに体調が悪いときの不妊治療は避けた方がよいでしょう。発熱がある、強い感染症や重度の胃腸症状がある、といった場合には、薬の効きが悪くなる可能性もありますし、無理をする意味はあまりありません。一方で、よく使われる「体調が悪い・よい」という表現の多くは、こうした明確な異常を指しているわけで
「妊活を始めて半年になりますが、まだ妊娠しません。そろそろクリニックで不妊治療を行ったほうがいいでしょうか?」当院のように婦人科外来もおこなっている場合には、実際このようなご相談を受けることがあります。周囲から妊娠の報告を聞いたり、インターネットやSNSで「妊活○か月で妊娠しました」という情報を目にしたりすると、「半年も妊娠しないのは何か原因があるのでは?」と心配になる方もいらっしゃるのではないかと思います。今回このようなご質問に対しての当院からのアドバイスを以下に書かせていただき
女の子が欲しくて着床前診断で産み分け中のちなです無事3回目の採卵が終わり、現在はPGTーAの結果を待っているところです。ふと思えば、人生で3回も採卵することになるなんて、20代の頃は考えもしなかったなと我ながらびっくりします笑結果のおさらいを...1回目【2025.5月】採卵数10個胚盤胞5個女の子正常胚2個2回目【2026.6月】採卵数7個胚盤胞3個3個の胚盤胞ちゃんをPGT-Aに出した結果.......どれも異常胚3回目【今回2026.
AMHは卵巣の予備能(卵子の“残り具合”)を知る大切な指標であり、このブログの読者の方であればご存じの方が多いと思いますが、誤解が多い検査でもあります。そこで今日は、AMHに関する誤解を6つ取り上げ、解説します。①AMHの値はいつ測定しても同じである(×)AMHはFSHなどに比べると変動が少ないホルモンですが、排卵誘発剤使用後やピルを中止した直後などには一時的に低めに出ることがあります。特定の日にこだわる必要はありませんが、こうした特性を理解したうえで採血することをお勧めします
いつもご覧いただきありがとうございます。大阪・南森町のふくだあやレディースクリニック院長の福田綾です。「AMHの値が低いと言われたけれど、閉経が早くなるの?」というご質問をいただくことがあります。今回は、AMHと閉経の関係について、海外の研究報告をもとにわかりやすくまとめました。AMH(抗ミュラー管ホルモン)とはAMHは、卵巣の中にある「卵胞(らんぽう)」という卵子のもとになる小さな袋から分泌されるホルモンです。卵巣に卵胞がどれくらい残っているか、つまり将来排卵できる卵子のストックの目
AMHは生殖医療で卵巣予備能を評価する際に広く用いられている検査です。しかし、AMHが実際に卵巣内に残っている原始卵胞の数をどこまで反映しているのかについては、まだ分かっていないことがあります。今回HumanReproductionに掲載された研究では、妊孕性温存を行った3~18歳の輸血依存性サラセミアの女児119名を対象に、血液中のAMHと、実際の卵巣組織に存在する原始卵胞密度との関係を調べています。対象者の年齢中央値は9歳、AMH中央値は3.1ng/mlでした。これらの患者さんは造血幹
AMH(抗ミュラー管ホルモン)とは、卵巣にどれくらい卵子の“在庫”が残っているかを反映する指標です。いわゆる卵巣予備能の目安として使われます。では、そのAMH、上がることはあるのか?特に、AMHの結果をご説明した際に予想外に(あるいは期待よりも)数値が低かった時に、外来で本当によく聞かれます。結論から言うと、「上がることはあるといえばあるし、ないといえばない」です(なんじゃそりゃ)。正確には、卵子そのものが増えることは通常ありません。ただし、AMHという数値自体は変動します。例えば、ピル
本論文は、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)診断におけるAMHのカットオフ値として3.2ng/mLが妥当かについて検証したものです。FertilSteril2025;124:543(フィンランド)doi:10.1016/j.fertnstert.2025.05.147要約:1986年に北フィンランドで生まれた女性の出生コホート2つを対象に、2020〜2022年にAMH測定と経膣超音波検査を実施し、PCOM(多嚢胞卵胞形態)の有無によるAMHのカットオフ値として、3.2ng/mL