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しばらくモカと遊んでいた。そろそろ寝る時間。「こいつはどうするつもりだ?」ウンスになついているモカは足元でつぶらな瞳でにゃーんと鳴いている。そっと抱き上げてあげる。尻尾も丸く抱え込む。「一緒にねるというのか?」ちびのくせに生意気な。「いいじゃないの?」あなた・・仕事をしていてちょうだい。冷たいことをいう。「却下」といいウンスの腕にいるモカをもぎ取る。「ふにゃ」不満ですと文句を言う。床に下ろしてやるがついてくるのだ。「ウンス・・甘やかすな」くせになるという。ヨ
神戸新聞文芸落選しました。※小説「ヒヤシンスは胸に」は佳作※ショートエッセー「雀の一宿」は落選また頑張ります。落選作をnoteに公開しました。【小説神戸新聞文芸202503】ヒヤシンスは胸に※落選作|本木晋平松の内も過ぎて日が伸びているのは感じられるものの、冬の厳しい寒さには変化の兆しさえ感じられない朝だった。セラミックファンヒーターと毛布しか暖を取るもののない時夫は、吐く息が白くなっているのを確かめながら、他人が見れば汚部屋でしかない、いつ発行されたか分
何回もお伝えしているんですけど、アブダビの映画鑑賞マナーはほ~んとうにひどい!まず時間通りに来ない人が多々いて、遅れた人々は悪びれもせずスマホのライトで自分の席を探すし、上映開始前に来ていたとしても自分の席じゃないところに座ってる人がいて揉めるし、鑑賞中もふつう~にスマホを観るし(メッセージ送ってんじゃないよ)、くっちゃべってるし、おいおい、ここは、あなたのお家じゃないですよぉ~?しっしっ残念ながら、鑑賞マナーがちゃんとしている人はごく一部。昨日なんか、映
放課後彼のお部屋にお邪魔して、のんびりお茶を飲んでいると「ね、握力ってどれくらいある?」ふいに、体育の授業でやった握力テストの結果を思い出した「60くらいじゃねえの」「嘘!?わたしは25しかなかったよ」「なんで俺とおまえを比べるんだよ、女はだいたいそんなもんだろ」「ほんっとに60もあるの?」「本気出したらもっとあるけど…そんなに疑うなら試してみるか?」彼はおもむろに肘の上までシャツを捲ると、左腕をわたしの方に差し出した「なにをするの?」「腕相撲。俺は左腕でいいから、おまえは
スティーヴン・キングの短編小説『猿とシンバル』の映画を観てきました!原題:『THEMONKEY』日本公開:25年9月19日プロデューサー:ジェームズ・ワン監督・脚本:オズグッド・パーキンスこの監督は昨年公開の『ロングレッグス』で話題になった方で、私惜しくも劇場で見逃しましてきーーージェームス・ワンの作品大好きなので(アクアマンは寝たけど)、今回結構楽しみにしておりました残念ながら原作小説は読んでいないんですが、鑑賞前にさらっと原作のあらすじを予習。~3行要約
キングダムで実力のある弓使い同士で有効な白陰というイメージの矢を放つ技術は本当に存在してましたか?kimik2thinkingの回答『キングダム』に登場する「白陰(はくえい)」という技術について、歴史的な検証を行いました。結論物理的な技術として「白陰」が実在したことはなく、これは漫画の創作です。しかし、その思想的背景となる「不射之射(ふしゃのしゃ)」という概念は、古代中国の文献に実際に存在します。詳細な解説1.『キングダム』における「白陰」の設定漫画では「白陰」は物理的な矢
ご訪問ありがとうございます。拙い作品ばかりですが、お楽しみ頂けると幸いです。各タイトルから詳細な目次に移動します。藤沢飛鳥☆~~~☆~~~☆~~~☆~~~☆美しい彼二次創作清居に触っていいかな完結~平良Ver~神様じゃねえよ完結~清居Ver~カルテット~フレームに写る四重奏~完結短編集25/1
最後の質問に震えたーー『口に関するアンケート』著:背筋この本は、ページ数だけ見たら「短編だしすぐ読めそうやなぁー」なんて思っていたのですが、まさかここまで怖いとは…。何度か読み返し、気付いていく恐怖を味わいました読後しばらく本の内容が頭から離れませんでした夜に読んだのがそもそもの間違いだったんですけどもね‼︎(うちの家は裏手にお墓がいっぱい…)タイトルは『口に関するアンケート』。“口”という日常からは切り離せないワードと“アンケート”という聞き慣れた言葉からは、最初は
丸木文華さんの短編小説をレビューします。丸木さんはBL、TL、ゲームシナリオ出身の作家さんで、「特定のジャンルに縛られない」をモットーに活動されています。そこで今回挑戦したのが「どんでん返し系ホラー」。ホラーといってもヒトコワ系でいいのかな?結末にゾッとしたり、驚いたり、涙したりといった全9話収録の短編小説になっています。さっそく本書の内容をレビューしていきたいところですが、読解力のない私には「これで意味があっているのか?」と悩む話もあったので、感想に考察を加えながらご紹介していこうと
日系アメリカ人作家ヒサエ・ヤマモトの短編"SeventeenSyllables"(十七音節、1949年)は、アメリカの日本人移民の家族を描いた短編小説。第二次世界大戦前のカリフォルニア。15歳のロージー・ハヤシは、母親トメと父親と三人で農業を営んでいる。アメリカ生まれのロージーは、日本語より英語が得意であるため、母親が日本語で話しかけてもYes,Yesとおざなりに応えることも多かった。トメは俳句を熱心に詠み、日系の新聞に投稿していた。あるとき、彼女の俳句が賞をとったという知らせとと
夏前、小説家になろうへまよい森の投稿をキッカケに、こんな感じのDMがくるようになり……(これだけスクショ残ってました)以前記事にしたけど、こちらの作品への感想はないんです。残ってるスクショには読んでと書いてますが、ブックマークとポイントを急かされてほぼ毎日Xと小説家になろうのDMに自作のURLつきで送りつけられてきたのが嫌で投稿を一旦やめ、わけのわからない評価が入ったままなのも気持ちが悪いので全作品削除をしました。お友だちとの自作HPがなくなり、pixivで更新も、お友だちも仕事があるの
さてさて今夜からぼちぼちクリスマス企画を始めようと思うので、とりあえず前書きです今回は予告した通り、過去に消してしまった「ファーストキス」のお話をベースにちょっとだけ弱気な彼と強い彼女で行きたいなあと思っています時代設定は35歳と15歳のクリスマスをいったりきたりする予定(35歳でピンときた方、そうです!その話も入れちゃいます)以前に書いた「catchacold」というお話も今回ちょっと絡んで来るので、今は下書きに入れてます(あとで修正して戻すかも)テーマソング(笑)は10月からず
※プロポーズから2ヶ月後くらいの設定ですパート先での仕事を終えた午後6時過ぎ「あーん、びしょ濡れ!」合鍵を使って彼のアパートに入ると雨で濡れてしまった服を脱ぎ、タオルで体を拭っていると「ずいぶんサービスがいいんだな」「えっ!?」背後からいないはずの部屋の主の声がして、飛び上がるくらいびっくりした「なんでいるの!?今日は夜までバイトだったはずじゃ…」「なんでって、一応ここは俺んちだし。台風が近づいてるからバイトは休みになったんだよ」「台風?」「
𓈒𓏸𓈒꙳𓂃𓈒𓏸𓈒꙳𓂃𓈒𓏸𓈒꙳𓈒𓏸𓈒꙳𓂃𓈒𓏸𓈒꙳𓂃𓈒𓏸𓈒꙳閲覧くださりありがとうございます𓈒𓏸𓈒꙳𓂃𓈒𓏸𓈒꙳𓂃𓈒𓏸𓈒꙳𓈒𓏸𓈒꙳𓂃𓈒𓏸𓈒꙳𓂃𓈒𓏸𓈒꙳じつは・・・やっちゃった小説サイト「カクヨム」アカウント作っちゃった美しく甘いお話がかけたらいいなと長々と書いてあります↓↓↓メンエスも小説も大好きな方々や那奈自体をご存知ないかたや遠方だけどいつも閲覧くださるたくさんの皆様にも楽しんで頂けたらいいなとうふふのふ~小説の世界の那奈もた
ようやく快晴のお天気になりました5日ぶりでしょうかお散歩日和・お洗濯日和・買い物日和・お花見日和あなたも、きっとこのどれかでしょう私は、お洗濯と掃除日和時々買い物に決めました引き続き、原田マハ便りになります原田マハ公式ウェブサイトマハの展示室マハの展示室|原田マハ公式サイトマハの展示室|小説家・原田マハの公式サイトharadamaha.comマハさんが自身の短編小説「無用の人」の映画化が決まった(講談社文庫『あなたは、誰かの大切な人』収録)をもとに脚
王様と王妃様が天女二人の行方を教えてくださった。その後隊長はウンス殿の元へかけていきチュソクはヒォリ殿の元へ。「どこにいかれますか?」「そうですね」ウンスは隊長と並んで王宮の中を出歩いていく。ここにも春が訪れてきたようだ。鳥の声が響き渡る。「春ですね」「そう・・ですね」隊長とこうして王宮の中を出歩くなんて思いもしなかった。「あれは・・なんという鳥ですか?」「あれは・・ヒヨドリですね」ヒヨドリ・・どこですか?「ほら・・あそこ」花の蜜をすすっている。みつけましたと嬉しそう
短編小説『飾窓』第一部雅代と達希これまでの作品の凡ては、この作品のためにあった小説『燁冥』への完璧なるプロローグ短編小説『飾窓(シキソウ)』第一部・第二部2026年1月末・puboo飛鳥世一管理ページでリリース開始■パートナーのあなたへの「愛」もしも信じていたいのなら読まぬことをお勧めします飛鳥世一(辻話人〔フール〕)さんの公開書籍一覧|パブー|電子書籍作成・販売プラットフォーム■本書籍利用上の約定約款【本稿は飛鳥世一全著作物に該当します】
秋も深まり、進駐軍が名古屋に入ってくるという。噂によれば、戦時中に日本軍によって撃墜された戦闘機や爆撃機の墜落現場を全て回って、遺体を回収しているのだという。それも、戦死した状況と合わせて、徹底的に調べ上げて、髪の毛一本までも持ち去るのだという。それだけでなく、軍の関係者や住民などに尋問して、墜落した状況を詳しく聞かれるらしい。生存者に対する虐待や遺体の損壊や遺棄をした者が分かれば、即座に戦争犯罪人として収容所に連れていかれるらしい。御器所の住民は、慌てふためいた。村雲小学校の裏の竹
先日、愛読している「☆ようこ☆の毎日笑顔日記」というブログにくら寿司についての記事が出されていました↓『いくらとうにと肉フェア@くら寿司』『くら寿司のうにと肉フェア』🍣うにと肉フェアだと⁉️行きたくなる、なるー😆🙌というわけで、今回はかっぱ寿司ではなく『くら寿司』へ😜🤘のっけからウニ3貫🧡🧡🧡🐃…ameblo.jpこの記事を読みながら、美味しそう!お腹空いた!回転寿司食べたい!とインスパイアされて、ふと、最近私の住んでいるアリゾナ州にくら寿司が3店舗開店し
だいぶ日が過ぎてしまいましたが、10月21日は、志賀直哉の命日でした。昭和46年(1971年)10月21日。享年88歳8か月。当時は、随分長生きだと思いましたが、今日では、もうそうでもないですね。加山雄三が88歳6か月でまだご存命ですから。私は88歳まで生きたくありませんが。志賀直哉の短編小説「城崎にて」が中学3年の国語の教科書に載っていて、感銘を受けました。いわゆる私小説、心境小説というやつで、自分の心の中を表現する小説ですが、志賀直哉の性格に興味を持ちました。分裂気質のよう
現役書店員芸人カモシダせぶん(デンドロビーム)の日曜に、一冊、読んでほしい本今回はー、ミステリアンソロジー小説集キリスト教において人を罪に陥れる七つの悪徳を「七」に縁のあるミステリ作家がそれぞれ短編小説で仕上げる。一応発売日は明日7/14。ところによっては一昨日には入荷あった書店さんもあったので紹介しますよっ。何せ僕も参加してるんで。この豪華面子に入れてもらえたの本当に嬉しかった、決め手は僕の芸名が「せぶん」だから、改名して約10年、今、この芸名に一番感謝してます。6名の作家さん
2025年6月5日読了著者の作品を徐々に読み進めているところで「山の音」、「古都」、「雪国」、「舞姫」に続いてこれで五冊目です。先日BSテレビで吉永小百合さんと高橋英樹さん出演で映画「伊豆の踊子」を放映していたので観ました。「伊豆の踊子」は学生時代に読んだ記憶があったので、映画の内容も少しは思い出すかと思ったら、すっかり忘れてしまったので再確認の意味もあって手に取りました。映画の時の印象がまだ頭の中にあったので、分かりやすく割と原作に忠実にされているのだと思いました
〜灯〜凍てつく夜空に向かってそびえ立つ、石造りの古い塔「はあ、はあ…」その内側に張り巡らされた急な螺旋階段を、少女が息を切らしながら必死に駆け上がっているその細い腕に抱かれているのは、あろうことか幼い頃の俺自身やがて最上階らしき塔の頂きに辿りついた俺たちに、恐ろしい魔物がゆっくりと近づいてくる捕まれば死地上が遥か彼方に見えるこの場所から落ちても死「おねえちゃん、どうするの?」絶対絶命の状況の中、震える声で尋ねると「どうもしないわ。ほらっ、きれいなお星さまでしょう?」彼女は
✨韓国文学を読む時間:成海那『ホンモノ』紹介皆さん、こんにちは。今日は私が最近読んだ中で、強烈な印象を残してくれた韓国の短編集をご紹介したいと思います。タイトルは、成海那(성해나)著『ホンモノ(혼모노)』。韓国語で「本物」という意味を持つこの言葉は、現代社会を生きる私たちにとっても、とても挑戦的で問いかけるような響きがあります。何が本物で、何が偽物なのか。そして、その区別をつけるとはどういうことなのか。『ホンモノ』は、そんな本質的な問いを、鋭利な筆致で私たちに突き
目次『蜘蛛の糸』とは何か仏の慈悲と悪人の業舞台は極楽と地獄悪人カンダタの唯一の善行一本の蜘蛛の糸とエゴイズム救いの蜘蛛の糸糸を登るカンダタエゴイズムの代償お釈迦さまの「慈悲」と「悲しみ」糸が切れた理由仏の慈悲の条件関連情報蜘蛛の糸(青空文庫)目次を開く『蜘蛛の糸』とは何か『リンバスカンパニー』の7章タイトルにも示唆されている『蜘蛛の糸』は芥川龍之介が1918年に発表した短編小説。「救いのチャンス」「自己中心性」と普遍的なテーマを扱っています。
美莉は、朝から胸の奥にざらついた感覚を抱えていた企画会議で提出した案を、塩谷課長はページをめくるだけで、机にポイと放り出した「これじゃ、上が嫌がる。前例踏襲でいくからな、はい、作り直し」その一言で、今日もまた自分の一日が、無駄に過ぎていくのだと思うと、心が萎むこの会社に入って数年、自分の意見を出せば出すほど、場の空気が冷えることは分かっていた「だから、ずっと黙って従ってきたのよ」美莉は、思わず声を上げた帰宅途中の駅前であの曲が流れてくる「あっ、TVで流れているあの曲
さて、長らくやってきました、ClefDoll1stEP『Preambule』の歌詞解説。今回は総括として、アルバム全体を振り返ってみたいと思います。まずはこのアルバム全体、ここからのClefDollを貫く物語についてだね。そこからClefDollは始まっているから。【物語について】ClefDollのアルバムは、基本的に各曲は独立したオムニバス形式になってる。一つ一つの物語はアルバム内での繋がりはほとんどなくて……それぞれが色々な国や、種族の別の物語なん
あっという間にクリスマスは過ぎてしまいましたが、久坂葉子・作『クリスマスの出来事』をお送りしています。とある夫婦のクリスマスの出来事とは·····?どうぞお楽しみ下さい