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友人の家に集まって、貴醸酒をまとめて3本、飲み比べてみました。最後の3本目はこれです。「九頭龍(くずりゅう)」。福井県永平寺町の黒龍酒造さんが醸しているお酒です。1本目で説明したように、貴醸酒は国税庁が製法を開発し、1974年に特許申請されました。このため、1976年に特許を使用することを目的に酒蔵5社で貴醸酒協会が設立されます。特許料を支払うとともに、造ったお酒を持ち寄って技術交流もしたようです。特許が切れた後も、商標権を貴醸酒協会が保有しており、貴醸酒を名乗
所用で山形県酒田市にでかけてきました。2泊しましたが、どちらも居酒屋でじっくりと山形のお酒を次々と楽しみましたので、そのうち、いくつかをご報告します。1本目はこれです。「朝日鷹(あさひたか)特別本醸造生貯蔵酒」。山形県村山市の高木酒造さんが醸しているお酒です。「十四代」を醸す高木酒造が、山形県内限定販売で出しているのが「朝日鷹」です。が、十四代が居酒屋でも入手が難しいか、高額仕入れをしないと対応できないため、「朝日鷹」へのニーズが高まり、なぜか、都内の銘酒居酒屋では
自宅の晩酌に北海道函館市の函館五稜乃蔵が造っているお酒をまとめて取り寄せて、飲み比べをしました。3本目はこれです。「五稜(ごりょう)特別純米辛口」。スタート当初は土地の確保と建物建設と醸造設備購入は函館五稜乃蔵が担当し、醸造を上川大雪酒造に委託し、販売は函館五稜乃蔵が担うというスキームだったのが、その後、函館五稜乃蔵が清酒免許も取得して、自己完結のスタイルになった理由は明らかになっていません。だから、所詮、空太郎の推測の域を出ないのですが、当初から最終的には函
奈良県桜井市の今西酒造が大神神社の目の前に第二蔵「三輪伝承蔵」を完成させ、酒造りを始めています。ここで造られている酒をまとめて購入して、飲み比べをしました。最後の4本目はこれです。「三諸杉(みむろすぎ)三輪伝承蔵仕込み山田錦60無濾過原酒」。新しい蔵を作った狙いや蔵元の今西将之さんの熱い思いについては、SAKEStreetに記事を載せましたので、そちらをお読みください。ここでは補足の話をさせていただきます。さて、取材で伝承蔵を訪れ、売店の端っこで今西将之さんに
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「一白水成(いっぱくすいせい)純米吟醸」。秋田県五城目町の福禄寿酒造さんが醸しているお酒です。福禄寿酒造の看板商品である「一白水成」ですが、今年で誕生20周年になりました。最近は語られることが少なくなりましたが、この銘柄の名付け親は元日本酒プロデューサーの中野繁さんなのです。中野さんは「純米酒フェスティバル」で日本酒の有料試飲イベントが収益事業になることを関係者に知らしめたのに貢献した方ですが、その影響力から1990年代末からいろい
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「伊予賀儀屋(いよかぎや)純米赤ラベル」。愛媛県西条市の成龍酒造さんが醸しているお酒です。成龍酒造は昨年(2025)暮れに、六代目の社長だった首藤洋さんが会長にスライドし、息子の首藤英友さん(常務)が七代目社長に就任することを発表しました。同時に英友さんの弟で副杜氏の敏孝さんが常務に昇格しました。英友さんが蔵を継ぐために帰蔵したのは2006年で、その時は26歳だったはず。そして、バトンを受けたのが46歳でした。円満なバ
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「さんずい純米大吟醸」。新潟県長岡市の柏露酒造さんが醸しているお酒です。柏露酒造は今年(2026)4月末に親会社(オーナー)が代わりました。焼酎大手で日本酒蔵を複数傘下に収めている濱田HD(鹿児島県いちき串木野市)が保有していた全株式を業務スーパーなどを手掛ける神戸物産(兵庫県加古川市)が買い取りました。実際には子会社の関原酒造(長岡市)が親会社になり、神戸物産の孫会社になったのです。神戸物産が上場企業なので、プレスリリ
自宅の晩酌に長野県上田市で酒を醸している酒蔵6軒のお酒をまとめて取り寄せて、飲み比べをしました。3本目はこれです。「山三(やまさん)純米吟醸無濾過生原酒山田錦」。山三酒造さんが醸しているお酒です。2022BYに酒造りを復活させた山三酒造は2023年春からお酒を売り出して3年が経過しました。順調にファンを増やしており、特約店も50店まで増えて、現在は新規契約を抑制しています。代わりに力を入れているのが、飲食店による「山三の会」の開催です。「特約店ごとの山三の販売量
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「雪中梅(せっちゅうばい)純米」。新潟県上越市の丸山酒造場さんが醸しているお酒です。丸山酒造場は昨年(2025)7月に、金融投資会社のジャパンインベストメントアドバイザー(JIV)の子会社になりました。丸山酒造場は1897(明治30)年創業の後発蔵ですが、戦後、独特の甘さをウリにして、成長を遂げ、新潟の酒蔵の優良蔵の一つになりました。蔵元は代々丸山家が継いできて、7代目の丸山三左衛門さんは2015年に蔵元になっています。
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「辨天(べんてん)純米大吟醸生原酒出羽燦々」。山形県高畠町の後藤酒造店さんが醸しているお酒です。後藤酒造店は昨年(2025)11月、酒のオンライン販売を手掛けるKURAND(東京)のグループ会社である王屋(東京)の子会社になり、KURANDの傘下に入りました。いわゆる身売りですが、後藤家が引き続き、酒造りと販売を手掛けます。ただし、KURANDが酒質向上に必要な設備投資などを実施するでしょうし、マーケティングのアドバイス
自宅の晩酌に奈良県葛城市の梅乃宿酒造さんのお酒をまとめて取り寄せて、飲み比べをしました。2本目はこれです。「梅乃宿天下一(うめのやどてんかいち)純米大吟醸」。さて、梅乃宿酒造は今年(2026)4月24日に東京証券取引所のスタンダード市場に上場を果たしたわけですが、株式を公開するためには、会社の情況をガラス張りにしなければならず、梅乃宿酒造も有価証券報告書を提出しています。そのなかの、経営指標を見ると、利益率の高さに驚きます。2021年6月期からの推移は以下の通りです。
自宅の晩酌に福井県永平寺町の吉田酒造さんのお酒をまとめて取り寄せて、飲み比べをしました。2本目はこれです。「永平寺白龍(えいへいじはくりゅう)水てきてき無濾過生原酒」。父上の様態悪化もあって、母、吉田由香里さんから、「大学を卒業したら、すぐに帰ってきて、蔵を手伝ってほしい」と頼まれ、2015年4月に蔵に帰ってきた次女の真子さんは、当初は、蔵の仕事全般を手伝うつもりでした。2015BYは12月に父が亡くなられたものの、出稼ぎ杜氏が来ていて乗り切りました。翌2016年
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「和田龍登水(わだりゅう・とすい)純米ひとごこち」。長野県上田市の和田龍酒造さんが醸しているお酒です。和田龍酒造は1970年代に、長野県内の複数の酒蔵と集約製造に移行して、蔵での自醸を止めました。蔵としては免許はその後も維持して、いつでも自醸を再開できるものと思っていたところ、返上してしまっていたことがわかります。このため、蔵元の和田澄夫さんは、苦肉の策として長野銘醸(千曲市)の蔵の蔵人となって自分の蔵のお酒を造ることにして、20
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「桂泉(けいせん)こんこん無濾過生原酒」。宮城県栗原市のはさまや酒造店さんが醸しているお酒です。はさまや酒造店は1978年の宮城県沖地震で蔵が崩壊したため、以後は同じ市内の萩野酒造への委託醸造に切り替えました。しかし、2003年に12代目蔵元になったかの香織さんは自醸再開に向けて動き出します。そして、2020年に杜氏に望月清美さんを迎えました。望月さんは1978年生まれ。2001年に大阪教育大学を卒業後、大阪読売広告社
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「竹雀(たけすずめ)純米超辛口無濾過生原酒」。岐阜県池田町の大塚酒造さんが醸しているお酒です。大塚酒造の蔵元杜氏の大塚清一郎さんが蔵に戻って、酒造りに取り組みだして、はや15年が過ぎました。5代目蔵元の大塚清孝さんの息子である清一郎さんは小さな頃から、蔵を継ぐつもりで東京農大で学びました。卒業後は、三重県で「酒屋八兵衛」を醸す元坂酒造で2造り修行をしたうえで、2010年夏に蔵に戻ってきました。それまで蔵には丹波杜氏が来
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「日土水(ひとみ)純米」。福岡県古賀市の翁酒造さんが醸しているお酒です。このお酒は古賀市に住む日本酒愛好家の活動によって、2024年春に誕生したお酒です。福岡県の中心である博多から車で30分もかからない距離にある古賀市は、人口は6万人弱の福岡市のベッドタウンですが、市内にはこれといったスポットがありません。今回のプロジェクトを始めた方によれば、「西隣の新宮町にはイケアがあり、東隣の福津市には大きなイオンモールがある。さらにその
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「醸し人九平次(かもしびとくへいじ)ラ・メゾン雄町」。名古屋市の萬乗醸造さんが醸しているお酒です。このお酒は2020年6月に萬乗醸造が新たに市場に投入した新製品です。この時、日本はその2か月前の4月に、新型コロナの蔓延防止のために政府が緊急事態宣言を出し、飲食店の営業自粛が始まりました。居酒屋も営業の自粛や短縮で、日本酒は一升瓶を中心に流通が完全にストップとなって、まさに酒蔵も非常事態になっていました。一方でこの時期、外で飲
長野県塩尻市の杉の森酒造が蔵の近くの奈良井宿の街道沿いに新しい販売店、「sagyobarstandbysuginomoribrewery(サギョーバー・スタンド・バイ・スギノモリブルワリー)」をオープンさせました。どんなお店なのか、行ってみました。店ではお酒を売る目的で、お酒を試飲させてくれました。2本目に試飲したのはこれです。「naraiβ7(ならい・ベータセブン)」店は杉の森酒造の蔵がある場所から街道沿いに北東へ歩いて数分の所にあります。通常、お酒は蔵の
近年、飲み放題設定のある銘酒居酒屋で飲める日本酒のレベルが急ピッチで上昇しています。どのぐらい飲み放題ができるお酒の質が上がっているかを、いろいろな店を巡り、散発的にご報告していきます。第84弾は神田の「KURARA」さんです。KURARAは獺祭を含むいろいろな日本酒2時間飲み放題と料理7品で6000~6500円です。料理が豪華な6500円を選びました。ただし、お酒はメニュー化されておらず、店のフロアを取り仕切っているソムリエ(男子)さん任せでした。1本目にいただい
「龍力」を醸す本田商店(兵庫県姫路市)が冬場に実施している「龍力新酒利酒会」に参加してきました。じっくりといろいろなお酒が飲めましたので、ご報告します。2本目はこれです。「龍力(たつりき)米のささやき大吟醸生原酒」。参加した時の様子です。本田商店の本社屋4階の会議室が会場でした。長テーブルが二列に並び、各列10席、計40人収容。予約は早々に埋まっていましたが、当日は5人のドタキャンがあり、35人の参加でした。男が29人、女が6人。30代とおぼしき人が数人いました