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【22】少し待ってて…と、通された部屋は、いかにも和テーストの部屋で、街とは真逆だった。襖を隔てて隣の部屋にはベッドがあり、露天風呂もあったのだ。窓際から眺める景色は格別で、カメラを持って来なかった事をかなり後悔した。「ま、多分、リアンにダメ出しされそうだがな」椅子にもたれ掛かり、天井を見上げながら考えていた。要はこうだ。本物の桜は既に死んでいる。らしい。だが、半田先生は知らず…サクラは桜の姿を創り桜を演じている。「バレそうなもんだが、あの先生だもんなあ。」先生自身奥さんを早く
いきなりですが、今回はHTMLコーディングのプチお勉強をしてみたいと思います。割とコーディングだとかプログラミング、好きなんですよ。内容はズバリ、アメブロで縦書き記事を作ろうになります。需要があるかというと…小説を執筆されているブロガーさんあたりになるのでしょうが、横書きに違和感なく慣れてらっしゃるかと思うので難しいかもしれませんね。まあ、私が興味あってのことなので、気を落とさずに参りましょう。前提は以下になります。・htmlの編集のみで縦書き表示にする⇒アメブロはJ
亡き次男に捧げる冒険小説です。===============〇二洞窟に降りるために打ち付けられた簡易的な階段。こんなものを誰が作ったのだろうかとテーリは疑問に思った。この《竜のねぐら》の持ち主はあんなお粗末で美しさのかけらもないような代物を作るはずもない。木の板を石壁に打ち付けるだけの簡単な造作は、いかにも《ゴブリン》らしい建築物であった。仮に《ゴブリン》が階段を作ったとして、それは何のためだったのか。神秘的で美しい洞窟ではあるが、所々から頭を出しているエメラルドは魔法で造られた紛い
【23】襖の隙間から漏れる光が眩しく、僕は目を覚ました。初めて愛し合った事が幻だったのかのように思えた。ふと、目を落とすと、裸のままタオルケットに包まって静かに寝息を立てているリアンが隣にいた。長い髪にそっと手を入れ、毛先まで触り、顔を撫で、唇を指でなぞる。そっとキスをする。「……現実…か」思い出すと、恥ずかし過ぎて1人で赤面した。『コンコンッ』戸を叩く音がした。「桜です。起きていますか?」ガチャ。「……桜さん。その姿は……」驚いた事に獣人の姿で現れたのだ。鼻をクンクン
亡き次男に捧げる冒険小説です。===============〇三間近で見る扉は威圧的であった。《大超竜》が楽々と通れる20メートルはあろうかという巨大な扉。それは人力で開けられるような代物ではなかった。宝石とも金属とも判別のつかない素材でできた扉は、扉の向こう側が透けて見えるのではないかと錯覚させるほどの透明度をもっている緑に輝く素材でできていた。扉には鍵穴がなく、三つの拳大の円形の窪みがあるだけだった。天井にはこれ見よがしに本物のエメラルドでできた針が隙間なく並べられて、打ち付けられて
【25】僕は少し早めに目を覚まし、キャンプ場を後にした。リアンに結婚を申し込むと決めた時から、決めていた事を実行する為にある場所に向かった。カランコロンッカランコロンッ…扉の鈴の音が響く…「お客様、ご予約様ですか?」「はい。小鳥遊と申します」「……今日の午後の方ですね~お待ちしておりました。本日の会を務めさせていただく斎藤と申します。あれ?お相手の方は…」「……後から連れて来ます。あの…すみませんでした。昨日の今日で、本当にありがとうございました。」「いいえ。こちらとしては、い
【24】僕はあれから、半田先生に頼まれていた事を全て解決した。計画を錬らなくてはならなかったから、少々面倒ではあったが、難なく熟す事が出来た。僕がサクラちゃんを抱きかかえ病院へ向かうと、涙をボロボロ流し感謝された。「お礼はリアンに」なんて、口が裂けても言えないからな。「ありがとう。ありがとう。本当にありがとう。君には一生足を向けて寝られないなぁ私は」「そんな。気にしないで下さい。タイミングが良かっただけですから」『リアン様のおかげ』また頭に流れてくる猫語だ。「おや、サクラまで小鳥遊