毛利輝元というと「名前は登場するけどいまいちどんな人間か分からない」という歴史上の「脇役」のような存在感である。関ヶ原関連の書籍やあるいはドラマなどの創作でも登場するが、大抵はモブキャラであり、殆どの人間からは軽視される存在であろう。「石田三成らに担ぎ上げられた挙句、領地を削られた凡庸な戦国大名」というのが大抵の人間の認識であろうか。しかし私は全く異なる。私などからすれば、当時も現代も多くの人が抱いているこのイメージこそ、このおぞましい妖怪じみた人間が仕掛けた巧妙な迷彩であり、この男が成し遂げた