ブログ記事963件
読響第637回定期演奏会カンブルランが振ると、読響の音は彼が常任だったころに戻る。カラフルな音、しっかりとしたアウフタクトから入り、深く音楽をつかむと、今度は常に躍動するリズムで推進していく。マルティヌー「リディツェへの追悼」は、1943年アメリカ作曲家同盟が第二次大戦の事件を表現する作品を18人の作曲家に委嘱したもののひとつ。アメリカへ亡命していたチェコの作曲家マルティヌーが1942年故国の小村で起きたドイツ軍による報復の虐殺事件を追悼したもの。コラールのような重々しい旋律と強奏のカタ
昨日のムーティ《アイーダ》の超名演に続き、今夜はヴァイグレ読響の《エレクトラ》に心底圧倒された。歌手陣全員とオーケストラがここまで高水準のオペラ公演が実現したことは奇跡的だ。エレクトラのレーナ・パンクラトヴァ(ソプラノ)が凄かった。4月7日の《ニーベルングの指環》ガラコンサートでも立派だったが、今日はその遥か上を行った。おそらく《エレクトラ》に賭けていたのではないだろうか。豊かな声量があり、どんな強声もなめらかで余裕がある。非業の死を遂げた父アガメムノンの復讐の完遂(かんすい)のみに生き
東京・春・音楽祭R・シュトラウス《エレクトラ》(演奏会形式/字幕付)を東京文化会館大ホールにて(18日)。指揮:セバスティアン・ヴァイグレエレクトラ(ソプラノ):エレーナ・パンクラトヴァクリテムネストラ(メゾ・ソプラノ):藤村実穂子クリソテミス(ソプラノ):アリソン・オークスエギスト(テノール):シュテファン・リューガマーオレスト(バス):ルネ・パーペ第1の侍女(メゾ・ソプラノ):中島郁子第2の侍女(メゾ・ソプラノ):小泉詠子第3の侍女(メゾ・ソプラノ):清水華澄第4の
読響名誉顧問の高円宮妃久子殿下がご臨席されたコンサート。1曲目はブラームス「大学祝典序曲作品80」。ヴァイグレ読響は14型。コンサートマスターは林悠介。金管のコラール風旋律のハーモニーだけがいまひとつだったが、引き締まり、重心の低い堂々とした演奏。音の混濁がない切れの良い演奏。続いて、読響とは初共演となる1986年生まれのオランダのヴァイオリニスト、ロザンネ・フィリッペンスが登場。長身でにこやかな表情。使用楽器は1727年製ストラディヴァリウス「バレーレ」。エリス・マチルデ財団か
(8月23日・サントリーホール)8/18エミリア・ホーヴィング読響、8/20ペトル・ポペルカ東響、そして今日8/23ユライ・ヴァルチュハ読響と名演が続き、8月は若手指揮者のスーパー・スターがそろい踏みの信じられないような月だった。詳しくは「音楽の友」のコンサート・レヴューに書くので、詳細は控えるが、今日のヴァルチュハの緻密でダイナミックな指揮を聴いていて、「音楽の友」5月号で日本フィルの首席トランペット、オッタビアーノ・クリストーフォリにインタビューしたさい、彼が言った言葉を思い出した。
1月の読響横浜マチネーシリーズ以来のコンサートでした。ゴールデンウィーク中間の平日に渋峠に滑りに行きたかったのですが、天候が悪い予報だったため、南大沢でひたすら展翅。sのため、このコンサートがゴールデンウィーク中、唯一の外出となりました。予定されたプログラムは、すべて生で聞くのが初めての曲で、コルンゴルトの作品は耳にしたことがない曲(作者も未知)でした。ブラームスの大学祝典序曲とベートーヴェンの交響曲第4番は、いろいろな演奏を何度も耳にしたことがありましたが、生演奏は初めてでした。そのベト
こんばんは埼玉県加須市長浜ピアノ教室の長浜里奈ですいつもお読みいただきありがとうございます今日は「團伊玖磨生誕100年記念コンサート」を聴きに紀尾井ホールまで行ってきました永田町駅から歩いて行きましたふと新聞の夕刊で見つけた演奏会でしてずっと楽しみにしていました今日はもういろいろと感動しましてどこからお話ししたら良いのやらあの一つ、演奏以外でも大感動したことがありましたなんと
2022年10月15日午後3時亀井聖矢(2001年12月生れ)演奏会めぐろパーシモン大ホールピアノ亀井聖矢(かめいまさや)出口大地指揮/読響ベート-ベンピアノ協奏曲第5番「皇帝」日本音楽コンク-ル1位、ピティナ・ピアノコンペティション特級グランプリ受賞、ヴァンクライバ-ンコンク-ルでセミファイナリスト。現在日本で注目されている若手のピアニスト。演奏会の「皇帝」の第1楽章、第2楽章はオーケストラの伴奏にピアノの音は埋もれがちで少しパワ-が不足気味な印象。第3楽章から