ブログ記事2,632件
『言葉の募金箱』からの発案作品。このシリーズでは、連載中「和菓子屋に行って来ました」と、実際和菓子屋さんの店舗に行かれた方からのコメントがいくつも寄せられました。お話を読むだけでなく、実際に足を運んで和菓子を見たり買ったりして頂けるなんてと、当時とても胸が熱くなったことを思い出します。和菓子の桜にはまだ早いと思いますが、一足早くお話だけでも春を感じてもらえたならと思います🌸和菓子屋の跡継ぎ相葉雅紀キャスター櫻井翔和菓子職人(先輩)大野智ゲームクリエイター二宮和也パティシ
・・・・・・・・・・・・・・・(ニノSide)「さて、…センセ。ちょっとお話をしましょうか。その前に…この方なんですが、弁護士の松本先生と言います。」「やはり…松本潤先生?先生が何故」向こうの弁護士が即反応した。「君はどこの事務所?…あぁ北川先生の…良く知ってる。…悪いようにはしないからさ、、ね?宜しく頼むね」松本先生が迫力のある目力で『黙ってろ』と抑圧すると「あ、はい…分かりました…」相手の弁護士は小さく頷き、存在を消しに掛かった「…さぁて、早速本題に入りましょう
急に降り出した雨。いや……決して急なこと、ではない。ただ構えていたとて、だ。なぜいまこのタイミング?と思うことだってあるだろう。今は梅雨だ。当然、雨は降る。昼間の曇天から夜に持ち越した雨の勢いは激しく、それは思いのほか体温を下げた。季節は不安定に、でも少しづつ進んでいく。そんな日々を感じながら、俺たちは安定。今夜も仕事の後に雅紀と飯を食い、同じ部屋に帰る。いつものことだ。…が、アクシデントは、ふたりの『いつも』を少し狂わせる。「ほら、しょーちゃん、ばんざい」「自分で脱
こちらもダメだったらごめんなさいm(__)mご覧下さってありがとうございます♡・・・・・・・・・・・・目を開けると、柔らかくまだもやの掛かったような光が部屋の中を照らしていた朝だ。…俺、朝まで目を覚まさなかったんだ。。そんなのって…いつぶりだろ隣を見ると雅紀先生がうつ伏せで顔はこちらに向けて目を閉じていてもっと近くで見たくてにじり寄った。でもセミダブルのゲストルームのベットでは思ったより振動が大きかったみたいで、「う…ん……」って雅紀先生が目を覚ましてしまった「……
・・・・・・・・・・・・病室に戻ると、翔さんはもう点滴も外し、起き上がってベッドに腰掛けていた「雅紀先生!」嬉しそうに、いつものように元気に僕を呼んでくれてホッとした。駆け寄って両手を握ると暖かくてその暖かさにもホッとして。でも包帯でぐるぐる巻きにされた僕の左手に気付いた翔さんが途端に泣きそうな顔をして心配するから、「大袈裟にされちゃったけど、縫わずに済んだから、大丈夫だよ。手の甲だから、何でも出来るし。」って言って、それでも心配そうな翔さんに耳元で、『翔さんに身体を洗
・・・・・・・・・・・・・・・「・・・はぁ。良い空気」いつもは玄関まで車を着けてくれるけど、今日は門前で降ろしてもらった。少し歩くことで、気持ちの準備をしたかったんだ立派な並木道だなぁ。樹齢何年くらいだろ大人一人の腕では抱え込めない、太い幹の木ばかりだ。木の向こうに夕陽にキラキラと、水晶の如く輝く建物が見えてきた。外は木の緑、中も植物の緑で、初めてここに来た時は『でっかい温室?』って困惑したっけなぁ。世俗と徹底的に切り離されたようなこの環境に、たった一人で暮らす美しいひと
大将の柔らかなのに有無を言わせぬ声音に櫻井はたじろぎ、同時に、昨夜のマサの熱い息を思い出す。「大将、僕ちょっと」と、櫻井は2本指を口元へ寄せ、タバコを吸う仕草をみせた。「はい、ごゆっくり。お戻りの頃にはお蕎麦あがってますんで」「ええ、ありがとうございます。いってきます」店の奥、手洗いと並びの扉のひとつを開ければ、店の裏手にある喫煙所へ通じる。喫煙所は目隠しの衝立で囲まれた、屋外スペース。今日は星がチラチラとみえて、やはり寒い。櫻井は電子タバコにスイッチを入れて、ぼんやりとスタンバ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・目を開けたら、もう朝の光が部屋の中に差し込んでいた。…隣にはちゃんと雅紀先生がいてまだ目を閉じていた雅紀先生の長いまつ毛はやっぱり綺麗で、感動すらしながら…実はここまでが自分の願望が見せた夢で、現実は…置き去りにされた朝のままだったら…悲しすぎるなぁなんて…夢ならば覚めないで欲しい。だけど俺は手を伸ばして確認してしまう。夢だったなら、もう一度。あの朝から雅紀先生に会いに行けば良い。触れた雅紀先生の髪はサラサラでだけどあんまり現実感がなく
・・・・・・・・・・・・(雅紀side)『まだこうしていたいのに…』見送った後でもなお翔さんの声が甘く耳に残る。ガランとしたゲストルーム。さっきまでここに居たのに…ベッドの布団を捲りシーツに手をあてるとまだ…ほのかに温もりが残っていた。翔さん……。早朝の薄いミルクのような光の中で僕を見て嬉しそうに微笑んでいた顔が頭に浮かぶ。「…しっかりしなくちゃ」声に出して自分に言い聞かせた。─ここは、先生が僕を守る為に作ってくれた環境。でも、簡単に外と行き来出来ない事や、先