ブログ記事4,448件
ひとつは、織部好みの器たちと織部自身との関係の近さにある。たとえば、信長と名物茶道具との関係は、道具とその使用者(所有者)のそれ以上ではない。昔の権威であった足利将軍家が使用した唐物茶道具を、今の権威たる信長が集めて再び使用する。利休とその道具も、楽茶碗を除けば、これと同じ関係性にある。ただ、かれの場合、将軍家のお墨付きだけでなく、見立てと称して先輩茶人たちの見いだした新しい価値観や、自ら発見した美意識をそこにつけ加えた。その場合でも、基本的に、道具とその使用者という関係の域を越えていな
「香狭間透かし」透かし模様の形の呼び名です読み方こうざますかしスネ夫のママが画像お借りしています「こうざますか」というのにちょっと似てますこれは抱清棚ですがこの透かしの模様を言います上部は火灯形下部は椀形の曲線からなる形だそうです火灯とは「火灯窓」の略でこの窓は寺社建築・城郭建築などに見られます炎のような形を火灯香狭間透かしは上が炎下がお椀これも香狭間透かしお椀部分に高台が付いてるバ
今日から10月。台風一過の青空のもと真夏日を超えています。お久しぶりでございます。何かしらのご縁で訪れて下さった方には心より感謝申し上げます。すぐにブログを放置してしまうのも私らしいクセですが何かに急き立てられるように綴るのもまた私らしく。あれやこれやとやっております。その中でも「仕覆」のことをやはり記していこうと思います。ざーっと記憶を4月に戻して書き起こしていこうと思ったのは普段日記をつけないのにここ最近、急に「3年日記帳」などが欲しくなって来た心持ちと似ている。
世界にひとつだけのマイ茶道具作りvol.7お抹茶を点てる時に使うシャカシャカする茶筅(ちゃせん)。アレ、持ち歩く時皆さんどうしてますか?アレ、大変じゃないですか?テーブルスタイル茶道のワークショップ・イベント・出張レッスンの際茶筅をどう包んで持っていこうか…いつもいつも私の悩みの種でした。茶筅を買った時のケースに入れても茶筅は使う程に穂先が伸びてゆくのでケースにあたる。あたると穂先が折れてしまう。。しっかり閉まらないから移動中に茶筅が動く。す
京都の堀川寺ノ内にある茶道資料館は、茶道美術の展示公開ならびに普及活動を実践するためのもので、裏千家に属しています。現在、今日庵の茶室「寒雲亭」に関する展示会が催されているとのことで、訪れてみました。この図によると、寒雲亭は今日庵(裏千家の代名詞)という茶室の傍にある八畳の間で「書院」と名付けられています。千利休の孫にあたる千宋旦好みで、一間の床と一間の付書院を離して配すことで、書院の格式が薄まり草庵的な雰囲気もあるとのこと。会場入口会場内の様
手仕事の温もりと和の心を繋ぎたい。ハンドメイドの丘~衣里ころもり~です。今日は久しぶりに手仕事お伝えしますよ~🎵(*^^*)❤ワクワク💕ぜひ作って見てください✨こちら~🎵お茶を習っている友人からのご依頼品✨。お点前の時のふくさや、懐紙、扇子なんかをまとめて入れるものです【ふくさばさみ】まずは正方形の布を用意します❗そうです🎵こちら帯です❗帯幅32㎝では少しオーダーのイメージより小さいので、デザイン制も兼ねて4㎝ほど着物地を足しました。34㎝+縫い代(36~37
2月のイベント情報2/2(木)根津美術館茶室一般公開午後3時から4時まで公開茶室閑中庵・牛部屋定員16名(同時入室人数)参加方法事前申し込みは不要です。上記日時に、庭園内にある閑中庵・牛部屋においでください。(お茶のご用意はありません)参加料は無料ですが、入館料を別途お支払いください。注意事項コロナ対策としてマスクの着用、手指の消毒、室内での会話など感染防止にご協力ください。茶室内の混雑緩和のため、入室人数が上記定員に達した場合、時間を制限などあ
皆さん、こんにちは!シュミネ茶道教室です。今月7月7日(日)・七夕当日に、西田社中初めての稽古茶会を催しました。バタバタと多忙が続き、すっかりブログが遅くなってしまいましたが、行事の記録を書き残しておきたいと思います。「前編〉7/7七夕茶会〜趣向・室礼の記録」「後編〉7/7七夕茶会~舞台の表と裏・みんなの写真」…の2つの記事に分けて、たくさんの写真とともに行事レポートさせていただきます。まずこちらの記事では、今回の【趣向と室礼】を、静物のみの記録写真でご紹
掛けるのを忘れちゃいそうだったお軸。今頃掛けると良いのだけど、毎年忘れがち。関南北東西活路通(かんなんぼくとうざいかつろつうず)大燈国師(大徳寺を開山した鎌倉時代の禅僧)の言葉。そこさえ通過できれば、あとは東西南北どこへでも自由に道が続いているという言葉。「関」とは悟りへ続く関所のこと、「活路」とは生きられる道、助かる道のこと。解き放たれた瞬間、東西南北に道がひらけるような、本物の自由が待っているということ。なぜ今頃かと言うと、入試シーズンだからなんです
一-一歴史茶道具のなかでも、その歴史の長さは茶の湯と比肩する。<茶杓の発生は?>茶杓の歴史はかなり長く、茶の湯の歴史とほぼ同程度を誇っている。茶は平安時代に使節僧などが中国から持ち帰り、薬として貴族などに服用されていた。輸入品なのでかなり貴重で高価な品物であった。当然、その折に茶葉だけではなく、器や匙、薬研(このような名称かどうかは不明)など、その周辺の道具も伝わってきているはずである。鎌倉時代になり、「喫茶養生記」でも知られる臨済宗建仁寺開山の栄西が茶の種を持ち帰り、背振
【色紙点前御所籠ほどかない打ち緒の結び方】茶道のお点前の中に、茶箱という箱を使ったお点前があります。なかでも、色紙点前は、御所籠を使用したとても複雑なお点前で拝見まで入れると約1時間もかかるお点前です。この御所籠の上にかかる打ち緒は、蓋を開けるために、蓋の上に結んで打ち緒を一度解いて、籠の手前横でもう一度結ばなければいけません。この打ち緒をほどかない打ち緒の結び方をご紹介します。①右の紐を輪にして蓋の上におき、
今日のテーマは、「挽家」「挽家袋」「茶篩缶」です。まずは、挽家から。挽家(ひきや/ひきえ)は、主に仕覆に入れた茶入を保存する為に、木材を轆轤で挽いて作った挽物の容器のことだそうです。挽家は挽家袋に入れ、箱に納められるのだとか。形は、肩衝は中次形、文琳や茄子は棗形、丸壺は丸形、瓢形は瓢形など、中身の形に準ずるそうですが、例外も少なくないみたいです。蓋の甲に茶入の銘が字形または額彫で記され、まれに銘に因んだ絵が彫られたりもするそうです。銘書が、歌銘や詩銘ならば胴側に
横山宗顕の茶杓を手に入れまして、ヤフオクを眺めておりましたら、「横山宗樹」の名前があり、落札してしまいました。横山宗樹は裏千家業躰長で、平成28年に亡くなられたようです(淡交平成28年7月号に訃報掲載)。こうした祖父と孫、親と子、師と弟子という組み合わせは、個人的にとても好きで、「繋がり」という絆を強調させるようでいいですね。横山宗顕の馬盥茶盌から始まったこの繋がり、このあたりで打ち止めにしておきましょう(笑)キリがありませんからね!それにしても、茶杓を
イベント情報2022/12/10(土)~2023/2/12(日)上野毛五島美術館[館蔵]茶道具取合せ展https://www.gotoh-museum.or.jp館蔵の茶道具コレクションから約70点を選び展示。懐石道具・炭道具のほか、小堀遠州(1579-1647)を中心とした武将や大名ゆかりの茶道具の取合せを展観来期の「茶道具取合せ展」は、2023/12/13(水)~2024/2/12(月・振)本日の和菓子鶴屋八幡栗入り舞鶴栗の収穫時期から、1月頃までの季