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sideY『ゆうちゃんが、寂しいとき、そばにいる。ゆうちゃんが、苦しいとき、そばにいたい。代わりでいいから、私じゃ、駄目かな?』苦しくて、辛い。全然、嬉しくない。誰かの代わりでもいい、その言葉が私の琴線に触れる。「…なんで、なんでっそういうこと言うの?」『ゆう、ちゃん?』優しいなぁちゃんの言葉を素直に受け取れない自分が、どうしても惨め。「そ
sideN「着替えて、くるね?」『うん』パタパタ…、パタン。ゆうちゃんが部屋を出て、静かに閉まる扉。『はぁ、やば、緊張が…』ここはゆうちゃんの自宅。純粋に会いたいという思いからの行動が、思ったよりも発展して、少し戸惑ってる。『、ふぅー、落ち着け、私』話している様子から迷惑とか無理してる、そういう気持ちは感じられない。ゆうちゃんの中ではもう、私から去るべき理由が無くなったのだろうか。もしかしたら、昔のように、とはいかなくても、また友人として繋がれるかもしれない
sideY「ご馳走様でしたー!またねー!!」"ありがとうございましたー"ガチャン。峯「はい、皆、お疲れ様ー!」ボフッ「はぁ、つかれた、」桃「はい、お水、飲んでねー?」「もう、飲めない、むりー」桃「ザ、週末って感じだったねー、今日は」「多かった、忙しかった、疲れた」桃「はいはい、お疲れ様です。」いつもの営業終わり。
お久しぶりです!!たぬき。です。8月9日もう過ぎましたがお許しください……笑笑森田村小説です!長いです〜………「ねえ、保乃ちゃん?」同棲しているお家でだらだらと過ごしている中、隣でソファーに座りながら本を読んでいる恋人の保乃ちゃんに声をかけた。「ん〜??」反応したが目線はまだ本の文字を追っている。「今日なんの日か知ってる?」クイズを出して構ってもらうに促す。お、よし……!本を閉じてこちらへ体を向けてくれた。「今日?なんの日かなぁぁ」斜め上を見ながら考えてくれている、ど
sideNモゾモゾ。ムニ。『…、…?、、…っ!』ガバッ!「、ん、」ギュッ。『っ///』目を覚ましたら、そこは天国。頭を上げた私は、強制的にゆうちゃんの腕の中へ戻る。夢じゃなかったとホッとして、こんな現実があるんだと、満たされる。昨夜、私の人生は変わった。本来歩むべきところに、軌道修正された。そんな、感じ。
sideN歯車が狂ったのは、いつだろう。ずっとそばにいたくて、ずっと隣にいたくて、"ずっと"を守るために選んだ道。自分にとっては、少しの分かれ道のはずで。それが、貴方を失う道だとは一欠片も思っていなかった。それでも、貴方が進んだ方向が違ったと分かったとき、自分が招いた結果で、仕方のないことだと納得して。結局は、私達に"ずっと"なんて無かったんだと理解した。なのに。だけど。どうして。ガヤガヤ、ガヤガヤ。お「ごめんね、付き合わせて」『ん?なんで謝るのさ笑』
sideN「、もしもし、あの、」『もしもし、ゆうちゃん?』私は上ずる声を何とか抑えて応答する。「、急に電話して、ごめん。」『ううん、大丈夫。…どうしたの?』ガチャッ!ガヤガヤ!ワイワイ!バタン!近くのお店の出入りがあって、良い感じに酔っ払った人達が横を通り抜ける。「…まだ、外?」『え、うん、今はおんちゃんの知り合いのところ』「そうなんだ、そっか、ごめん、急に電話しちゃって!えっと、あの、今日、ありがと。それだけ言いたくてっ、じゃあ…」『え、まって、ゆうち
sideNガヤガヤ…それからのことは、あまり語らないでおきたい。あくまでも、お客さんとして、知人として、滞りないように接してくれたゆうちゃん。昔とは違う会話のやり取りにも、昔よりもお酒に慣れた様子の彼女にも、違和感を感じてしまうのは私だけ。思いがけず知ることになった連絡先も、どうしても我慢できずに送ったメッセージも、大切な思い出の一つとして綺麗に片付けておこうと思っている。ゆうちゃんのお店で過ごした時間は、彼女に気を遣わせてしまったことと、一度なりとも、ゆうちゃん
由依said最近、渡辺梨加先生ことぺーちゃんが構ってくれない。テスト採点も、忙しいのは分かってるけど...ぺーちゃんは国語科の先生で、よくプリントなどをやると机に手をついて生徒のプリントを上から覗いている。だからよく私はぺーちゃんの手に文字が書いてある付箋をつける。私は国語が一番好きだ。今から国語だけど、さっきから周りの男子生徒達がぺーちゃんの話をしている。男1「まじで、渡辺先生かわええ笑」男2「それな?俺本気で狙おうかな」男1「でも恋人がいるっていう噂聞いたことあるけど..
sideY"また、会えますか"一度、理由も告げず背を向けた私に、逃げ出した私に、優しいなぁちゃんの言葉が刺さって。なぁちゃんの求める友人になれないと分かっているのに。誰よりも貴方の"一番"に、何よりも貴方の"特別"でいたい、そう伝える、勇気もないのに。"今、会いたい"なんで、そんなこと言っちゃったんだろう。思わず切ったスマホを握りしめて、天を仰ぐ。ブブブ…「!…あぁ、なんだ。」再び鳴る電話にハッとして、すぐ落胆。相手は△△君。「んー、面倒くさいなぁ、」もう
sideNガヤガヤッ医学部生と教師陣、それから、大学OBに、大学病院関係者。慰労会の会場である大ホールは、人で溢れている。年に数回ある、こういう場での人脈づくりを狙って入学している学部生は多い。顔を売って良いコネクションを得ておこう、そんな魂胆が見え隠れする会場。その気があってもなくても、ただ楽しいだけの催しでないことは確かだ。この業界はかなりの体育会系。教授や諸先輩方に挨拶して回るだけでも兎に角、大変で。その都度、交わす乾杯は地味にしんどい。今時代、アルハラな
『どうしたらこの関係から抜け出せるのだろうか』最近そんなことばかり考えるようになったでもそれは当然のことだと思う私も彼女も自分たちがこんな関係になるなんて考えてもいなかったはずだ今思うと4ヶ月前の彼女の一言が全ての始まりだった「由依、今から2人で飲みに行かない?」会社の先輩の渡邉理佐さんに声をかけてもらった人と絡むのが得意ではない私にとってこのお誘いはとても嬉しかった「はい!行きたいです」「良かったぁ。私のよく行くお店でいい?」インドアであまり外食にも行かない私はお店など
理佐saidうわああああああああ。私は今、ものすごくむしゃくしゃしている。理由は、幼馴染である平手友梨奈に年上の彼氏が出来たから。普通、幼馴染だから彼氏ぐらいできたっていいって思うかもだけど私は友梨奈のことが恋愛感情で好きだ。それに、小さい頃から友梨奈のことを見てきたから好きな食べ物とか嫌いな食べ物全部答えられる。友梨奈のことを全て知っているのはきっと友梨奈の親御さんと私だけ。まったく、私にこの前まで甘えてくれたのに、彼氏が出来てから私は1人のことが多い。それによりによって、友梨奈の
ひかるsaid理佐「私とひかるちゃんの身長差すごいよね」理佐さんに家を招かれた私は控え気味にソファーに座っている。理佐さんは、私が密かに恋をしている先輩。ひかる「それって、私の事バカにしてます?」理佐「はは笑、可愛いなって思ってるだけ〜」ひかる「バカにしてるじゃないですか」理佐「バカにはしてないよ、からかってるの」ひかる「同じ意味ですそれ」理佐「ちょっと違う」ひかる「いやいや、」理佐「うるさい!無駄口叩くぞ?」ひかる「さすがに怖いです」可笑しく笑った理佐さんはテーブル
ひかるsaid中華料理屋さんに着き、私たちは角っ子の席に座った。由依「なにがいい?」ひかる「由依さんのおすすめは何ですか?」由依「ん〜、私のおすすめかぁ...やっぱりラーメンセットかな」メニューに向かって指を差したのは、チャーハン・ラーメン・餃子が一緒となっている"ラーメンセット"という項目だった。ひかる「私こんなに食べられないです…笑」由依「少食だもんね、半分こする?笑」ひかる「けど、由依さんはなにが頼みたかったんですか?」由依「麻婆豆腐かな、食べたことないし」ひかる「じゃ
?「大好き。私と付き合ってください」小さい頃から私に告白してきてくれる幼馴染。私のどこが良いのかまったく分からないし、そういう目で見てないから断ってるのにずっと諦めないで告白し続けてくれる。由依「ごめん、理佐」理佐「もうなんでええええ」由依「理佐のことそういう目で見たことないから」理佐「じゃあ1回見てみてよ」由依「ん〜、私の中で理佐は大切な幼馴染で終わっちゃうの」理佐「まじかぁぁ、」顔を手で覆って落ち込んでいる。言いすぎたかな、、由依「理佐、?」理佐「もういいもん。由依が
付き合って2年記念日に運良く休日が取れた。夕方、理佐が運転する車で理佐に夕日が綺麗に見えるという絶景の海に誘われた。理佐「出発するよ?」由依「うん、お願いします」理佐は右左を確認し、アクセルを踏んだ。真剣な顔して運転する横顔すごい好き。由依「かっこいい、」理佐「え?笑」見惚れてしまい本音が口から自然に出てしまった。由依「んーん。なんにも無い」理佐「なんでよ笑、いま私の事かっこいいって」由依「言ってない」理佐「えー、嘘つけ」由依「ほら、信号見ないと」理佐「もう
由依said私は先程、澤部先生にど叱られた。よく分からない。でもテストで私が点数を落としたからだと思う。そんなの自己責任なのになんで怒られなければならないのだろう。そして今、誰もいない教室で夕日を見ている。?「どうしたの?小林さん」前を見ると、頬杖しながらこっちを見ている私とは性格が正反対の渡邉理佐さんがいた。渡邉さんはとてもクラスの中心的存在で、あまり喋ったことのないクラスメイト。由依「べ、別に、渡邉さんには関係ないよ!」理佐「んー、少しは相談した方が楽になるよ」そんなことを
いっつもスキンシップは理佐からしてくる。私もしたいのに理佐がハードル上げてくるからしずらい。私ももっとハードル上げれば良い話なんだけど、、。理佐「ん〜」せっかくの休日、同棲している家でまったりしている。由依「ねぇ理佐?」理佐「ん〜??」ソファーで座りながら理佐は誰かと連絡を取り合っている。由依「今日はキスの日なんだって」理佐「へぇ〜」スマホを突然テーブルの上に置き、明るい表情でこっちを見た。理佐「...して欲しいの?」由依「いや違う、私がしたいの」理佐「できるかな」
由依さんと付き合ってから4ヶ月が経った。高い頻度にわたって、気持ちを伝えてくれるが、キスも手を繋ぐことも恋人らしいことをしていない。私から言うのもなんだか気恥ずかしい。ひかる「どうしたらいいんだろ…」?「どうしたのひかるちゃん」ため息を楽屋でついていると、私の隣に腰をかけてきたのは渡邉理佐さん。ひかる「あ…理佐さん」理佐「由依のこと?」ひかる「まぁ...はい」理佐さんは私と由依さんが付き合っているということを知っていて、勘が鋭い。理佐「悩み事?」ひかる「はい...まだ恋人ら
好きな人に振られてしまった。勇気を出して想いを伝えてたのに、「恋愛として見れない」って言われて、、当たり前だよね。同性から好きって言われたら困るよね。ごめんね、理佐。困らせちゃって、ガチャ体育館倉庫で体育座りをしながら涙を流していると誰かが入ってきた。?「先輩、」声からして、ひかるちゃんだろう。優しいから来てくれたのかな...由依「ごめん、今はちょっと...」私の言葉を聞いたひかるちゃんは隣に座ってきたひかる「...振られても諦めたらダメですよ」由依「えっ?」ひかる「理
由依said今日も、理佐先輩は綺麗だ。私はただ見つめるだけの立場だが、目が合うと微笑んでくれる。理佐先輩はバスケ部のエースで男女問わず大人気だ。そのおかげでいつも体育館はバスケ部への歓声で溢れている。?「かっこいい〜」隣から目をキラキラして見ているのは親友の"小池美波"。美波のお目当ては理佐先輩では無く、理佐先輩とは別の良さがある"土生瑞穂"先輩。美波「理佐先輩と話せたん?」由依「ん〜、まだ」美波「もう少しで3年生引退でしょ??」由依「うん」美波「早くしないと、話せなくな
?「も〜、なんでそんな子犬ばっか見るの〜」1つ年上の彼女がぎゅっと抱きしめてきた。私が子犬の可愛い動画ばっかり見て自分に構ってくれず拗ねているのか私の頬っぺを後ろからつんつんしてくる。由依「ん〜、理佐やめて〜」理佐「だったら私のことも構って」由依「ちょっと待ってもうすぐで終わるから」理佐「うーん」諦めてしまったのか私の体を離し、どこかへ行ってしまった。しばらく子犬同士が戯れているシーンを見ていると突然後ろから「わん」という声が聞こえた。振り返ると、犬の耳をつけた理佐がしゃがんで
大好きな人から振られてしまった。理由は、浮気だ。私が一方的に好きだっただけだったんだ。由依「はぁ、」?「大丈夫?」屋上で校庭を見下していると駆け足で私の元にやってきたのは幼馴染の"渡邉理佐"。先程振られたことを打ち明けて、誰よりも驚いた人物だ。由依「全然」理佐「私本当に理解ができない」由依「え?」理佐「どうして由依が振られないといけないの?」由依「えっ、」理佐「なんかムカつく。」由依「理佐...」理佐は髪の毛をむしり搔いている。理佐「浮気とか何?由依と付き合っただけで
?「由依さん、お誕生日おめでとうございます」10月23日になった途端、恋人であるメンバーの"森田ひかる"が笑顔でお祝いをしてきた。由依「んふふ笑、ありがとう」ニヤニヤしながら後ろに何かを隠している。ひかる「良い1年にしてくださいね」ひかるはピンク色のバラを差し出してきた。由依「わぁ、すごい!ありがとう〜!」ひかる「喜んでもらえて良かったです...!」緊張していたのか、ひかるはもっと笑顔になった。だけど、バラの本数が気になる。由依「6本、?」ひかる「『あなたに夢中』っていう意
理佐side何もかもなくなった。会社で大失敗しみんなに迷惑をかけ、周りから人がいなくなった。ましてや会社内でのいじめも起こった。ターゲットはもちろん私。私には2年前に事故死した恋人の彼がいた。だから私、会いに行こうかな。人は幸せになるために生まれてきたけど私にとっては最悪の人生だ。まだ20歳なのに…死のうかな。私は希望を無くしていた。しかもよりによって今日はハロウィン。都会にたくさんの人が押し寄せている。私は人混みの所に通らないように静かな道から遠回りした。理佐「はぁ…もう
由依said1月1日。深夜に嫌な夢を見てしまって起きてしまった。初夢だというのに、本当に最悪だ。嫌な夢_それは恋人である理佐と別れる夢だ。理佐に捨てられ、私がずっと家で泣き崩れている絵面がまだ脳内に浮かび上がる。ベランダで肌寒い風を浴びているとドアが開いた音がした。?「由依、どうした?」大きすぎない毛布を持って、理佐が私に声をかけた。由依「起こしちゃって、ごめん」理佐「それは平気だけど、風邪引くよ」すると、理佐は私に毛布をそっと掛けてくれた。私はこういう心優しい所が好き
?「こーばやしさんっ」放課後誰もいない教室で勉強をしていると担任の"渡邉理佐"先生が私の名を呼んだ。由依「先生、」渡邉先生は男女問わず人気で親友もこの前告白したが呆気なく断られたと言っていた。良い噂しか聞かないけど、、私は苦手だな。理佐「小林さんって私の事苦手でしょ?」由依「え?」そう言った先生は私の前の席に向かい合わせになるように座った。理佐「明らかに避けてるし...目も合わせてくれないじゃん??」由依「そうですね...苦手です」理佐「ふふ、そっか」少し考え事をした先生は身
茜「諦めれないから...やめてっ」由依「あ、ごめんね...」茜「私、帰るね?」由依「うん!また明日ね」理佐「茜...3分時間くれない?」茜「あ、いいよ...」私は由依が聞こえないように数十メートル先の木の下へ茜と移動した。茜「ど、どうしたの?」理佐「茜...ありがと」茜「え?どうして?」理佐「由依を好きになってくれて」茜「あ、え、えっと...」理佐「多分、だいぶ嬉しかったと思うんだよね」茜「え?」理佐「あんなに人の話する時嬉しそうにしてる由依初めて見たからさ
sideY初恋は、叶わない。高校から大学の間、一緒に過ごした友達。友達で始まり、親友に昇格して、友達として終わった。ゆうちゃんのことが、大好き。ゆうちゃんは、特別。ゆうちゃんだけが、一番。それを友情として捉えていたし、友情であってほしかった。なのに。"ゆうちゃんだけには紹介しておきたいんです"その言葉と現実が、肯定してくれた"友情"は、"やっぱり、ね"私の中で正解の鐘を鳴らすだけ鳴らすと私にとっては"友情"ではなかったことを悟らせる。余りにも遅くに気付いた