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先月から体調が悪く休職しており明日からまた入院となりました。肝移植のためのレシピエント検査も兼ねています。自身の体調が悪いばっかりに家族や職場に迷惑をかけっぱなしなので自分が嫌いになっていきます。筋痙攣、黄疸、倦怠感、浮腫も悪化するばかりです。腹水もまた溜まってきているようで食事を取ると悪心がし、横になると呼吸が苦しいときが増えてきました。それでも日夜通してとにかく横になっていないと、身体を起こそうとするだけでもとてつもない倦怠感が現れ倒れ込んでしまうような感じです。また症状が寛解すれば
【γ-GTP、506ですと!】入院3日目の朝、若手のドクターがやってきた。「makn-maknさん、血液検査の結果です。やっぱり数値、悪いですね」どれどれ。と手に取る。うわっ本当に悪いな。前回の胃潰瘍の吐血で、血液検査の数値は何度もみてきたから、だいたいのことはわかる。ASTが210(基準値13~33)、γ-GTPが506(基準値10~47)ですと!?T-BILも救急室では1.9程度(基準値0.3~1.2)だが、翌日は2.8に跳ねあがっている。自分のこんな検査数値
〈Gー1肝移植手術に向けて〉暦は、四月に入り、大学病院前の桜は、早くも、葉桜になり始めていました。父親が使用していた、パソコンのデータを、次男が整理していたら、おびただしい量の売り上げデータが、次々と、画面に出て来ます。「これが、我が父が、命を懸けてやっていた仕事か」と、つぶやく息子。もう二度と、このパソコンの前に、座ることはないかも。…そう思うと、ただただ、切なくなりました。洋服ダンスを開くと、スーツとワイシャツが、主(あるじ)不在の
サムスカ治療を開始して3日目となりました。効果が出てるのか腹水と浮腫は減少しました。飲み始めて2日間は口渇が酷かったですが、今では気にならない程度です。また今まで芍薬甘草湯で痙攣と闘ってきましたが全然効かず辛いことを先生に伝えると薬を変更してみるとのこと。新しく処方してもらったのがエルカルチンFFという錠剤。カルニチン補給を行うための薬です。これも自分に合っているのか結構効いており、以前のような長続きする筋肉の痙攣は起こらなくなりました。完全に症状がなくなったわけではないですが以前
〈Lー1肝機能は回復〉季節は、すっかり夏。七月に入ると、夫の歩行訓練が、始まりました。病室・病棟での訓練には、大人用の歩行器。リハビリ病棟での訓練には、ステッキを使用します。大人用の歩行器は、歩くときに、上体が、もたれかかれるようになっていて、それを押しながら、歩くのですが、夫にとって、最初はこれも、苦行でした。車椅子から、思い切って立ち上がり、その歩行器に、もたれかかるのですが、歩き出して、病室を出た途端、「無理!」と言って、戻りたがるので
〈Gー5肝移植手術に向けて〉入院翌日、ドナーの術前説明が行われました。ドナーの執刀医は、私の検査画像を、詳細に見ながら、「この手術は、症例が無いので、同時進行ではなく、まず、ドナーである、奥さんの方から切ります。肝臓の血管の位置が、移植可能かどうかを見ます」「その結果、血管が、あまりにも複雑に入り組んでいたり、取り出す血管が、奥深い場所にあり、取り出しが、困難だったりした場合、手術はそこで、終わりになります」と、説明しました。口調は冷静でし
〈Kー2人工透析を開始〉その様子を見ると、振り出し以下に、後退してしまったという、何とも言いようのない、虚無感と、「このまま、廃人になってしまうのでは」という、後ろ向きの将来予想が、脳裏をかすめるように、なりました。夫は、私が病室に行っても、表情を変えることはありません。変えられるわけがないのです。人工呼吸器で、管理され、体中に、チューブやドレーンが、挿し込まれ、足には、血栓予防の、ポンプ付きの青い布が巻かれ、手は、管を抜かないように、紐で、ベッ
〈Jー1悪夢の細菌感染〉平成26年5月13日。この日、私は朝から、病院に行って夫に会おうと、決めていました。「よく見聞きしておきなさい」という、虫の知らせが、後押ししてくれたのでしょう。退院から五日目。「病院には来ないで、自宅療養していてください」と、言われていたので、そうっと、病室に入っていきました。時間は、午後一時。病室には、長男が先に来ていました。「来てたの」と、声を掛けると、長男が、明らかに動揺しています。「すごい熱なんだ」と、夫
先週の月曜日に抜歯した親知らず…肝機能が低下すると異常値を示すプロトロンビン時間(ぷろとろんびんじかん)PT(prothrombintime)という血液検査項目がありますこれは血液が凝固するまでの時間に関わる数値で出血傾向にも深く関わります肝機能が低下するとこのPTは低下しますPTが低下すると血液凝固までの時間が延長されます延長されるとなかなか血が止まらなくなります🩸正常な場合はこの数値は80-100くらいです私はこの数値が35-45くらいです。採血の時とかによく聞かれる
〈Gー4肝移植手術に向けて〉いよいよ、ドナーの入院日。私が案内されたベッドは、なんと、夫が前日まで使用していた、ベッドでした。そのベッドに、横たわり、天井を眺めていると、「見舞う側だった自分」には見えなかった、新たな世界が広がります。命の危機に直面している、人間の苦しみを、共有することなど、出来ないけれど、このベッドの上で過ごした、眠れない日々、カーテン越しに、薄明るくなる夜明け、外界の空気をまとって、見舞ってくれる家族のまぶしさ…。
〈Hー4生体肝移植実施〉「そう、良かった。良かった」頭が、ボンヤリしていて、それしか言えません。午前9時に入室した私の、手術終了が、午後4時。夫はその後も、難手術に耐え、日付が変わる真夜中の12時半に、手術終了。実に、15時間を超える大手術でした。手術の翌日から、元々元気な私は、すぐに歩き始めました。もっとも、胸の間からお腹に向けて、L字型に、大きく切開されていますから、歩くときは、どうしても、前かがみの「おばあさん歩き」です。その歩き方で、
退院後くらいから石川県でも連日500人を超えるコロナ陽性者が出ています。周りからも言われていますが自分は他の方より免疫力が低く、かかってしまえば重症化しやすい1人なんだろうなと自覚もしているので早く収束して欲しいなと思いつつ毎日ニュースを見てます。とりあえず家から出なければ感染リスクはグッと下がると思っているので今はじっとしています😌気がついたら2月に入ってから一度も家の外に出てませんでした🥱シャープサウンドパートナーAmazon(アマゾン)6,900〜13,800円Goog
〈Kー3人工透析を開始〉私が病室にいる、数時間だけは、「青い布を取り外し、紐も取っていいですよ」と、言われているのですが、裏返せば、それ以外は、拘束状態下に置かれている。…想像するだけで、苦しくなります。私だったら、気が狂ってしまいそうな日々でした。五月の終わりごろ、「気管切開した穴に入れられた、大きな管は、いつ、抜けるのでしょうか」と、回診医に尋ねると、「もうあと、二、三日で、抜けるでしょう」との返事。「やったあ」と思い、夫の耳元で、「あ
医師からの「肝臓移植しかない」の言葉を受けた時、とても悩みました。移植には健康な人からの提供を受ける生体肝移植と脳死した人からの提供を受ける臓器移植があります。どちらも5年生存率は70%以上。移植を勧められるということは夫の余命はそれ以下ということなのね…すごく悪いということね…余命はいつも気になっていたから察してはいたものの改めて突きつけられた気がしました。脳死肝移植は登録してから移植を受けるまで長い時間がかかります。間に合わないことも。なら生体肝移植。ですが
今更ながら療育(児童発達支援)って事業所がたくさんあり、やり方もいろいろということを知り…うむむ民間も見てみた方が良い?ということで、とりあえず大手リタリコに見学申し込みましたさすが民間!ザサービス業な対応。最近公的機関や準ずる機関とのやりとりばかりだったので何か社会を感じました笑最初はコールセンターより連絡があり、公費(受給者証適用)で通える教室は近い順3つとも待機です、と。やはり3つ目に近い教室は自費枠ならすぐOKです!公費だとA町かB町ならご案内できる可能性があります、というこ
一通りの移植のためのレシピエント検査が終わり土日に入りました。来週は移植外科の先生と移植コーディネーターの方から家族や私に対して移植全般に関しての説明があります。後、親知らずの抜歯がもう一本残っています。それらが終わり次第来週中に退院の予定です。休日の病院はほんとに静かです😌【生体肝移植に向けての減量メモ】昨日102.5kg→今日101.9kg昨日との差-0.6kg目標75kgまであと-26.9kg⭐️Tempesty24おすすめのmypick⭐️Amazon(アマ
2022年6月1日生体肝移植2024年4月30日移植後1年11か月。4月22日に息子が救急搬送されたばかりなのに!94歳の義母がまさかまさかの救急搬送!お昼に食事の用意をしていると珍しく義妹から電話がかかってきた。「おばあちゃんに電話をかけたけど応答がないの」妹は普段1人でパン屋さんを営んでいる。すぐに母の様子を見に行けないため義姉であるわたしに連絡がきた。夫を先に実家に向かわせた。わたしは血圧計、体温計、サチュレーションを用意し夫よ
〈Kー1人工透析を開始〉初めての人工透析は、あの悪夢の感染から、一週間後。夫は、一週間の、ICUでの集中治療を経て、再び、元の個室に戻っていました。ベッドわきには、人工呼吸をコントロールする、大きな機器が置かれ、たくさんの数値や曲線が、絶え間なく、表示されています。体には、多数の管やドレーンが挿入され、足には、血栓防止用の、青いマッサージ用の布が、巻かれています。人工透析は、四時間を要し、準備や止血時間を含めると、軽く半日かかる、一日置き
〈Jー8悪夢の細菌感染〉その後、私は、神仏に祈り続けました。とにかく、夫の最大の危機だと感じたのです。「命が危ない。どうか、助けてください!」と。夫の命が、この世にとどまるか、あの世に旅立ってしまうか、まさに、「神のみぞ知る」状態でした。その日の夜、9時過ぎに、大学病院の移植医から、電話が入りました。「ご主人は、夜になって、ICUに再び運ばれましたが、細菌感染していて、危険な状態です。療養中のお母さんは、来ないでください。娘さんが、至急来てくだ
〈Iー3入院生活雑記〉退院当日、夫もちょうどこの日、ICUから、一般病棟に、移されたところでした。といっても、夫の個室には、たくさんの医療機器が、導入され、体には、さまざまな管が、付けられています。まだまだ、要注意患者です。「一足先に退院するね」と言うと、「うん、うん」と、うなずきます。いよいよ退院です。5月の車窓の風景は、まばゆくて、二週間ぶりに、病院の外に出た私は、今さらながら、普通の生活ができる喜びを、かみしめていました。漂う空気も、
こんにちは。タクシー運転手をはじめてようやく半年経ちました。まだまだ右も左もわかりません。3度目の緊急事態宣言が発令されたこともあり、観光客は激減していて売上もコロナが流行する前のようには戻らないようです💧今日はカラッとしていて、お客様は口を揃えて天気は良いけど風が強くて冷たいねとおっしゃられています🍃タクシーの自動ドアは運転手が手動で操作しているので、風が強いと勢いよく開いてしまうことがありこんな日は少し注意が必要なのです。⭐️Tempesty24おすすめのmypick⭐️Am
〈Gー3肝移植手術に向けて〉他にも、この最終面談で、判明したことが、二つあります。「肝移植手術の際に、支障があるため、レシピエントと、ドナー双方の胆のうが、摘出される」ということと、「肝臓は、切り取られても、数か月で、元の大きさに、復元する」という、驚くべき事実です。こうして、緊張と驚きの最終面談を終えると、その後は、手術日に向け、医師からは、「くれぐれも、体調を崩さないようにしてください。お二人のどちらかが、体調を悪くしても、移植は出来ま
〈Gー2肝移植手術に向けて〉移植手術三週間前になり、手術に向けて、家族と移植医との面談が、行われました。今回の手術の中心となる、血管外科のO医師は、よく通る声で、説明を始めました。「今回の移植では、ドナーの年齢が、56歳ということで、まだ、そんなお年ではありませんが、肝移植の世界では、40歳以上の方を、高齢者ドナーと呼んでいます」「次に、今回の手術は、通常よりも、長時間になります。成功率も、下がります。ちなみに、この病院で、術後、一年以内に
〈Eー3不退転の覚悟〉時間が切迫する中、私たち家族と、S医師との、再面談が、行われました。面談室に入ると、「娘たちが、ドナーになりたいと、志願しています。何とか早急に、ドナー検査を、お願いできないでしょうか」と、私が切り出しました。そこで急きょ、私が受けた検査と同様の検査が、二人の娘に対して、行われることになりました。面談室を出るとき、ストレッチャーに横たわる、夫の目からは、涙が流れていました。記録係の若いT医師が、「お幸せですね」と、
〈Hー1生体肝移植実施〉▼次女から、手渡された手紙お母さんへついに手術の日がやって来たね。この一か月、いや去年の9月から、懸命にお父さんを支えてくれて、本当にありがとう。お父さん一人だったら、確実に野垂れ死にしてたよね。そして今回、ドナーになってくれて、本当にありがとう。結局、私たちは、ドナー候補にもなれなかったけど、お母さんが難手術になるのに、ドナーになってくれたこと、本当に感謝してるよ。その細い体で流動食を食べさせられ、肝臓を取られるなん
〈Kー7人工透析を開始〉六月中旬になると、夫を車椅子に乗せ、病室を出て、エレベーター前の、見晴らしの良い所で、しばらく東京の眺望を楽しむ、という日課が、始まりました。このころの夫は、20分くらい座っているのが、限度だったのですが、毎日、担当の看護師さんが、「ちょっと、電話しなきゃ」とか、「すぐ終わる用事があるので待っててね」とか言って、離れて行き、戻ってこないのです。実は、主治医から、「一時間以上座っていられるように」という、指示が出ていたので、
〈Jー4悪夢の細菌感染〉私にしてみれば、『一大事発生』の報告だったのですが、病院側の対応は、いつもと同じ。何も動きません。30分くらいして、待ちに待った医師が、来ました。ところが、現れたのは、中年の女医がふたり。見たことのない人たちです。どうやら、夫に注射をするよう、要請されて来た様子で、女医のひとりは、注射を終えて出て行くときに、こう、私に説明しました。「こんなに高熱が出ているのは、血管が、広がっているからなので、血管が収縮する注射をしま
〈Jー2悪夢の細菌感染〉術後まもなくとあって、体力もなく、強力な免疫抑制剤を投与されている、夫の体内に、異変が起きています。病室に入ってきた、若い看護師さんに、「なぜ突然、こんな高熱が出たんですか」と、尋ねました。すると…「昨日、ドレーン(廃液菅)が、だいぶ汚れてきたので、お掃除をしたんです。その後、夕べから熱が出てきて、今朝からは、ずっと高温のままです。なので、ドレーンから、細菌感染したのだと思います」とのこと。衝撃の返答でした。そ
〈Iー1入院生活雑記〉ドナーの術後の食事が、再開し、何日間か空っぽ状態の消化器には、まず、流動食が、提供されました。古びたプラスチックのコップに、4つ、液体が入っているのですが、どれも、ほとんど、飲むことができません。この状態が、三食続き、「この流動食、いつまで続くのだろう」と、さすがに泣きたくなる思いでした。ため息ばかりの昼下がり、昼寝から目覚めると、テーブルの上に、何か置いてあります。「よく寝ているので、帰りますね」という、長男のメモと、差
〈Fー8最後の賭け〉そもそも、「脳死肝移植は、宝くじに当たるようなもの」という現実と、「あと何か月かで亡くなる」という現実を、はっきりと口にした、当の医師が、「最低でも、50%以上成功する手術しかしません」と、明言しつつ、「移植の可能性が、0,0001%の脳死登録をして、待ちましょう」という、矛盾に満ちた提言を、しているのです。3・「35%ルール」を、私は当初、絶対視していました。けれども、確か移植医は、「33%あれば、大丈夫なんですが…」と、言