ブログ記事1,203件
こんにちは。前回、額田が「茨木のり子の献立帖」について書いていましたね。お料理レシピはもちろんですが、茨木さんの愛用の台所道具や器ってどんなのだろう??とか、チーズケーキはどう作るの??とか気になってしまい、早速、図書館に予約を入れましたー。茨木のり子作品に長く取り組んできた額田の足元にも及びませんが(笑)、今回は私も茨木さんについて書きたいと思います。私が作品を通して持っている茨木さんのイメージは「凜とした女性」。「一本芯が通っていて強い人。スクッと美しく立っている人」とい
東伏見に住んでいる知り合いに、「ほら、あれが茨木のり子さんの邸宅」と教えてもらったことがあります。茨木のり子さん、そう、詩人のです。2006年に、この東伏見の家で逝去されました。その人はわざわざそれを私に教えたくて、自転車で回り道をして茨木のり子邸の前を通ってくれたのでした。図書館でいつか、『茨木のり子の家』という本を見たことがあって、シンプルだけれど、美しくて丁寧な暮らしが感じられました。その本には、家の内部、調度品などの写真が並んでいたのです。ああ、あの感
漢詩訳詩集「車塵集」支那歴朝名媛詩鈔佐藤春夫訳中国の女流詩人の訳詩48篇を収め、昭和四年に上梓した訳詩集でございます。店主は現在のところ、旺文社文庫「佐藤春夫詩集」でもっております。女子高生の頃は表紙が風景写真のシリーズでもっておりました。女流詩人ということにまず驚きました。それを思い出して、書かせていただいております。なんて自由闊達なと驚いたのです。店主にとって中国女性のイメージは纏足でした。すみません。1970年代の女子高生の話でございます。まだNH
茨木のり子「言の葉さやげ」(2023年、河出書房新社)を読んだ。末摘花はえらいな赤い鼻を気にかけながら光源氏を待っているエッセイ「はてなマーク―工藤直子の詩」に引用された詩だ。源氏物語の愛読者である私は末摘花が詩に書かれていることを知ってとてもうれしい。茨木のり子「言の葉さやげ」河出書房新社。題は「古事記」のなかの唄、木の葉さやぎぬ風吹かむとすから採られた。言の葉さやぎぬ風吹かむとすと思い込んでいた、とあとがきにある。(1975年9月)末摘花は岩波文庫版「
この本は、広島に行った時、娘から帰りの新幹線の中で読んだらいいよともらったものです📖NHKの「あさイチ」を見ることがなかったので、お顔と名前は知っているもののNHKの地味なイメージ(🙇)のアナウンサーとしか認識していませんでした読み終えて、有働さんにはまってしまいましたフリーになった有働さんを私は全力で応援したい気分ですこれほどまでに、飾り気がなく、素顔をさらけ出してよいのか世間体に対する思いや、自分のプライド、見栄やはったりそれを、カバーする努力と葛藤そ
六月茨木のり子どこかに美しい村はないか一日の仕事の終わりには一杯の黒ビール鍬を立てかけ籠をおき男も女も大きなジョッキをかたむけるどこかに美しい街はないか食べられる実をつけた街路樹がどこまでも続きすみれいろした夕暮れは若者のやさしいさざめきで満ち満ちるどこかに美しい人と人の力はないか同じ時代をともに生きるしたしさとおかしさとそうして怒りが鋭い力となってたちあらわれる茨木のり子(いばらぎのりこ)1926年(大正15年
さて、今回はどうしましょうか?海のお話が続いたので山のお話にしましょうか?と思って、今日、富士山の周りにある山の一つ、ススキに覆われた小さな丸い明神山に登ってみました。標高1291メートル明神山からの富士山と山中湖の眺め↑きれいでしょ~(笑)皆さんにお見せしたかったのですよ!お天気が良くてとっても綺麗だったので、お弁当を食べながら考えたのですが、やっぱり、もう少し私の大好きな茨木さんの本を紹介させていただくことにしました(笑)。という事で、今回ご紹介するのは
この写真の女性をご存じだろうか?詩人の茨木のり子さんです。1926年6月12日~2006年2月17日79歳没本名;宮崎のり子、離婚後:三浦のり子自分の感受性くらい茨木のり子ぱさぱさに乾いていく心を人のせいにはするなみずから水やりを怠っておいて気難しくなってきたのを友人のせいにはするなしなやかさを失ったのはどちらなのか苛立つのを近親のせいにはするななにもかも下手だったのはわたくし初心消えかかるのを暮らしのせいにはするな
おもちゃ箱をひっくり返した様な日々を過ごしております。今日、地元で有名な、ボランティア活動をされている方からLINEをいただいた。最近はブログお休みされている様で、とあって、前回はいつだったんだろうと確認したら、もう約2ヶ月前。何してたんだろう?いやいや、ただ忙しかっただけなんだけど!あそこにも行ってみたい、と思いながらも行けず!どうにかお誘いいただいたカフェのランチ会だけは、ちょうど時間が取れたので予約を入れた。そのお店のママにも、お久しぶりお元気ですか?と言われる始末。ガチャ
明治大学教授、齋藤孝氏の心に響く言葉より…自分の感受性くらい自分で守ればかものよ(茨木のり子)詩人茨木のり子は、73歳のときに『倚(よ)りかからず』(筑摩書房)という詩集を出しました。「もはやできあいの思想には倚りかかりたくない」から始まる詩「倚りかからず」を中心とした15編が掲載された本です。これが詩集として異例の大ヒット。15万部も売れたのですからすごい。きっかけは朝日新聞の「天声人語」が取り上げたことですが、それだけ茨
***お目当ての本があるときもとくにこれといって買いたい本がなくてもつまり、用があってもなくても私は本屋さんにいく。本屋という場所は、ウィンドーショッピングのできる最高の場所だと思う。あちこちの本棚を眺めて歩くだけで何時間でもいられる娯楽的な場所だ。本への投資は惜しまないつもりだけど大抵は読みたい本があっても図書館で借りて済ますことが多い私。(なんせ買いすぎると置き場所がないから)けれど