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全譯『大方広佛華嚴經』巻上(江部鴨村訳,昭和9年)691〜692頁菩薩摩訶薩が乗物(のりもの)をほどこす時には斯(か)く回向(えこう)する。「願わくばこの善根をもって一切衆生をして一切智の乗物に乗り、大いなる乗物・壊るべからざる乗物・勝れた乗物・上等の乗物・速疾の乗物・大力の乗物・功徳成就の乗物・世間を出ずる乗物・無量のもろもろの菩薩を生みだす乗物を具足して功徳を満足せしめよう」と。これが菩薩摩訶薩の乗物をほどこす時の善根回向である。菩薩摩訶薩が衣をほどこす時には斯く回向する。「願わ
全譯『大方広佛華嚴經』巻下(江部鴨村訳,昭和10年)335〜336頁仏子よ、菩薩大士は十種の普賢の心をおこす。十種とは何んであるか?一には大慈心をおこす。この心ゆえに一切衆生を救護する。二には大悲心をおこす。この心ゆえに一切衆生に代ってあらゆる苦毒を受ける。三には一切の施しを首とする心をおこす。この心ゆえに一切もろもろの所有をことごとく捨てる。四には一切智を正念するを首とする心をおこす。この心ゆえに一切の仏法をねがい求める。五には功徳荘厳の心をおこす。この心ゆえにあらゆる菩薩
全譯『大方廣佛華嚴經』巻上(江部鴨村訳,昭和9年)257〜259頁賢首菩薩品(一)そのとき文殊師利(もんじゅしり)が深義に了達せる、徳のきよらかな賢首菩薩(けんじゅぼさつ)に、偈文(げもん)をもって問わるるよう、『菩薩よ、私(わし)はすでに菩薩の清浄の行を説いた。それはあらゆる諸仏の讃歎したもうところである。そこでおん身は、もろもろの菩薩がたの甚深微妙の行の、功徳のいかに広大であるかを説かれるがよい。』賢首菩薩がおなじく偈文をもって之に答えらるるよう、『菩薩よ、あきらかに聴きたま
全譯『大方広佛華嚴經』巻下(江部鴨村訳,昭和10年)335頁仏子よ、菩薩大士は分別して十種の仏を説くことを知る。十種とは何んであるか?一には正覚仏である。二には願仏である。三には業報仏である。四には住持仏である。五には化仏である。六には法界仏である。七には心仏である。八には三昧仏である。九には性仏である。十には如意仏である。仏子よ、これが菩薩大士の分別して説く十種の仏である。(旧字体、旧仮名遣いは改めました)
全訳「譯大方廣佛華嚴經』巻上(江部鴨村訳,昭和9年)序1〜3頁解題華厳経の主題一部六十巻(或いは八十巻)の尨然(ぼうぜん)たる華厳経はいかなる主題のもとに何(ど)ういうことを説き現わした経典であろうか。この課題にたいして古今の華厳経研究者はそれぞれの立場からさまざまの見解を述べている。が、要するに華経経は菩提樹下の仏陀の正覚を主題とし、その正覚内容の光景を如実に表現したものに外ならぬと云うことに帰結する。この帰結には十分の妥当性がある。今後いかなる研究者が現われても、
稚児行列東大寺学園幼稚園年長東大寺初代別当良弁僧正1250年御遠忌法要開白に合わせて行列に参加いたしましたこの度も付き添いのお母様、お父様のお支度をさせていただきありがとうございました♪#kdm着付士さんお世話になりました。美容師さんもいつもありがとうございます😊大きな杉が二月堂の前にありまして、ワシにさらわれた幼子(のちの良弁)が引っかかっていたので東大寺になる前のこの地のお寺で育てられたという伝説があります#良弁杉良弁さんがいらした時から大切にされてきた執
全譯『大方広佛華嚴經』巻下(江部鴨村訳,昭和10年)334〜335頁仏子よ、菩薩大士に十種の陀羅尼がある。十種とは何(な)んであるか?一には聞持陀羅尼、この陀羅尼のゆえに一切の法を記憶して忘れない。二には持正法陀羅尼、この陀羅尼のゆえに一切法を実のごとく巧みに分別する。三には不生一切法陀灘尼、この陀羅尼のゆえに一切法の無自性なるを覚る。四には法明陀羅尼、この陀羅尼のゆえにあまねく諸仏の不可思議なる法を照す。五には三昧陀羅尼、この陀羅尼のゆえに現在のあらゆる仏のみもとに於(お)
華厳経(GaṇḍavyūhaSūtra)はインドでいくつかの時代を経て作られた複数の仏教経典がまとまって一つの経典になったものである。2〜3世紀頃に成立したという。法華経や涅槃経と並んで、大乗仏典を代表する経典である。華厳経の内容は仏陀の悟り(大覚)の境地を表現したものであるとされ、仏教学者の鈴木大拙は「大乗思想の最高頂に達したもの」と評している。また、その表現の絢爛さ、壮大さから文学的にも高く評価されており、川端康成が「世界最高の文学」と述べているほどである。日本に仏教が伝わった奈良時代
全訳大方広仏華厳経巻上目次緒言····························································一凡例····························································一解題華厳経の主題·············································一華厳経の内容·······································
全譯『大方広佛華嚴經』巻下(江部鴨村訳,昭和10年)336〜337頁仏子よ、菩薩大士に十種の普賢の行法がある。十種とは何(な)んであるか?一には未来の劫を尽して菩薩の行を行ぜんと願ずる普賢の行法である。二には未来のあらゆる仏を恭敬し供養せんと願ずる普賢の行法である。三には一切衆生を普賢菩薩の願行に安立せしめんと願ずる普賢の行法である。四にはあらゆる善根を積集せんと願ずる普賢の行法である。五には一切の波羅蜜に入らんと願ずる普賢の行法である。六にはあらゆる菩隆の願行を満足せんと
霧ヶ峰キャンプの話で華厳経が出てきて、大方広仏(奈良の大仏、毘盧舎那仏)が出てきましたので、ここは、それにまつわる少し怖い話をしたいと思います。*大方広仏華厳経というのは、時間も空間も超越した釈尊35歳の悟りの瞬間を記述したもの奈良の大仏が建てられたのは、752年ですが、あまり知られていない事があります。それは、大仏建立時に大量の水銀が使われたということとその水銀がすべて環境中に放出されてしまったいうことです。***ここからは、ごめんなさい。仏様***建てられた当時の大仏は金メ
迷える衆生を救ってくださる偉大な菩薩の中でも普賢菩薩(ふげんぼさつ)は有名です。Wikipediaより白象に乗っている姿で描かれていることもありますが智慧の文殊菩薩とならんで釈迦三尊の脇侍に置かれることもしばしば普賢は慈悲の菩薩でもあり無量の行願をそなえあらゆるところに姿を現します。行願とは、救済という利他の願とその実践である行のことです。つまりはこの普賢菩薩というほとけさまの迷い苦しむ人々への慈悲の心は尽きることがなくて、救いの実践を