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前回の続き。自分にあてはまらない考えを支持する内容を考える練習です。試験問題を処理する際、マーカーや3色や4色のボールペンを使う受験者がいます。一方で、鉛筆(シャープペン)のみの受験者もいる。あなたもどちらかでしょう。仮に前者(使う派)だとしましょう。それなりの理由があると思います。説明して、と言われればいくつも理由をあげることができるでしょう。では、「鉛筆(シャープペン)以外は使わない派」になり、それを支持する内容を考えてみましょう。使わない派
2次試験では出題者の意図を読み、それに沿った解答を再現することが求められます。つまり、“自分(受験者)の考え“ではなく、“相手(出題者)の考え“で解答を組み立てる。この難しさは、他人の考えであることにあります。しかし、それだけではありません。自分と違う考えであること。(すべて違うわけではありませんが)他人であっても、自分と同じ考えなら、解答しやすいです。自分と違うと、よく知っている相手であっても、理解できない、同意できない。そうなりやすいです
昨日読んでいた本に、「概念を取り込む」という表現がありました。概念と出会い、それを取り込む。昨日は雨だったので、洗濯物は家の中に干してありました。それが目に止まり、「洗濯物を取り込むか」偶然です。外にあるものを中に入れる。「概念を取り込む」は、出会った概念を自分のものにするという意味でしょうけど、とりあえず、「自分の中に入れる」ことではないか?外に干してあった洗濯物を取り込むのと同じ。たたんだり、洗濯物を観察したり、洗濯物について理解
弱みを生かす事例のセオリーとしては、強みは活かす。弱みは解消する。まあ、わからないではないですね。事例問題は、一定のルールというか、約束事が前提にないと、答えが特定できなくなってしまいますから。実際は、複雑です。たとえば、ある受験者の弱みが、知識不足だとします。自分の中での評価であれ、他の受験者との比較であれ、どちらでもよいです。本人がそれを自覚していた場合、次の3つを行う(そのような態度をとる)可能性があります。①補強する②フル活用する(総
来期の講義の収録が今月からスタートするので、準備を進めています。昨日は、2次試験対策のカリキュラムの最初となる合格要件講義のアウトラインを考えていました。学習経験者向けコースですから、「2次試験のことをある程度知っている受講生」が前提になります。“ある程度“というのは、受験経験がある方もいれば、多少2次対策をやった程度の方もいるという意味です。試験対策は、受験者と試験の関係を変えていくことですから、講師の方も、“ある程度“しか知りません。試験のことは詳しくても、個々の
政治家やお役所関連の皆さんのコメントに、「スピード感をもってしっかりと対処したい。」というのがあります。“しっかりと“もうんざりですが、“スピード感“も相当怪しい。2次対策をやっているので、すぐに対比するわけです。“感“を削除したらどうなるのか?(ついでに、“しっかりと“も)「スピードをもって対処したい。」こちらになると、「スピードって具体的にどれくらい?」「どれくらいの速さ?」というツッコミが生じる可能性が出てきます。一方、「スピー
あなたが、少し離れたところにいる知り合いに、「それ取って」と言ったとします。その知り合いの対応として望ましいのはどれでしょう?あ何もしない。い「どれ?」っと質問する。う“それ“じゃないものを渡す。え「ちょっと待って」と対応を保留する。お「自分でとりなよ」と断る。あなたとしては、どれも望ましくないですね。5つとも、“それ“があなたに渡ってきませんから。もし採点するなら、❌をつけるでしょう。指示に従ってくれないから。適切に応答してくれないから。
2次試験の事例においては、“共有(化)“は望ましいことの一つです。経営理念であったり、顧客情報であったり、設計情報であったり。R7の事例2では、経営者がヒアリングした顧客の不安(心の状態)を蓄積し、それを従業員と共有することで従業員も利用可能にし、“心もほぐす“というB社の強みを全員が活かせるようにする、というかたちで出題されていました。顧客の不安は、情報といえば情報です。しかし、名前、住所、年齢、性別、利用開始日、・・・といったものとは異なります。“心