ブログ記事2,322件
『おやすみ、こわい夢を見ないように』角田光代読みました図書館で借りました短編7つこのバスはどこへスィート・チリソースおやすみ、こわい夢を見ないようにうつくしい娘空をまわる観覧車晴れた日に犬を乗せて私たちの逃亡どの話も殺意っていうんですか?普段言葉にしない感情について書かれていてちょっと(かなり?)毒があります毒加減が絶妙最近男性の作家さんの比率が高かったせいかスムーズに物語の世界に連れて行ってもらえました角田さん場面の描写がうまいな〜って思
過去に6冊ほど読ませてもらっている角田光代さんの最新作(2024年2月出版)になります。図書館でだいぶ待ちました。この最新作。やや「怖い物見たさ」的な感じで読み始めました。映画化された「紙の月」の主人公の最後の狂気的な部分とか、「八日目の蝉」で永作さんが演じた誘拐犯とか、「女性って怖いなぁ~」という印象が強く残っていたからです。(あくまで角田さんの本の中でのお話ですよ)あらすじは主人公は2人です。最初に登場させているのが、1967年生まれと思われる飛馬君。私
『雨をわたる』角田光代マザコン角田光代Amazon(アマゾン)急にフィリピンに移住すると言い出し、住み始めた母と、その娘が登場する。娘は移住した母を訪ね、苛立ちを覚える。家族って、血がつながっているからこそ、残酷な部分がある。血のつながりというのは、温かみ、とかだけじゃなくって、そこには残酷さも含まれる。その残酷さを、ポツポツとした雨のような言葉たちで綴られた角田光代の世界は、好きだな、と思う。