ブログ記事238件
<新傾向>類似FA408A-14(2024.6.1内容の誤りを訂正・改訂しました)FA408A-14に類似問題がありますが、今回はまた新たな切り口でビット誤り率を捉える問題です。(1)与えられたベースバンドにおけるSNRとAb、σの関係を利用してPを書き換えると・・・・・(A)となる。(2)QPSK信号そのものの(包絡線)振幅がAであるとき、ベースバンド信号(I軸およびQ軸)成分に分けて考えるとI軸信号の振幅はA/√2(デジタル信号:方形波)であり、(ベースバンド信号
<過去問類似FA407A-6>FA407A-6で出題された内容に、若干の追加があったような問題ですね。(1)前回FA407A-6(3)では問題に「C/N=3Eb/N0」とはっきり書かれていましたが、今回はビット数から自分で考えなくてはなりません。まずBPSKのC/NをC/NB、QPSKのC/NをC/NQとすると、題意よりBER=1×(10^-8)=(1/2)erfc(√C/NB)=(1/2)erfc{√(C/NQ)/2}であるからC/NB=(C/NQ)
<過去問数値違いFA401A-8FA301A-7など>頻出問題ですが問われる答えの単位が[W]であったり[dB]であったり、与えられるパラメーターが真数であったり[dB]であったりと、敵も手を替え品を替えという錯乱戦を展開してきています(笑)。慌てず落ち着いて対応しましょう。皆さんは入力端換算の雑音電力Nout→in=kTBFとすぐに分かると思いますが、取り敢えず雑音指数Fを用いて計算式から求めてみましょう。Sin/Nin:入力信号のS/N、Sout/Nout:出力信号のS/N
<ほぼ新問>スミス・チャートは令和3年7月期2回目FA308A-18で初出されましたが、今回は内容的には令和4年12月期1アマ無線工学に近いインピーダンスの整合問題です。本問はLCR直列回路のためのスミス・チャートとLCR並列回路のためのアドミタンス・チャートを合わせたイミタンス・チャート(インピーダンスImpedance+アドミタンスAdmittance・・・イミタンスImittance)の使い方が問われますが、イミタンス・チャートおよびアドミタンス・チャートについては後日改めて解説を
<新問>私の記憶が確かならば、OPQSKの動作原理を回路構成を提示して掘り下げた問題は初めてだと思います。こういう攻めの姿勢をみると「日無恐るべし」と感じずにはいられませんね(笑)。まず、この回路構成から出力されるOQPSK信号S(t)を求めてみます。I軸信号aI(t)(=±1)は搬送波(A/√2)cos(ωct+π/4)と乗算され、Q軸信号aQ(t)(=±1)は搬送波(A/√2)sin(ωct+π/4)と乗算されたのちにこれら2つの信号は加算されて出力S(t)となります。従ってと表す
<過去問数値違い>令和2年11月期FA211A-19は減衰量が14dBの問題でした。『FA211A-19抵抗減衰器の問題』与えられた条件より回路図は以下のよう書き換えることができます。ここで計算を簡単にするために右端の合成抵抗をRとして求めてみましょう。となるので、回路全体で…ameblo.jp今回は減衰量8dBとなっているのでまずこれを真数に変換します。ここで減衰量は電圧で定義されるので、真数に変換する際は20logXになることに注意します。さて問題文で与えられた回路
<新傾向・・・過去問類似あり>令和4年1月期2回目FA402B-4、令和3年1月期2回目FA302A-19に類似問題があります。(1)eo/eiが周波数に関係なく一定値をとる場合、周波数特性が平坦となりeiと相似な方形波がeoに出力される。プローブ入力側のRとCTの並列のインピーダンスをXp、プローブ出力側とオシロスコープ内部のC、R1とC1の並列インピーダンスをXoとするととなるから、ei/eoはである。ここで周波数ωに関係なくeo/eiが一定値となるとき(kは実数)となるから
このビタビ復号法についてもう少し簡単に考えてみよう。ビタビ復号法では受信した符号系列をトレリス線図に書き込み、経路が連続するよう(一筆書きできるよう)に訂正を行ったときに「最も少ない訂正で済む経路が正しい符号である可能性が高い」と推測するのである。以下、本問における受信符号「01010001」について考えてみる。題意より符号器に符号を入力する前のシフトレジスタの値は”0”である。ここに受信符号を書き込むと上図のようになり、1番目と2番目、2番目と3番目で経路が途絶していることが
<過去問数値違いFA408A-17FA-301A-17など>これも頻出の問題ですね。『FA408無線工学A(2回目)A-17/18/19解説』A-17過去問あり令和3年1月期(1回目)A-17と数値違いでほぼ同じですね。A2S/AmaA/2=Sよりma=2S/AB50%搬送波振幅Aに対し…ameblo.jp(2)題意よりmaA/2=Sであるからma=2S/A(3)26[dB]を真数に変換すると26[dB]=20logX(振幅=電圧であるから20logXに
<過去問数値違いFA307A-3>AM波の全電力Pall、搬送波電力Pc、変調率mとするとPall=Pc{1+(m^2/2)}であり、一方の側波帯のみの電力PmはPm=Pc×(m^2/4)である。従ってPall=330=Pc{1+(0.8^2/2)}=Pc×1.32Pc=330/1.32=250[W]Pm=Pc×(m^2/4)=250×0.16=40[W]
<過去問同じFA201A-17ほぼ同じFA401A-20>簡単な行列計算の問題ですね。(1)a2=0のとき上式からS11=b1/a1(2)a1の大きさに対してb1の大きさが小さくなると、S11=b1/a1よりS11の大きさも小さくなる。ここでであるから、RLは「大きく」なる。(3)(1)と同様にして上式より求めるとS21=b2/a1
<新傾向類似FA307B-5>過去問同じFA212B-5FA307B-5はディエンファシス回路の問題でしたが、今回はプレエンファシス回路なので新たに計算していきましょう。<2024.10.8追加:本問は令和2年11月期FA212B-5と同じ問題でした>(1)FM放送では変調出力に含まれる雑音は三角雑音と呼ばれ周波数の高い領域ほど大きな雑音が現れる。一方で放送される信号波の音声や音楽の周波数はほとんどが2〜3kHz以下の低い周波数に分布しており高域の成分は少ない。従って
<過去問類似FA408A-16>FA408A-16でも出題されたFIRフィルタの問題です。前回同様に数学的知識で解けますが、やはり見た目には敬遠したい問題ですね(笑)。『FA408無線工学A(2回目)A-16解説』A-16新問こんな問題は見た瞬間に忘れて下さい・・・捨てて良い問題です(笑)。そうは言っても、一応解説だけしておきますね。Aローパスこのフィルタの出…ameblo.jpH(z)にZ=e^jωを代入し2cos(ω)=e^jω+e^-jωを用いるとが得られる
A-12類似過去問有り令和3年7月期(1回目)A-12に類似問題があります。一般的なレーダー方程式には波長λが含まれる式になっていますが、導出の過程でλではなくアンテナの実効面積Aeを用いて表すとλは不要になります。『レーダー方程式・・・範囲は無線工学Aだが無線工学Bの知識も必要』レーダーから送信されるパルス電力をP[W]とする。この電力Pが等方性アンテナより無指向性に発射されるとすると電力は球面状に広がり、レーダーから距離R[m]離れ…ameblo.jp最大探知距離Rmaxは最小
<新問>いきなり8PSKの新問をぶち込んできましたね、敵も然る者です(笑)。これで頭真っ白になった方も多かったような気がしますが、落ち着いて考えれば簡単な計算問題でした。(2)題意より図1の一段目(一番上)の図を用いて考えます。符号間の最小ユークリッド距離=最小符号間距離と考えてよいのでこの図の距離dを求めればよいことになります。PSKにおいては各符号点(図中の0・1)は実際の信号では搬送波の最大振幅点になりますが、この最大振幅を「1」として符号間距離を考えます。図中dと原点を含
<過去問類似FA407A-9FA212A-12など>過去問で電流制限型保護回路の動作についての問題が出されたときは下図のような回路でした。過去問では過電流を検出・保護する回路が電源の正極側にあったのが、今回の問題では負極側にあるという違いだけであり、回路の動作そのものは同じと考えて差し支えありません。≪FA407A-9、FA212A-12など≫今回の問題ではTr3が制御用トランジスタ、Tr2が保護回路トランジスタ、Tr1が誤差増幅トランジスタである。(1)負荷電流IL[A
A-16新問デジタル通信路における伝送容量の限界(シャノンの限界)についての新問で、いきなり見たこともない①式が出されるとやる気がなくなってしまいそうですが、落ち着いて考えると数学的な知識で解ける問題でした。AT[s]の期間におけるエネルギーは、Tはシンボル長[s]=1シンボルの長さなので1シンボルのビット数nに、ビット当たりのエネルギーEbを掛けると得られるので「nEb」となる。B伝送容量R[bit/s]は1シンボルnビットをT秒で伝送するので「n/T」が得られる。CT[
A-9新問おや、1アマからの逆輸入か?と思わせるようなリチウムイオン電池についての設問です(問題は異なりますが令和3年4月期1アマ工学A-18に出題あり)。これも知識がなければ考えても解ける問題ではないので分からなければ放置でよいでしょう。1○正しい表現です。2×リチウムイオン電池に用いる定電流・定電圧充電(CCCV充電)は放電状態から充電する場合、当初電圧は低いため定電流充電となり、次第に充電量が増加してセル電圧が4.2Vに達すると定電圧充電となり4.2Vを超えないよう電
<過去問超古いH23FA301B-1H26FA607B-5>相互変調積についての基本的事項は、以下の記事をご覧下さい。『相互変調について』相互変調についての解説はオリックス・レンテック株式会社のサイトに詳しく載っていますが、これを簡単にまとめてみました。http://www.orixrentec…ameblo.jpア62次イ24つ相互変調積成分の振幅はこちらの記事をご参照下さい。『FA301B1相互変調積成分の振幅について』3次相互変調積の二つの成分が観測
B-4過去問類似平成31年FA101A-18フラクショナルN形PLL周波数シンセサイザの動作原理に関する問題です。フラクショナルN型PLLの平均出力周波数foを求める式を説明しておきましょう。まず、基準周波数fref、分周器の分周比をNまたはN+1とするとPLLの出力周波数はfo=fref×Nまたはfo=fref×(N+1)となります。出力全期間TN+TN+1に対するそれぞれの出力の割合はTN/(TN+TN+1)あるいはTN+1/(TN+TN+1)となるので平均出力周波数fa
A-7過去問類似FA101A-6通信回路における受信機入力換算C/Nと送信機電力についての計算問題ですね。まずは受信機の入力端換算のC/Nを算出するための式を立てていきます。①C[dB]:搬送波電力(入力端換算)送信電力P*[dB]、送信アンテナ利得GT[dB]、送信給電線損失LT[dB]、伝送路損失L[dB]、受信アンテナ利得GR[dB]、受信給電線損失LR[dB]とすると、C[dB]=P*+GT−LT−L+GR−LRと表すことができます。数値を代入するとC[dB
<過去問類似FA501B-5、FA401B-5など>(1)与えられたグラフより、理想矩形フィルタ(α=0)の場合最小帯域幅はfT=0.5であることが分かります。従ってf=0.5/T=1/(2T)ですね。ついでにα=0.5のロールオフフィルタの場合は最小帯域幅はfT=0.75(f=0.75/T=1.5/(2T)=(1+α)/(2T))、α=1のフィルタならfT=1(f=1/T=2/(2T)=(1+α)/(2T))となります。くれぐれも注意したいのはこれらはデジタル・ベースバンド信号の最
<過去問類似・・・難問化>「あ、これ見たことある」と安心するのも束の間で、選択肢の内容が過去問より突っ込んだ内容になっています。心臓の鼓動が早くなるのが感じられますね・・・これが今回の問題ですが、令和3年7月期2回目B-5でも同じような問題が出されていました。(FA308B-5)選択肢の内容が難しくなっていますよね・・・それではゆっくり考えていきましょう。ISDB-Tの詳細については以下の報告書(案)を参考にしましたので、興味のある方はご参照下さい。https://www.so
<新問>これは我が国の「みちびき」に関する知識問題ですので、知らなければ解けないのは当たり前なのですが、選択肢3の「ユーザーが設置・運用する基準局との誤差を補正」がどう考えても間違いの可能性が高いと推測できるので、解答は容易だったと思います。内閣府の公式サイトには詳しく書かれているのでご参照下さい。みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)公式サイト-内閣府みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)の公式サイト:GPSと一体運用可能な準天頂衛星「みちびき」を利用し、位置情報を高精度に測
<過去問類似FA302A-4、FA007A-1など>(1)ガードインターバルは「時間的に後端の出力データを有効シンボルの前に付加することで受信が可能になる時間を延ばす・・・」ものである。これは頻出ですね。(2)のSFNの実施に関する条件については、一陸技では初出だと思います。よく見るとここは問題として問われても良い内容ですが、今回は単なる記述に終わっている・・・なのにわざわざこの項目を入れた、ということは深読みすれば将来ここを穴埋めとして問題が出されるかもしれません(笑)。
<過去問類似FA402A-12>令和4年1月期の2回目FA402A-12で初めて出題されたトレリス線図を用いたビタビ復号の問題ですが、今回は「入力(系列)」を求める問題となっています。それでは受信系列をトレリス線図(状態数2[0,1])に上書きしてみます。シフトレジスタの初期状態は”0”なので、題意の受信系列が入力されたときトレリス図は上図のようになります。このうち青矢印が経路として不連続(一筆書きできない)になっているので、これらを連続するように書き換えます。①青矢印が間違い
<新問>これは衛星通信システムの回路設計を知らないと解けない問題だと思います。私も全く歯が立ちませんでした。詳しい解説は電子情報通信学会「知識ベース」5群-7編-2章」をご参照下さい。https://www.ieice-hbkb.org/files/05/05gun_07hen_02.pdf等価等方輻射電力(EIRP:EquivalentIsotropicallyRadiatedPower)送信電力Ptを供給された絶対利得Gtのアンテナからある方向に放射されるエネルギー
<過去問類似>令和2年11月期2回目FA212A-5にほぼ同じ(解答選択肢4・5のみ異なる)問題、令和4年7月期2回目FA408A-6に類似問題があります。1〇2〇3〇4×ドップラー変動に最も強い通信方式は遅延検波である。5〇BPSKは1シンボル1ビットであるから1シンボル分の遅延時間は1/(5×10^6)=200×10^-9[s]・・・200[ns]である。参考文献唐沢好男著「電波研究の玉手箱第5講伝送誤りはなぜ起きる?」電波技術協会報FOR
<過去問同じFA407A-18類似FA301A-18など>A2Δf相互変調が生じやすいのはΔfと2Δfの2波である。B無変調C以上1.78[mV]以上の強い妨害波が入力しても、受信機の復調出力(雑音)抑圧が20dB(以下)であればよい。補追:FA301A-18では別の窓空き問題が出題されているので、ついでに見ておこう。A断(OFF)B2ΔfC以上
B-1過去問同じ平成24年FA401B-5ひずみに関する比較的易しい問題です。ア×相互変調積は奇数次は妨害となるが、偶数次は問題にならない(混変調は強い信号強度を有する妨害周波数波が振幅変調波である場合にその変調成分で希望周波数波が変調されてしまうことをいう)。『相互変調について』相互変調についての解説はオリックス・レンテック株式会社のサイトに詳しく載っていますが、これを簡単にまとめてみました。http://www.orixrentec…ameblo.jpイ×振