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フーガは対位法と和声法の両方の技術を必要とする音楽の中で比較的難しい曲であり、一般には難しく捉えられがちですが、個人的にはちゃんと勉強していけばそうでもないと感じています。今回は全曲を完全にアナリーゼする、というよりは独学で勉強なさっている方のためにフーガのアナリーゼのやり方や作るためのヒントをご紹介してみたいと思います。■□■□■□■□■□■□このシリーズのインデックスその①この記事ですその②主題と対旋律の作られ方その③和声還元その④音型の考察その⑤フレーズアナリー
「独学で作曲を学ばれる方へ」シリーズで今回は移調練習を取り上げてみたいと思います。本当に一人で勉強していると、将来必要になるであろう内容になかなか辿り着かないこともあるのですが、その中でも特にないがしろにされているのがこの移調練習だと思います。昔の作曲家には彼らの移調能力の凄さを伝える逸話がいくつも残っていますが、現代の作曲家でも移調能力が必要なのは変わらず、この能力はある程度の長いスパンでの訓練が必要になるので出来るだけ速いうちにそこそこの能力を獲得しておくと後で楽が出来ます。
クラシックデジタルリバーブとして特に評価の高いLexicon224はUAD-2に限らず色んなメーカーからプラグインがリリースされており、愛用なさっている方も多いと思いますがかくいう私も個人的に大好きだったりします。実機のLexicon224Lexicon®224DigitalReverbプラグイン|UADAudioPlugins|UniversalAudioTrackandmixwiththelegendaryLexicon224Dig
TeletronixLA-2Aのプラグインは各種メーカーから山ほど出ていて、光学式コンプの代表みたいな扱いを受ける伝説的コンプレッサーの1つですが、UAD-2には「Original」「Silver」「Gray」3つのLA-2Aがあります(Legacyは除外)。上から「無印」「Silver」「Gray」です。近年はプラグインであることの利点を追求して興味深いアイデアや実機にはない便利機能が付いたコンプも多いですし、またモデリング技術も一昔前とは比べるべくもなく素晴らしくなりました
今回はDTMでの音楽製作初心者向けの内容です。まず昨今は既に音圧戦争なる音が大きいことが何よりも優先とされる風潮がラウドネスノーマライゼーションの登場によって変わりつつあるということを念頭において欲しく思います。つまりカマボコみたいな波形にして音圧を出す時代は終わり、音楽は徐々に元の自然なダイナミクスを取戻しつつあるということです。多分ですが、未来においてはどこのネットサービスも、もしかしたらMP3プレーヤーでさえもラウドネスノーマライゼーションが一般的になるかもしれません。そうすると単
USBMIDIBreathController2導入しました。USBMIDIBreathController2これはいわゆるMIDIコントローラーで、呼吸の強弱で各種MIDICCをDAW側に送信するためのものです。MIDIキーボードにはスライダーや丸いツマミ式のものが複数付いていることが多いですが、それを呼吸の強弱で感知してMIDICC情報に変換してくれるタイプです。スライダー式、丸いツマミ式、ペダル式など色々ありますが、現状の日本ではブレスコントローラ
実機はChrisLord-AlgeやBobClearmountainを始めとして世界的に著名なエンジニアが使用し、プラグインとしてもWAVESやUADをPluginAlliance始め複数のメーカーからリリースされている説明不要なほど有名なSSLのコンソールですが、今回はEシリーズのEQ特性の違いをちょっと比較検討してみたいと思います。SSLのコンソールはヴィンテージか?というとちょっと微妙な年代で1950年代のPultec、1960年代のREDDやAPI、1970年代のNEV
前回の続きです。音楽のブログ烏有さんのブログです。最近の記事は「SSL4000EのEQ比較①(画像あり)」です。ameblo.jp〇実際に比較してみます。SSLコンソールは幾つかのメーカーがプラグイン化していますが、今回はWAVES、PluginAlliance、UAD-2の3つのSL4000Eプラグインを用います。WAVES製PluginAlliance(Brainworx)製UAD製同じEシリーズでもEQのローバンドのノブ
独学で対位法を学ばれる方へのアドバイスを書かせて頂きたいと思います。何度か似たような内容を書いてますので、今回は基礎的な内容がある程度出来ているという前提でもう少し応用的な内容を書かせて頂いてます。基礎的なことという用語をいわゆる教科書に掲載されている課題が普通にある程度まで解けるという意味で使っています。独学だと自分で教科書の課題を解いても、果たしてそれが合っているのか、どんな部分が良くないのかがわからないという方は多いのではないかと思うのですが、実際に和声も対位
前回の続きです。アメブロに投稿文字数制限があるので分割しています。3.初心者には音作りがまず難しいですハード音源からソフト音源の時代に移り変わって久しいですが、昨今の音源はそれほど打ち込みテクニックを駆使せずともハイクオリティーな音が出せるものが多いです。もちろん打ち込みテクニックは今でも「現代のソフト音源に適したもの」がありますが、その前にエレキギターのソフト音源&ソフトのアップシミュレーターで初心者の方が一番苦戦するのが「音作り」なはずです。ギター経験が
もう10年くらい愛用しているViennaEnsemblePro(現在ver.7)ですが、今後導入を検討なさっている方のために良い点とあまり取り沙汰されない不便だなぁと個人的に思う点を挙げてみます。便利な点こちらのメーカーの公式で製品紹介では便利な点について色々述べられており、また色々なサイトでも利便性が述べられていますが、私がよく使う、または個人的に便利だと思うのは下記の点です。今後購入なさる方の参考になれば幸いです。ちなみに誤解しないで欲しいのですが私はアンチではありま
今回はあまり日の当らないLA-3Aについてその用途を考察してみたいと思います。FETでは1176、真空管ではFairchild670が一番有名ですが、光学式ではなんと言ってもLA-2Aです。UAD-2TeletoronixLA-2ALA-2Aは光学式特有の優しい、柔らかい、ヌルいとも言えるようなコンプの掛かり方と回路後段のアンプゲインに真空管を使っていることからアナログ的な歪みを加わるということで特に人気があり光学式コンプの代表みたいに言われています。光学式特有のコ
いま生徒さん向けに簡単なハウス、テクノ、ダブステップ、ドラムンベースなどの作曲資料を作っているのですが、ブレイクビーツにおいてとても重要なアーメンブレイクについて調べていたら、ちょっと古いのですが、元ネタのドラマーさんのニュースを見つけたのでちょっとブログを書いてみたいと思います。ご存じでない方はまずこちらの曲をどうぞ。01:25がアーメンブレイクこのアーメンブラザースという曲の01:25からの4小節のドラムソロはアーメンブレイクと呼ばれ、wikiがあるくらい有名なフレーズ
前回までのハウスに続いて今回はダブステップです。4つ打ちのダンスミュージックが比較的多いのに対してダブステップやトラップは2ステップで半分のテンポのようなリズムパターンが特徴になります。ダブステップは人気のあるジャンルなので他のジャンル同様に細分化が起こっており、サブジャンルとしてはブロステップがEDMにおいて特に有名ではないかと思います。ジャンルの細分化された定義はよく議論の対象となってSkrillexはダブステップなくてブロステップだ~のように、〇〇は△△じゃなくて□□なんだ~
バッハ、バッハの息子たち、ハイドン、モーツァルト、ベートーヴェンなどの鍵盤楽曲を勉強していく中で、彼らが使っていた鍵盤楽器について私は下記のような断片的な知識を持っていました。「バッハの時代はチェンバロとクラヴィコード」「ハイドンは最初クラヴィコード人生の最後の方でピアノ」「モーツァルトは最初からピアノだが、クラヴィコードにも触れていた」「ベートーヴェンは最初からピアノ」「ベートーヴェンの頃にピアノはどんどん鍵盤数や構造が現代に近付く」「上記のことが記譜や曲に対する制約と新し
長調・短調問わず♭Ⅶ度の和音がⅤの前に用いられるのは後期ロマン期以降にはよくあり、特にフォーレやラヴェルなどの作曲家には幾らでも例を見出すことが出来ます。フォーレヴァイオリンソナタ1番1楽章フォーレはごく当たり前のように長調でも短調でもⅤの前のⅣやⅡmの代わりに♭Ⅶを用います。これはフォーレが長調と短調を混合したような和声法を用いるので納得がいきますし、弟子のラヴェルもよくやります。ブラームスなどでも見かけますが、これは古典和声へのアンチテーゼと解釈することが出来ます
ハウス編まとめリンクEDMの作り方その①ハウス編1(この記事)EDMの作り方その②ハウス編2EDMの作り方その③ハウス編3EDMの作り方その④ハウス編4EDMの作り方について私なりに思うところを書いてみたいと思います。まず昨今流行しているEDMなのですが、定義が曖昧ではありますが狭い意味では歌ものポップスとダンスミュージックが合体したものであり、広い意味ではE(エレクトロニック)・D(ダンス)・M(ミュージック)の名前の通りシンセやリズムマシンなどのエレクトロニックな楽器
今回はミックス初学者の方へのアドバイスです。音楽制作においてエフェクトに何を求めるかは個人の趣味嗜好や方法論などによって千差万別ですが、ここでは大雑把に⓵ミックスにおいて馴染ませたり全体のバランスを取るためのエフェクト②掛け録りまたは音色作りのためのエフェクトの2タイプに大別してエフェクトの意義を考えて使い分けることについて述べています。生徒さんなどで両者をごっちゃにしてしまってミックスのクオリティーが上がってこない方をよく見かけますのでまとめてみました。■前置き⓵
以前の記事でデジタルEQの決定版は当面DMGAudioのEQuilibriumがお気に入り云々ということを書きましたが、アナログ系ではPultecのEQP-1AとMEQ-5が特に気に入っています。もちろんほかにもNEVEやAPIを始めたくさんのイコライザーがあるのでケースバイケースで色々使うのですが、Pultecタイプのイコライザーがなぜこんなにも人気があってクローン製品がたくさんあり、またたくさんのメーカーがプラグイン化しているのかが最近わかってきました。好みや用途はあるもの
前回の続きです。○光学式FETの代表が1176であれば、光学式の代表はLA-2Aです。JamesF.Lawrence氏が開発したLA-2A光学式コンプレッサーに続いて、動作原理を真似た多くのコンプレッサーがその後作られました。(興味があればLA-2A開発話(ジム・ローレンス:LA-2AとTeletronixをつくった男)を読んでみて下さい)今ではたくさんの光学式コンプレッサーがありますが、やはりLA-2Aが一番有名な機種と言えるはずです。TeletronixとUni
ミックスにおいて例えばドラムの金物系だとか、シンセのキラキラしたFM系サウンドだとか、その他なんでも高域を少し削りたい時にEQの代わりにテープを使うことが個人的には多いので、ミックスの小技としてご紹介したいと思います。昨今テープMTRのVSTプラグインはもはや数え切れないくらいたくさんあって、有名どころだとWAVESやSLATEやUAD-2などですが、この手のプラグインにはよく「サウンドに暖かみを加えてくれる」という宣伝文句が使われています。WAVESWavesKr
前回の続きです。DTMにおけるギターの音作りの参考資料①DTMにおけるギターの音作りの参考資料②DTMにおけるギターの音作りの参考資料③DTMにおけるギターの音作りの参考資料④今回は前述の①~④の内容を踏まえても上手く行かない方への私なりのアドバイスです。・音作りのためだけにライン録音色々やっても独学だと躓いてしまうことがあるものですが、ソフト音源におけるギターの音作りが上手く行かない方は安物・中古で構いませんので、本物のエレキギターを購入してみることをおす
以前の記事でUAD-2のDistressorについて簡単なレビューを書かせて頂いたのですが、最近キックを太くするため(立たせるため)のお気に入りコンプとしてDistressorが活躍しています。よく知られているテクニックですが、普通にインサートするだけではなくパラレルコンプとして使うとかなり良い感じになります。上の動画は実機のDistressorを使ってキックをパラレルコンプすることでカッコ良いキックの音を作り出していますが、プラグインではあるものの同じことがDAW上でも
UAD版のEmpiricalLabsEL8Distressorを導入しました。プラグイン版EmpiricalLabsEL8Distressorこちらは実機プラグインは実機を真ん中で切って2段に重ねたようなレイアウトなのですが、なぜかGUIがほかのプラグインに比べて大きいです。妙にサイズが大きいのはなぜでしょうか。個人的には実機そのままで横長にして欲しいと思ったりします。色々なアナログエミュレーションが可能であり、スタジオでもとても評価の高い