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櫻井は大きく息を吸った。その目の端は、グラスを片手にソファに深く腰掛ける恋人を捉えている。今日は言わなければならないことがあるのだ。この部屋を訪ねて、はや4時間経過。言うタイミングを逃して、今に至る。就寝時間までもう時間がない。早く、早く言わなければ。尋常じゃない手汗は更に櫻井の焦りを生んだ。「どうしたの?そんなとこつったってこっち来れば?」ドア付近で手を握り締める櫻井を松本は半身振り返って手招きした。再び櫻井は深呼吸をし、今しかない!とばかりに震える声を絞り出した。「
どうやら俺もモテる部類に入るらしい。だけど、好きな人に『好き』と言われなければ意味がない。好きでもない人からの好意は俺には必要ないんだ。……なんて、言えないけど。放課後。東高の生徒はまだ一人も教室から出てこない。進学校特有の時間割の為、彼らは俺たちの高校より常に1.2時間遅い。だから普通に過ごしていると、帰りが翔君と一緒になる事はない。時間を合わせようと幾度も試してみたが、何が悪いのか全て空振りで。今日はどうしようか迷いつつ、靴を履き替える。駅で待ってたこともあるが、知らない
この記事は、妄想恋愛小説(BL)です。苦手な方はUターンを♪愛詞(あいことば)45~冬~[N]潤くんが寝室に引っ込んで、一応リビングの灯りも消した。だけど、まだ眠くなかったから、毛布に包まって、もう一度、ローテーブルの上の、ノートパソコンの電源を入れた。真っ暗な部屋に、ディスプレイが眩しく浮かび上がる。さっき取り込んだ画像のフォルダーを開いて、順番に写真に目を通して行く。半分くらいは、教室で撮ったもので、相葉さんも写っている。気に入ったものと、そうでもな
イッシノニイクイッショ?一緒…すぐに理解できず、しばらくフリーズしてしまった。「翔くーん?聞いてる?」「あ、ああ。えーっとそれは付いてくるって事?潤が?俺の研修先に?」「うん」と、満面の笑みの潤に、なかなか言葉が出ない。「いや、ちょっといや、待ってよ。俺勉強しに行くんであって、遊びじゃないんだよ」「俺だって遊びじゃないよ。いろんなところに行ければ、それだけインスピレーションも湧くし、刺激になっていいし。さすがに同じ現場には行かないよ。その場所に同行するってだけ」「もし俺の身体
お話リストの【後編】です。後編は「琥珀の時」から、現在時点での最新のお話(2年前かな…💧)「Travelingwithangel」までのお話のご紹介で、【前編】同様に全てアメ限無しで読んでいただけます。このお話リストからも、それぞれのお話に飛べますが、テーマ別の仕分けもしてありますので、このお話リストで内容を読んでいただいてテーマ別から読んでいただくことも出来ます。読み切りは【後編】ではご案内しておりませんので、テーマ別から読んでいただければと思います。続編も本編とまとめてご紹介させ