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お店のスタッフさんたちの休憩室に入り、壁際のソファに座って。俺が座ったのをみた相葉さんは、部屋の中央に置いてある椅子に座って、テーブルに肘をついて頭を抱えている。「相葉さん、ごめんなさい」「どうして櫻井くんが謝るの…」「だって…相葉さん怒ってるもん。俺、相葉さんの気にさわるようなことしたんですよね。だから、帰るなんて言ったんですよね」「…怒ってないよ」相葉さんは俯いたままで「嘘。だって今も目を合わせてくれないじゃん。俺は、相葉さんと映画観て、ここに来て、すごく嬉しくて楽しかったのに
櫻葉・相櫻小説です苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですよろしくお願いします•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆「いらっしゃいませ〜!何名様ですか??」「あ、3名です!」「空いているお席の方へどうぞ!!」「「「はーい!!」」」「あ、ともこ先生、いつもの場所空いてる!!」「じゃあ、そこにしましょっ!」「ミドリ先生、行くわよ!!」「はいっ!!」私たちは、いつもの席へと座った。「ご注文、お決まりになりま
「このままやっちゃう?」決して軽いノリで言った訳では無いと思う。きっとこれが彼の精一杯なんだろう。飄々とクールにかわす人だと思っていて、だけどダメ元でした告白に真摯に向き合ってくれた櫻井さんはノリだけでこんな事は言わない。絶対に。「朝まで寝かせてあげられないかもしれないけど、いい?」感情は爆発寸前。だけど勢いだけでやるのは違う。いくら共に生活をしているからと言って、あくまでもお試し。このお試しの1週間で今後のオレたちの何かが変わるかもしれないと思うと感情のままにはいけない。本当なら
『好きだよ』という言葉が自分でも信じられない程に自然に出た。言って欲しいとせがまれて言うことは過去にはあったけど、自分から想いを伝えたいと思ったのは初めてだった。その感情の先に体の関係があって当然だと思う。好きな者同士が一緒にいてそうなることは極自然。そしてそれは俺たちだって例外ではない。「朝まで寝かせてあげられないかもしれないけど、いい?」『やっちゃう?』とあえて軽めに言った俺に、相葉がそう言った時にふたりで見た時刻は日を跨いでいて「オッケ」お試しの1週間の最後の日になっていた。
「しょぉくん?」…寝ちゃってる。ありがたいことに仕事がめいっぱいででも急遽、翌日が午後からになった日。しばらく会えてなかったから思い切って食事に誘ったら二つ返事で来てくれた。疲れてるとこ、悪かったかなぁ…。仕事の連絡が入ってちょっとだけ抜けるはずが思ったりよりもヒートアップしてしまって、結構な時間が過ぎてたみたいで。個室に残した彼が気になりつつ、「ゆっくり飲んでるから気にするな」って言ってくれたお言葉に甘えて電話を終えて戻ったら。「フフ…くち、とんがってるよ」起こすの
ニノがお見舞いに持ってきてくれた単行本を読んでいると、小さくドアをノックする音がして。静かにドアを開けて病室に入ってきたのは相葉さんで。「こんにちは、櫻井くん。具合はどうですか?」「相葉さん。ありがとうございます。ずいぶん良くなりました」「そう。もう少し早くお見舞いに来たかったんだけどね、なかなか来られなくて…」「気になさらないでください。僕の方こそ、お忙しいのに申し訳ないです」相葉さんは、ベッドわきの椅子に座って「改めてだけど…櫻井くん。怪我をさせてしまって本当に申し訳ない。僕を守
ここは空の上。そこから雲の隙間をのぞきこむように地上を見下ろす2つの姿が。「オレ、あの人達がいい。きっと優しくてあったかい気持ちになれる気がする」「ボクはあの人達がいいな。すっごく楽しそう」真剣な眼差しをして見つめるその瞳は、ひとりは紅、ひとりは碧。そしてその背中には瞳の色を淡くした色合いの翼があります。2人は、じっと地上から目を離す事なく話を続けていました。「すいくん、オレ向こうに行きたい」「ひいくん、ボクも行きたいよ……でも黙って地上に降りると怒られちゃうよ?」「……こっそり
ここは「CAFÉクレッセント」気温も高く、夏真っ盛り。学生が夏休みになると少し客足が落ち着くのだが、それはそれで遊びに出掛ける人々に利用されるから結局の繁盛。今日も賑やかだった。「マスター、ミックスジュース2つ」「山田くん、これ3番」「はい!」マスターとアルバイト2人は、いつもの様にキビキビと動いていた。「夏休みなのに悪いな」「ん?卒論終わってヒマだし、兄ちゃんの店まだ休みだし、マスターと山田見てんの楽しいし♡(*`艸´)」「オイ!あまりからかうな」「///」仕事の合間
櫻葉・相櫻小説です苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですよろしくお願いします•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆天からの光が消え、星の気配は消えてしまった…俺は自身の腕の中にいる雅紀に視線を落とした。雅紀は目を閉じたまま、微動だにしない。雅紀...大丈夫だよな...??雅紀の首にそっと手を当てると、きちんと脈打っているのがわかる。はぁ…良かった。「空??」「…なぁに…?」「大丈夫…か??」「…ママに
しょーちゃんは天然。だけど本人はそれに気づいていないようだ。入学式で初めて見た時からずっと気になっていた。派手ではないけど、とにかく見た目、というかぶっちゃけ顔がどストライクだった。しょーちゃんと同じ中学出身のやつにどんな子なのか聞いたら、バレンタインでチョコを渡した女子に対して「学校にお菓子持ち込むのはルール違反」と言い放った超お堅い優等生という返事が返ってきた。他にも、図書室で告白してきた子に「私語禁止」と注意したとかしないとか。とにかく真面目で融通が効かないというのが彼に対する
sideS潤が帰ったあと・・・しばらく震えが止まらなかった。菊池から舐められた乳首をシャワーで流し潤からされたキスもボディーソープで唇を洗った。悔しい気持ちが強かった。それと同時に嫌悪感も。触れられたくない。誰にも。気持ち悪くて嫌になる。菊池からも潤からも・・・あんなことをされたくない。俺に触れていいのは雅紀さんだけ。雅紀さんだけだから。そう俺は13才で21才の雅紀さんに犯された。犯されたフリをした。本当は嬉しかった。泣き叫び、やめてと懇願して嫌がるのを演じ
(K翔視点)昨日の夜は雅紀がぜんっぜん手加減してくんなかった……///うん、俺らまだまだラブラブ幸せなんですけど何か?かったるい身体の重さはあるけど、それもまた雅紀を感じられて嬉しいからよしなんて、ベッドでゴロゴロしてた俺の耳に早起きな緋色の声が届いた。「ぱぱのぱんつはぱぱぱんつ~♪ぱんつ~ぱんつ~ぱぱぱぱぱんちゅ~♪」やめろ緋色、色々リピート……あ、韻踏んだw朝からなんつう歌歌ってんだよ(ー_ー;)緋色はワードセンス絶妙だよなって感心しつつベッドから抜け出し、ノロノロと
櫻葉・相櫻小説です苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですよろしくお願いします•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆「…空…?」「???」雅紀は自分の体をあちこち見回し、自分の体にそっと触れた後に真っ直ぐ空の事を見ると、空に向かって手を広げた。「空っ!!ママよっ!!」「…マ…マ…??」「おいで…空っ!!ママにあなたの事、思いっきり抱きしめさせてちょうだい…。」何が起きてるんだ…??そ、そんなドラマのような
今朝も抱きしめられたまま目が覚めた。目が覚めて1番に見えたのは今日も相葉が着ている寝巻き代わりのTシャツの柄。言ってしまえば寝起きとは思えないほどに気分はかなりいい。相葉の腕の中にいることがそうさせているんだと認めざるを得ない。この場所は正直かなり安心する。それにしてもこの生活が始まって今日までなぜ疑問に思わなかったんだろう。彼が俺を抱きしめるという事に不思議さや嫌悪感はまるでなかった。だけどその逆という選択肢あっても良かったはずなのに俺達には全く無かったように思う。当たり前のように広げら
櫻葉・相櫻小説です苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですよろしくお願いします•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆「パパ、おはよう!!!」ドスンッ「ぐえっ!!」「ん…空くん…??」「まさきせんせいっ!!おめめちゃめちゃ???よかっちゃぁーー!!」「ふふ、空くん…おはよう…!」俺が空くんを見て挨拶すると、翔ちゃんのお腹の上でモジモジする空くん。ふふ、抱っこして欲しいのかな??俺はベッドに横になったまま、
櫻葉・相櫻小説です苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですよろしくお願いします•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆全く、翔ちゃんったら///忘れ物だなんて、やり方古典的なくせに、カッコイイってなんなんだよっ///第一、空くんにでも見られたらどうすんだよっ///あーいう事は、やめて…もらうのはもったいないかぁ///まぁ、見つからないようにっていうのは、言っとかなきゃだよね///あーー、もう、朝からこんな事考え
「ねぇしょーちゃん。いいでしょ?」「絶対やだ」「なんで」「無理だから」今日は朝からずっとこの会話で、現在は帰りのホームルームが終了したところ。うちのクラスのホームルームが終了した瞬間にドアから駆け込んできてさっきからずっと俺にまとわりついている。が、わりといつもの光景なので、最近はクラスメイトもあまり気にする風はない。今日もまた飽きずにやってるなー、くらいのものだろう。「ねぇお願い。見に来てよ!」「無理だってば」「なんで?俺めちゃくちゃ活躍するのに。昨日なんてゴール12回も
『抱きつくのは後でな?お前、寝不足なんだろ?仕方ねぇから今晩一緒に寝てやるよ』寝不足だと言う彼にそう言ったのは、付き合うと決めたその日に一緒にいる口実が欲しかったから。『マジ?ほんと?!今日からずっと一緒に寝てくれるの??』反応は上々。いや、むしろ期待以上。『ばーか、毎晩なんて言ってねぇし。ずっとなんて、ンなの無理に決まってんだろ』『ヤダヤダヤダ!無理じゃないよ!毎日一緒がいい!』駄々を捏ねる子供みたいなセリフもただただ可愛いと思える当たり相当。たった1週間という短くも濃い期間で相葉
櫻葉・相櫻小説です苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですよろしくお願いします•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆空くんを抱きしめながら翔ちゃんの到着を待っていると、空くんの手に何かが握られているのに気付いた。俺は空くんの手をそっと開き、手の中に握られていたものを取り出した。空くんの手の中には小さく丸まったティッシュ…。ティッシュをそっと開いてみると、中から端っこが少し欠けた「まさき」と書かれたコアラのマーチが
「しょーおーちゃん♡」ガッと肩を組まれて、香水のいい匂いがした。「相葉くん!?」「昨日はあの後、腰大丈夫だった?危うく逝きそうだったもんね」クラスメイトの視線が集まっている。いつも1人でいる俺に学校のアイドル相葉くんが親しそうに話しかけているのだから、それはかなり異様な光景だろう。しかしザワザワした中に「腰?」「イきそう?」「あの2人、何かあったの?」というキーワードが聞こえてきて、からかわれたのだと気づいた。「ちょっ、変な言い方しないでよ!」「ふふ、だって本当じゃん?」「本当
別に俺は平気なのに、智くんと甲斐さんに俺が昼食を食べてないのを知られてからは智くんにカフェに連れていかれたり甲斐さんがコーポに軽食を準備していってくれたりした。「翔くんはもう少し肉つけたほうがいいぞ?ほっそいし色白で前髪長いから女の子と間違われてもおかしくなくね?」「……どう見ても男でしょ?」「いいや、翔くんは可愛い」「……智くん、目が悪いんじゃない?」その日も智くんに半ば強制的に手を引かれてやって来たカフェでそんな事を言われて、複雑な気持ちになってた。確かにあの日から食に興味も無く
注:櫻葉小説です。ー✳✳✳ー・ー✳✳✳ー・ー✳✳✳ーRURURURURURU……ドキドキする…手が震えてくる…心臓が、飛び出しそう…RURURURURURUあぁ……出るなあぁ……でも、やっぱり出て?RURURURURURUそろそろ切らなきゃ……そう思って耳から外して携帯画面を正面に向けた。カチャ…『もしもし……』出たーーーーーっ!////慌てて耳に宛て言葉を発する。「あっ、もしもしっ…」『あいばくん?』「あ、うん。」『この前はありがとう。楽しかったねっ、』
櫻葉・相櫻小説です苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですよろしくお願いします•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆「雅紀…おかえり…。」「翔ちゃん…空くん…ただいま…。」「まさきせんせい、もうおちょもだちのちょこりょ、いかなくちぇいいの??」「空くん…ごめんね…。雅紀先生、空くんに謝らなくちゃいけないことがあるんだ…。」「??」「あのね…雅紀先生のお友達が怪我したってお話…実は嘘だったんだ…。」「おちょも
「うわ、でっか…」「うん、大きいねぇ」灯台の側まで行って上を見上げると、青い空に灯台の白がよく映えている。「上の方、人がいますね」「そうだね。中から上に行けるのかな」相葉さんと灯台の中へ。灯台の中は思ったよりも広くて、何人かが中の螺旋階段を登っている。「長い螺旋階段だね」「そうですね。ずうっと上の方まで続いてる」「じゃあ、ゆっくり登って行こうか」相葉さんに手を引かれながら、ゆっくりと螺旋階段を登っていく。途中、上から降りてくる人たちとすれ違いながら、長い螺旋階段を登りきる頃
櫻葉・相櫻小説です苦手な方はこちらで回れ右ー、お願いします大丈夫な方、お付き合い頂けたら嬉しいですよろしくお願いします•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆*・゚•*¨*•.¸¸☆はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……2人飛んだ後、お互い体を密着させ、息を整える。俺は翔ちゃんの肩に顎を乗せ、翔ちゃんも俺の肩に顎を乗せ、お互いの息を吐く音が耳元で聞こえている。少しの間抱き合っていたが、翔ちゃんが俺の肩に触れ、体を離したかと思うと、今度は俺のおでこと翔ちゃんのおでこをくっつけてきた。目の前
(R雅紀視点)なんだかんだで結構こっちに来る頻度が高くなったから、2人で相談してこっちにもマンションを買った。安い買い物じゃないし、俺としては滞在するの店の上の部屋で構わないと思ってたし、最初は買うの渋ってた。だから割と最近までこっち来る時は、普通に潤くんから鍵を貰ってそこに滞在してた。けど、翡翠がウチに来てから、あの部屋だと翡翠の教育に良くないってしょーちゃんが言い出して。理由は……うん、あそこだとスペースに限界があるし、翡翠が居るとその……イロイロ…出来ないからね///翡翠用の子
これ以上はダメだと誰もが分かっているはずなのに。相葉君が俺のベルトを外してから下ろすファスナーの意味は一つしか考えられない。さすがにダメだろそう言わなきゃいけないと思うのに、やっぱりどうしても声にはならない。されるキスで唇が塞がれているから、と言う理由はもはや言い訳でしかない事は十分すぎるほどに自分で分かっていた。「邪魔」腰骨の辺り左右両方を直で掴まれて声が出そうになった。少しづつ下げられていくデニムは下着が見える。普段なら見られることに何ら抵抗なんてないのに、今はそれがめちゃくちゃに恥
相葉くんは距離感がおかしい。そして俺を犬のキャバリアだと思っているらしい。「しょーちゃん、おっはよ!今日も可愛いね」だからなのか、俺を見つけるとハグをしてぐりぐりしてくる。「おはよう」「はぁー癒されるぅー♡」「ちょ、歩きにくいよ」「ねぇねぇ、今日の3時間目、体育でバスケなんだ。俺すっごい活躍するから見に来てよ」「3時間目は英語だから無理」「冷たっ!俺泣いちゃう!」「いや普通に授業中だから」2週間ほど前、相葉くんに命を助けてもらってから俺の高校生活は一変した。相葉くんはこと
真っ暗な空間に漂ってる俺に向かって、遠くから声が聞こえた……“もう少し………待ってて……しょーちゃん…”この声は…雅紀?“オレはもうしょーちゃんの隣に居られないけど……でもオレは…俺はしょーちゃんの側に居るから…………”嫌だ!雅紀…いかないで!!暗闇ばかりで何も見えなくて、必死に踠いて雅紀の声がする方向へ手を伸ばしたけど届かなくて………“大丈夫……しょーちゃん…”「……大丈夫ですか?」「……え?」必死に伸ばした手を誰かが握ってくれて、それが雅紀だと思って掴んで目を開