近年の国際関係論における戦争の研究では、個人レベルの心理的な行動形質(パターン)にその原因を求める分析が注目されています。その代表的な学者の1人が、ドミニク・ジョンソン氏(オックスフォード大学)です。かれは社会科学と自然科学の両方に精通している数少ない研究者の1人であり、オックスフォード大学で進化生物学の博士号を取得したのち、スイスのジュネーブ大学で政治学の博士号を授与されています。こうした学問的背景を持つジョンソン氏は、戦争原因を探求するにあたり、進化生物学や心理学の知見をふんだんに取り込んで