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朝倉かすみさんの『けんぐゎい』のレビューになります。題名の『けんぐゎい』とは、『圏外』、つまり普通からはみ出た人たちのことを意味します。さっそくですが、あらすじをどうぞ!利発だが酷い痘痕の姉ふゆ。逆上せ癖で縹緻よしの妹りよ。幼くして父を亡くし、ふゆは手習師匠の手伝いに、りよは船宿の下女奉公に出された。師匠の養子で禍々しいほどに歪んだ性癖をもつ宗三郎から手籠めにされたふゆは懐妊するが、現人神と崇められる女医者と出逢い、彼女の人生は大きく変わっていく。自我に目覚めた主人公が、女の生と向き合う、
安い!手軽!おもしろい!今や日本中のヤングの人気独占――。ちょうど半世紀前の昭和51(1976)年1月、ワニの豆本(KKベストセラーズ)の新聞広告。昭和50年代は、本屋さんの児童書とヤング向けコーナーの中間ぐらいの一角に、このワニの豆本や、豆たぬきの本(廣済堂出版)といったB7サイズの豆本専用棚が置かれ、小中学生を中心になかなかの人気を誇っていたものだ。豆本はポケットなどに隠しやすいため、こっそりと小学校などに持参し、これまたこっそりと隠し読みをするにも便利なアイテムだった。いわゆ
下は、森絵都の「デモクラシーのいろは」を読み終わって、本好きの友達に送ったライン。『超おすすめ本「デモクラシーのいろは」読み終わりました。600ページあるのに3日かからないくらいで読み終わりました。尻窄みにならずにどんどん面白くなっていきました。カフネの時の「本屋大賞はこれでいい」から、「本屋大賞はこれがいい」になっています。アイディアと構成力抜群!ストーリーは言えません。私の予感が当たるといいな。』森絵都は好きな作家でたくさん読んできた。直木賞の「風に舞
例によって、書店で今まで読んだことがない作家の作品を物色中、文庫新刊コーナーに積まれていて、短編集で読みやすそうだし、直木賞受賞作ということもあって手にとってみた。細かなところでいろいろダウトはあるけれど、スイスイと読めるストーリーの構成力はさすが直木賞作家というところか。新型コロナウイルス感染症が蔓延する世の中で起きた「罪」をめぐる7編を収録。うち6編は2021年〜2023年にかけて小説宝石に断続的に掲載された後、2023年に単行本として出版され、直木賞を受賞した。タイトルはパンデミック
私が俳句を習っている大森健司先生はかなり凄い経歴の持ち主です。俳壇で権威のある「日本一行詩大賞」の第一回受賞者がなんと!大森健司先生なんです(๑>◡<๑)!!!この賞は俳句をされていない方にはピンとこないかも知れませんが、小説なら「直木賞」や「菊池寛賞」、「吉川英治文学賞」に匹敵します。後援は、読売新聞社でそれを聞くだけでもいかに大きな賞だということが分かります🎶しかも句集を出された方が受賞する賞で、10句とか20句に与えられる賞ではありません。先生が受賞された句集『あるべきものが、、
新潮社(2015/07発売)352ページ戦後最年少の直木賞受賞作★★★★★ネタバレ注意!!!ブログに記録はしていなかったのですが、再読です。一番印象に残っているのは、物語の後半で、主人公・拓人の「裏アカウント」が理香にバレてしまう場面です。最初に読んだときも、ここでゾクッとしました。ネットの匿名アカウントで友人の悪口を書いていく拓人の行動には、共感できませんでした。拓人は、自分のアカウントだと周りに気づかれているかもしれないと察した後も、アカウントを消した
小池真理子さんの『月夜の森の梟』を読みました。この本は、夫である作家・藤田宜永さんの闘病と死、そして残された喪失の日々を綴った作品です。読むのは二回目です。母を亡くした今、読んでみると、感じ方が全く違いました。1章読んでは、パタンと本を閉じ、しばらくして1章読んでは閉じる。ゆっくり、ゆっくり噛みしめるように読みました。〈月夜の森の梟〉月の光に満ちた森の奥に、梟の声だけが響き渡るときがあったというなんて静かな世界だろう小池真理子さんと藤田宜永さん。作家同士のご夫婦です。『夫