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勢いよく病室に来られた主治医が、仰るには、息子の心拍が下がっているそうです。主治医が大きな声で、息子に呼び掛けています。慌てて、息子の側に行きましたが…オカンには、息子の変化が分かりません。さっきと一緒やん?何が違うの?息子の右手を握り、息子の名前を呼びました。夫も、息子の左手を握りながら、息子の名前を呼んでいます。これが最期なん?逝ってしまうん?息子に声を掛けようと思いましたが…オカンは、言葉に詰まりました。"頑張って!"違うやん。もう十分頑張ったやん。"もう
何も考えられず…息子の側で、ぼんやりとしていたいオカンでしたが、やらなければいけない事が沢山ありました。親戚への連絡、寝台車の手配、病室の荷物も片付けなければ…。涙が止まらず、動ける状態では無かった娘は、息子の側に居てもらう事にして、夫と二人で手分けをして片付け始めました。片付けをしていると、看護師さん達が次々と病室に来て下さいました。息子に声を掛け、涙を流し別れを惜しんで下さいます。勤務時間外だった息子の担当看護師さんも駆け付けて下さいました。皆さんに可愛がって頂いていたのだと、
息子の容態が悪化したので、娘を病院に呼びましたが…その後は落ち着いていると思っていたオカンです。殆どの時間を眠り、ときどき目を覚ましては氷を欲しがる息子でしたが…今は、何か言いたそうな顔をしています。オカン『…ん?なんや?』息子の口元に耳を近づけました。息子『もう、眠らして…。』オカン『しんどいんやな?お薬、入れて貰うんやな?』確認するオカンに、息子は頷きました。平静を装っていましたが…息子から"眠らせて"と言う言葉を聞いたオカンは、胸が締め付けられる思いで、この言
娘の到着から暫く経って、主治医が病室に来て下さいました。娘の側に寄り、背中を撫でながら声を掛けて下さいます。主治医『お兄ちゃんの診断してもいいかな?』主治医は、娘が落ち着くのを待っていて下さいました。まだ、泣きじゃくる娘でしたが、小さく頷いてくれました。聴診器を胸にあて…『心音、呼吸音はありません。』ペンライトを持って…『瞳孔散大、対光反射の消失を確認しました。16時20分、ご臨終です。』オカン『ありがとうございました。』主治医に深くお辞儀をすると…涙が床に溢れ落ちました。
day442(臍帯血移植)day204(末梢血移植)入院2日目息子は、殆ど眠っています。枕元に椅子を置いて、寝ている息子の顔を見ていると、ときどき目を覚します。息子『こおり…』オカン『氷やな?ちょっと待っててな。』急いで冷凍庫まで、氷を取りに行くオカンです。氷を口に入れてあげると、ゴリゴリボリボリ…良い音をさせて、噛み砕く息子です。息子『パパは?』オカン『家に、荷物を取りに行ってもろてんねん。オカンらの荷物、用意すんの忘れてしもたから。そろそろ戻って来るんちゃうかな?』
息子が逝ってしまった…オカンは、息子の手を握りしめたまま、呆然としていました。ふと気がつくと、夫が電話をしています。夫『今から、病院に戻れるか?…慌てんでいいから。』娘に電話をしてくれた様です。病院までは距離があります。娘が動揺して事故に遭わない様にと考えて、詳しくは伝えずに病院に呼び戻す事にしました。とても急いでくれたのでしょう。娘は、1時間と掛からずに病室に戻って来ました。娘『どうしたん?大丈夫なん?』オカン達に声を掛けながら、息子の元に駆け寄る娘です。夫『頑張りよった
看護師さんが様子を見に来て下さった時には、息子の強ばりは治まっていました。息子の様子を説明しながら、暫く見守っていると…また、息子に異変が起こりました。先程と同じ様に、声を掛けながらトントンするオカンです。深夜でしたが、看護師さんが主治医に連絡をして下さいました。その頃、仮眠中の夫が起きてきました。夫『何かあったんか?』オカン『うん。』夫に説明していると、また息子の強ばりが始まります。オカン『こんな感じ…。30〜40分おきに、こんな風になるねん。』夫『こんなん…ゆっくり眠
息子就寝時のパターンは…12〜1時:就寝2〜3時:給水とトイレ5〜6時:給水8〜9時:給水とトイレこの日のオカンは、一度目の給水に起きる事が出来ませんでした。夫が目を覚まし、対応している物音で目が覚めました。二度目の給水には起きる事が出来ましたが、ちょっとショックでした。この日の失敗は、まだ続きます…出勤中に夫からLINEが届きました。今まで、オムツの交換はオカンが対応していました。業務の都合上、すぐに帰る事も出来ない上、オムツは夫が交換してくれたと思い込
ご訪問ありがとうございます。自閉症スペクトラム&境界知能と告知された小学校普通級1年生の娘との日常を綴っています。【娘について】昨年、当ブログにて【自閉症スペクトラムの治療について】【自閉症治療の臨床研究の件で問い合わせ】という記事を書きました。概要私は娘が生まれた時の臍帯血をステムセル研究所で保管しています。その研究所が『自閉症スペクトラム障害に対する自家臍帯血有核細胞を用いた治療法の開発』に向けた臨床研究を行うと発表しました。そこで、詳しい情報を聞こうと問い合わせました
主治医から電話を頂いたので、ベッドが搬入された事をお伝えしました。主治医『それは良かったです。準備が整ったのなら、なるべく早く退院した方が良いですね。息子さんが良ければ、明日にでも退院しますか?』オカン『息子の気持ちと体調に問題がないのなら、明日でも大丈夫ですが…。』今までは、どんなにお願いしても外泊や退院の許可を出して下さらなかった主治医が、この一週間程で急に退院を急がせます。ずっと怖くて聞けなかった事を…主治医に聞いて見ました。オカン『息子は…あと、どれくらい…』主
その①雨天兼用の靴を買うその②猫たちの食料と尿取りシートを補充するその③洗濯&掃除関連の補充もする布団類を日に干すその④食品に関しては在庫消費のみ、生鮮品だけ買い足す①~③は昨日、今日で済ませています。掃除もきっちりやりましたよ。④はね、しかと自分に言い聞かせてます。今朝のワンプレートはカボチャのサラダとマッシュルームオムレツです。オムレツにかけたケチャップが・・・多かったwオムレツの半切れは冷蔵庫にあるので今夜いただきます。キルトのほうはモチーフ
担当医が話されている間、オカンは誰の顔も見る事が出来ず…俯いたまま、言葉を発する事も出来ません。口を開けば、泣いてしまいそうでした。息子の発病から今まで、泣いた事はありません。"泣くのは完治した時!"と決めていたからです。夫『移植をしても、厳しいと?』先生『はい。前回の移植での身体のダメージが残っている状態での再移植ですから…息子さんが、長く生きられる可能性は1割にも満たないと…。』成人しているとはいえ、まだ22歳の息子を前に、"この人は、何て事を言うんだろう…"とオカンは思って
day273(臍帯血移植)day35(末梢血移植)夫からの"朝LINE"にも、既読にならない日が続きます。病室に行っても、少し目を開けるだけで会話はありませんでした。夫『ドレーンに溜まってる血の量…あんまり増えてないな?』オカン『出血も胸水も、もう全部抜けたんやろか?』夫『今日は、先生と話するんやろ?』オカン『うん。この後、行くで。』息子に会った後で、主治医にお時間を頂きました。主治医『今日のCT検査で出血状態を確認しましたが、胸腔ドレーンを再挿入する事になりました。』
day443(臍帯血移植)day205(末梢血移植)入院3日目以前から、喉が渇くと訴えていた息子なのに…今朝から、常に口が開いたままの状態になってしまいました。これでは、余計に渇いてしまいます。起きている時は、スポンジに含ませた水を吸わせたり、氷を食べさせたりしていますが、渇きが収まる事はありません。オカンが枕元に座っていると、手を握って離さない息子です。氷や水を取りに行ったり、オカンがトイレに立つ時は、息子に説明をしてから、夫と交代して息子と手を繋いで待っていて貰います。夫に
暫くすると、看護師さんが点滴を待って病室に来て下さいました。3週間ぶりの点滴…看護師さん二人がチャレンジして下さいましたが、なかなか針が入らないそうです。骨と皮しか残っていない息子の腕…細過ぎる血管に、何度も針を刺すのは見ていられませんでした。助っ人で三人目の看護師さんが呼ばれて、やっと点滴が繋がりました。今からステロイドとモルヒネを投与するそうです。前回の退院時に、必ず飲んで欲しいと言われた免疫抑制剤とステロイドは、昨日まで欠かさず飲んでいました。食事が摂れなくなっても、アイ
今日、初めて息子の弱音を聞きました。息子『苦しいねん…。助けて…。』オカン『しんどいねんな?病院、行こか?』息子『迷惑やんなぁ…。』オカン『何を言うてんの!そんな訳ないやん!』思わず、声を荒げてしまいました。息子『怖いねん…。』そう呟きながら、息子はまた眠りに落ちて行きました。白血病の診断を受けてから600日以上、ひたすら耐え続けた息子が、初めて"助けて"と訴えるのです。直ぐに医大に電話を掛け、主治医と相談し…決断しました。明日、病院に戻ります。
看護師さんに鎮静をお願いすると、主治医が病室に来て下さいました。主治医に、息子が鎮静を望んでいる事を伝えると、直ぐに対応をして下さいました。オカン『もうすぐ、眠れるしな…。』息子の手を握りながら伝えました。息子は挨拶の出来る子でしたが…自宅で過ごすために退院した頃から、"おやすみ"と言わなくなりました。眠るのが怖かったのかも知れません。"おやすみ"と言わない事に気付いてからは、オカンも"おやすみ"とは言わない様にしていました。眠るのが怖かった息子が、眠りた
day415(臍帯血移植)day177(末梢血移植)朝から、息子の部屋へ様子を見に行きました。ぐっすり眠っている息子…あまりの愛おしさに、眠っている息子の寝顔を盗撮してしまったオカンです。(笑)息子が起きるのを待って、近くに住んでいるオカンの両親が、孫の顔を見に来てくれました。コロナの事もあり、滞在時間は20分程でしたが、"せっかくだから…"と、久しぶりの家族写真を撮ってくれました。お昼には病院に戻る約束です。可哀想ですが、また1時間…息子には移動を頑張って貰わなければいけませ
救急車では、自宅から持ち込んだ毛布を何枚もストレッチャーに敷いて、息子を寝かせました。色々な装置を息子に着け、酸素も入れて下さいました。カーナビをセットしてから出発です。"カーナビ使うんや?県外まで行くからかな?"…そんな事を考えていたオカンです。安全運転で走行して頂いていても、救急車の乗り心地は良くありませんでした。振動が激しく、息子の身体が心配になります。平日の昼間だったので、渋滞はしていませんが、道路は混雑していました。救急車のサイレンが聞こえると、皆さん車を端に寄せて
2022年12月29日。年明けにある、妻の臍帯血移植の説明がありました。妻と2人で、担当の医師と担当の看護師さん。4人での話となりました。話が長くなりそうだったので、この日は子供達は母にお願いしました。担当医の方が、年明けの4日くらいに30分から1時間くらい特別に面会の時間を設けてくれるとの事だったので、子供達はその日と配慮をしてくれました。担当医の方から臍帯血移植の説明と、移植後の治療の説明、移植用の臍帯血が届く日、準備して欲しい物の説明がありました。準備して欲しい物に氷がありま
ちょうど1年前、白血病を宣告されました。辛い闘病生活を耐えてくれた息子を、また病院に連れて行くのです。夫と三人、車で病院に向かっていましたが、片道1時間…会話はありませんでした。入院手続きを済ませ病棟に向かいます。今回の入院も、前回と同じ主治医に診て頂く事になりました。先ずは、カウンセリングルームで先生(通院時の担当医)と主治医から、病状の説明がありました。先生『臍帯血移植から6か月での再発ですから、非常に厳しい状況です。明日にでも抗がん剤の投与を開始したい。それで少しでも癌細胞を
入院3日目の夕方…眠っている息子の枕元に座っていると、主治医と看護師さん達がバタバタと病室に入って来られました。息子の容態が悪化しているそうです。眠っている息子…容態が悪化している様には見えません。オカンは、息子の名前を呼ぶ事しか出来ませんでしたが…夫が、自宅で待機している娘に連絡をしてくれていました。急いで病院に向かっても、自宅からは1時間程かかります。緊張が走りましたが…娘が到着する頃には、息子の容態も落ち着いていました。娘『大丈夫なん?』オカン『今は、落ち着いてる。
体がダルい喉と耳の下が痛い頭、お腹、ヒザ痛い頻回な下痢手のひらがとても熱い梅が送ってくれたアクアリウムの写真きれいだな昨夜はとても寒かったけど今日はレース越しにとてもいい日が入ってきます
ふと気付くと、明日は子宮頚がんの結果を聞きに行く日でした。慌てて、キャンセルの電話をしたオカンです。息子の熱は、今日も39℃代です。オカン『何か、欲しい物ある?』息子『炭酸飲料かな?お腹は空いてるねんけど…食べられへんし。炭酸でお腹膨らまして誤魔化すねん。』"お腹は空くけど、食べられない"もう、何度この言葉を聞いたのでしょう。息子が食べたい物を、お腹いっぱい食べる事は…もう出来ないのかも知れないと思うと、目頭が熱くなりました。高熱が続いているので、お風呂に入れない息子です
夕方、おじいちゃん先生が訪問して下さいました。今日は、息子と少し話をしただけで帰られます。おじいちゃん先生が帰られる前に、病院で渡された用紙を見て頂きました。以前、主治医から"延命処置について息子に確認する"と伺ってはいましたが…オカンが知らない間に、息子がこの説明を受け一人でサインをしたなんて…あまりにも可哀想で残酷な事だと、改めて思いました。
みなさまへたくさんのコメント・メッセージを頂き、ありがとうございます。お会いした事も無い皆さんが、息子の死去を悲しみ嘆いて下さるなんて…息子もオカンも幸せ者だと思っております。本来なら、個々にお返事を差し上げるところですが…まだ、心身ともに定まらずぼんやりと過ごしてしまうオカンをお許しください。息子の事ばかり思い出して、日々を過ごしておりましたが、"どうせ、息子の事を回想しているのなら、ブログの続きを書こうかな?"と思い始めました。ここまで書き続けた息子の軌跡…最期の数日
先生の話を聞き終えた息子は『移植したい』と答えました。オカンは…心底、ほっとしました。この後、息子は病室に行きましたが、夫とオカンはカウンセリングルームに残り、移植コーディネーターの説明を受けていました。暫くすると、主治医がカウンセリングルームに来られました。オカン『息子の様子は、どうでした?あんな話を聞いて…大丈夫でしたか?』主治医『しっかりされていましたよ。お母様と同じように、1番最初に"両親は、大丈夫そうですか?"と、尋ねられました。』この言葉を聞いた時は、涙が溢れそう
こんばんは今日もDay61までコメントのお返事致しました少しずつになりますが、私は絶対にコメントのお返事をしたいタイプなのでwww.お待ちいただけたら嬉しいですさて、今日の午前中は歯科に往診にきてもらい、午後にリハビリ、レントゲン撮影、今日はなんと!お風呂にも入りました私は寝たままのストレッチャーでいれてもらいましたが、やっぱりいつものタオルで拭いてもらうのとは、全然違いますね!気持ちよかった〜〜〜お風呂の時は酸素3リットルにしてもらいましたが、それでも終わ
医大の主治医から、電話を頂きました。退院時に処方して頂いたステロイドが、明日で無くなるので往診時に、おじいちゃん先生が持って来て下さる様に処方を依頼して下さったそうです。午後になり、おじいちゃん先生がお薬を持って往診に来て下さいました。帰り際に、看護師さんから"いつでも良いので、診察費用の支払いに来院して下さいね。"と言われましたので、夕方の診察時間に、支払いに行きました。請求は、往診4日分で22,340円でした。クレジットカードが使用出来なかったので少し焦りましたが、何とか
day18115回目の通院日です。オカンが仕事をしていると、一人で病院に行っている息子からLINEが入りました。"再発したかも知れんわ"一瞬、オカンの思考回路が停止しました。オカン『再発?マジかっ?今すぐ入院?芽球は?』息子『今朝の血液検査で、骨髄芽球が8.0やった。今日は帰るけど、明日には入院して下さい…やって。』オカン『今から、迎えに行こか?』息子『これから、エコー検査とマルクあるし…明日から入院やったら、立ち寄りたい所もあるから電車で帰るわ。』この日の会計