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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問1(4)図1の停滞前線、図5及び①の解答の348K(345K)の等相当温位線をもとに、東経127°以西の前線について図5に重ねて描いてみました。図1の停滞前線と図5の等相当温位線の南縁との対応関係を見ますと、およそ地上の停滞前線が1°~3°南側に位置しているのを参考に、「実線で記入せよ」との指示ですので解答図に実線で記入します。今回は、「記号は不要」と念を押して書かれていますが、今後、常に
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。問1まず、前線解析の際に着目する特に重要な要素として850hPaの等温線集中帯と850hPaの等相当温位集中帯がどうなのか見てみます。図4(左下)の850hPaの等温線集中帯の南縁の気温は0℃、図5の等相当温位線の南縁は294Kとなっています。また、850hPaの等温線集中帯、850hPaの等相当温位集中帯とも、青の×印で示しました地上低気圧の中心に向かって暖気・高相当温位の空気が突っ込んでいる様子が見られます
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第51回試験・実技2・問(1)図1の地上天気図でみると、関東の南東海上の気圧の傾きは緩やかなのに、実はこの付近に弱い擾乱が存在しているというのですが、その根拠は何でしょうか、各図で見ていきたいと思います。①《雲分布および上/中/下層雲の別》図3(上)の赤外画像において、関東の南東海上付近に着目しますと、灰色の雲域があり、雲域Aのような、明灰色の帯状で一様な雲域ではなく、それよりは暗く、まとまっていることから、中層雲
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第51回試験・実技1・問2(3)低気圧Aと低気圧Bの位置を図10に重ねてみました。(低気圧A)まず、低気圧Aの中心付近の相当温位はおよそ336Kで南側には九州の西海上の五島列島を取り囲む形で330Kの領域があります。一方で北側には、朝鮮半島南部付近に339Kの領域があります。つまり、問題文の、地上低気圧の中心との位置関係に着目して、相当温位の高低の分布を述べますと、中心付近の北側ほど相当温位が高く、南側ほど低い分布を示している
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(2)aまず、700hPa鉛直p速度について、図7の関東地方の予想に着目しますと、12時間後(上)では、網掛け域で示される上昇流域に覆われており、特に関東地方で-36hPa/h、その南の海上で-34hPa/hを極値とする強い上昇流域が南北の帯状に延びていることがわかります。一方、36時間後(下)では、関東地方は引き続き上昇流域に覆われる予想ではあるものの、特に極値を持つ強い上昇流域は見られ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問2今回は、図6(左下)の12時間後に予想されている東海地方の上昇流域について、図8(上)の12時間後の850hPa面の風・相当温位予想図で見たときにどのような特徴が見られるか、という問題です。問題に入る前に一般知識の大気の力学で学習する収束・発散について、古い問題ですが第9回試験・一般知識・問7を例に復習してみたいと思います。この問題は収束の大きさが2番目に大きいのは①から⑤のどれでしょう、と
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問2今回は、図8(上)の25日21時に見られる紀伊半島から四国にかけて表現されている降水域について、降水量が多くなると予想される2つの暖湿空気に関わる要因をいずれも「暖湿空気が、」の書き出しに続けて、書き出しを含む25字程度で述べよという問題です。前問の問2(3)で温暖前線を解析しましたが、温暖前線の前面では348Kから最大357Kの高い相当温位を伴う暖湿空気が強い南から南西の風となっているのに対し、温暖前線の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問2今回は、図6及び図7(下)に基づき、本文を読みながら空欄を穴埋めしていきます。まず、「予想図によると、18日21時には、地上低気圧の中心は500hPa面の渦度ゼロの等値線から推測される(①)の(②)に位置する。」とあります。まず、図6(上)の500hPa面における渦度の分布を見てみます。本文の「渦度ゼロ」とは、北側の正渦度域と南側の負の渦度域の境界の部分にあたり、500hPa面の強風軸に対応します。す
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4今回は、図10(下)の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の24時間予想図を用いて内之浦上空の21時における図の範囲内の相当温位の最大値と最小値および、それぞれの高さと湿数を答えよ、という読み取りの問題です。まず先に、相当温位の最大値とその高度、およびその高度における湿数から見ていきます。読み方は図10の下にあります通り、相当温位は実線で示し、等値線は細実線1Kごと、太実線3Kご
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問2今回の問題で着目する低気圧は、問題にあります通り、紀伊半島付近にある低気圧になりますので、慌てて読み飛ばしてしまいますと、日本海中部の低気圧と間違えますので、日頃の問題演習では最初はゆっくりでも構いませんので「よく読む」くせをつけておきましょう。また「地上の低気圧に伴う温暖前線と寒冷前線を」とありますので、今回の前線解析は低気圧の閉塞を考えなくてよいと読み取れます。次に今回の前線解析で最も注目する要素で
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(1)【トラフとの対応関係の変化】(1)④の設問では7日9時におけるトラフBの予想位置を解析しました。低気圧が発達する根拠として7日9時と8日9時の地上の低気圧中心とトラフの位置関係の変化を見ますと、トラフはこの間に地上の低気圧中心に接近して、低気圧と結合する予想であると読み取ることができます。したがって、これを10字程度でまとめますと、トラフBと結合する。(10字)《気象業務支援センタ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は,内之浦において大雨をもたらす対流不安定以外の大気の状態のうち、水蒸気の供給について、相当温位、湿数および風に言及して述べよ、という問題です。(2)③に関連して、第18回試験・一般知識7の問題を採り上げたときに少し触れましたが、大気が対流不安定の状態になるには、下層に高い相当温位の空気が流れ込むことにより下層の湿潤な状態が維持されることが主な条件となります。問題では「大雨を
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びている」とあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題になります。まず、問題文の通り、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲」を青の線で囲ってみました。この囲った範囲における相当温位の極値とは、例えば、東経130.2°付近では
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・専門知識まず、ア〜ウの鉛直分布の細実線で示されている、「飽和相当温位」とは何か、簡単に触れておきたいと思います。ある空気塊が水蒸気で飽和していると仮定して求めた相当温位のことを「飽和相当温位」といいます。例えば、ある空気塊の相当温位と飽和相当温位との差が小さいほど、その空気塊は飽和に近いことを表しています。(a)本文で「およそ6時間後に周辺でダウンバーストと思われる突風が観測されている。」とあることから、発達した積乱
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第54回試験・実技2・問1今回は、図2の相当温位・風12時間予想図を用いて、九州に接近中の台風に伴う850hPa面の風速分布の特徴を述べるのが一つ、もう一つが850hPa面の相当温位分布の特徴を述べよ、という内容です。初めに台風に伴う850hPa面の風速分布の特徴について見ていきます。問題文では具体的に、「台風中心を取り巻く風速分布」に着目して、「風速が最大となる位置とその風速値に言及」、つまり風速が最大となる位置とその
こんばんは。(一財)気象業務支援センターから、第56回試験の試験案内が発表されました。受験申請期間は6月14日(月)~7月2日(金)、試験日は8月22日(日)となっていますが、別添の「新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う受験申請者への対応とお願い」によりますと、日程などの変更の可能性があるようですので、受験の予定の方は試験案内書をよく読んで、ホームページも小まめに確認するようにしましょう。また写真など今のうちに準備できるものは揃えておくと慌てず安心かと思います。ちなみに大阪会場は夏の
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第53回試験・一般知識ある空気塊があって、その空気塊の高度を上下させたときの温度を考えます。空気塊は断熱的に上昇させますと、気圧が下がって断熱膨張することによって気温が下降しますし、断熱的に下降させますと気圧が上がり断熱圧縮することによって気温が上昇します。すなわち気圧の変化によって空気塊の温度も変化してしまうことを意味しています。(受験時代のノートより)天気の移り変わりを考える上でこのままですと不便なことが多
こんばんは。カープファンのみなさん、優勝おめでとうございます。昨夜はこの晴れの日に旨酒を酌み交わしましたか?by阪神ファンということで今回は大気中の乾燥した、あるいは水蒸気を含んだ空気塊が上昇するときに、温度・温位・相当温位がどのような変化をするのかを一緒に考えてみたいと思います。第46回試験・一般知識・問2からです。第46回試験・一般知識・問2大気中の空気塊が上昇するときの温度や相当温位等について述べた次の文章の下線部(a)〜(d)の正誤の組み合わせとして正しいもの
こんばんは。今回は、図6(左下)の東海地方に予想されている強い上昇流域について、図8の850hPa面の風の場と相当温位の場の特徴はどのようになっているか、風、相当温位とも数値を示して述べよ、という問題です。上昇流となり得る条件は一般知識の大気の力学の内容になります。あやふやな方は一般知識の復習も兼ねて次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験1・問2※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。14日分の考察編は
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問1(3)今回は、図3の気象衛星画像における雲域Bと雲域Cについて、図4の850hPa相当温位・風12時間予想図を用いて、雲域Bと雲域Cのそれぞれに対して風と相当温位に分布との対応関係を風向・風速、相当温位の値に言及しながら述べよ、という内容です。雲域B、雲域Cとも、赤外画像ては白く写っており、雲頂高度が高い、あるいは雲頂温度が低いことを示唆していることから、ともに対流雲が発生していると判
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技1・問2(2)問題では、前問②の解答と850hPaの水蒸気移流を踏まえて、なぜ12時間後の方が36時間後よりも降水量が多く予想されているのかという、今回は「理由」を、「12時間後のほうが」の書き出しに続けて述べなさい、ということです。「理由・根拠」の解答が求められていますので、「〜から。」や「〜ため。」といった書き終わりで締めましょう。理由を述べる要素は大きく2つで一つは700hPaの上昇流の強さの
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(1)前線解析の際に着目する基本的な要素として、850hPaの相当温位では、等相当温位線集中帯の南縁、すなわち、等相当温位集中帯の暖気側や、風のシアーが挙げられます。今回の設問では、「この低気圧の中心を通る新たな前線の形成が予想される。」とありますので予想される地上の低気圧中心の位置と重ねてみますと、この付近から等相当温位線が南西に延びていることがわかります。その値を読み取りますと、北側
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第39回試験・専門知識はじめに、4地点の鉛直分布の図に描かれている温位、相当温位、飽和相当温位について確認しておきましょう。まず実線で描かれている「温位」とは、ある高度にある空気塊を断熱的に1000hPaの高度に上昇または下降させて揃えたときにとる温度(K)のことをいいます。次に破線で描かれている「相当温位」とは先ほどのある空気塊における温位に、その空気塊に含まれている水蒸気がすべて凝結して、その際に放出された潜熱によ
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2・問3(1)今回は、図11を用いた前回の①の結果より、北緯38.4°付近の1000hPa〜750hPaの大気の安定性として最も適切なものを下枠から選んで解答せよ、という内容です。①における相当温位の読み取りの結果、1000hPaが285K、750hPaが283Kでした。つまり、この1000hPa〜750hPa間の気層では、高度が上がるにつれて相当温位が低くなっていることがわかります。このような気層になるには、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2・問3(3)前回は、領域Aと領域Bとで降水域の分布と地形との関係の特徴について見てきましたが、今回は、両者の違いが明らかになったところで、その要因の一つに図15の相当温位の鉛直分布より、4つの山の山頂から鉛直方向に見たときの大気の安定性にあるとして、4つの山の山頂から鉛直上方100hPaの範囲で検討してみましょう、という内容です。では図15に着目して山aから順に見てみます。なお、等相当温位線は1Kごと、太実線は
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第50回試験・一般知識(a)空気塊Aと空気塊Bは温度と気圧がともに等しいですので、1000hPaの高さまで断熱的に移動させたときの温度、すなわち温位も同じになります。したがって、本文の内容は誤りということになります。(b)今度も温度と気圧ともに等しい空気塊の比較ですが、(a)と違うのは空気塊Aは相当温位、空気塊Cは温位となっているところです。相当温位とは、その空気塊の温位に、含まれているすべての水蒸気が凝結することに
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(2)図9(下)に四国付近に予想されている低気圧の中心位置と、8日9時に予想されるトラフAの位置を重ねてみますとこのようになります。設問で求められている解答の要素として、一つは500hPa面のトラフAに対して低気圧の中心はどういう位置にあるのか。もう一つは下層の暖湿空気に対してどのような位置にあるのかの2点についてまとめる必要があります。まず、トラフAに対する低気圧の中心につきまし
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第52回試験・実技2・問2(2)【850hPaの相当温位場】図9に図8(左下)で四国付近に予想されている低気圧の中心位置を重ねますとこのようになります。解答では低気圧の中心位置がどういうところにあるのかを述べればよいのですが、この位置の状況をどう説明すればよいのか結構悩みましたがどうだったでしょうか?まず「傾度に言及して」という部分から考えた方がわかりやすそうです。相当温位の傾度については、ほぼ「大き
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、引き続き図10(下)より、内之浦上空の地上から650hPaにかけての大気の鉛直構造から見られる大気の安定性の状態が何とよばれていて、またその理由を述べよ、という問題です。十分に学習を積まれておられる方は、問4(2)①の解答の時点で、おわかりになられたかと思います。相当温位の最大は地上付近に近い990hPaで326(327)K、最小は660hPa付近の315Kとなっており、地
こんばんは。元日に、北陸地方を中心とする大きな地震があり、大変驚きました。大阪でも横揺れがあり、我が家は大丈夫だったんですが、当ブログをご覧の方、ご家族、お住まい、ご無事でしたでしょうか。時間の経過とともに、被害の状況がテレビなどを通じ徐々に伝わってくる状況で、まだ全体のことがわかりませんが、被災された方におかれましては、謹んでお見舞い申し上げます。それでは、問題の方ですが、早速考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問2(1)①今回は、12時間後の図6(下