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こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実後試験2・問2まず、問題文の下枠、ⓓを除くⓐ〜ⓕのこれまでの考察の結果をまとめますと、ⓐ:12時間後から36時間後にかけて、地上の台風中心の気圧変化量は0hPa。ⓑ:12時間後から36時間後にかけて700hPa面において南西側で乾燥域が広がり、北東側では湿潤域となる。ⓒ:12時間後から36時間後にかけての850hPa面における高相当温位域の形状は、楕円形から円形に変化している。ⓔ:850hPa面の相当温
こんばんは。今回は、これまで問2(1)の6つの枝問について考えてきたわけですが、このうち枠内のⓓを除く5つについて、この中の解答が、台風が温帯低気圧に変化するときに見られる特徴と見做せるものをすべて選べ、という内容の問題です。一般的に台風が温帯低気圧化するとき、どのような変化が見られるかを踏まえて問題を考えてみましょう。次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。9日分
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問2(1)②今回は、36時間後の予想における、地上の台風中心から見て850hPa面の相当温位の極大がどの方向にあるか、ということで考えてみます。前問と同様に、今度は図7(下)、奄美大島のすぐ南側にある台風中心を図8(下)と重ねてみますと、相当温位の極大である357Kの閉じた等相当温位線の中に対応しており、ほぼ同じ位置であることがわかります。したがって正解は、「ほぼ同じ」ということになりま
こんばんは。今回は、36時間後の予想における、地上の台風中心から見て850hPa面の相当温位の極大がどの方向にあるか、という前回と同様の問題について、次回、一緒に考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問2(1)②問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。5日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。元日に、北陸地方を中心とする大きな地震があり、大変驚きました。大阪でも横揺れがあり、我が家は大丈夫だったんですが、当ブログをご覧の方、ご家族、お住まい、ご無事でしたでしょうか。時間の経過とともに、被害の状況がテレビなどを通じ徐々に伝わってくる状況で、まだ全体のことがわかりませんが、被災された方におかれましては、謹んでお見舞い申し上げます。それでは、問題の方ですが、早速考えてみたいと思います。第60回試験・実技試験2・問2(1)①今回は、12時間後の図6(下
こんばんは。今回は、12時間後の図6(下)と36時間後の図8(下)の850hPa相当温位の予想図から、高相当温位域の形状の変化を述べよ、という内容の問題です。台風における「高相当温位域の形状」の変化とはどのくらいの値に着目すればよいのかなどについて、次回、一緒に考えてみたいと思います。2023年もブログ「てるてる風雲録」をご覧いただき、ありがとうございました。第61回気象予報士試験まで1ヶ月を切りましたが、風邪などを召されませんように、どうぞよいお年をお迎えください。第
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第33回試験・一般知識(a)ある高さに存在する未飽和の空気塊を、1000hPaの高さまで断熱的に上昇または下降させながら移動させたときに示す温度のことを「温位」とよんでいます。また、さらにその空気塊に含まれている水蒸気が凝結することに放出する潜熱(凝結熱)も考慮した温位のことを「相当温位」とよんでいます。これを踏まえて問題文を読んでみますと、「水滴を含む未飽和湿潤空気塊が断熱的に下降し、含まれている水滴がこの空気塊内で
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2・問3(3)前回は、領域Aと領域Bとで降水域の分布と地形との関係の特徴について見てきましたが、今回は、両者の違いが明らかになったところで、その要因の一つに図15の相当温位の鉛直分布より、4つの山の山頂から鉛直方向に見たときの大気の安定性にあるとして、4つの山の山頂から鉛直上方100hPaの範囲で検討してみましょう、という内容です。では図15に着目して山aから順に見てみます。なお、等相当温位線は1Kごと、太実線は
こんばんは。今回は、前問の①に関連して、4つの山それぞれの、山頂の高度とその100hPa上方の高度に挟まれた範囲における大気の安定性として適切なものを(1)②の枠の中、すなわち「安定・ほぼ中立・対流不安定・絶対不安定」の中から選んで答えよ、という内容の問題です。終盤のいちばん焦る時間帯かもしれませんが、一般知識の「大気の熱力学」を充分に学習できていればすぐに回答できると思います。次回、一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2・問3(2)問題文及び図表は一般財団
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2・問3(1)今回は、図11を用いた前回の①の結果より、北緯38.4°付近の1000hPa〜750hPaの大気の安定性として最も適切なものを下枠から選んで解答せよ、という内容です。①における相当温位の読み取りの結果、1000hPaが285K、750hPaが283Kでした。つまり、この1000hPa〜750hPa間の気層では、高度が上がるにつれて相当温位が低くなっていることがわかります。このような気層になるには、
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2今回は、図12の黒の実線で示されている、東経136.5°の線について、図11の北緯38.4°付近における1000hPaと750hPa相当温位と湿数を読み取り解答せよ、という内容です。まず、図11(上)から、1000hPaおよび750hPaの湿数から見てみます。図の説明にあります通り、湿数は実線で描かれており、3℃ごとの実線、6℃ごとの太実線で描かれています。北緯38.4°を軸に見ますと、1000h
こんばんは。今回は、図12の気象衛星赤外画像の日本海北西部から佐渡の北付近の延びる帯状の雲が図中の黒の太実線と交わる、東経136.5°、北緯38.4°付近の大気の鉛直構造(図11)について①②の問いに答えよ、という内容の問題です。まず今回の①は北緯38.4°の1000hPaおよび750hPaの相当温位、湿数を答えよ、という問題を次回、一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。9日分の考察
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験・問4今回は、本文を読みながら、空欄に入る語句や数値を考えてみたいと思います。まず、「図12によると、地上付近の相当温位はシアーライン(▲の位置)の東側のほうが西側より(①)く、シアーライン付近で相当温位の水平傾度が大きい。」とあります。①では、図12における鉛直方向の等相当温位線を読み取って、▲で表されているシアーラインの位置に対して東西どちら側が高いかということですが、シアーラインの西側では等相当温位線が集
こんばんは。今回は、図10(下)の18日12時においても関東地方の気象状況が変わらず、前回に考察した11時におけるシアーラインに沿った強いエコーも停滞している、という状況で、この付近で局地的に50mm/3hを超える大雨になったことについて書かれた文の①〜⑦の空欄に入る適切な語句・数値を答えよ、という内容の問題です。新たに図12の「メソモデルによる相当温位・風」の図8におけるA-B間の断面図も用いての解答となりますが、どのようなことがわかるのか、次回、一緒に考えてみたいと思います。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問2今回は、図6及び図7(下)に基づき、本文を読みながら空欄を穴埋めしていきます。まず、「予想図によると、18日21時には、地上低気圧の中心は500hPa面の渦度ゼロの等値線から推測される(①)の(②)に位置する。」とあります。まず、図6(上)の500hPa面における渦度の分布を見てみます。本文の「渦度ゼロ」とは、北側の正渦度域と南側の負の渦度域の境界の部分にあたり、500hPa面の強風軸に対応します。す
こんばんは。今回は、図6と図7(下)の18日21時の予想より、福島県付近に予想される地上低気圧について述べた文章の空欄を穴埋めする内容の問題です。初期時刻の前線の波動が後に低気圧となり、36時間後にどうなる予想なのか、次回、一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問2問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。30日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問2今回の問題で着目する低気圧は、問題にあります通り、紀伊半島付近にある低気圧になりますので、慌てて読み飛ばしてしまいますと、日本海中部の低気圧と間違えますので、日頃の問題演習では最初はゆっくりでも構いませんので「よく読む」くせをつけておきましょう。また「地上の低気圧に伴う温暖前線と寒冷前線を」とありますので、今回の前線解析は低気圧の閉塞を考えなくてよいと読み取れます。次に今回の前線解析で最も注目する要素で
こんばんは。今回は前線解析の問題です。18日9時に紀伊半島に予想されている地上低気圧に伴う温暖前線と寒冷前線を前線記号を付して解答図に描画せよ、という内容です。前線解析の際に図7(上)の850hPa相当温位の予想図を参考にとありますので相当温位分布のどのあたりに着目するのかを含めて次回、一緒に考えてみたいと思います。第59回試験・実技試験1・問2(解答図)解答図はこちら⇒気象業務支援センターHP「過去の試験問題」問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第57回試験・実技試験2・問1(3)今回は、図3の気象衛星画像における雲域Bと雲域Cについて、図4の850hPa相当温位・風12時間予想図を用いて、雲域Bと雲域Cのそれぞれに対して風と相当温位に分布との対応関係を風向・風速、相当温位の値に言及しながら述べよ、という内容です。雲域B、雲域Cとも、赤外画像ては白く写っており、雲頂高度が高い、あるいは雲頂温度が低いことを示唆していることから、ともに対流雲が発生していると判
こんばんは。(気象記念日)今回は、図3の気象衛星画像における雲域Bと雲域Cについて、図4の850hPa相当温位・風12時間予想図を用いて、雲域Bと雲域Cのそれぞれに対して風と相当温位に分布との対応関係を風向・風速、相当温位の値に言及しながら述べよ、という内容です。赤外画像において雲域B、雲域Cとも白く写っている特徴が見られるわけですがこの白く写る雲域が850hPa面で見た場合にどのような状況の下で発生しているのか、それぞれの雲域に分けて次回一緒に考えてみたいと思います。第5
こんばんは。今回は、図3の850hPa相当温位・風12時間予想図を用いて、6日9時の850hPa面の温暖前線および寒冷前線を解析する内容の問題です。以前、第56回試験・実技1・問2(5)では、850hPa面の相当温位・風の予想図を参考にして、850hPa面の気温・風の予想図に解析する、という内容でしたが、今回は、850hPa面の相当温位・風の予想図に解析する形になります。実技1のときの考察と重複しますが、頻出の問題でもありますので解析の方法に触れながら、次回一緒に考えてみたいと思います
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問4(3)今回は、地点aと地点bそれぞれにおける、地上の相当温位と600hPaの相当温位の値を読み取って、その差を求める問題ですので早速読み取ってみます。まず、地上につきましては、問題文中で指示が特にありませんので1000hPaの位置と考えます。地上につきましては、地点aおよび地点bの指し示す位置、600hPaにつきましては、各地点の鉛直上にある矢羽の根元の位置で相当温位の値を読み取ります。
こんばんは。今回は、前問の続きで、図11の読み取りの問題です。今度は相当温位に着目して地上と600hPaの相当温位の差を解答する内容です。等相当温位線が何Kごとに引かれているか、が分かればあとは読み取って差を求めるだけですので、確実に得点しておきたいところです。次回一緒に考えてみたいと思います。第56回試験・実技試験1・問4(3)問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。12月1日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第19回試験・一般知識(受験時代のノートより)今回は、大気の熱力学に出てくる諸量について、問題を通して整理してみたいと思います。(a)露点温度(【第54回直前】大気の熱力学第12回試験・一般・問2(考察編)より)まず、「気圧を変えずに」湿潤空気を冷却する場合を考えます。飽和水蒸気圧は、横軸に温度、縦軸に水蒸気圧を取ってグラフを描きますと、温度が高くなるにつれて値が指数関数的に増加するように描かれま
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は,内之浦において大雨をもたらす対流不安定以外の大気の状態のうち、水蒸気の供給について、相当温位、湿数および風に言及して述べよ、という問題です。(2)③に関連して、第18回試験・一般知識7の問題を採り上げたときに少し触れましたが、大気が対流不安定の状態になるには、下層に高い相当温位の空気が流れ込むことにより下層の湿潤な状態が維持されることが主な条件となります。問題では「大雨を
こんばんは。今回は再び実技2の問題に戻り、内之浦において大雨をもたらす対流不安定以外の大気の状態のうち、水蒸気の供給について、相当温位、湿数および風に言及して述べよ、という問題です。前回の一般知識の問題の考察でほぼ触れてしまいましたが…しかし図10からはどういうことが読み取れるか、次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技2・問4(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。4日分の考察編は次回更新の予定です。
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、引き続き図10(下)より、内之浦上空の地上から650hPaにかけての大気の鉛直構造から見られる大気の安定性の状態が何とよばれていて、またその理由を述べよ、という問題です。十分に学習を積まれておられる方は、問4(2)①の解答の時点で、おわかりになられたかと思います。相当温位の最大は地上付近に近い990hPaで326(327)K、最小は660hPa付近の315Kとなっており、地
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)今回は、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びている」とあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題になります。まず、問題文の通り、「東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲」を青の線で囲ってみました。この囲った範囲における相当温位の極値とは、例えば、東経130.2°付近では
こんばんは。(ニイニイゼミの初鳴きを観測しました。)今回は、前回の続きで、東経130°~東経132°および800hPa~900hPaに囲まれた範囲で、相当温位のの極値が東西に延びているとあり、この極値と湿数の関係について述べよ、という問題です。少し内容がつかみにくい感じですが、どういうことなのか紐解きながら次回一緒に考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4(2)※記事中の問題文及び図表は一般財団法人気象業務支援センターの了承を頂いて使用しています。28
こんばんは。早速ですが、考えてみたいと思います。第55回試験・実技試験2・問4今回は、図10(下)の「内之浦を通る東西鉛直断面の相当温位・風・湿数」の24時間予想図を用いて内之浦上空の21時における図の範囲内の相当温位の最大値と最小値および、それぞれの高さと湿数を答えよ、という読み取りの問題です。まず先に、相当温位の最大値とその高度、およびその高度における湿数から見ていきます。読み方は図10の下にあります通り、相当温位は実線で示し、等値線は細実線1Kごと、太実線3Kご