ブログ記事2,468件
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「伊予賀儀屋(いよかぎや)純米赤ラベル」。愛媛県西条市の成龍酒造さんが醸しているお酒です。成龍酒造は昨年(2025)暮れに、六代目の社長だった首藤洋さんが会長にスライドし、息子の首藤英友さん(常務)が七代目社長に就任することを発表しました。同時に英友さんの弟で副杜氏の敏孝さんが常務に昇格しました。英友さんが蔵を継ぐために帰蔵したのは2006年で、その時は26歳だったはず。そして、バトンを受けたのが46歳でした。円満なバ
自宅の晩酌に新潟市の越後鶴亀さんが醸す「越弌(こしいち)」シリーズのお酒を3本取り寄せて飲み比べをしました。最後の3本目はこれです。「越弌(こしいち)純米吟醸Episode4.5DomaineKimoto」。3本目も横田伸幸杜氏の思いを込めた説明書きがありますので、ご紹介します。***************杜氏自ら地元西蒲区で栽培した五百万石100%使用したドメーヌタイプの生酛純米吟醸酒。最もバランスの良い中取り酒を無濾過で瓶詰瓶火入れ、一般的な熟成生酛と
自宅の晩酌に新潟市の越後鶴亀さんが醸す「越弌(こしいち)」シリーズのお酒を3本取り寄せて飲み比べをしました。2本目はこれです。「越弌(こしいち)純米吟醸Episode4.4KimotoDry」。2本目も横田伸幸杜氏の思いを込めた説明書きがありますので、ご紹介します。**************「より軽くクリアな酒質」をテーマにDryかつ低アルタイプにしました。今回、使用米は秋田酒こまちになります。軟質米を極限まで溶かさず、食中酒タイプの酒質で、より酸に特長
自宅の晩酌に新潟市の越後鶴亀さんが醸す「越弌(こしいち)」シリーズのお酒を3本取り寄せて飲み比べをしました。1本目はこれです。「越弌(こしいち)純米吟醸」。越後鶴亀は2010年に民事再生法の適用を申請して破たんしましたが、その後、都内の酒類卸の佐々木が事業承継者として名乗りを上げ、酒造りは途絶えずに、現在に至っています。承継後はあまり酒造りに変化はなかったのですが、2014年に横田伸幸さんが杜氏になってからじわりと酒質が進化してきました。さらに、横田さんは「売るための酒でな
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「神雷(しんらい)特別純米青ラベル」。広島県神石高原町の三輪酒造さんが醸しているお酒です。三輪酒造の蔵元杜氏の三輪裕治さんは絵が大変お上手であることは以前のブログでも書きました。蔵の仕込み蔵の俯瞰図は驚くほど克明に描かれていて驚きましたし、自社の蔵人たち(ご自身含む)の勢揃いのイラストも、各自の雰囲気を見事に表現されていて、写真よりもはるかに魅力的でした。しかも、最近知ったのですが、三輪さんは毎シーズン、そのBYの酒造りに取り組む
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「亀甲老亀(きっこうおいがめ)RedTurtle純米吟醸中汲み」。広島県北広島町の小野酒造さんが醸しているお酒です。小野酒造は創業が元禄10年(1697)と酒蔵としては広島県内で2番目に歴史のある酒蔵です。なので現在の蔵元杜氏の小野晃さんで十五代目になります。小野さんは十四代目の長男としていずれ継ぐつもりではいたものの、なかなか踏ん切りがつかずに戻ってきたのは28歳。そして、36歳になる2005年に杜氏になっています。それか
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「二世古(にせこ)特別純米辛口吟風」。北海道倶知安町の二世古酒造さんが醸しているお酒です。酒屋萬流のお話です。生酛酒母を造る工程には最初に蒸した米と水と麹を半切桶やプラスチック製の桶などに入れて攪拌した後、さらに糖化を素早く促すために、これらを摺って、ヨーグルト状にする必要があります。これを酛摺り(山卸)と呼び、江戸時代には木製の半切桶に入れた米・麹・水を櫂棒を使って作業をしていました。これは作業の手間がかかるために、明治末期
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「御前酒(ごぜんしゅ)純米雄町3部作」。岡山県真庭市の辻本店さんが醸しているお酒です。辻本店は2025BYから使用するすべての酒母を菩提酛で造ることにしました。2009年に新製品の「ナイン」をリリースする際に菩提酛を採用してから16年がかりの挑戦でした。「ナイン」リリース後、「いずれは全量を菩提酛にしたい」と考えた辻総一郎蔵元ですが、随分と難航しました。2023年2月に辻本店を訪問した時、辻さんは次のように話していました。
大阪府阪南市の浪花酒造が醸しているお酒をまとめて取り寄せて飲み比べをしました。最後の4本目はこれです。「浪花正宗(なにわまさむね)純米大吟醸」。浪花酒造が2025年から始めた酒造り体験企画に参加してきた感想です。体験企画の実施は毎日ではなく、仕込み計画をベースに「蒸し」「洗米」「麹室作業」がある日を選んで開催しているので、当たり外れがなく、がっつりと蔵人気分が味わえる内容です。昼食の弁当も特別ではなく、普段から蔵人に支給される仕出し弁当で、一緒に休憩室で食べるので、一層
大阪府阪南市の浪花酒造が醸しているお酒をまとめて取り寄せて飲み比べをしました。3本目はこれです。「波有手&石田(ぼうで・いしだ)純米吟醸」。浪花酒造が2025年から始めた酒造り体験企画に参加してきました。午前中は蒸し米運び、放冷、洗米作業などをこなして昼食&昼休みでした。そして、午後です。まずは冷蔵庫で冷ました蒸し米を仕込みタンクへ投入しました。櫂入れもしっかりやらせてくれました。次に麹室に入り、まずは出麹作業。できあがった麹を小分けして、室の外の枯らし場に並べ
大阪府阪南市の浪花酒造が醸しているお酒をまとめて取り寄せて飲み比べをしました。2本目はこれです。「浪花正宗(なにわまさむね)純米吟醸」。浪花酒造が2025年から始めた酒造り体験企画に参加してきました。その時の模様を報告します。8時から17時までの竹コース(8800円)に参加しました。定員は3人でしたが、空太郎一人でした。おかげで濃厚な体験でした。8時に休憩室に行き、蔵元、杜氏、蔵人(2人)に挨拶をしました。8時15分から作業開始。まずは、蒸し米の掘り出し、運びに加
大阪府阪南市の浪花酒造が醸しているお酒をまとめて取り寄せて飲み比べをしました。1本目はこれです。「浪花正宗(なにわまさむね)特別純米」。浪花酒造は1716年に現在の地で創業した大阪では最も古い蔵です。長年、普通酒主体で大阪南部の商圏を握って数千石を造っていたこともありましたが、1990年以降、生産量が減少。生き残るために特定名称酒に軸足を移しつつあった矢先の2013年に一部の純米酒に醸造アルコールを添加して出荷していたことが発覚。これを契機にさらに規模を縮小し、現在は特定
近年、飲み放題設定のある銘酒居酒屋で飲める日本酒のレベルが急ピッチで上昇しています。どのぐらい飲み放題ができるお酒の質が上がっているかを、いろいろな店を巡り、散発的にご報告していきます。第76弾は五反田の「チャコールグリル山武商店」さんです。チャコールグリル山武商店さんの飲み放題コースは料理10品に2時間ノミホ(オーダーストップは1時間半きっかり)がついて6380円です。値段はまずまず手頃ですが、たっぷり並ぶ日本酒のメニューの中からノミホで飲めるのはたったの10品ほどであるの
酒の神様を祀る奈良県桜井市の大神神社に行ってまいりました。帰りに近くで一杯やろうと、「鳥敏」というやき鳥・炉端屋さんに寄りました。いただいたお酒はもちろん、地元の今西酒造が醸すお酒でした。最後の3本目にいただいたのはこれです。「三諸杉(みむろすぎ)純米吟醸」。大神神社は酒の神様と杜氏の神様も祀っているわけですが、さらに大神神社の価値を高めているのが、ここが杉玉(酒林)発祥の地なのです。大神神社のご神体である三輪山は全山天然杉で覆われており、創建後、まもなく、杉の葉を使
酒の神様を祀る奈良県桜井市の大神神社に行ってまいりました。帰りに近くで一杯やろうと、「鳥敏」というやき鳥・炉端屋さんに寄りました。いただいたお酒はもちろん、地元の今西酒造が醸すお酒でした。2本目にいただいたのはこれです。「三諸杉(みむろすぎ)切辛(せっから)特別純米辛口」。大神神社の訪問の楽しみは本殿の酒の神様に祈るほかに、もう一つありました。境内にある活日(いくひ)神社の参拝も目的でした。神社に祀られている高橋活日命(たかはしいくひのみこと)は、『日本書紀』に登
酒の神様を祀る奈良県桜井市の大神神社に行ってまいりました。帰りに近くで一杯やろうと、「鳥敏」というやき鳥・炉端屋さんに寄りました。いただいたお酒はもちろん、地元の今西酒造が醸すお酒でした。1本目にいただいたのはこれです。「みむろ杉DioAbita(ディオ・アビータ)」。大神神社は日本三大酒神神社(残るは京都の松尾大社と梅宮大社)の一つで、日本で最も古い神社の一つです。主祭神は大物主大神で、醸造のほか、稲作豊穣、疫病除けなどの神として篤い信仰を集めています。酒の神
地酒酒販店大手のはせがわ酒店が2020年8月に東京駅構内に開業したミニ日本酒醸造所。当初はにごり酒を散発的に販売するだけで、なかなか澄酒に出会えなかったのですが、今回、運よく出会うことができたので、買って、新幹線の中でいただきました。これです。「東京駅酒造場試験醸造#6純米吟醸原酒中取り瓶火入れ」。酒販コーナーに隣接した醸造所はわずか7畳程度しかない広さですが、必要な設備はひと通り揃っています。しかもガラス張りなので、内部がよく見えて、日本酒を造る様子が観察出来
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「天遊琳(てんゆうりん)特別純米」。三重県四日市市のタカハシ酒造さんが醸しているお酒です。タカハシ酒造の天遊琳は2000年に入ってまもなく注目され、コミック本などにも紹介されて、一時は多くの地酒販売店が取り扱い、空太郎は「いずれ三重を代表する酒になるのでは」とさえ想像しました。しかし、こうした動きを受けても蔵元の高橋伸幸さんはひたすら蔵元杜氏として酒造りに専念し、蔵としても個人としても一切、情報発信をしないできました。マスコミにも一
新潟県阿部酒造の新しい蔵にできたバーカウンターで阿部酒造のお酒をいくつかいただきました。最後の3本目はこれです。「安田鳥越」。阿部酒造は収穫した酒米の地域別にいろいろな名前を付けて銘柄に使っています。これもその一つで、ラベルに蔵元の語りがありますので、ご紹介します。**************蔵から最寄りの圃場安田・鳥越。人々の営みと密接した里地域にある。新潟らしい一面に広がる田んぼの景色は圧巻だ。ここは矢島衛氏が地域の人から預かり作付けを始めた場所。駅舎からも見
新潟県阿部酒造の新しい蔵にできたバーカウンターで阿部酒造のお酒をいくつかいただきました。2本目はこれです。「あべゴールド」。今回のクラウドファンディングで阿部酒造が選んだサイトは「GREENFUNDING」というマイナーな会社でした。空太郎が知っている範囲では日本酒のクラファンといえば、「マクアケ」か「キャンプファイアー」が二強で、あとはほとんど見かけません。今回も阿部酒造がクラファンを始めたことを見つけたのはほんとに偶然でした。このため、蔵元の阿部裕太さんに
新潟県阿部酒造の新しい蔵にできたバーカウンターで阿部酒造のお酒をいくつかいただきました。1本目はこれです。「あべフォーマルハウトスパーク2025BY」。阿部酒造は近年、人気が急上昇して蔵が手狭になったことと、蔵自体の老朽化などもあって、敷地内に全く新しい新蔵を建設しました。そして、それを記念にクラウドファンディングを募集しました。自社の田んぼと新蔵内部の見学、蔵内に完成したカウンターで阿部酒造のお酒をテイスティングし、お土産に4合瓶が贈られるという内容で、1544
自宅の晩酌に佐賀県鹿島市の瀬頭酒造さんのお酒を2本選びました。2本目はこれです。「東長(あずまちょう)ムツゴロウみらくる純米無濾過」さて、新しい銘柄を立て、酒質にも変化が見られる瀬頭酒造ですが、情報発信が少なく、変革を進めていることのアピールが不足しています。飲み手だけでなく、酒販店にも変化の動きが届いておらず、蔵のウエブサイトにある取扱店情報でも、おひざ元の九州には50店舗近くあるものの、中国は1店、四国ゼロ、近畿14店、中部18店、関東7店、北海道・東北5店という状態
自宅の晩酌にお酒を選びました。これです。「東長(あずまちょう)むつごろうさん純米吟醸無濾過生原酒」佐賀県鹿島市の瀬頭酒造さんが醸しているお酒です。お酒の変革がどんどん進む佐賀県の酒蔵業界にあって、動きが鈍く、変革に後れを取っていたと感じていた瀬頭酒造が、九代目蔵元予定の瀬頭平太・恵美さん夫婦が蔵に帰ってきて、変革へ動き出したことは2023年10月のブログに書きました。そして、ようやく、特約店限定流通専用銘柄が誕生しました。有明海の干潟に生息するいろいろな魚から
自宅の晩酌に広島県東広島市の金光酒造さんのお酒をまとめて取り寄せて飲み比べをしました。最後の6本目はこれです。「賀茂金秀(かもきんしゅう)麗酸雄町60」。賀茂金秀のお酒の味わいは十分に理解しているつもりですが、今回はあえて、どんな酒質を目指しているのかを伺いました。金光秀起さんは次のように話しています。*****************甘さに頼らず、ジューシーだけど余韻の綺麗なお酒がゴールです。一番気にするのは余韻。搾った酒はすべて利き酒をしますが、いい出来だと吐
自宅の晩酌に広島県東広島市の金光酒造さんのお酒をまとめて取り寄せて飲み比べをしました。5本目はこれです。「賀茂金秀(かもきんしゅう)特別純米13」。蔵見学をして驚いたのは、仕込みタンク以外にもいろいろな新しい設備が入っていたことです。それについて金光秀起さんは次のように話していました。*************最近は急に欲しいと思ったらすぐに買えるぐらいな経営状況になりました。放冷機も突発的に買ったし、アルコール度数を蒸留せずにすぐに測定できる分析器も購入しました
自宅の晩酌に広島県東広島市の金光酒造さんのお酒をまとめて取り寄せて飲み比べをしました。4本目はこれです。「賀茂金秀(かもきんしゅう)純米吟醸愛山」。蔵に到着後、早速まずは蔵の見学をさせてもらいました。その見学の中で一番印象に残ったのが、最新鋭の仕込みタンクでした。広島市のキクプランドゥーが開発した「ジャケタン」でした。底が丸くなっているタンクで、側面部分には冷水が回るようになっていて、丸くなった底面部分には断熱を狙いにした空気層があります。これによって、側面近
自宅の晩酌に広島県東広島市の金光酒造さんのお酒をまとめて取り寄せて飲み比べをしました。3本目はこれです。「賀茂金秀(かもきんしゅう)純米吟醸雄町」。取材に訪れた日は羽田から広島空港に飛び、空港連絡バスで西条駅へ。昼食を取った後、蔵元の金光さんが駅まで迎えに来てくれました。金光酒造の蔵のある場所は元は賀茂郡黒瀨町でした。平成の大合併の時代に編入先として西条のある東広島市にするか、黒瀨町を流れる黒瀨川の下流域の呉市に入るかでおおいに揉め、最終的に2005年2月に東広島市
自宅の晩酌に広島県東広島市の金光酒造さんのお酒をまとめて取り寄せて飲み比べをしました。2本目はこれです。「賀茂金秀(かもきんしゅう)特別純米辛口」。金光酒造は2025年5月に開かれた全国新酒鑑評会において、出品した「桜吹雪」(2024BY)が金賞を獲得しました。これにより、2014BYに金賞を獲得して以来、10回連続金賞(2019BYはコロナ禍で予審のみで、入賞か選漏れだったがこの回も入賞)となりました。空太郎は10回連続を果たす蔵が出ると、必ず取材して、記事を書いて
自宅の晩酌に広島県東広島市の金光酒造さんのお酒をまとめて取り寄せて飲み比べをしました。1本目はこれです。「賀茂金秀(かもきんしゅう)特別純米」。金光酒造は2025年5月に開かれた全国新酒鑑評会において、出品した「桜吹雪」(2024BY)が金賞を獲得しました。これにより、2014BYに金賞を獲得して以来、10回連続金賞(2019BYはコロナ禍で予審のみで、入賞か選漏れだったがこの回も入賞)となりました。金賞は出品されたお酒(各蔵1点)の約25%が獲得できるのでハードルはさ
友人の家に集まって、貴醸酒をまとめて3本、飲み比べてみました。最後の3本目はこれです。「九頭龍(くずりゅう)」。福井県永平寺町の黒龍酒造さんが醸しているお酒です。1本目で説明したように、貴醸酒は国税庁が製法を開発し、1974年に特許申請されました。このため、1976年に特許を使用することを目的に酒蔵5社で貴醸酒協会が設立されます。特許料を支払うとともに、造ったお酒を持ち寄って技術交流もしたようです。特許が切れた後も、商標権を貴醸酒協会が保有しており、貴醸酒を名乗