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今日から、1日一つずつ韓国現代詩和訳チャレンジをしたいと思いますまずは、ナ・テジュ(나태주)という詩人の『花を見るように君を見る』(꽃을보듯너를본다)に載っている詩を毎日訳していきたいと思います。ちなみにこの本は、ドラマ『ボーイフレンド』でも登場した人気の詩集です今日は、『僕が君を』を翻訳してみますまずは原文から…ねがのるル내가너를ねがのるル내가너를おルまなちょあはぬんじ얼마나좋아하는
こんばんば。金曜日の夜いかがおすごしですか?会社帰りのサラリーマンたちが暑気払いで一杯やるなんていう光景があちこちでみられそうです。仕事終わりの一杯、たまりませんね。あ、もちろん僕はあずきバーで。笑しかし、この暑さ、、体だけでなく、頭もボウーっとしちゃいますね、、というわけで涼しさ求めて喫茶店へ。。。外の暑さをよそに涼しいところでの読書もまたいいものです。『折々のうた』(大岡信著)ふらっと立ち寄った古書店の軒先の棚にありまして、
与謝野鉄幹・明治6年(1873年)2月26日生~昭和10年(1935年)3月26日没(享年62歳)誠之助の死大石誠之助は死にました。いゝ気味な、機械に挟まれて死にました。人の名前に誠之助は沢山ある、然し、然し、わたしの友達の誠之助は唯一人。わたしはもうその誠之助に逢はれない、なんの、構ふもんか、機械に挟まれて死ぬやうな、馬鹿な、大馬鹿な、わたしの一人の友達の誠之助。それでも誠之助は死にました、おお、死にました。日本人で無かつた誠之助、立派な気ちがひの誠之助、有
中原中也・明治40年(1907年)4月29日生~昭和12年(1937年)10月22日没(享年30歳)没年前年の肖像写真含羞(はぢらひ)――在りし日の歌――なにゆゑにこゝろかくは羞(は)ぢらふ秋風白き日の山かげなりき椎の枯葉の落窪に幹々はいやにおとなび彳(た)ちゐたり枝々の拱(く)みあはすあたりかなしげの空は死児等の亡霊にみちまばたきぬをりしもかなた野のうへは「あすとらかん」のあはひ縫ふ古代の象の夢なりき椎の枯葉の落窪に幹々はいやにおとなび彳ちゐたり
清岡卓行詩集『氷った焔』昭和34年(1959年)2月・書肆ユリイカ刊清岡卓行・大正11年(1922年)生~平成18年(2006年)没今回ご紹介するのは清岡卓行(1922-2006)の第一詩集からの2篇で、うち「石膏」は戦後の恋愛詩のなかで最高の一篇と賞される作品です。やはり詩誌「ユリイカ」に依った戦後俳句の森澄雄(1919-2010)の代表句、除夜の妻白鳥のごと湯浴びせり(句集『雪礫』昭和24年=1949年)のように奥さんを詠ったものですが、森澄雄の俳句同様に夫人を徹底して神聖
毎日載せるはずのナ・テジュの詩の翻訳ですが、昨日はセブチのことばかり考えていたために、載せられませんでしたなので、昨日の詩が短かったこともあり、今回は2つまとめて紹介したいと思います!1つ目ちょった좋다ちょあよ좋아요ちょったごはにっかなどちょった좋다고하니까나도좋다.〈日本語訳〉好きだいいね君がいいと言うから僕も好きだ。2つ目さらんえてだプ사랑의대답いぇっぷじ
西脇順三郎(明治17年=1894年生~昭和57年=1982年没)西脇順三郎(明治17年=1894年生~昭和57年=1982年没)が初めて日本語詩に着手したのは應義塾大学英文学科教授に就任した大正15年(1926年)4月以降のことで、大正15年7月の「三田文学」に4篇同時掲載された詩篇「世界開闢説」「内面的に深き日記」「林檎と蛇」「風のバラ」であり、西脇はすでに32歳になっていました。これらは日本語の処女詩集「Ambarvalia」(椎の木社・昭和8年=1933年9月刊、40歳)に収録されま
与謝野鉄幹・明治6年(1873年)2月26日生~昭和10年(1935年)3月26日没(享年62歳)与謝野晶子・明治11年(1878年)12月7日生~昭和17年(1942年)5月29日没(享年64歳)人を戀ふる歌(三十年八月京城に於て作る)妻をめどらば才たけて顔うるはしくなさけある友をえらばば書を讀んで六分の俠氣四分の熱戀のいのちをたづぬれば名を惜むかなをとこゆゑ友のなさけをたづぬれば義のあるところ火をも踏むくめやうま酒うたひめにをとめの知らぬ意氣地あり簿記の筆
☆つい今し方、出先で虹を見ました。そのときの気持ちを詩に託してみました。~虹の向こう側雨上がり雲と雲が織りなす繊細なレースのヴェールの間からひと筋の光が地上を照らす道沿いの樹も洗われたように輝き瑞々しいエメラルドグリーンの葉の上水晶の欠片の滴がキラキラと光を弾く―お、虹だ。夫の声に顔を上げれば川沿いの土手を走る車窓越しに虹が見えた薄青い絵の具を更に薄めたような空天空高く掛かる七色の橋車を停めて慌てて外に飛び出した首が痛くなるほど顔を仰のけてみる丹精
図書館で最後に借りた本は?大学の図書館で2週間前に何冊か本を借りたどれも一見意識高い系(今はもう言わない?)の本ばかりだラジオで聞いたり新聞で読んだりした本の中でちょっと興味はあるけれど図書館にあって自分では買わないだろうなというものを借りてくるだから人が薦める本なので意識高い系の本になってしまう2週前に借りてただいままだ1冊目『今を生きるための現代詩』読んでみたらこれいいなと思ったずっと図書館は苦手だったなにしろ借りられる期間が決まってい
(三好達治<明治33年=1900年生~昭和39年=1964年没>)モダニズム時代の散文詩詩人、菱山修三(1909-1967)は今日ほとんど顧みられず、坂口安吾や逸見猶吉とは交友があったそうですが、当時の詩の流派のどこにも属さなかったために一目置かれこそすれ何となく孤立していた存在だったようです。没後に全4巻の膨大な全詩集が刊行されましたが、それでも再評価の気運は起きませんでした。先ごろ『三好達治全集』を読んでいたら最終巻の第12巻に単行本未収録の雑篇をまとめた部があり、「菱山修三君と僕」とい
私は一応短歌も詠むが、現代詩も俳句も読む。小説はゲイ小説しか読まない。フィクションが苦手な特異体質である。高橋睦郎は、ゲイ現代詩から始め、短歌、俳句とゲイらしく、上手く文壇を渡ってきた(なぜゲイは世渡りがうまいのか?)しかし、『頌(ほめうた)』の、ボヘミアンラプソディー感はすごい。初期、実質第一作が最高なのだ。高橋睦郎詩集(現代詩文庫第1期19)Amazon(アマゾン)680〜3,937円高橋睦郎(シリーズ自句自解1ベスト100)Amazon(アマゾン)3,058〜5,
・詩と思想2023年10月号に入選した作品です。※2023年7月の作品です。最後まで読んでいただきありがとうございました。いいね、リプログ、フォロー、コメントしていただけるととても嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします。・自己紹介、SNSなどはこちらから有原悠二の名刺有原悠二の自己紹介です。ありはらゆうじ。YujiArihara.アリハラユウジ小説家としてデビューするため文学賞受賞
※原因不明の症状にて少しの御暇を頂いておりました。床に臥せってる間、藤井風の曲ばかり聞いていて、お気に入りに追加しました(笑)藤井風の詩の奥深さと昭和チックな表現が好きです♪リスペクト&オマージュ&自身の気持ちを綴ってみました。時の果てまで君を想うだろうこの世の全てが朽ち果てても城砦も砂塵となり崩れ落ち山々も削り取られ風に散ってもしかし私の想いは不滅この肉体が朽ち果ててもたとえ塵となっても魂は朽ちぬく事は無い永遠(とわ)の彼方から私は君を想い続けてい
現代語を基本にした、現代俳句集です。現代語・新仮名・現代的切れ字を基本にして詠んだ句を集めました。よろしければご覧になってみてください。下記の古語や旧仮名・古切れ字を使っていないこともご確認ください。や・かな・けり・たる・たり・なる・なり・あり・をり・ぬ・べし・にて・らむ・けむ・とや・てふ・ゐて・ゐし・し・き・等々また現代語・口語で俳句を詠むと稚拙になるのかについても検証など行ってみてください。※作品はすべて既発表句です※随時更新していきます現代俳句作品集〜700句〜◇春
生命の花は咲き乱れながら喜びと涙が、たびたび交錯するそしていま、人生の夕暮れに向かう歓びの時は儚く過ぎ去ってゆき苦難の嵐は吹き荒れてきたしかし希望の火は消えずに灯るまぶしい昼の光に惑わされず己の内なる真実に従えば夕日の残り香に癒される残陽に抱かれる夕影草のように人生の終わりを静かに見守るAslife'sflowerbloomsinriotouscolors,Joyandtearsofteninte
WallaceStevens(1879-1955),1922inConnecticut'swoods"Harmonium"FirstEdition,AlfredA.Knopf,1923"ThirteenWaysofLookingataBlackbird"fromthePoems"Harmonium",firstappearedinthemagazine"Others:AnAnthologyoftheNewVerse",Oc
・詩と思想2024年3月号の佳作に選ばれた作品です。※2023年11月の作品です。最後まで読んでいただきありがとうございました。いいね、リプログ、フォロー、コメントしていただけるととても嬉しいです。これからも応援よろしくお願いします。・自己紹介、SNSなどはこちらから有原野分lit.link(リットリンク)artist、有原悠二から改名しました。小説家、詩人、(△純文学▲絵
子供の頃欲しかった「ふしぎなポケット」ビスケットがあふれんばかりの夢の中カラフルなリボンを取り出して希望の空に羽ばたく日々ボールが転がり出すと友達と遊び回り無邪気に笑い合う明るい顔があったそのポケットから何が出るかを胸を躍らせながら待ちわびたしかし年月が経つにつれポケットの奥が空っぽになり夢よりも現実に囚われ失われてしまったものがあるあの頃の好奇心や期待夢に満ち溢れ、あふれる想像力そうして、いつの間にか僕の心の「ふしぎなポケット」はなくなってしま
今回もお越しくださいましたたくさんのお客様に感謝申し上げます。このスタッフ含め約60名の方に見守られ無事に終演しました!写真は一階畳エリアから。ピアノソロ中。2019/12/1(日曜日)ピアノと朗読の会2「物語と愛と音楽と」@季楽堂14時開演プログラム第一章「叶わぬ恋」♫シベリウス/樅の木・川崎洋「木」新潮社刊「現代詩文庫33川崎洋詩集」より♫リスト/ペトラルカのソネット第104番・菅原敏「悲しみを食らい、泣きながら笑え」東京新聞刊「かのひと超訳世界
[高橋新吉(1901-1987)・21歳、第1詩集『ダダイスト新吉の詩』刊行の頃]『ダダイスト新吉の詩』中央美術社・大正12年(1923年)2月25日今回老若男女美男美女・紳士淑女の皆さまにご紹介する愛媛県伊方町生まれの詩人・高橋新吉(明治34年=1901年1月28日生~昭和62年=1987年6月5日没)は長い詩歴を誇った人で、86歳で逝去する最晩年まで新作詩集を発表していましたから、1980年代半ばには高橋新吉や岡崎清一郎(1900-1986)、草野心平(1903-1988)、小野十
(萩原朔太郎<明治19年=1886年生~昭和17年=1942年没>)日本の現代詩で口語自由詩を始めた詩人として浮かんでくる詩人の第一人者は萩原朔太郎(明治19年=1886年生~昭和17年=1942年没)でしょう。「殺人事件」は第1詩集『月に吠える』(大正6年=1917年刊)のうちでも口語自由詩に着手した初期の1編ですが、すでに独自の発想とスタイルを持つ見事な作品です。殺人事件萩原朔太郎とほい空でぴすとるが鳴る。またぴすとるが鳴る。ああ私の探偵は玻璃の衣裳をきて、こひびとの窓からし
朗報です!応募していた、「第8回新しい詩の声」(主催:日本詩人クラブ)で優秀賞をいただけました。新しい詩の声japan-poets-club.d.dooo.jp’21年第5回に、予備先行の16篇に選ばれたことはありますが、その後はそこも通過しませんでした。応募は、今回で5回目になります。ですから、今回も1次・2次と通って最終選考に残れば御の字でした。ありがたいことです。選考委員の先生方へ感謝の意を申し上げさせていただきます。ありがとうございました。別に、賞に上
※温かな応援コメントを沢山ありがとうございました。今回も藤井風の「ガーデン」を自分なりにオマージュした作品です。華やかなる蝶は舞い薔薇の花びらと踊りくる淡き儚い月明かりの下灯され優雅に翻る姿夏風にゆられ薫る夜の庭に妖艶なる羽根を広げ舞い一時の輝きを求めて散るそして、夢のように去りゆく華やかな蝶が月も失せた空間を夢色に染めながら翔んでゆく作詞:作曲:歌唱藤井風鳥は春を告げて私は恋をして素敵な温度だけ触れさ
なんかさ、今日ってずっと曇っててムシムシしてて、暑かったり寒かったり、変な悪夢見たり、こんなんじゃさBADBADBADじゃんね。それにね、自分の事もちゃんと守れなかった。それとね、人様に迷惑ばかりでね、さっさと去って死んじゃえばいいのに、大人になったら簡単に死ねなくなった。顔が、肉が、臓物が、全て気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い。天気のせいでいいよね?こんなんなったって誰のせいとかじゃなくて自分が悪くても自分のせいじゃないもんね。エゴのせいだって言い聞かせるの。よく分からない。ストレ
北原白秋・明治18年(1885年)1月25日生~昭和17年(1942年)11月2日没薔薇の木に北原白秋薔薇の木に薔薇の花さく。なにごとの不思議なけれど。(詩集『白金之独楽』より)*北原白秋(1885-1942)のこの短詩は、三日三晩で書かれたという短詩全95篇を収めた第5詩集『白金之独楽』(大正3年=1914年12月・金尾文淵堂刊)では2篇の連作になっていました。その後のアンソロジー類への収録に当たって単独では先に上げた3行詩に改められましたが、『白金之独楽』は全編漢字と
夜もすがらの暗闇に泣き止まぬ雨注ぎの窓を眺めて佇んでいる心の奥に潜む淋しき孤独に呼応するかのごとく雨は降り注ぐ切なる想いに暮れゆく私の心この夜の果てを知る者はいないだろう愛しき君は、どこにいるのだろうか雨に濡れた私の頬を見つめて欲しい夜が明ける前に雨は止むのかいずれ私の涙も乾くのだろうか雨注ぎの悲しみに曇る夜の幕夜もすがら独り佇む私がいるpromptAhigh-performanceNikonD850cap
高橋新吉詩集(創元選書版)創元社・昭和27年(1952年)2月15日刊(高橋新吉<明治34年=1901年生~昭和62年=1987年没>、昭和29年=1954年、53歳)愛媛県伊方町生まれの詩人・高橋新吉(明治34年=1901年1月28日生~昭和62年=1987年6月5日没)は86歳で逝去するまでほとんど70年近い詩歴を誇った、早熟にして晩成を兼ねた詩人でした。前半生に当たる大東亜戦争~太平洋戦争敗戦(昭和20年=1945年)までの詩集は前回にご紹介しましたので、後編の今回は高橋新吉の戦後
雨音が耳の奥に籠り始める時夢に向かって歩を進めた頃が過る春は躍動する希望に満ちていたしかし現実は容赦なく追い詰め理想と裏腹の厳しさを突きつける幾つもの失意と絶望に遭い躓いてもただ、この道を歩いてくるしかなかった突き刺すような冷たい目にさらされ言葉の鞭の痛みに打ちひしがれた地平線の先、この道の最期を見渡す夢破れて無常の世に流された自分といま、窓越しに見える哀しき青時雨Whenthesoundofrainb
WallaceStevens,1879-1955"Harmonium"FirstEdition,AlfredA.Knopf,1923"TheEmperorofIce-Cream"fromthePoems"Harmonium",firstappearedinthemagazine"Poetry",July1922アイスクリームの皇帝ウォレス・スティーヴンズ大きな葉巻を巻く人を呼べ、筋肉たくましい男を、そして彼に命じろ台所のカップに淫らな練